鯨統一郎のレビュー一覧

  • ふたりのシンデレラ

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    合宿中の小劇団が、舞台稽古のためにとある孤島へ。そんな最中、惨劇が襲う。
    一人は殺され、一人は失踪、一人は重症。
    作中作に古典的な王道ミステリ手法を施すが...
    ストーカーという言葉が当たり前のように使われているが、本作が書かれたのが2002年なので、割と早くに題材に取り入れたようだ。
    LGBTなんて言葉が今ではだいぶ、市民権を得たが当時は性同一性障害ってのは中々に許容されづらかった。そんな社会ネタも盛り込みながら、それに対する現代人の漠然とした不安をよく入れ込んでいる。
    が、鯨氏は長篇の方が好みだな。

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    2021年01月15日
  • 銀幕のメッセージ~女子大生 桜川東子の推理~

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    楽しかった

     どれも既読だった。でも、数年前にたくさん読んだシリーズだから懐かしいな。シリーズ完結編は読んでないので探しておこうっと。

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    2020年12月19日
  • ベルサイユの秘密~女子大生桜川東子の推理~

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    大谷博子氏の解説より。

    「このトークというか雑談というか与太話がシリーズの大きな楽しみであることは間違いないが、だが本筋はあくまでミステリだ。たとえ与太話とマスターの茶々入れを除くと五ページくらいでおさまってしまうとしても、(以下略)」

    これですよ、これ。Exactly!って感じ。ヤクドシトリオの与太話が笑える。よくもまあこんなにも絶妙なツッコミ(しかも大半は工藤ちゃんの心の声)が入れられるなあと。

    トリックがどうの、みたいなミステリではないが、モノの見方や与太話でとても楽しめる。

    このシリーズはあと3作らしいが、マスターのはじけっぷりや東子さんの行く末?が楽しみ。

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    2020年12月08日
  • 文豪たちの怪しい宴

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    中高校時の国語の授業、大学時の講義等を懐かしく思い出しながら楽しく読みました。面白かったです。ただ、曽根原先生は好きになれません。

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    2020年11月24日
  • 銀幕のメッセージ~女子大生 桜川東子の推理~

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    久しぶりのシリーズ。テーマは変わるもののテイストは同じ。まぁ、それがシリーズというものなのでしょう。いろいろと読書をしていくうちの箸休め、というと失礼かと思いますが、ブレイクタイムの本のような感覚。
    語られる蘊蓄が事件に絡んでいるようないないような、蘊蓄も深くはないので、ふーん、とバーで会話をしているのを横から盗み聞き(言葉がよくないけれども、別の表現が見つからない)して楽しむ分には良いのかな、という感じ。
    トリック、解決もいつも通りの、それは聊か強引なんじゃないの?という感覚が楽しい。
    このシリーズ、完結しているらしいことを知りました。
    本作ではまさかの展開があったので、ちょっと間をおいて次

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    2020年11月12日
  • 歴史はバーで作られる

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    仮説はとても面白く、興味をそそられる内容だった。話の進め方は以前の本と同じだが、今回は進み方が悪いと感じ。主人公のコメントや意見がちょっと現実離れしているというか、普通そういうことここで言わないだろうという感じがぬぐえず、流れを切られている感じがした。正直、主人公の言動にイライラしてしまった。もったいない。

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    2020年09月18日
  • 歴史はバーで作られる

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    ネタバレ

    面白かったんですけど、「邪馬台国はどこですか?」に較べてしまうと、仮説に首を傾げてしまう。もったいないなぁ。

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    2020年05月17日
  • タイムスリップ信長vs三国志

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    タイムスリップシリーズ。
    今回はさらに設定が加わり本能寺で死ぬところだった信長を三国志の時代へ連れて行き曹操と戦わせるという奇劇。
    内容はいつもの掘り下げた内容はあまり無い為、面白みに欠ける。

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    2020年04月15日
  • 恋と掃除と謎解きと ハウスワーク代行・亜美の日記

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    家事代行先のお悩み解決。前作のほうが嘘つけないキャラが際立ってた気がする。今回はわりと普通の大学生。

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    2020年04月07日
  • 文豪たちの怪しい宴

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    読み始めたときは「こころ」も「走れメロス」も読んだことがないから、読んでみようかなと思っていたけど、読み終わる頃には読まなくていいやという結論に…w
    ミサキさんが絡んでくるミステリーが読みたいな。

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    2020年04月02日
  • 笑う忠臣蔵~女子大生桜川東子の推理~

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    桜川東子シリーズ、第4弾。

    今回のモチーフは、歌舞伎の演目。
    ややマンネリ化してきた。
    マスターの意味不明な発言も、邪魔なだけになってきた…。

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    2020年03月08日
  • 今宵、バーで謎解きを

