永瀬隼介のレビュー一覧

  • 悔いてのち

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    以前は新作が出る度に読んでいたが、最近の作品は当たり外れが多く、久しぶりに永瀬作品を読んでみた。
    もともとは他の方のレビューの評価が高かったことがきっかけだが、読んでみて納得。久々にこの作者さんのハードボイルドな感じが弾けていた。
    2つの後悔のプロローグから始まる。この2つの後悔は本編にどう繋がっていくのか?
    掴みから、ばっちり!と言う感じ。
    妻を事故で亡くした元SPの小津は、警視庁OBの元でパチンコ店の総務の仕事をしていた。
    そんな小津に以前SPを務めていた国会議員の息子の素行調査を依頼される。
    そこには冒頭に出て来る、もう一つの「後悔」が絡んでおり…
    作中に出て来る亡くなった妻を想うシーン

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    2018年05月29日
  • カミカゼ

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    あらすじからして、長編アクション?っぽく感じ
    読み始めていくうちにシリアスな雰囲気にもなりつつ、コミカルな部分もあった。
    淡々と読んでいくことができた。
    最後には感動する場面も。
    事実に基づいた内容も散りばめられているので、ちょっとは勉強にもなるかな?

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    2018年05月25日
  • 罪と罰の果てに

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    無理矢理な物語を作り過ぎていて、いろいろと突っ込みどころが満載。その度に現実に引き戻されてしまう。主要人物のキャラ設定も無理くりで、生きていない。
    神を問うにしてはあまりにも御都合主義な内容だった。エンタメなアクションが書きたかったのかもしれないが、ルナファームとかアフリカとか、そっちをもっと掘り下げて主軸にしていけば良かったのに、と思った。

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    2018年05月16日
  • 刑事の骨

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    ネタバレ

    内容(「BOOK」データベースより)
    1993年、あと一歩のところで連続幼児殺人犯を取り逃がした不破と田村の同期コンビ。17年後、不破を訪ねてきた田村は、その夜に変死を遂げた。定年後も事件の捜査を続けていた田村の執念、そして刑事訴訟法改正の狭間で“公訴時効”の名の元に忘れ去られた被害者たちの無念を胸に、不破は真犯人に迫る!
    事件の始まりの幼児たちの命が奪われていくくだりは読んでいて辛いと同時に、ぐいぐいと物語に引き込む力が物凄かったです。友情とも腐れ縁ともつかない元警察官2人のやり取りには胸を熱くさせられました。どういう風に展開して犯人に迫るんだろうと期待して読んでいました。かなりの力作だと

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    2018年01月05日
  • サイレント・ボーダー

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    00年前後の少年犯罪、ギャングと当時の若者像を切り取ったような内容です。あの頃の夜の渋谷、池袋と新宿の裏側の退廃感は凄まじいものがあった気がします。元ルポライターだけあってその辺の描写がとてもリアリティがあるように感じました。

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    2017年11月12日
  • 誓いの夏から

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    話の流れが唐突過ぎてイマイチ乗れなかったかな。お終いまで読めばなんとなく分かるけど、でもそれぞれの心理に納得いかない、というか?(なんでそうなる?)

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    2017年09月27日
  • カミカゼ

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    零戦のパイロットが平成の時代へとタイムスリップしてくる話。
    70年前に生きた人が実際に今の時代の日本を見たら、どう感じるのだろうか。
    ひたすらそんな事を思いながら読み進めました。

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    2017年09月24日
  • ダークシティ

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    好きではない本、絶対に一生かかっても絶対に読まない本、嫌いな本を選んで最後まで歯を食いしばって読んでみました。そういったことも必要だと思ったから。

    この本の、警察や、パチンコや、政治家やカジノの情報や、ヤクザ、そのやりとり、裏の事情のその見解に対しては、シンプルでいて、モノホンの情報だと思ったし、凄まじく、大変に楽しかったし、面白かった。
    この、警察関係のこと、その汚職やら、それらの裏の事情に関しては、多分トップレベルに逸脱して精錬されてもいると思う。そこが凄まじく面白い。

    ただ、小説としての展開と人物像は3流やら2流ぐらいにまで落ちる。
    例えば、どれの登場人物も度胸が据わっている。最後も

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    2017年07月03日
  • 毟り合い 六億円強奪事件

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    永瀬隼介『毟り合い 六億円強奪事件』講談社+α文庫。

