鯨統一郎のレビュー一覧

  • ふたりのシンデレラ
    2007/6/10〜6/11。一人8役を演じるヒロインをめぐる劇団内での争いに端をはっする殺人劇。ううむ、すごい伏線の張り方だ。
  • 北京原人の日
    相変わらず大きなスケールのトンデモ新解釈です。北京原人の化石消失と山下将軍の秘宝と下山事件。この三つの怪事件が複雑に絡み合って…と、とてもじゃないけど、こんな発想は出来ません。でも突拍子もない発想なんだけれど、もしかして有り得るかも…と思わせるところは、いつもながらさすがですね、鯨氏。

    様々な歴史...続きを読む
  • CANDY
    くんだらねーぶふーと笑った。嫌いじゃないです、この人のお話。30分くらいでよめるから、ネガティブになったときにちゃちゃっと。
  • 「神田川」見立て殺人 間暮警部の事件簿
    軽やかに事件を解決するマグレ警部だけれど、その推理は“こじつけ”と言っても過言では無いでしょう。そして、マグレ警部が披露する超能力・超常現象に対する数々の薀蓄。まさに鯨ワールド炸裂といった感じです。正統派ミステリがお好きな方にはオススメ出来ない…かも。私は好きですけど。

    しかし、主人公の小林くんよ...続きを読む
  • 九つの殺人メルヘン
    刑事の工藤さんと犯罪心理学者の山内さん、そして雑学王のマスター。この三人の会話が面白いです。特にマスターの言葉と工藤さんの心中ツッコミが笑わせてくれます。この三人と同年代の方ならすごく楽しめるのかも。

    グリム童話に対する解釈と事件の真相、どちらも楽しめました。一粒で二度美味しい、といった感じです。...続きを読む
  • タイムスリップ明治維新
    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2009/11/13~11/15

    タイムスリップ森鴎外ででてきた麓うららが今度は江戸末期にタイムスリップしてしまい、元の世界に戻ろうと奮闘する話。歴史の支流から本流に戻るため、勝海舟、森の石松、坂本龍馬、桂小五郎、岩倉具視、西郷隆盛らと交わりながら、結果的には明...続きを読む
  • 北京原人の日
    歴史上失われた北京原人の化石のありかを独得な感性で探す歴史ミステリ。「邪馬台国はどこですか?」のテイストを長編に持ってきた感じ。この作者はこの路線が一番面白い。
  • タイムスリップ森鴎外
    現代にタイムスリップしてしまった鴎外の順応の仕方が凄い。読んでいてとても楽しい小説です。以前「9つの殺人メルヘン」も読みましたが、視点が面白い作家さんだと思います。
  • とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室
    これもまた作者を見くびったらどんでん返しくらった一冊。ミステリを甘く見てはいかんね。一休さんは誰もが知ってる頭のいいお坊さん。だったら探偵役にはぴったりだけど、その時代をミステリにするのは難しいと思うわけですよ。史実に忠実じゃなければいけないし、それだけだとつまらないし。いい感じのバランスで面白い。...続きを読む
  • とんち探偵・一休さん 謎解き道中
    二巻を買ってしまった。どうもこの短編集は、その前に長編の物語があったようなのだ。が、おもしろそうだったのでつい読んでしまった。いくつか前編にからんでいそうな記述があったので、やはり一巻から読んだ方がいいけれど、それ込みでも面白かった。◆一休さんといえば「とんち」である。なのでこの物語は、とんちを解き...続きを読む
  • 北京原人の日
    北京原人の化石が第二次世界大戦のさなか消失してしまった実話(北京原人の化石に関してこういうことがあったとは知りませんでした)をベースに、荒唐無稽というか突拍子もない仮説で、いかにもありそうなお話として謎解きしてくれる、鯨ミステリー真骨頂ものでした。
    2006/3/8
  • とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室
    アニメで見てた一休さんの登場人物がそのまま登場。もちろんミステリとしても大満足。「ひそかむろ」って響き、惹かれちゃうなぁ。
  • 邪馬台国はどこですか?
    再読。
    90年代の本なので仕方ないんですかね。
    登場人物の一人も静香の口撃が酷いなと思いました。
    聖徳太子とキリストの話が面白かったです。
    代表作の邪馬台国はちょっと眠くなった。
  • 九つの殺人メルヘン
    小気味よく読み進められる短編集。

    短編集は苦手なんだけど、これは面白かった。
    童話の暗喩をヒントに今起きている事件を解決する、しかも現場を駆けずり回るのではなく、バーのカウンターの与太話的に進んでいく。

    少々無理があるなという章もあったけど、それでも文章の読みやすさで一気読みした。

    鯨作品は三...続きを読む
  • 新・世界の七不思議
    「前作の邪馬台国はどこですか?」が面白かったので「新・世界の七不思議」も読んでみた。面白かったが前作ほどの衝撃はなく、推理にしては論拠が薄いように感じた。この小説の面白さは作中にでてくる酒が象徴しているように思う。酒を飲みながらの与太話ではあるけれども、シラフのバーテンダーや大学教授がちゃんとした知...続きを読む
  • 歴史はバーで作られる
    語り部となる主人公が結構上から目線でものを言っているのが気になった。自分が腰巾着のキャラが好きじゃないだけかもしれないが。

    著者の邪馬台国~にも似たような構成だが、あちらはそんな嫌みに聞こえなかったのになんでだろう。

    そもそも昔の出来事なんだからタイムマシンでもできない限り、ホントのところは分か...続きを読む
  • 文豪たちの怪しい宴
    登録前

    子どもの頃に読んだ桜川東子シリーズが面白すぎて期待をしすぎてしまった感が否めない。
    面白いことは面白かったけど桜川東子シリーズを読んでしまうと個人的に星5までは付け難い。
  • タンタンの事件ファイル 横浜「佐藤さん」殺人事件
    セリフ多めな感じなのでスイスイ読める☆横浜を舞台に、なぜか佐藤さんばかりが殺される連続殺人事件が発生し、脅迫状を受け取った女性が解決を求めてたんぽぽ探偵社、略してタンタンを訪れる…ってお話。
    平成時代なのでちょっと古いけど、押しかけ女房ならぬ押しかけ事務員のマリンが可愛い♡所長との漫才トークも良し☆...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    歴史をほとんど知らない自分にとっては難しいところもあったが、宮田と静香の舌戦により気楽に楽しく読めた。毎回宮田に言い負かされる静香というテンプレに乗ってたため、人によっては退屈だったかもしれないですが…
    ブッダ、明治維新、キリストの話は面白かった
  • ただいま家事見習い中 ハウスワーク代行・亜美の日記
    大きな事件も起きず、軽めな印象。
    1時間半程度で読み終わった。

    亜美の前向きで正直なところは見習いたい。