文藝春秋のレビュー一覧
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ノムさん追悼のNumberPLUS。ヤクルトの黄金時代を築いてくれた監督です、自分がヤクルト好きなのは、あの時代を見ていたからです。
他の球団ではタイトルという結果は残せなかったですが、在籍中に蒔いた種が後に花を咲かせたことを考えると、力量って確かだったのだと思います。
野村→星野のラインで成功している阪神と楽天。楽天は間に挟んでいますが。
戦略・戦術家のノムさんと、アジテーター印象が強いの星野。この二人での監督交代は、理想的なのではないでしょうか。
現在、ノムさんの薫陶を受けた多くの選手が監督となって活躍しています。野村チルドレンって言われるひとたち。彼らの活躍も期待してますが、そこから孫世代へと伝えて行くことも期待。そのまま継承でなく、それぞれのメソッドを付け加えてです。
その人が亡くなっても、理念は受け継がれてゆく。 -
購入済み
楽しい入門本
個人的に良かったのは参加国の大使館大使がその国のことを紹介してくれるページです。ラグビーを通して馴染みの薄かった国を知れるというのはとても素敵なことだと思いました。
また、おすすめのラグビー本&映画の紹介ページもとても役に立ちました。 -
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ネタバレこれでもか!というほど、イチロー選手のインタビュー記事が詰め込まれています。大変に素晴らしい。とにかく、その語る言葉が面白い。イチロー選手。やはり、圧倒的に稀有な人物だなあ、と痛感します。
惜しむらくは、石田雄太さんのインタビュー記事は、基本的に、石田さんの別の著作「イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019」と内容がガッツリ被ってしまっている、というところでしょうか。そちらの著書も持っているので、うーむ。違う記事を読みたかったなあ、、、と思ったのですが、そこはアレですね、ないものねだり、というか、しゃあないことですよね。
で、記事の内容も素晴らしいですが、雑誌、Nunberで、当時載っていたであろうイチロー選手の写真が、多分そのまま?使用されているのも、大変に素敵。ブルーウェーブ時代の若かりし頃のイチロー選手が、どんどん年を取っていく姿がしっかり分かるのが、良い。しっかしまあ、イチロー選手、ホンマに男前だよなあ、って思いますね。言動良し、ルックス良し、成績に関しては言わずもがな。とんでもねえ存在だな、って感じですね。
若き頃のブルーウェーブ時代の記事が、イチロー選手のコメントが、基本的に語尾が「~でしょうネ」「「思いましたからネ」となっているのが、ああ~時代やなあ、って思いました。あの時代は、こういう語尾の表現になってたんだなあ、、、ちょい恥ずいよね笑、とかね。こういうことを発見できるのが、当時のインタビュー記事を、時代を経て読むことの趣深さよ、とか思った次第ですね。
いやしかし、またいつの日か、イチロー選手に匹敵するような、新たなる、とんでもねえプロ野球選手が出現して欲しいな、って思いますね。圧倒的に異次元の才能を見ることができる、ということは、人生における、かなりの幸せですよね。 -
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ネタバレ「桜は同じ周期にその蕾を咲かせる。また会おうブレイブブロッサムズ。」
文藝春秋社より発行されている総合スポーツ雑誌「Sports Graphic Number」の増刊号、「Sports Graphic Number PLUS December 2019」です。
事前のそこはかとない不安も何のその、日本中に一大ムーブメントを巻き起こすハッピーエンドで幕を閉じたラグビーW杯2019日本大会。観客動員数、視聴率、その他もろもろ予想を遥かに上回る反響ぶり。「全員玄人」状態のラグビー界でにわかファンの存在が取り沙汰されるなんて夢にも思いませんでした。
表紙を捲るとカマされる”笑わない男”の相貌に思わず冊子をノックオンしそうになる本誌は大会総集編。決勝レポを皮切りにジャパンの回顧録、仔細な論評やノンフィクション、ミニレビュー付の全試合記録集等々…。ラグビー熱に浮かされた者ならばマストな一冊となっています。
先ずは余韻生々しい決勝レポ。冗談抜きで岩だった南アの強さを歴史から、すっかり論客ぶりが板に付いた五郎丸歩の視点から紐解くゲームレビュー。「モノがちげぇわ…」と唖然とさせられた強さも「用兵がスマートだった」との指摘を受けると「…ジャパンもイケるんじゃね?」と思わされてしまうから不思議です(?)。
