【感想・ネタバレ】閃光のレビュー

あらすじ

玉川上水で男性の扼殺体が発見された。捜査陣に名乗りを上げた老刑事・滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。滝口はこの殺人事件に三十年以上前に起きた“三億円事件”との接点を見いだす。その頃、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中がにわかに再会を果たしていた。昭和最大のミステリーに、緊密な文体と重層的なプロットで迫る!『19歳 一家四人惨殺犯の告白』で読者を震撼させた著者がものした、犯罪小説の白眉。

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Posted by ブクログ

三億円事件をベースにしたフィクションで、もう19年前に書かれたもので文庫も積読だったのですが、まぁ面白い本でした。600頁も飽きることなくワクワク感で読まされました。不明な点が多い事件ですが、意外とこのような真相があるかもという感じがします。

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2022年01月03日

Posted by ブクログ

3億円事件を題材にしたかなり長い作品です。
筆致も重いのですが、その長さ、重さ以上に
ストーリーに引っ張られて一気に読めました。

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2011年07月17日

Posted by ブクログ

すっごく面白い!!!
眠れなくなることを約束します。

組織の為に生き、でも最後まで組織に報われなかった滝口と緒方(父)の姿に切なくなった。

それにしても片桐、ちょっとカッカしすぎじゃない?
かなり足引っ張ってる感があって感情移入できない登場人物。

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2011年03月02日

Posted by ブクログ

三億円事件、真相はわからないが、このような背景や真相があったのかも…とストーリーを膨らませるのは単純にすごいと思った。
かなり分厚く読み切れるか心配だったが、案外スルスル読めてしまった。
時効という犯人にとっては成功と言える犯罪でも、結末はハッピーではないんだなと思わせられた。

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2025年04月18日

Posted by ブクログ

面白かった〜!でも、長かった〜!
600ページにも及ぶ長編!活字も小さいし…これは老眼の影響か…(~_~;)
戦後三大未解決事件とも言われる「三億円事件」を題材に。
金銭的被害がないのもあり、被害金額2億9430万7500円の語呂から、「憎しみのない強盗」とも言われたみたい。
でも、実は…
警察の組織の論理が優先し、事件をうやむやにして、時効を迎えた事件。
でも、それが、30年以上してから、また動き出す!
ほんまの事件の事実と絡ませながら、上手くミステリーとして仕上がってるわ!
警察組織って、ほんまに許せんな!って思えてくる。
「嘘つきは泥棒の始まり」って言うけど、その泥棒を取り締まる方が、嘘ついたら、何の始まりになるの???
ほんまに!o(`ω´ )o

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2021年02月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ずっと読みたかったけど、字数に萎えてました。
フィクションとはいえ、面白かった。
塩野さんの罪の声もそうですが、昭和最大のミステリーに迫った作品読み応えありで好きです。
しかし警察というのは身内を守る組織なんかなあ。

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2020年01月19日

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三億円事件をモチーフにした警察内部の暗闘を描いた小説です。定年寸前の刑事が、ある他殺体の名前を聞いて突如覚醒した。眠っていた事件が三十数年を経過し蠢き始めたのでありました。

重厚なかみごたえ満点の刑事ドラマでした。かなり読むのに時間掛かりましたが、停滞する事なく引き込まれました。一つの事件が様々な人々の人生を一変させてしまうんですね。やはり犯罪は本の中だけが良いですね。

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2016年02月25日

Posted by ブクログ

昭和史最大のミステリーである三億円事件をモチーフにした小説。犯行現場を実際の事件とは変えているが実際の三億円事件の背景などを踏襲しているリアリティーある内容で読みごたえがあった。警察組織の汚さ、怖さが描かれていて長編だが飽きずに読み進められた。

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2015年06月11日

Posted by ブクログ

600頁とボリュームがありましたが、一気に読みました。実際の3億円事件の真相が闇の中なのが残念です。

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2014年01月05日

Posted by ブクログ

昭和の大事件である三億円事件。
うっすらとしか三億円事件を知っていない自分にとっては、かなり面白かったです。

単独犯説、複数犯説、警察の組織、隠蔽
登場人物の背景も十分に書き込まれていて
自然に惹き込まれてしまうミステリー

実際に時効が成立してしまっている謎の事件
真相がとっても、とっても気になります。

長いなぁ・・・と感じることもありましたが
たっぷりと味わえた面白い本であったと思います。

事実が基になっているそうなので、三億円事件って
すげぇ~
とあらためて驚く自分でした。

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2013年05月25日

Posted by ブクログ

玉川上水で見つかった男の死体は、三億円事件の容疑者のものだったが・・・
この位ボリュームがあると、読んだなって気になる。
虚実のバランスも絶妙だし、ウマッ。

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2012年04月20日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
玉川上水で男性の扼殺体が発見された。捜査陣に名乗りを上げた老刑事・滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。滝口はこの殺人事件に三十年以上前に起きた“三億円事件”との接点を見いだす。その頃、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中がにわかに再会を果たしていた。昭和最大のミステリーに、緊密な文体と重層的なプロットで迫る!『19歳一家四人惨殺犯の告白』で読者を震撼させた著者がものした、犯罪小説の白眉。

