【感想・ネタバレ】九つの殺人メルヘンのレビュー

あらすじ

彼女がワイングラスの日本酒を呷(あお)ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す――! 渋谷区にある日本酒バー。金曜日に現れる日本酒好きの女子大生・桜川東子(さくらがわはるこ)が、常連の工藤(くどう)と山内(やまうち)、そしてマスターの“厄年トリオ”と推理する九つの事件。グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の真相とは!? 興趣(きょうしゅ)あふれるバー・ミステリー珠玉集、華やかに登場!

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Posted by ブクログ

なんだよ~!おもしろいじゃん!!最近読んだ「ちょっと探偵してみませんか」と、なんかジャンルかぶってるけど、コッチのほうが全然良い。

同じ事件そのものは聞いただけ、そっかの推理話なんだけど、トリックの解明だけじゃなくて、ちゃんとストーリーあるし、なにより会話のテンポが超良い!
トリックそのものも、ま、ラストらへんはちょっと現実味薄かったり千里眼が万里眼になってたりしたけど、それ以外はよく作りこんでる感有り。
最後の泥棒オチが必要だったかは別として、各話もホエーとつながってて、1冊の本としても続けて楽しめるし。

それでもやっぱりこの本の一番の強みは会話のテンポとその面白さ。
厄年トリオが喋るだけの一冊を本を出して欲しいくらいうける。
20年ほど年の差があるので確かにネタは100%わかんないけど、それでもテンポだけで楽しめちゃう。伊坂的。

もう一冊読んでみたい作者。

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2011年11月10日

Posted by ブクログ

やっぱり殺人事件というか謎解きものが自分は好きなんだなぁと感じました。テンポもいいし、42歳トリオの昔話が面白い。そして、必ず出てくる酒の薀蓄がたまらなく好き。今度飲んでみたい。残念ながら、うちがわかったんは、越の寒梅のみ。酒好きとは言えないかも。

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2011年07月25日

Posted by ブクログ

桜川東子シリーズ、第1弾。

いわゆる安楽椅子探偵モノ。
ヘンゼルとグレーテルなど、有名な九つのメルヘンを参考に、迷宮入りしそうな事件を解き明かす。

短編集でとても読みやすい。
キャラも立ってるし、取り上げる題材も興味深い。

ヤクドシトリオ、同い年…

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2020年01月27日

Posted by ブクログ

超多作で多彩な人だが、デビュー作『邪馬台国はどこですか?』から入った者にとっては、このシリーズが正統、この人の作風の基本イメージ。うんちくだけじゃなく本格魂もある。

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2015年02月18日

Posted by ブクログ

酔っ払ったおじちゃんの情景が浮かんでくるようで飽きれる(褒めてます)。バーに行ったことないけど、行ってみたくなった。

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2013年01月28日

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グリム童話を解き明かしつつ、推理する女子大生の話。
グリム童話の解釈も面白く、それを推理に絡めた所が良かった。
最後の落ちはちょっと意外だった。

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2012年02月05日

Posted by ブクログ

探偵役の桜川東子、私は好きです。謎解きは的確で納得できる。「厄年トリオ」の会話のテンポも良く、楽しい作品です。

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2010年10月17日

Posted by ブクログ

メルヘン童話の新解釈になぞらえ、殺人事件のアリバイを崩す短編集。あの童話でこんな解釈が出来るのかと、純粋に感心しました。それと良かったのは、事件の推理前にある厄年トリオの掛け合いです。ほとんど昭和に流行っていたものについて話しているのですか、なぜか平成生まれの自分でも楽しめました(笑)

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2010年08月19日

Posted by ブクログ

メルヘン的殺人事件解釈with日本酒&つまみ(エ

3人の42歳の男性と20歳を迎えたばかりの美女との
謎解きがひそかに行われる日本酒バーでの物語り

読み終えたときの4人とのお別れはちょっとだけ切ない。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

『メルヘン』と題名に付く通り、事件を童話の話に見立てて解決していきます。
登場人物は、男3人女1人だけ。
その内の1人が事件内容を語って、女が童話の話をしながら解決していきます。

童話の話や解説なんかもちょっと面白いです。
何よりびっくりなのは、最後の話でしょうか?
言われてみれば変だな、と読み終わってみたら納得する事がたくさんです。

小さな所が最後の話に続いているので
かなり気をつけて読むと面白いかも? ですw

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

刑事の工藤さんと犯罪心理学者の山内さん、そして雑学王のマスター。この三人の会話が面白いです。特にマスターの言葉と工藤さんの心中ツッコミが笑わせてくれます。この三人と同年代の方ならすごく楽しめるのかも。

グリム童話に対する解釈と事件の真相、どちらも楽しめました。一粒で二度美味しい、といった感じです。バーで出て来る料理も美味しそう!日本酒についても色々と詳しく書かれていて、日本酒が飲めない私にも知識がつきましたし、勉強になりました。

でもこれ、是非シリーズ化して欲しいと思ったのですが、思わぬ展開の九話目に驚きました。読み終わってからしばらくポカーン。

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2010年02月06日

Posted by ブクログ

連作短篇集。題にあるように9篇あります。そこそこ面白かったです。でも『邪馬台国〜』とかに比べるとテンポがいまいちであまり堪能できませんでした。解説を読むと九つの短篇にはそれぞれ意味があるらしいんだけど・・・ちょっと僕には難しかったのかな?