また印象的だったのが日本戦について語るボクスのキーマン・デアレンデとデュトイの2人。写真と言葉の節々に滲み出る「気は優しくて力持ち」を地で行く好漢ぶり。終始お騒がせだった某英傑様には日本流しきたりに倣い彼らの爪の垢を煎じて飲んで頂きたい位です。
大特集は「桜の証言」。結果も歩みも最高だったジャパンの5戦を回顧する6人のインタビュー、喜怒哀楽が蘇り気付けば手に汗を握る。…正直、31人全員の証言が読みたかったのが本音ではありますが、流石にそれは無理な注文か…。
全ては準備の結果であると切々と語る(一抹の後悔に翻意は…無いか)福岡堅樹、良くも悪くも目立ってたけどフランクで憎めない田村優、ワイルドだけどクール、そしてユーモラスな堀江翔太、不遜な佇まいとはかけ離れた丁寧な語り口の稲垣啓太、実直に次を見据える松田力也。リーチが掲げた「多様性こそジャパンの強み」を証左する、個性豊かな支柱たち。
そして田中史朗…。蕾咲かせた花咲かフミさんとつぶさに見ていた男の回顧。ブライトン以前も以後も真っ只中にいた繊細な巨人は、「君が代」における観客の斉唱に最もジャパンを取り巻く空気の変容を見る。
曰く、「今回はたしかに聞こえました」と。
「あのとき、日本が変わったと実感しました」
ただ、終わってほしくなかった。
多分、勝てない。何も出来ないかもしれない。本気のボクスに戦う前から萎縮した。
ただ、終わってほしくなかった。夢の続きが見たかった。決勝でも3決でもぶっちゃけどっちでも構わないから、奇跡でも奇跡と言わせても言わせなくてももう何でもいいからここだけは勝って、一瞬でも長くジャパンのラグビーを見ていたいだけだった。
だから、歌った。負けないように。本気のボクスは怖かったけど、負けはないんだと信じて歌った。勝て。勝て。勝て。勝て。勝ってくれ。
ひたすらにのめり込んだ熱狂の記憶は、これからも私をグラウンドへと突き動かしてゆくことでしょう。 -
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昭和のリアルを知る本
一時期「昭和は良かった」というテーマの作品が巷に溢れており、昭和をリアルに生きていない世代からするとあたかもそれが真実のように思ってしまいがちです。
過去を美化するのは人としての常(笑。
いまの世代の人達も、あと何年かしたら「平成は良かった」と新たな世代に言っている事でしょう。
けれどそれは人の中にある「デフォルメされた理想の過去の思い出」であって、史実ではありません。
新しい世代の人が、本当の昭和の空気や事件を知るためには、当時その時その場にいた人達によって語られるコトバが必要です。
そしてこの本は正にそれに合致する貴重な資料となるものだと思います。
「歴史は繰り返す」ものである以上、私達は歴史から学ぶ必要があります。けれど、個人の脚色が着いた「思い出」から「歴史」は学べません。
事実をしっかりと自分の知識とし、「都合の良い思い出」に踊らされる事のないよう、この本が他の方々の手に渡って読まれるといいなと思います。 -
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文芸春秋の特集記事をベースに再構築した本。今年は70年という節目ということもあり、昭和史、戦後史をたくさん読もうと頑張っているが、本書は読みやすく、各方面での出来事を概括できた。類書は多数あり、多くの内容は既知のものとなってきたが、それでもおもしろい。執筆者がそれぞれ強烈に個性的なのもあるし、短い記事がゆえの密度の濃さが、多くの記事に感じられた。
教科書にしても良いのでは?と思う。学生時代、特に高校までは、歴史はだいたい江戸末期から明治くらいで授業としては終わってしまい、後は選択した受験生が、自学自習、というのがパターンでは。それはまずいので、本書のような本を読んでおけば、受験にかかわらず、良い史観を持てるようになると、強く思う。 -
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まさにオールタイムベスト。ミステリファン必携のブックガイドでした(でも新刊だとお目にかかれない……)。
さすが錚々たるラインナップで、国内・海外共に既読は20冊ほどと、所持するブックガイドの中では良好な成績。でもまだまだ読めてないなぁ……。
ここにランクインした顔ぶれにはまったく不満なしなのですが、それぞれの解説はちょっと長すぎると感じました。ベスト50までは1.5ページほどが解説にあてられていて、ちょっとあらすじを話しすぎかと。
全編を精読したわけでなく気になった作品の拾い読みだけなので、折に触れてまた読み返したいと思います。
また、千街さんや杉江さんなどおなじみの書評家さん達による座談会も面白く、もっとそちらを読みたいくらいでした。
本書は四半世紀ぶりの改訂(2012年発表)とのことですが、また四半世紀後と言わずにまた近いうちにアンケートしてほしいですね〜。ラインナップも大きく入れ替わってそう!