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    桜川東子シリーズ、第3弾。

    今回のモチーフはギリシャ神話。
    今までのメルヘン童話や日本昔話に比べると馴染みが薄いからか、事件とのつながりに絡めた説明がやや説得力に欠けた気がした。

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    2020年03月08日
  • 文豪たちの怪しい宴

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    「歴史はバーで作られる」の続篇なのかな。結局、村木老人ってなんだったんだ。

    本作は趣向を変えて、日本文学の謎。まあ、どうしたって重箱の隅を突いて、無理矢理解釈だろうと思ったけど、読んでいる最中は、成程ねえと思わせるんだから、技だよね。

    「藪の中」が一番、無理かな。真実がそうなら、作品の文学的価値はドッと下がるぞ。芥川がそんなこと意図すると僅かでも思えない。自殺のきっかけが云いたかったことなのかな。でも、やっぱり説得力がないなあ。

    各編にはこころもよう、なぜかメロス、銀河鉄道の世界から、藪の中へ、と副題がついている。
    井上陽水に寄せているんだと思うけど、僕はもうすぐ還暦だからピンと来るけど

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    2020年03月07日
  • 文豪たちの怪しい宴

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    ネタバレ

    「邪馬台国はどこですか」のシリーズの文豪版。
    あいかわらず、突拍子もないけどなんとなく全否定もできない感じの軽い読み物。
    ただ、今回の説得力は今一つかな。
    また、今回は既読のものばかりだったけど、文豪版は読んでいないとネタバレになってしまったり、理解できなかったりすると思うのでやはり歴史ものの方が好み。

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    2020年01月21日
  • 九つの殺人メルヘン

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    渋谷区にあるうらぶれた日本酒バー。
    刑事、犯罪心理学者、バーのマスター、日本酒好きの松濤にお住いの女子大生ご令嬢。
    カウンターにて、解き明かされる九つの殺人事件。
    グリム童話の新解釈になぞらえて、アリバイトリックに特化した九つの短編を崩してゆく。
    鯨氏らしい一冊だが、短編よりやはり彼のは長編の方が好みだな。

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    2019年09月26日
  • ミステリアス学園

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    ミステリ。そのサブジャンルは多岐に渡る。
    本格、新本格、アンチミステリ、メタミステリ、SF、ハードボイルド、社会派...
    そもそもミステリって何?また、出版業界、評論家、本の読み方、楽しみ方。そんなものを一冊の短編集の中にギュッと濃縮。
    赤川次郎をこきおろす...私もそちら派だな。
    ミステリって何なの?って初心者から、通な人も楽しみめる小ネタが随所に散りばめられ一冊。
    さすがだ。

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    2019年09月25日
  • 女子大生つぐみと古事記の謎

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    鯨さんの本なので、購入

    う~ん。お得意のバーで語るシチュエーションでやればいいぐらいのネタだな。
    作品の冒頭は無理に大ごとにしようとしているな印象で、やたら大層な名前の登場人物が続くのもゲンナリした。

    アーサー王とアレキサンダー大王の話は、面白かった。
    中華は素通りというのは、笑っちゃったよ。いくら何でも無理筋でしょ。

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    2019年09月15日
  • まんだら探偵 空海 いろは歌に暗号

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    いろは歌を作ったのは空海だという説がある。
    それを基に書かれた時代ミステリ。
    空海と最澄の当時の関係や、いろは歌に隠された謎を史実を含ませながらミステリ小説として描いてて、面白い。

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    2019年09月04日
  • すべての美人は名探偵である

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    北は北海道、南は沖縄。同時に起こる殺人事件。
    徳川家の秘密に関する古文書を巡り、とある童歌の秘密に美貌の歴史学者と美人女子大生が挑む。
    ミステリに歴史も絡み鯨氏らしい一冊ではあるが...
    洗脳遠隔誘導自殺はねーよなー。
    宗教がらみの件が『悪魔のカタルシス』の二番煎じ感は否めないな。

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    2019年07月26日
  • ベルサイユの秘密~女子大生桜川東子の推理~

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    バー・ミステリシリーズ6冊目なんだと。これで5冊は読んだのかな。

    解説にもあったけど、シリーズの最初はマスターはお酒のことを良く知っていて、ちゃんとしてたはずなのに、この本でも一人でハズシまくりで煩い。ヤクドシトリオのショーもないお喋りが好きなのに、イマイチ機能してないと思う。残念。

    それでも、ポイントを突いてくる処はある。
    ♪額田の君は~ススキのかんざし~。
    50年前の歌だ。くだらないなあ。もう笑ちゃったよ。

    ミステリの解明部分は付け足しみたいなものかな。
    鯨さんだから、オヤっと思う処はチョットは有ったかな。

    未読のオペラ座の美女も探そうかな。

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    2019年07月21日