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2011年12月11日

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 後半部分はフィクションがメインの展開になっていくので、三億円事件の真相だ!なんて大仰なキャッチコピーを見せられると、それは違うんじゃねえの?と言いたくなりますが、初めから三億円事件を基に想像力を駆使して作り上げた小説として見れば、非常に出来の良い骨太な推理小説です。他の作品の読んでみたくなります。

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2017年08月15日

Posted by ブクログ

予想外の展開で
ハードボイルド風に書かれ
面白かったです。

ただ同じ言葉を何度も使っておられるので
もう少し語彙を増やされた方が
より文学的になって
いいのかなと思いました。

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2025年07月15日

Posted by ブクログ

「三億円事件」をベースにした警察小説。

文庫としては分厚い部類に入りますが、ただ長いというのとはまた違う理由で、読み終えるまでに時間が掛かりました。

玉川上水で、男性の扼殺体が発見されるところから始まる一冊。
被害者の身元はすぐに判明し、特に珍しいものでもない事件と思われますが、定年を間近に控えた警視庁捜査一課のベテラン刑事・滝口は被害者の名前を聞くや否や、顔色を変え、自ら捜査本部へ名乗りをあげます。

滝口とペアを組む所轄署の若手刑事・片桐は、自分を無視するかのような滝口の勝手な捜査に苛立ち、反感を覚えますが、途中滝口から殺人事件の被害者が三億円事件の容疑者の一人であり、また、滝口自身が三億円事件の捜査に当たっていたことを聞かされ、興味を覚えます。
そして物語はその不良グループを付け狙った犯行が続く形で進行していきます。

三億円事件は地元の不良グループによる犯行であり、また警察はその事実を把握していながら、事件の真相を闇に葬った―

警察が事件の真相を隠蔽する理由は、少なくともフィクションの世界では一つしかなく、また、不良グループを狙う犯人も途中で分かってしまったので特に驚くような展開はありませんでしたが、主要登場人物が多いにも関わらず、一人一人の心理や環境を丁寧に且つ矛盾や過不足もほぼなく、描き上げる力はお見事。

欲を言えば、終わり方が物足りませんでした。
これだけ長々と力強く書き上げたのに、最後の最後で力尽きたのかしら?と思うような。少し肩透かしをくらった気分です。

作品の中に、思わず応援したくなるような、肩入れしたくなるような魅力的な人物がいないのもこの作品の特徴でしょうか。

筆者の語彙力の多さ?高さ?も、特徴のひとつ。
知らない熟語が多かったのですが、それも不思議とこの作品の雰囲気にマッチしていましたね。

もし三億円事件の真相がこの小説の通りだとしたら納得できませんし、現実社会においては矛盾があると思うので、満足度は普通です。

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2022年10月12日

Posted by ブクログ

骨太な小説だ。
昭和史に残る大事件を背景に、様々な思惑や思想が入り混じる。
後味は良くないが、読み応えはある。

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2022年09月11日

Posted by ブクログ

昭和の大事件であり未解決事件となった3億円事件を題材にした物語。なかなかの長編であるが飽きることなく最後まで読めた。緊迫感が漂い途中手に汗握って読んでいた。この事件のことを深く知らないし当然フィクションなのだが、最後はとても悲しく悔しい物語だなぁと感じた。

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2020年08月26日

Posted by ブクログ

 密度の濃い小説。これを1冊にまとめ上げることの出来る力量はすごいと思いつつ……濃すぎて読むのがなかなかきつかった。
 3人称でいろいろな人物の視点から描かれるも、キーパーソンについての心情は極力廃し「不気味で何を考えてるか分からない」とされるのは見事だなぁと思う。

 ただ、終盤に掛けて、予測出来る結末へと集約されてしまうので、序盤の渦のような密度が薄まるのがもったいない。説明パートを後ろに配分すると、意味が分からなくなるかな? かもしれないなぁ。

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2015年01月20日

Posted by ブクログ

戦後三大未解決事件とも呼ばれる三億円事件をモチーフにしたミステリーです。
連続殺人事件の犯人、ホームレス(ヨシさん)の正体、警察が組織ぐるみで隠す理由等が本書の大きな謎です。決定的な伏線が然り気無く忍ばせていましたし、これといった綻びもなく意外な真相へしっかり導いていたので、よく出来ていると思いました。
ただ、三億円事件の犯人グループ、滝口と片桐、ホームレスのヨシさん、それぞれ三つのパートが目まぐるしく変わるので読み辛く、最後迄ペースが上がりませんでした。登場人物が多くてなかなか覚えられなかったのも苦戦する要因の一つでした。