ちなみに、本書の最後に〈あなたのベスト5〉欄があったのでちょっと考えてみました。いやでも、難しい〜!
【国内編】
1.火車
2.悪魔の手毬唄
3.姑獲鳥の夏
4.十角館の殺人
5.犬神家の一族
【海外編】
1.そして誰もいなくなった
2.モルグ街の殺人
3.オリエント急行の殺人
4.シャーロック・ホームズの冒険
5.狙った獣
(クリスティーから5作選べますし、マクロイも『黒後家蜘蛛の会』も捨てがたい……カーも……) -
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ネタバレ現在日本の防衛費、特に米国からの武器購入費用は5年前の3倍になり、米国の言いなりの値段と納期になっている、と言う。事実米国からの輸送トラックは中古であったり、修繕に1年以上かかり、更に3年以上未だ納品されていない軍装備もあると言う。中でも異例が、F-15戦闘機など不都合を改善するには米国の承認がないと修理もできないと言う条件付きだという。(イスラエルは無許可で1週間ほどで改善修理できる)こんな不合理な武器購入を未だ改めず、多くの税金がいい値で購入する「敗戦国の弱み」日本だ。別件でもう一つ、驚愕したのは法定耐用年数を超えた上下水道、道路、橋、トンネルが異常に多く、特に地方での措置は見込みが無いという事実だ。今後日本のインフラは老朽化で事故が多発しても国は保証しないことになるのが心配だ。
下水道で3万キロ(全国で49万キロ)上水道17万6千キロ、橋は2373件、高速道路1793、地方自治体3万3328件もあり、地方自治体で措置が厳しいものは2万2382橋もある、と言う。 -
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今知っておくべき論点を1テーマにつき見開きで専門家がコンパクトに解説。
目を引いたものは、巻末の特別寄稿
〇[歴史の捉え方が変わった]戦後81年目の論点 昭和史はどう伝えられるのか 保坂正康
かつて昭和史は日本人にとって生々しい戦争体験とむすびついた「同時代史」だった。が、戦争を直接知る世代は若くても80代半ばとなり、この数年来、昭和史は「同時代史」から「歴史」となり、新しい解釈が生まれると考えてきた。立て続けに若い人たちと語る機会があり、この見立てが誤りではないと感じた。
「きけわだつみの声」を読んで、保坂氏は数年早く生まれていたら我が身だった、との実感で読んだが、今の若者はウクライナやガザなど同時代的に戦争を感じていて、自分たちよりはるか昔の学生が、現代と変わらぬ戦争という不条理に巻き込まれている、と受け止めていた。
6月に30代の記者と話した時、「大本営発表」について、その虚実を詳しく教えて欲しい、と言われた。少し年を取った記者なら大本営発表の事柄は自明でわざわざ詳細を聞くことはない。若い世代の、嘘を拡散した時代をしっかり学びたい、という意欲を感じた。
また保坂氏が昭和史研究を始めた1970年代は、まず特定のイデオロギーがあり、その解釈に都合のよい「事実」を後から当てはめて歴史を語ることが当たり前のように行われていた。
1970年代は「日本は他国を侵略した」という前提にたって昭和の歴史を検証する本が溢れかえっていた。一方旧軍関係者には「日本は聖戦を行った」という認識の人もいた。結論ありきではなく、なぜ二十歳を過ぎたばかりの若者が戦地にいかねばならなかったのか、その背景が知りたい、という素朴な疑問で私はこの昭和史研究の道に入った。