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

小気味よく読み進められる短編集。

短編集は苦手なんだけど、これは面白かった。
童話の暗喩をヒントに今起きている事件を解決する、しかも現場を駆けずり回るのではなく、バーのカウンターの与太話的に進んでいく。

少々無理があるなという章もあったけど、それでも文章の読みやすさで一気読みした。

鯨作品は三冊目だけど、どれも好きだったな。

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2023年10月28日

Posted by ブクログ



渋谷区にあるうらぶれた日本酒バー。
刑事、犯罪心理学者、バーのマスター、日本酒好きの松濤にお住いの女子大生ご令嬢。
カウンターにて、解き明かされる九つの殺人事件。
グリム童話の新解釈になぞらえて、アリバイトリックに特化した九つの短編を崩してゆく。
鯨氏らしい一冊だが、短編よりやはり彼のは長編の方が好みだな。

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2019年09月26日

Posted by ブクログ


なんとなく、こじつけのような気がする章もあったけど、全体的に、グリム童話の解釈は面白いし、辻褄があってて、好き!


でも、最後の章だけはなんとなく、スッキリしないなぁ!

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2019年01月29日

Posted by ブクログ

 表紙のイラストが『・・・殺人メルヘン』という題名の不気味さを醸し出している。それぞれの事件を9つの童話に当てはめて、上手に謎解きしてみせる。一話ごとにお酒についての講釈も嫌味じゃないし、バーカウンターで語られる雰囲気がとても楽しげで好ましい

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2017年09月19日

Posted by ブクログ

桜川さんが謎のまま。
ラストが毎回一緒だけど、ねずみの件がよく解らないのだけど。。。
でも読みやすかった。

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2016年08月07日

Posted by ブクログ

いつもの無理矢理ミステリ。童話と絡めてるとこもおもしろいし多少の無理は笑い飛ばせるけど、とにかくネタが古い(;_;)わからない…。
鯨統一郎短編作品全体に言えることかもしれないけど、著者と同世代の人がお酒でも飲みながら気楽に読む分にはすごくいいんだろうなあ。お父さんの本棚からこっそり抜いてきた本だから仕方ないか。

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2014年06月26日

Posted by ブクログ

20140127
日本酒バー、トリビアのような薀蓄、グリム童話の新解釈、密室の謎解きとアリバイ崩しで事件の解決、がそれぞれに散りばめられた軽めのミステリ。
サクサク読めて面白かった。
冒頭での薀蓄雑談が謎解決の糸口だったりして、なかなかどうして侮れない感じ。

ヘンゼルとグレーテル
赤ずきん
ブレーメンの音楽隊
シンデレラ
白雪姫
長靴をはいた猫
いばら姫
狼と七匹の子ヤギ
小人の靴屋

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2014年01月27日

Posted by ブクログ

日本酒が飲みたくなる。
でもミステリーとしてはなんだか底が浅いような。。。

厄年トリオの話についていける自分がちょっと悲しかった。

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2013年09月25日

Posted by ブクログ

メルヘンとかけあわせたミステリー。童話の奥深い意味合いには『ほほぅ』と思ったりもして惹かれたしスイスイと読めたけれど、特に驚きの謎があるという訳ではなく…他の方のレビューにもある通り、トリビア的な要素はまあまあ面白いのだけど…ゆるいミステリーが好きな方には向いている気がした。

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2013年04月02日

Posted by ブクログ

かなり前に読んだので、ほとんど内容を覚えていない。
最近、シリーズ2作目を読んだが、こんなんだったっけ、と思って読んだ。
現在、現物は手元に置いてない。たぶん引っ越しの際に売ったと思われる。

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2013年02月07日

Posted by ブクログ

事件は日本酒バーで解決される!ってな感じ?
登場人物はたった4人。
バーのマスターと、店の常連である刑事の工藤と犯罪心理学者の山内。
そして毎週金曜日の夜にやってくる桜川東子(はるこ)。
メルヘンを専攻しているお嬢様女子大生である。

日本酒バーで、薀蓄というよりはプチ雑学で盛り上がり
そこから解決できていない事件の話へとスライドしていって
その話を聞いている東子が事件を推理する。
グリム童話の新解釈とプチ雑学が披露され、事件の登場人物や
関係者の行動を当てはめて犯人をあぶり出す。
毎回同じようなシチュエーションで話が始まり終わるのだが
9つ目のお話では、それまでの話が手がかりになる。
これは予想外でした。
プチ雑学が本当に楽しくて日本酒が飲みたくなります。

