鯨統一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2022.11.19 再読
再読しました。
以前に読んでいるので、まあ、大体内容を把握したうえで読み返したところです。各編で導かれる結論については、このシリーズですし、それも一応聞いておきましょうか、アハハ、という感じで楽しいのは変わりありません。今回自分で驚いたのは、そこに至るための疑問(謎)の提示でした。なるほど、確かにこの点については古くから論じられているけれど、一定の読み方は提示されるに至っていないかも、ということを確認しました。改めて、名作と言われる作品の奥の深さを、ミサキさんの指摘により首肯したところです。
軽い本なので、再読、三読はあるのか、と思っていましたが、再読してもとても楽 -
Posted by ブクログ
私には久々の鯨氏作品(^ ^
短いセリフを主とした相変わらずの独特な文体で、
まるで「粗筋を読んでいるかのように」さくさく読める。
主人公は苦学する二十歳の女子大生。
バイトで「派遣家事代行」の仕事をすることに。
行く先々でもオフィスでも起こる様々なトラブルを、
持ち前の明るさけなげさ正直さで乗り越えていく。
鯨氏作品の特徴で、本当に必要最低限の情報しかない(^ ^;
なので、脳内で色々と「演出して」楽しむことができる。
また色づけしやすいという意味では、氏の作品が
テレビ化されることが多いのもうなずける(^ ^
不思議な読後感は、なかなか伝えようが無い(^ ^;
基本はハッピーエンドで -
Posted by ブクログ
「バカミス」と言うほどでも無いが、
鯨氏らしいアホらしさ炸裂(^ ^
どうやら「ナミダキラコシリーズ」の延長線上。
今回はフカカイな喫茶店のオーナーとなっている。
そこで働くバイト君目線が一人称。
鯨氏お得意の「地の文でのツッコミ」満歳(^ ^
電車で何度も吹き出しそうになった(^ ^;
短編集で、喫茶店の「常連さん」たちを中心に
うだうだだらだらしたストーリーが展開。
最後の最後、こんなにあっけない
「一冊の本の終わり方」は、衝撃的ですらある(^ ^;
余韻とか、ゼロ(^ ^; むしろ潔い(^ ^;
週刊誌連載で、エピソードが一段落して、
さて、来週から新章が始まるんだな、くらい(^