〇[ 『ニーズ』にすり寄ることの危うさ] 女子大の教育における最大のアドバンテージとは 内田樹
学校教育は「必要」とは関係がない。
教育とは、道行く人の袖をとらえて「お願いだから、私の話を聴いてくれ」と懇願して行うものである。どこにも「ニーズ」なんてありはしない。その、教える人に人々が集まってくることが基本である。
「教えたいこと」のなかには、教科のコンテンツ以外に学舎がどのような「空気」に包まれているかという体感も含まれる。
〇巻頭言スペシャル{世界が混乱しているワケ」「西洋の敗北」とは何か~エマニュエル・トッド
「米国=仲介者」という茶番劇 すべては現実をぼまかすための”ショー”なのだ。「ロシア(勝者)VS米国&ウクライナ&欧州(敗者)」なのに、米国は敗者とは別の陣営にいるがごとく装い、米国をより上位にいる”仲裁者”のように見せる茶番劇でしかない。
私の多くの予言のなかでも「西洋の敗北」は最もすぐに実現したものだが、具体的にどんな形をとるとかは予言していない。今後何が起き得るのか。
「ドル基軸体制の崩壊」を含む「米国覇権の終わり」の始まりとなり得る敗北なのだ。
〇[ 巨大な力の時代を生き抜く] 日本外交には「戦略的志向」が必要だ 垂秀夫(前中国大使)
戦略的志向、長期的視野 とも言えるかもしれない。
毛沢東は蒋介石の国民党と「抗日」を行ったが、抗日に割いた戦力は2割で、戦力の8割は「その後」の共産党再生に向けて温存・拡充を図っていた。
〇[ 没後三十年 司馬遼太郎] 小説、気候、評論・・今こそ多層的な司馬作品を読み直そう 辻田真佐憲
司馬の作品は「書き物」という呼び名がふさわしい。物語、紀行、評論などの要素を自在に取り込んでいるからだ。・・歴史学がどれほど厳密さを誇ったとしても「史実そのもの」に到達できるわけではない。
・・歴史は過去も「書き物」であったし、これからもそうだろう。であるならば、いかにしてよりよい「書き物」を生み出していくかが重要である。その文脈で司馬作品を読み直すことが可能ではないか。
〇[永田町エンジニアチームの明日]初登院でわかった国会AI化のポイント 安野貴博
チームみらいの政治資金の出入りをウェブサイト上で丸見えにした「みらい まる見え政治資金」を公開した。こういった足元のAI化をもとに”ユーティリティ政党”として様々な方に便利に使っていただきたい。ある種の触媒として、政治の世界全体を活性化できるような存在になれたら。
〇[極論に引き裂かれる欧州]欧州各国内の「分断」と「葛藤」その根源を解く マライ・メントライン
分断のポイントは
①EU残留か離脱か その国がWUの中でいる位置によって様相が異なる・・中小規模のポーランドやハンガリー、「主導的な大国」ドイツやフランス
②移民難民問題~移民は一定レベルの資格を認められ”経済的国益に資する”と認められた存在。難民は”食客”だ。一時的な滞在であるはずの難民の多くがずっと居続けたことが、ホスト国の市民たちに政治的疑念をもたらした。トドメを指したのはロシアのウクライナ侵攻。ヨーロッパ圏(といえなくもない領域)から大量の難民が流入する事態はEU社会に一層の混乱とストレスをもたらした。
2026.1.1発行
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