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討論会の帰り道、ふと立ち寄ったバー〈スリーバレー〉。そこでの女性バーテンダーとの会話から、彼女が以前から感じていた夏目漱石の『こころ』に関する疑問点に答える羽目に。文学部教授である私が、こんな場末のバーで講義することになるとは。しかも、途中からやってきた宮田という男が、あろうことか『こころ』を百合小説と断言したことで議論は白熱し……。太宰治『走れメロス』はセリヌンティウスの夢だった? 『銀河鉄道の夜』は宮沢賢治と父親の物語? 芥川龍之介『籔の中』の真犯人は誰? 文学談義4編で贈る、『邪馬台国はどこですか?』シリーズ第5弾!
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Posted by ブクログ
日本文学×新解釈=新視点!な1冊。
大学時代、日本文学科で数々有名な作品を読んで考察をしてきた身としては、日本文学を少し王道から逸れた見方をすることで生まれた新解釈が面白い1冊でした。
さらに、突拍子もない解釈を無理やり進めるのではなく、本文の中の一説や文豪自身の背景などを引き合いに出しながら順を追ってロジックを組み立てていく様にページを捲る手が止まりませんでした。
個人的には「走れメロス」の回が面白かったです。中学で必ず触れる作品ながらも話が進む事に「確かにそういえば!」と思わされる箇所が随所にありました。
続編も機会があれば読もうと思います。
Posted by ブクログ
名著の珍妙な新解釈を語るお話
夏目漱石「こころ」は百合小説
太宰治「走れメロス」はセリヌンティウスの夢
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」と父親の関係が投影されている
芥川龍之介「藪の中」の真犯人は誰か?
「こころ」の百合小説という解釈は「ねーよ」と思うけど、他のに関しては「確かに」と頷ける部分もある
ってか、「こころ」の「遺書分厚すぎ問題」は僕も思ってたし
先生と外国人の関係は腐った方々が喜びそうだなぁとか思った記憶があるけど、さらに百合まで妄想するのはやりすぎっしょ
ってか、女性の登場人物なんてお嬢さんとそのお母さんくらいしか思い浮かばなかったけど、「そんな人いたなぁ」ってキャラを絡みに入れるのは無理筋じゃね?ww
Kは本当に自殺なのか?遺書は本当に先生が書いたのか?という疑問に関しては疑う余地はないと思うよ?
「走れメロス」はとある自由研究で、ほとんど歩いているのでむしろ「走れよメロス」というツッコミもあったなぁ
あと短剣を何故持っていたのかとか、盗賊の云々の下りとかを物語の要請と割り切るのも個人的にはできないかな
「政治がわからぬ」を伏線として取り扱うというのも面白い発想ではあるよね
宮沢賢治の父親との不仲は結構有名なので、別に意外なものでもないよね?
「藪の中」は考えようによってはミステリだし、この説もある程度の説得力はあるものの
推測による部分が多すぎてやはり断定できるだけの証拠もない
ただ、誰が誰に告白しているのかという着眼点は盲点だったな
Posted by ブクログ
2022.11.19 再読
再読しました。
以前に読んでいるので、まあ、大体内容を把握したうえで読み返したところです。各編で導かれる結論については、このシリーズですし、それも一応聞いておきましょうか、アハハ、という感じで楽しいのは変わりありません。今回自分で驚いたのは、そこに至るための疑問(謎)の提示でした。なるほど、確かにこの点については古くから論じられているけれど、一定の読み方は提示されるに至っていないかも、ということを確認しました。改めて、名作と言われる作品の奥の深さを、ミサキさんの指摘により首肯したところです。
軽い本なので、再読、三読はあるのか、と思っていましたが、再読してもとても楽しめました。
2020.1.12 初読
まぁ、いつも通りの鯨統一郎さん、という感じで楽しく読み終わりました。トンデモ本として認知される場合も少なくないように思っていますが、展開の後ろには相応の知識があっての話。「そうだよね、そうだよね、それもありだよね」と思わせるところが、さすがです。
銀河鉄道の夜が一番面白く感じました。それもありだよね、と一番思いました。あとの3編は、どうかなあ、それもありだよね感はちょっと低いかなあ。
ミサキさんと話すのは楽しいだろうなあ、と思います。引き出し上手ですね。こんな人になれたらいいなあ、と思いました。話題にあった酒を選ぶのも素敵です。むしろ、酒によって話題を提供・深化するということでしょうか。
笑いながら少し賢くなったような気にさせてくれるお得な本、という感じでしょうか。
P.39に「精一杯の皮肉で対抗しするしかない」とあるのですが、「精一杯の皮肉で対抗するしかない」でよいのかなあ?あるいは「精一杯の皮肉で対抗し、するしかない」と読点を付けるのかなあ、ちょっと、読みづらい感じがしました。
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小説・文芸
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