鯨統一郎のレビュー一覧
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バーカウンターで繰り広げられる歴史の新解釈謎解きミステリーの連作短篇集。『邪馬台国はどこですか?』に始まる鯨統一郎のお得意の設定は安定のエンタメ性。うら若き女性バーテンダーのバーに集う、新進気鋭の歴史学者とその弟子、老齢の歴史研究家の4人で繰り広げられる歴史討論がメイン。鯨氏はとにかくサービス精神旺盛で、本作も、テーマに沿ったオリジナルカクテルや、手際よく出される料理の描写、それぞれのキャラクターのお約束事が毎回話の解決の伏線になっていたり、更に各章のタイトルが有名な小説等のもじりになっていたりと盛り沢山。
だだし『論理の八艘飛び〜源義経異譚〜』の元ネタが判らず悶々としてます。
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名著の珍妙な新解釈を語るお話
夏目漱石「こころ」は百合小説
太宰治「走れメロス」はセリヌンティウスの夢
宮沢賢治「銀河鉄道の夜」と父親の関係が投影されている
芥川龍之介「藪の中」の真犯人は誰か?
「こころ」の百合小説という解釈は「ねーよ」と思うけど、他のに関しては「確かに」と頷ける部分もある
ってか、「こころ」の「遺書分厚すぎ問題」は僕も思ってたし
先生と外国人の関係は腐った方々が喜びそうだなぁとか思った記憶があるけど、さらに百合まで妄想するのはやりすぎっしょ
ってか、女性の登場人物なんてお嬢さんとそのお母さんくらいしか思い浮かばなかったけど、「そんな人いたなぁ」ってキャラを絡みに入れるのは無理筋じゃね?ww
Kは本当に自殺なのか?遺書は本当に先生が書いたのか?という疑問に関しては疑う余地はないと思うよ?
「走れメロス」はとある自由研究で、ほとんど歩いているのでむしろ「走れよメロス」というツッコミもあったなぁ
あと短剣を何故持っていたのかとか、盗賊の云々の下りとかを物語の要請と割り切るのも個人的にはできないかな
「政治がわからぬ」を伏線として取り扱うというのも面白い発想ではあるよね
宮沢賢治の父親との不仲は結構有名なので、別に意外なものでもないよね?
「藪の中」は考えようによってはミステリだし、この説もある程度の説得力はあるものの
推測による部分が多すぎてやはり断定できるだけの証拠もない
ただ、誰が誰に告白しているのかという着眼点は盲点だったな -
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2022.11.19 再読
再読しました。
以前に読んでいるので、まあ、大体内容を把握したうえで読み返したところです。各編で導かれる結論については、このシリーズですし、それも一応聞いておきましょうか、アハハ、という感じで楽しいのは変わりありません。今回自分で驚いたのは、そこに至るための疑問(謎)の提示でした。なるほど、確かにこの点については古くから論じられているけれど、一定の読み方は提示されるに至っていないかも、ということを確認しました。改めて、名作と言われる作品の奥の深さを、ミサキさんの指摘により首肯したところです。
軽い本なので、再読、三読はあるのか、と思っていましたが、再読してもとても楽しめました。
2020.1.12 初読
まぁ、いつも通りの鯨統一郎さん、という感じで楽しく読み終わりました。トンデモ本として認知される場合も少なくないように思っていますが、展開の後ろには相応の知識があっての話。「そうだよね、そうだよね、それもありだよね」と思わせるところが、さすがです。
銀河鉄道の夜が一番面白く感じました。それもありだよね、と一番思いました。あとの3編は、どうかなあ、それもありだよね感はちょっと低いかなあ。
ミサキさんと話すのは楽しいだろうなあ、と思います。引き出し上手ですね。こんな人になれたらいいなあ、と思いました。話題にあった酒を選ぶのも素敵です。むしろ、酒によって話題を提供・深化するということでしょうか。
笑いながら少し賢くなったような気にさせてくれるお得な本、という感じでしょうか。
P.39に「精一杯の皮肉で対抗しするしかない」とあるのですが、「精一杯の皮肉で対抗するしかない」でよいのかなあ?あるいは「精一杯の皮肉で対抗し、するしかない」と読点を付けるのかなあ、ちょっと、読みづらい感じがしました。 -
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私には久々の鯨氏作品(^ ^
短いセリフを主とした相変わらずの独特な文体で、
まるで「粗筋を読んでいるかのように」さくさく読める。
主人公は苦学する二十歳の女子大生。
バイトで「派遣家事代行」の仕事をすることに。
行く先々でもオフィスでも起こる様々なトラブルを、
持ち前の明るさけなげさ正直さで乗り越えていく。
鯨氏作品の特徴で、本当に必要最低限の情報しかない(^ ^;
なので、脳内で色々と「演出して」楽しむことができる。
また色づけしやすいという意味では、氏の作品が
テレビ化されることが多いのもうなずける(^ ^
不思議な読後感は、なかなか伝えようが無い(^ ^;
基本はハッピーエンドで、読後ほっこりする、とだけ(^ ^ -
Posted by ブクログ
「バカミス」と言うほどでも無いが、
鯨氏らしいアホらしさ炸裂(^ ^
どうやら「ナミダキラコシリーズ」の延長線上。
今回はフカカイな喫茶店のオーナーとなっている。
そこで働くバイト君目線が一人称。
鯨氏お得意の「地の文でのツッコミ」満歳(^ ^
電車で何度も吹き出しそうになった(^ ^;
短編集で、喫茶店の「常連さん」たちを中心に
うだうだだらだらしたストーリーが展開。
最後の最後、こんなにあっけない
「一冊の本の終わり方」は、衝撃的ですらある(^ ^;
余韻とか、ゼロ(^ ^; むしろ潔い(^ ^;
週刊誌連載で、エピソードが一段落して、
さて、来週から新章が始まるんだな、くらい(^ ^;
何とも不思議な本ですが、面白いことは保証します(^o^