鯨統一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「覆面作家の自伝(的小説)」って...
その存在の根本からして胡散臭いような(^ ^;
「なるほど、鯨氏らしい」と思える部分と
「意外とそうだったのか」という部分とがあり、
鯨ファンには二度おいしい内容かと(^ ^
また「なかなかデビューできない小説家志望の
青年の奮闘記」としても素直に楽しめます(^ ^
日々の精進と繰り返す挫折、同期の出世を見た焦り、
家庭との両立の大変さから一度は諦めた夢、
どうしても捨てきれなかった「書きたい衝動」....等々
ストーリーやエピソード自体に目新しさはない。
が、結果が分かっているとは言え、
読んでて素直に感動できるのは何故だろう。
鯨氏に無償の愛を注ぎ続ける「できすぎた奥様」に
こんな奴いる訳ねーしーとか思いながらも
ついホロリとさせられてしまうのも口惜しくて嬉しい。
この魅力を言葉で説明するのは、私には無理だ(^ ^;
最後に、この本はものすごく「タイトルに偽りあり」。
当人は「好き」で「やらずにいられない」からと
毎日欠かさずネタを集め、小説を書いているので、
「努力とは呼ばない」のでしょうが...
より上を目指すための準備・練習・精進などの
一連の行動を「努力」と呼ぶならば、
これほど努力している人は滅多にいないのでは。
そのことは、鯨氏の小説を一度でも読んだ人ならば
同意していただけるのではなかろうか。 -
Posted by ブクログ
デビュー作「邪馬台国はどこですか」を読んだのは、「本の雑誌」の紹介が切っ掛けだったと思う。宮部みゆきさんが褒めていると知ったのも大きかったはず。
一読して、なんて面白いこと考える人だと驚いた。次々に人が思いもしないことを考え付く発想が豊かな人っているんだなと素直に感心していた。
中でも「悟りを開いたのはいつですか」というブッダをテーマにした話が一番納得した。
それがこんな苦闘の中から産まれたなんて。
泣きはしなかった。でも結果も判っているのに、P300の辺りは主人公と一緒にドキドキし、ヤキモキし、ヘトヘトになった。そして一気に怒涛のカタルシス。
鯨さんが作家になってくれて、有難いと思う。感謝の意も込めて星5つ。 -
Posted by ブクログ
なんだよ~!おもしろいじゃん!!最近読んだ「ちょっと探偵してみませんか」と、なんかジャンルかぶってるけど、コッチのほうが全然良い。
同じ事件そのものは聞いただけ、そっかの推理話なんだけど、トリックの解明だけじゃなくて、ちゃんとストーリーあるし、なにより会話のテンポが超良い!
トリックそのものも、ま、ラストらへんはちょっと現実味薄かったり千里眼が万里眼になってたりしたけど、それ以外はよく作りこんでる感有り。
最後の泥棒オチが必要だったかは別として、各話もホエーとつながってて、1冊の本としても続けて楽しめるし。
それでもやっぱりこの本の一番の強みは会話のテンポとその面白さ。
厄年トリオが喋るだけの一冊を本を出して欲しいくらいうける。
20年ほど年の差があるので確かにネタは100%わかんないけど、それでもテンポだけで楽しめちゃう。伊坂的。
もう一冊読んでみたい作者。 -
Posted by ブクログ
沖縄にある、不良を更正する吉野ダイビングスクールに麓麗(ふもとうらら)は、来ていた。
女子高生であるうららは、前回の明治維新のタイムスリップの出来事が家出とまちがいられてここに入れられたのだ。(親は娘がいないことを理由に海外旅行)
経営者であり教官の吉野は、スクール生を連れて、海外ダイビングを行う。
インド洋でダイビング中にうららと吉野は、古代インドへタイムスリップしてしまう。
熱心な仏教徒である吉野は、そこでオカマの僧侶に出会う。
そして、オカマが「ゴーダマ・シッタルタ」と名乗る。
このオカマが「ブッタ」「御釈迦様」なのか・・・。
うららのタイムスリップの経験から、現代に帰るには、歴史を変えてはならない事を聞かされた。
オカマ言葉を妖しげに使う「ゴーダマ・シッダルタ」を覚醒させ教義(仏教)を世界三大宗教の一つにまで育てないといけない。
歴史どおりに弟子を集めて、やがてうららとシーちゃんは仏教による世界制服を企てる。
中国の周の老子・ギリシャのソクラテスがシーちゃんの前に立ちはだかる。
吉野とうららの二人は、無事に現代に帰れるのか?
と言う事で、タイムスリップシリーズの第三弾がこの作品です。
御釈迦様の生い立ちや仏教を知るには、いい本なのか?
ん~笑いすぎて内容が頭に入ってこないです。
だってさ~いかりや長介に似たソクラテス・・って反則じゃない?
仏教と関係ないし・・・。
これは、面白いです。
歴史をちょっと覚えてれば(学校で習ったのをかすかに)とって面白く読めるはずです。 -
Posted by ブクログ
■内容(「BOOK」データベースより)
銀座の空から落ちてきた軍服の老人は、北京原人の化石を持っていた。現場に居合わせたカメラマン達也と雑誌記者さゆりは、二億円の賞金につられて残りの化石を探し始める。下山国鉄総裁轢死事件、山下奉文将軍の財宝。現代史の怪事件が驚天動地の真実を浮かび上がらせる。二人がたどり着いた結末とは…。
■感想
分厚い本だし、鯨統一郎の歴史ミステリだしで大事に読もうと思ったら、一気に読んでしまった。もったいない。でもそれほどに面白かったんです。
北京原人の化石にこんな秘密があるのは初めて知ったので、読破後数日はネットで調べていました。
すげえー。
第二次世界大戦て結構最近だと思うんだけれど、それでも(それだからこそ?)公開されつくしていない秘密があるっていうのは浪漫ですな。戦争はいやだけれどね。
ただ達也とさゆりの関係は中途半端な描写だったんじゃなかろうか。
特にさゆりは頭いいんだから、それで何とかしてほしかった。うん、ほんとに二人の関係描写はなくてもいいくらい。
そういう瑣末な部分にささいな不満は感じたけれど、全体的には文句のつけようがない。面白かった。 -
Posted by ブクログ
■内容(「BOOK」データベースより)
何者かに殺されかけ、大正11年から現代の渋谷にタイムスリップしてしまった、明治の文豪・森鴎外。道玄坂で若者に袋叩きにされているところを女子高生・うららに助けられる。彼女の友人達の助けを借り、元の世界に帰る方法を探るうちに、文学史上の大疑問に突き当たり、鴎外を狙う意外な犯人の名が浮かぶ。
■感想
荒唐無稽で面白い。それに限る。
こういう本を読むと、自分の俗っぽさが浮き彫りになるなあ。
鯨統一郎さんには世界がどんな風に見えているのかが気になってしょうがない。
この人はきっと、謎(リドル)を見つける・作る天才なんだろうと思う。何でも面白いと思う才能を持っていそう。脳みそ覗いてみたい。