鯨統一郎のレビュー一覧

  • 文豪たちの怪しい宴
    バー〈スリーバレー〉での女性バーテンダーとの会話から、夏目漱石の『こころ』に関する疑問点を論議する羽目になった文学部教授の私。
    そして途中からやってきた宮田という常連客が、『こころ』を百合小説と断言します。
    議論は白熱し、次々と出る新解釈。
    太宰治『走れメロス』、宮澤賢治『銀河鉄道の夜』、芥川龍之介...続きを読む
  • 今宵、バーで謎解きを
    主役はヤクドシトリオ(´・ω・`)
    探偵は桜川東子

    浦島太郎の時よりオープニングは抑えめ
    ギリシャ神話に疎い事がわかる一冊
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    鯨統一郎
    堀北真希フアンである(天地真理フアンでもある)
    昔の大好きを大事に胸に秘め・・・ず語りつくす
    本書の3分の1(10ページ前後)は懐かしい思い出
    だけが延々と続く、ムダに詳しい、妙に面白い

    そんな推理8つの短編小説は、三人の同い年の男
    (おそらく昭和30年代生まれ)の思い出話の中
    にキーワ...続きを読む
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    桜川東子シリーズ。「九つの殺人メルヘン」が好きだったので、続編となる本作を読んだが、前作のような切れ味はない。ヤクドシトリオも厄年ではなくなったし、桜川さんも院生になった。
    昭和の小ネタが満載だが、私より少々年上の人が対象のようで、少ししか分からない。でもそこは、あまり気にならずに読むことが出来る。...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    悪くない。バーで歴史好きの客たちが歴史ミステリーを解いていく、異色の作品だ。一見くだらない感じだけれども、展開されるばか話が大まじめな歴史論争へ・・・。
    以下、ネタバレ。
    本能寺の変は、信長の自殺だった⇒ちとやりすぎ
    イエスはユダと入れ替わっていた!⇒面白い
    邪馬台国は東北にあった⇒まあまあ
    気楽に...続きを読む
  • 銀幕のメッセージ~女子大生 桜川東子の推理~
    以前ほどマスターの躁状態というか、的外れの一人バカ騒ぎが気にならなかった。
    だが、その分、マスターと主人公と山内のヤクドシトリオの懐古雑談も鳴りを潜めていて、物足りない。
    今回は映画がテーマだけど、以前の作品ではエラク古い映画や女優の名がポンポン挙がって、ヤクドシトリオって歳幾つなんだと思ったが、本...続きを読む
  • 浦島太郎の真相~恐ろしい八つの昔話~
    再読、シリーズモノ
    このシリーズの魅力は謎解きではない
    ヤクドシトリオの懐かしい蘊蓄話だ
    懐かしいといっても、私より世代が上なので分からない話ばかりなのだけど、それでも興味深く面白い
    なので、それにこじつけられた謎解きには実はあまり興味がない
    昔話になぞらえた謎解きだから、昔話が詳しく説明されてて...続きを読む
  • なみだ研究所へようこそ!―サイコセラピスト探偵 波田煌子
    鯨統一郎さんの作品らしいと思いました。
    発想が飛ぶところもあり、推理できませんでした。
    心理学とか興味ある人が読んでみてもおもしろいと思います。
  • とんち探偵・一休さん 金閣寺に密室
    好き好き好き好きっ好き♪愛してる♪でおなじみのアニメの一休さんが好きでした☆彡いやーこれもおもしろい!とはいえ、謎の答えはちょっと強引f^_^;それは置いといたとしても、あの有名な「このはし渡るべからず」や「虎を屏風から追い出してください」というシーンも盛り込み、なおかつちゃんと史実にも沿った物語で...続きを読む
  • 文豪たちの怪しい宴
    『邪馬台国はどこですか?』のスピンオフという感じ。
    240ページほどなので、気軽にさくっと読めるお手頃な本。

    独特な解釈は健在で、読書を翻弄させてくれる。
    一度作者の手を離れた作品は、作者の思いもよらぬ解釈を読者にされるのもよしと本文中でも語っている通り。

    それぞれの解釈を、否定しないで許容する...続きを読む
  • ファンタジスタはどこにいる?
    初めて読む作家さんであった。読みやすくて、サクッと読めた。
    知っているサッカー選手が出てきて、面白かったし、展開も面白かったが読んでいるうちになんとなく先が読めてしまった。まあ、違う作品も読んでみたいと思う。
  • ふたりのシンデレラ


    合宿中の小劇団が、舞台稽古のためにとある孤島へ。そんな最中、惨劇が襲う。
    一人は殺され、一人は失踪、一人は重症。
    作中作に古典的な王道ミステリ手法を施すが...
    ストーカーという言葉が当たり前のように使われているが、本作が書かれたのが2002年なので、割と早くに題材に取り入れたようだ。
    LGBT...続きを読む
  • 銀幕のメッセージ~女子大生 桜川東子の推理~
    楽しかった

     どれも既読だった。でも、数年前にたくさん読んだシリーズだから懐かしいな。シリーズ完結編は読んでないので探しておこうっと。
  • ベルサイユの秘密~女子大生桜川東子の推理~
    大谷博子氏の解説より。

    「このトークというか雑談というか与太話がシリーズの大きな楽しみであることは間違いないが、だが本筋はあくまでミステリだ。たとえ与太話とマスターの茶々入れを除くと五ページくらいでおさまってしまうとしても、(以下略)」

    これですよ、これ。Exactly!って感じ。ヤクドシトリオ...続きを読む
  • 文豪たちの怪しい宴
    中高校時の国語の授業、大学時の講義等を懐かしく思い出しながら楽しく読みました。面白かったです。ただ、曽根原先生は好きになれません。
  • 銀幕のメッセージ~女子大生 桜川東子の推理~
    久しぶりのシリーズ。テーマは変わるもののテイストは同じ。まぁ、それがシリーズというものなのでしょう。いろいろと読書をしていくうちの箸休め、というと失礼かと思いますが、ブレイクタイムの本のような感覚。
    語られる蘊蓄が事件に絡んでいるようないないような、蘊蓄も深くはないので、ふーん、とバーで会話をしてい...続きを読む
  • 歴史はバーで作られる
    仮説はとても面白く、興味をそそられる内容だった。話の進め方は以前の本と同じだが、今回は進み方が悪いと感じ。主人公のコメントや意見がちょっと現実離れしているというか、普通そういうことここで言わないだろうという感じがぬぐえず、流れを切られている感じがした。正直、主人公の言動にイライラしてしまった。もった...続きを読む
  • 邪馬台国はどこですか?
    こじつけやダブルスタンダードなところもありますが楽しんで読めました。
    自分がよく知っている織田信長や幕末などが題材だとちょっと厳しいですが、詳しくない題材の場合はおもしろかったです。
  • 邪馬台国はどこですか?
    邪馬台国東北説、信長自殺装置説、
    聖徳太子と推古女帝同一人物説、イエスとユダのすり替え説。
    どれも面白かった・・・けど。
    誘導の巧さか。
  • 歴史はバーで作られる
    面白かったんですけど、「邪馬台国はどこですか?」に較べてしまうと、仮説に首を傾げてしまう。もったいないなぁ。