【感想・ネタバレ】刑事の骨のレビュー

あらすじ

連続幼児殺人事件の捜査本部を指揮する不破は、同期の落ちこぼれ警察官・田村の失敗で真犯人を取り逃す。17年後、不破を訪ねてきた田村が、その夜新宿歌舞伎町のビルの屋上から転落死する。不可解な死……。田村は定年後も単身、連続幼児殺人事件の捜査を続け、真犯人に迫っていた。当時、犯人の顔を見たのは田村だけと思われていたが、じつはもう一人目撃者がいたのだ。不破は田村の遺志を継ぎ、犯人捜査に乗り出す。時効を過ぎたにもかかわらず、なおも関係者を呪縛する事件の重さ。武骨、硬骨、気骨――刑事の生き様を余さず描いた骨太の警察小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

定年退職した刑事が自らが失態を演じた事件に再び挑む異色の骨太警察小説。非常に面白い作品で一気読みした。

永瀬隼介の作品の多くは事件そのものを迫真の筆致で描き、主人公が胸に熱い気持ちを秘めていることに特徴があると思う。

この作品も第一部で1993年に発生した連続幼児殺人事件を非常にリアルに描いている。第二部では17年後の2010年に舞台を移し、未解決となり、時効を迎えた事件を退職刑事の不破が再び追い掛けるという構成になっている。特に第二部の不破が刑事としての執念と魂を取り戻す過程、二転三転の連続で予想を覆す驚愕の展開が良い。

永瀬隼介は信頼出来る数少ない作家の一人だと思う。

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2013年10月12日

購入済み

時効捜査

よくある時効捜査モノと違い、最後が心地良かったと思う。警視庁のその後が書かれていると、なお良かった。

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2014年06月25日

Posted by ブクログ

誘拐事件で、大失敗して、出世の道を閉ざされた刑事さん。更に、この事件は、未解決のまま時効を迎える…
定年後に、再度、同期が死んだ事をきっかけに犯人探し再開!
しかし、もう出世絶望やのに定年までしがみつくんや…別に出世欲ない人は、それでもええと思うけど、出世欲の権現みたいな人が干されながも…って…何か違和感あるな。
定年迎えて、年金も貰えて余裕で犯人探しか…っと変な事を思ってしまう。
前半は、淡々と、後半は怒涛の如く動きまくる!
しかし、幼い子供を殺されても、まだ、組織の論理で、動く警察もどうなん?って思う。
主人公も敏腕で出世頭やった割には、定年後の動きは、衰えたとしか思えん感じ。干されて定年まで、大した事してないかもしれんけど、物語的には、もっと鋭い刑事の勘みたいなので、事件を解決して欲しかった…
まぁ、急に現役バリバリに戻れる訳もなし、こんなもんって気もするけど。
後半は、どんでん返し×2で、面白い!
最後もスッキリになるの?あかん事やけど。

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2022年08月19日

Posted by ブクログ

評価は4

内容(BOOKデーターベースより)
あと一歩のところで連続幼児殺人犯を取り逃がした不破と田村の同期コンビ。17年後、不破を訪ねてきた田村は、その夜に変死を遂げた。定年後も事件の捜査を続けていた田村の執念、そして刑事訴訟法改正の狭間で“公訴時効”の名の元に忘れ去られた被害者たちの無念を胸に、不破は真犯人に迫る!

なぁるほど。何度もひっくり返しが来たが…結局のところ女が原因の夫婦喧嘩かい!

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2018年07月11日

Posted by ブクログ

まさかまさかの展開に引き込まれて完読。
人物の関連性が分かった時に、わくわく感が出てくる。
初めて読んだ作家だったけど、なかなかおもしろかった!

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2016年03月13日

Posted by ブクログ

面白かった。一気にひきこまれました。
肝が座ったノンキャリの星かと思いきや、子供みたいな大失敗をする不破さん。出世の道を断たれましたが、人となりに惚れました。
後半のたたみかけには興奮しましたが、あのラストで良かったのでしょうか?娘さんが心配です。

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2014年01月21日

Posted by ブクログ

表現が難しいですが、重く力のある作品と言えばよいのでしょうか。
定年後も過去に犯した人生を変えてしまった失態を引きずり、再捜査を試みる退職警察官2人。
後半になって急速に二転三転する構成は良かったものの、登場人物のキャラクターも事件の真相も今ひとつ好きになれなかった。

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2022年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容(「BOOK」データベースより)
1993年、あと一歩のところで連続幼児殺人犯を取り逃がした不破と田村の同期コンビ。17年後、不破を訪ねてきた田村は、その夜に変死を遂げた。定年後も事件の捜査を続けていた田村の執念、そして刑事訴訟法改正の狭間で“公訴時効”の名の元に忘れ去られた被害者たちの無念を胸に、不破は真犯人に迫る!
事件の始まりの幼児たちの命が奪われていくくだりは読んでいて辛いと同時に、ぐいぐいと物語に引き込む力が物凄かったです。友情とも腐れ縁ともつかない元警察官2人のやり取りには胸を熱くさせられました。どういう風に展開して犯人に迫るんだろうと期待して読んでいました。かなりの力作だと確信して読んでおりました。子供を亡くした親たちの憔悴や立ち直りもぐっときました。



なのですが後半が少々力が不足して尻すぼみになってしまったのがつくづく残念。最後まで走り抜けて欲しかった。仕掛けをしようとし過ぎてちょっと空回りしてしまった感が有ります。つまらなくは無いです。

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2018年01月05日

Posted by ブクログ

元警官が過去の失敗を取り戻すという話の大枠や、主人公の描き方はいいんだけど…刑事の矜持と違法な復讐は矛盾するよなぁ

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2015年09月18日

Posted by ブクログ

最初は凄く面白かったが、最後の方でいきなり犯人が判明してばたばたと一気に採ってつけたようなネタばらしが始まりがっかり。犯人達それぞれの事情も極端で非現実的。途中まで、この著者の名作「閃光」と同じ期待を持って読んだが腰砕けである。途中までは面白かったので★三つ。

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2014年10月15日

Posted by ブクログ

あんまりにも歳月が流れたので、話がぼやけてきて

なぜ?って思ってしまう
モチーフは面白いのだけど、なんだか伝わらない

登場人物たちに魅力が乏しいからかな?
でも、話の筋としては悪くない
うん、悪くない

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2014年03月10日

Posted by ブクログ

後半の予想外の展開にびっくり。特にラストは複雑な心境になりました。そこにたどり着くまでの不破の気持ちも分かる気がするけど、自分の家族のことも考えて欲しかったな。

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2014年01月28日

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