鯨統一郎のレビュー一覧

  • タイムスリップ釈迦如来
    中古本でしか入手できなかった。鯨氏の著作って読む人を選ぶのかな? 私は作品世界を面白いと感じる。前巻『明治維新』に続き、うららがタイムスリップ。なんと古代インドへ行き、新興教団を起ち上げたばかりのゴータマ・シッダルタと出会ってしまう。一緒にタイムスリップしたスキューバダイビングの先生と共に、悟りを開...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    邪馬台国は山形説  
     邪馬台(やまたい) 八幡平(はちまんたい)
    聖徳太子は推古天皇と蘇我馬子の業績を象徴したもの
    勝海舟は催眠術師
    磔に実際にあったのは、イエスではなくユダ
    ブッダは悟りを開いてはいない、妻の浮気に嫌気がさしただけ。
  • タイムスリップ明治維新
    タイムスリップシリーズの2作目。私は1作目より2作目の方が好きだった。女子高生が幕末にタイムスリップしてしまい、桂小五郎や坂本竜馬など歴史上の人物に出会って明治維新の日まで奔走する。歴史はあまり得意じゃないけど、説明もあって問題なく読めた。もう一度歴史の勉強をしたくなった。
  • 新・世界の七不思議
    アトランティスとはアテネのソクラテスの隠喩というのが一番よかった。ストーンヘンジも天を支える台座まではよかったけど鳥居はどうだろう。
  • 金閣寺は燃えているか? 文豪たちの怪しい宴
    文学ミステリー第2弾。
    原典を知らないこともあり「雪国」「檸檬」はすんなり納得させられました。雪国の冒頭で国境を越えて、長いトンネル、たどり着いたのが白い世界ですから異界感ありますし、檸檬はそのままなるほどと感心してしまいました。歴史ミステリーとも「ビブリオ」とも違った文学ミステリーでジャンルとして...続きを読む
  • 金閣寺は燃えているか? 文豪たちの怪しい宴
    鯨さんのバー談義もの。ついつい買っちゃうな。

    あっさり読めた。でも誰も考えなかった新解釈を披露するって大変だな。
    「雪国」「蒲団」は読んでいないな。そうか。掻い巻きなんだな。今の若い子は掻い巻き知らないだろうな。

    すれ違った美女はあの彼女だよね。次にはちゃんと登場するかな。
  • タイムスリップ明治維新
    シリーズ第2弾は、うららが一人で幕末にタイムスリップ。きっかけは七海に激似の薔薇之介から貞操を奪われる瞬間だった。長州藩下屋敷に保護されたうららは、桂小五郎を振り出しに高杉晋作、坂本龍馬など幕末のそうそうたる人物と知り合っていく。それも、25世紀の統一執行部からやってきた政府のエージェント・石松や、...続きを読む
  • 金閣寺は燃えているか? 文豪たちの怪しい宴
     スリーバレーといえば、鯨統一郎の出世作『邪馬台国はどこですか?』の舞台になった店ではないか。同書を何度も読み返した自分としては、否が応でも期待が高まる。
     バーテンダーが松永からミサキ嬢に交替したのは、早乙女静香を欠いてヒロイン成分が不足したせいだろう。
     『雪国』は未読なのでピンと来なかった。そ...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    だいぶ前に読んだのを再読。バーで繰り広げられる歴史談義。客の宮田が大学の先生二人の前で披露するのは、ブッダは悟りを開いたのか論、邪馬台国は九州でも畿内でもなかった論、聖徳太子は、○○だった論、信長の死んだ理由は、○○だった論、明治維新は勝海舟が仕組んだ論、キリストは本当に復活してた論。

    いわゆるト...続きを読む
  • 鬼のすべて
    作者お得意の、歴史や民俗学の謎に切り込む長編ミステリ。さらには今作では殺人事件も絡んでくる。意外にも由来のはっきりしない「鬼」という概念について様々な視点から解説され、読み応えがある。リーダビリティが高いのも好印象。近頃NHKでも「ダークサイドミステリー」や「トーキング ウィズ 松尾堂」で取り上げら...続きを読む
  • 幸せのコイン
    短編だけど、繋がりのある作品。ほっこりする心が癒される作品だった。タイムスリップ〜のイメージがあったのでこのような作品もあるんだなと意外だった。
  • 邪馬台国はどこですか?

    ヤバイ

    全て学者達からみれば、荒唐無稽な学説になるが、奇妙な面白さに、ひきこまれる。面白い。一方で、自分達が教科書で覚えさせられた事って、本当なの?コメディ逆説の日本史です。
  • 新・日本の七不思議
    いきなり宮田と静香が急接近。まあ伏線は『新・世界の七不思議』にあるのだが、松永君は仕事と憧れの女性を失ってしまう辛い立場。閑話休題。本書は、その宮田と静香が日本史上の謎を現地踏査することを中心に展開する。最も興味深かったのは「原日本人の不思議」。タミル語を始めとしたアジアの言語の文法構造が日本語とも...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    歴史ミステリ。歴史の斬新な新解釈を示す異色の作品。歴史に詳しくなくても、楽しく読むことができる。特に最初の2編が面白かった。
  • 新・世界の七不思議
    『邪馬台国はどこですか』でお気に入りになった著者。宮田と静香の掛け合いは前作同様だが、バーテンダー・松永のカクテルの腕が上がっていた(笑)。本書の世界の七不思議は著者セレクトだ。ストーンヘンジと鳥居の関係や、ピラミッドがナイル川に沿って建つ理由は刺激的だ。ただ、古代日本に渡来系と言われる秦氏がいたか...続きを読む
  • 文豪たちの怪しい宴
    邪馬台国はどこですか?の著者の日本文学の珍解釈版。ちょっと無理があるかな、という解釈もありますが、なかなか面白い本でした。
  • 幸せのコイン
    500円のコインが巡り、そこにある様々な人間模様を描いた短編集。
    総じて心温まる話が多かったかな。
    人間模様を見守ったようなその500円玉は、巡り巡って…。
    自分的には第4話「ハシバミ色の瞳」と第6話の「ミソサザイの翼」が特に印象に残ったかな。
  • 歴史はバーで作られる
    バーカウンターで繰り広げられる歴史の新解釈謎解きミステリーの連作短篇集。『邪馬台国はどこですか?』に始まる鯨統一郎のお得意の設定は安定のエンタメ性。うら若き女性バーテンダーのバーに集う、新進気鋭の歴史学者とその弟子、老齢の歴史研究家の4人で繰り広げられる歴史討論がメイン。鯨氏はとにかくサービス精神旺...続きを読む
  • 歴史はバーで作られる
    5編の連作歴史ミステリ小説。
    新解釈の歴史推理合戦を繰り返し、歴史を覆すディベートを物語。
    私の読み方のせいで気を抜くと誰の意見かが分からなくなることもあるが、誰にどのセリフをしゃへらせるかを振り分けるのは難しそう。
    しかし、鯨さんはバーがお好きですね。
  • 文豪たちの怪しい宴
    名著の珍妙な新解釈を語るお話

    夏目漱石「こころ」は百合小説
    太宰治「走れメロス」はセリヌンティウスの夢
    宮沢賢治「銀河鉄道の夜」と父親の関係が投影されている
    芥川龍之介「藪の中」の真犯人は誰か?


    「こころ」の百合小説という解釈は「ねーよ」と思うけど、他のに関しては「確かに」と頷ける部分もある
    ...続きを読む