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2013年09月27日

Posted by ブクログ

実話とフィクションが巧く繋がっており、エンターテイメント的な感じで楽しめました。

刑事モノと長編好きな私にはピッタリな作品でした。

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2013年02月21日

Posted by ブクログ

登場人物に、魅力を感じる人はひとりもいなかった。
特に、事件に関わったいまは50代の男女は成長を感じられない。
★★にしようかと思ったほどだ。

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2013年01月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラーメン店の店主が殺害された事件から、20世紀最大のミステリーといわれる3億円事件を中心に刑事やホームレス等、3億円事件の関係者が絡んで話が進んで行きます。
読後の感想としては、ちょっと登場人物が多すぎで場面の切り替わりが多すぎかなあ、と思いましたが、全体としては面白かったです。
登場人物の多さ故でしょうが、登場人物の誰にも感情移入できず、今ひとつ、話に入り込めなかったのが残念。

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2012年12月09日

Posted by ブクログ

上々の娯楽作。
片桐のやたらといきり立っている人物造形が微妙に違和感を感じなくもないがまあまあ楽しめ、エンディングがこざっぱりした感じ。
あんまり深く考えず楽しませてもらいました。

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2012年11月17日

Posted by ブクログ

映画化された、ということで読んだ作品。
3億円事件を扱った作品は多々ありますが、だいたい2通りに分かれてるような気がしてくる。真犯人・真相を追い求め突き詰めていくパターン(その作者なりの解を提示したり、もしかしたらこうだったのでは、という可能性を示唆するもの)と、事件によって人生が一変してしまった関係者(当事者)の内面をじっくり描いていくドラマと。
特に後者は、事件発生当事の社会情勢がベトナム戦争、安保闘争、全共闘時代とガッチリ重なる為、そうした情勢との絡みが重要となってくるところで、まずはそうした背景を、それらを全くと言っていいほどに知らない世代にも分かりやすく伝えて欲しい、という気持ちが常に働くところで…

さて今回の永瀬作品。興味深く読み進められて良かった。
ただラストへ向けての疾走感とかは感じられず、なぜに映画化?という印象w
ぃゃ、決して悪くはないんですけども、その映画を観たいかと訊かれると、悩みそうw

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2012年06月06日

Posted by ブクログ

2003年刊行のものの文庫化。2010年、『ロストクライム -閃光-』として映画化。

1968年に発生した、日本最大のミステリーとも言われる三億円事件をモチーフにして描かれている。基本的にこの小説のストーリーそのものはフィクションであるが、事件当時、容疑者として警察官の息子の少年が捜査線上に浮かんだことなど、実際の出来事も物語の中に上手く織り込んでいる。

中々上手く作りこまれており、クライムサスペンスとしては、読み応えのある作品となっている。しかし、警官同士の言葉使いの表現に、私は馴染めませんでした・・・。現場の厳しい刑事同士のやり取りということを表現したかったのかもしれませんが、普通、ああ言う言動はしますかね?

三億円事件は、1975年に公訴時効が成立、1988年に民事時効も成立している。

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2012年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全くの作り話ではなく、事実が散りばめられているところがすごい。
あの伝説の三億円事件にこんな裏事情があったのかもしれない・・・と思ってしまった。父親が警官の少年Sの自殺が本当にあったとは。

ただ、とても長かった・・・

長かったのに、あのラストにがっくり。
解決させちゃだめか、、やっぱり。

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2012年01月19日

Posted by ブクログ

まあまあだったかな。
特に3億円事件の概要については。
好みの問題だと思うけど個人的にはあまり引き込まれなかった。

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2011年08月19日

Posted by ブクログ

先ずは・・・
表紙がコワイ。


真相はこうなんだ   

と思わず鵜呑みにしちゃうくらいの仮説話でした。
途中中だるみしたものの。。。長い長い・・・

ひとつだけハッキリ思うことは、警察の隠蔽は実際のところたくさんあるのだろうな~と。

三億円事件に限らずの話でしょうね。

でも本当の真相を知りたい。

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2011年06月06日

Posted by ブクログ

玉川上水で男性の扼殺体が発見された。捜査陣に名乗りを上げた老刑事・滝口と相棒に選ばれた巡査部長の片桐。滝口はこの殺人事件に三十年以上前に起きた“三億円事件”との接点を見いだす。その頃、殺された男と三億円事件当時仲間だった連中がにわかに再会を果たしていた。昭和最大のミステリーに迫る!

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2011年04月06日

Posted by ブクログ

三億円事件を元にしたフィクション小説。時効後、犯行グループを追う主犯が最後の最後までわからずハラハラしっぱなしだった。犯人の親が警察官だったって噂は聞いたことあったけど、なるほど、本当にこんな真相だったのかも!って思ってしまった。

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2011年02月25日

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