鯨統一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大谷博子氏の解説より。
「このトークというか雑談というか与太話がシリーズの大きな楽しみであることは間違いないが、だが本筋はあくまでミステリだ。たとえ与太話とマスターの茶々入れを除くと五ページくらいでおさまってしまうとしても、(以下略)」
これですよ、これ。Exactly!って感じ。ヤクドシトリオの与太話が笑える。よくもまあこんなにも絶妙なツッコミ(しかも大半は工藤ちゃんの心の声)が入れられるなあと。
トリックがどうの、みたいなミステリではないが、モノの見方や与太話でとても楽しめる。
このシリーズはあと3作らしいが、マスターのはじけっぷりや東子さんの行く末?が楽しみ。 -
Posted by ブクログ
久しぶりのシリーズ。テーマは変わるもののテイストは同じ。まぁ、それがシリーズというものなのでしょう。いろいろと読書をしていくうちの箸休め、というと失礼かと思いますが、ブレイクタイムの本のような感覚。
語られる蘊蓄が事件に絡んでいるようないないような、蘊蓄も深くはないので、ふーん、とバーで会話をしているのを横から盗み聞き(言葉がよくないけれども、別の表現が見つからない)して楽しむ分には良いのかな、という感じ。
トリック、解決もいつも通りの、それは聊か強引なんじゃないの?という感覚が楽しい。
このシリーズ、完結しているらしいことを知りました。
本作ではまさかの展開があったので、ちょっと間をおいて次 -
Posted by ブクログ
「歴史はバーで作られる」の続篇なのかな。結局、村木老人ってなんだったんだ。
本作は趣向を変えて、日本文学の謎。まあ、どうしたって重箱の隅を突いて、無理矢理解釈だろうと思ったけど、読んでいる最中は、成程ねえと思わせるんだから、技だよね。
「藪の中」が一番、無理かな。真実がそうなら、作品の文学的価値はドッと下がるぞ。芥川がそんなこと意図すると僅かでも思えない。自殺のきっかけが云いたかったことなのかな。でも、やっぱり説得力がないなあ。
各編にはこころもよう、なぜかメロス、銀河鉄道の世界から、藪の中へ、と副題がついている。
井上陽水に寄せているんだと思うけど、僕はもうすぐ還暦だからピンと来るけど