    昨年、文庫オリジナル書き下ろしで刊行されていたのに気付かずに見逃していた。実際に起きた事件に着想を得たクライムノベル。

    日本犯罪史上最大の6億円強奪事件を巡り、ワルたちが右往左往する姿がコミカルに描かれる。予想したのはノンフィクション寄りの内容だったのだが…

    主人公の小嶋の人物像がよく解らん。

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    2017年06月20日
  • 越境

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    警察組織の正義の無さに嫌気がさして辞めざるを得なくなった菊村。巣鴨でバーを開き、そこに現れた中国人・小梅と付き合うものの、彼女は有り金を持って消えてしまう。諦めきれない菊村は、彼女の故郷へ向かうが、公安警察の楊に捕らえられる。帰国後、菊村の前に現れたのは、楊と中国で雇った通訳者。彼らは、彼女の居場所を教えると言うものの・・・
    中国人のキャラクターは面白かったものの、もう少し菊村は元警官らしく振舞ってもよいのではないかと。
    ハードボイルドっぽくいくのか、お笑い系なのかが中途半端に感じてしまった。

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    2016年10月11日
  • 退職刑事

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    刑事をテーマにした短編集。
    一つ一つがじっとり、重い。好きなタイプの小説ではないけど、読み応えはあった。

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    2016年03月07日
  • 刑事の骨

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    元警官が過去の失敗を取り戻すという話の大枠や、主人公の描き方はいいんだけど…刑事の矜持と違法な復讐は矛盾するよなぁ

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    2015年09月18日
  • 誓いの夏から

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    純愛物語なのか、復讐者なのか、ハードボイルド風でもあり。でも最後まで読むと分かる。一途な愛の物語なのだと。

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    2015年09月12日
  • ダークシティ

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    ネタバレ

    ストーリーは面白かった。スケールは大きいし、大胆というかハチャメチャでテンポも良かった。ノリを楽しんだ。

    でも登場人物がねぇ。チャラチャラしていた翔太が利発で頼もしくなっていたり、最初の方と最後の方では人格が大きく変わってるような気がする。世の中、きっかけがあって人の考えが変わるとか成長するっていうことはあるけど、登場人物みんながそれじゃぁズルいぞ!まるで別人じゃない・・・と思っていたら、最後の1,2ページで翔太と涼が「ひとは変わる」って言ってる。読者にツッコまれないように、先に言っておこうって?(笑)

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    2015年08月11日
  • ダークシティ

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    【ネタバレ】隠蔽された6億円強奪事件の謎を追う警察ミステリ。設定や展開があまりにも現実離れしていて強い違和感を覚えました。FBI帰りの彼と相棒シリーズの彼のキャラがかぶってしまうのも残念でしたが、翔太のキャラには救われました。

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    2015年07月07日
  • 閃光

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     密度の濃い小説。これを1冊にまとめ上げることの出来る力量はすごいと思いつつ……濃すぎて読むのがなかなかきつかった。
     3人称でいろいろな人物の視点から描かれるも、キーパーソンについての心情は極力廃し「不気味で何を考えてるか分からない」とされるのは見事だなぁと思う。

     ただ、終盤に掛けて、予測出来る結末へと集約されてしまうので、序盤の渦のような密度が薄まるのがもったいない。説明パートを後ろに配分すると、意味が分からなくなるかな? かもしれないなぁ。

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    2015年01月20日
  • 天涯の蒼

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    まずまずっすかね~
    東京から近くの地方都市での嵌められてしまった元警察官の探偵が風俗嬢殺人事件を追及していくと・・・

    警察、やくざ、癒着、複雑な家庭関係
    謎ありのミドルなハードボイルドです

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    2014年12月28日
  • 刑事の骨

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    最初は凄く面白かったが、最後の方でいきなり犯人が判明してばたばたと一気に採ってつけたようなネタばらしが始まりがっかり。犯人達それぞれの事情も極端で非現実的。途中まで、この著者の名作「閃光」と同じ期待を持って読んだが腰砕けである。途中までは面白かったので★三つ。

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    2014年10月15日
  • 12月の向日葵

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    高校で同じ柔道部にいた二人が極道と警察官という全く別の人生を歩んだ1998年から2014年までを描いた物語。
    タイトルの意味が判明してからラストまでがあまりに切ない。

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    2014年09月05日
  • 狙撃 地下捜査官

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    実際にあった警察庁長官狙撃事件、オウム真理教などをモチーフに、警察キャリア制度や刑事警察と公安警察の確執に切り込む作品。
    キャリアや公安の問題って、軽重入り混じった作品が取り上げ過ぎたおかげで却って陳腐化してしまい、最早どこまでが事実かなんて関心が薄れてしまっているように思う。

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    2014年08月03日