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2012年11月06日

Posted by ブクログ

バーでの短編シリーズ好き。
ついついページを繰る手が止まらなくなる。

いろんな視点で物語をみているのが新鮮。

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2012年10月06日

Posted by ブクログ

トリックよりもメルヘン談義のほうに目が行ってしまうのですが、それはそういうものと思って読めばいいか。解説を読めば最終話が、パターンとしてあのようにオチなければならなかったことは理解できるし、仕方ないとは思うのですが、もう少し捻ったオチにならないものか。ちょっと理由付けがイマイチで推理に納得できなかった(または、トリックに納得できなかった)ため、☆マイナス1。

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2012年05月04日

Posted by ブクログ

厄年トリオ+お酒に滅法強い桜川さんのシリーズ1作目。3作目からさかのぼって読んだのだが、トリック解明・アリバイ崩しについては最新作になればなるほどこなれている印象。
という結論で、1作目である本作が一番評価としては低くなるかと思いきや、最後に意外なことが。読み進めても、まさかそんな、と思っていたが、あらあらまあまあ。
2作目以降でも1作目のラストについては触れていないので、どの作品から読んでも楽しめる。

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2011年11月11日

Posted by ブクログ

この本の中で、トリックが名探偵コナンとかぶるのが二話あるんだけど・・・
偶然なのかなぁ~

それはさておき、今回の推理前おしゃべりは、ちょっと年代的にわからないことが多くて残念だったなぁ。あと9話がこんなことになる必要性があったのかな~と意外でした。

けど軽い気持ちでくすっと笑いながら読めるので☆3つです。

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2011年11月08日

Posted by ブクログ

とても楽しみにしていた鯨作品連作集。

会話中心のアップテンポなストーリー展開は非常に読みやすく楽しい。アトランティスの感覚そのままだ。いい感じ。

寓話に絡めた統一的・規則的なストーリー展開や最終話のあっと驚くエンディングなど、緻密・こだわりが感じられるいい作品であることは確か。

しかし、飽きる。

すっきりと納得できる結末があまり無いだけに飽きる。ドリルをやってからすぐに解答をみるような味気ない感じ。5分間ミステリーの感じかな。次に期待しよう!

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2011年09月03日

Posted by ブクログ

◆ヘンゼルとグレーテルの秘密
◆赤ずきんの秘密
◆ブレーメンの音楽隊の秘密
◆シンデレラの秘密
◆白雪姫の秘密
◆長靴をはいた猫の秘密
◆いばら姫の秘密
◆狼と七匹の子ヤギの秘密
◆小人の靴屋の秘密

以上9篇の連作短編集。

日本酒バーにつるむ厄年トリオ3人。その店のマスター、刑事の工藤、自称・犯罪心理学者の山内だ。刑事の工藤が難航している事件の愚痴(概要)を他の2人に話していると、隣で1人で呑んでいた女子大生・桜川東子(さくらがわはるこ)も工藤の話を聞いていて、様々な童話の新解釈をまじえながら、事件の犯人を見事につきとめてしまう。

  ごめんなさい。本職の刑事さんを前に勝手なことを言ってしまって。
  どうぞお気になさらないでください

決め台詞を残し、今日も彼女は去っていく・・・。

 ちょっとこの女子大生の勘が鋭すぎやしないかというのはあるが、どれも童話の裏解釈(「本当は恐ろしいグリム童話」のようなもの)がうまくまじえてあって、それと事件のアリバイ崩しと2粒ずつ楽しめる感じ。また、最後の9話目ではどんでん返し(?)も味わえるので、連作短編としてのおもしろさもきちんとある。ただ毎回、事件の話にたどりつくまでの3人の日本酒のうんちくと青春の思い出話の部分がうっとおしい。この作品が書かれた2001年にリアルに40代くらいの人は懐かしい話題ばかりでおもしろいんだろうけど、残念ながら世代でない者にとってはわからない話ばかり。唯一わかった部分にこれ。

  それに、『ドンファン』は吉田拓郎だぞ。
  キンキ・キッズの作曲を手がけてる

こんなところでお目にかかるとは!

これもシリーズ化されてるのか~。

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2011年11月15日

Posted by ブクログ

メルヘン解釈と日本酒・肴の薀蓄となつかしネタをちりばめて、様々なアリバイ崩しに挑むお嬢様、桜川東子。なつかしネタはほぼ同年代なので楽しめた。ロジックや大どんでん返しを期待するのではなく、小話を楽しむように読む。これは「邪馬台国はどこですか」「新・世界の七不思議」と同じ。安定したいい意味でのゆるさが魅力。バー以外のシチュエーションも開拓して欲しい。

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2011年04月26日

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