文藝春秋のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ現在日本の防衛費、特に米国からの武器購入費用は5年前の3倍になり、米国の言いなりの値段と納期になっている、と言う。事実米国からの輸送トラックは中古であったり、修繕に1年以上かかり、更に3年以上未だ納品されていない軍装備もあると言う。中でも異例が、F-15戦闘機など不都合を改善するには米国の承認がないと修理もできないと言う条件付きだという。(イスラエルは無許可で1週間ほどで改善修理できる)こんな不合理な武器購入を未だ改めず、多くの税金がいい値で購入する「敗戦国の弱み」日本だ。別件でもう一つ、驚愕したのは法定耐用年数を超えた上下水道、道路、橋、トンネルが異常に多く、特に地方での措置は見込みが無いという事実だ。今後日本のインフラは老朽化で事故が多発しても国は保証しないことになるのが心配だ。
下水道で3万キロ(全国で49万キロ)上水道17万6千キロ、橋は2373件、高速道路1793、地方自治体3万3328件もあり、地方自治体で措置が厳しいものは2万2382橋もある、と言う。 -
Posted by ブクログ
今知っておくべき論点を1テーマにつき見開きで専門家がコンパクトに解説。
目を引いたものは、巻末の特別寄稿
〇[歴史の捉え方が変わった]戦後81年目の論点 昭和史はどう伝えられるのか 保坂正康
かつて昭和史は日本人にとって生々しい戦争体験とむすびついた「同時代史」だった。が、戦争を直接知る世代は若くても80代半ばとなり、この数年来、昭和史は「同時代史」から「歴史」となり、新しい解釈が生まれると考えてきた。立て続けに若い人たちと語る機会があり、この見立てが誤りではないと感じた。
「きけわだつみの声」を読んで、保坂氏は数年早く生まれていたら我が身だった、との実感で読んだが、今の若者はウクライナやガザなど同時代的に戦争を感じていて、自分たちよりはるか昔の学生が、現代と変わらぬ戦争という不条理に巻き込まれている、と受け止めていた。
6月に30代の記者と話した時、「大本営発表」について、その虚実を詳しく教えて欲しい、と言われた。少し年を取った記者なら大本営発表の事柄は自明でわざわざ詳細を聞くことはない。若い世代の、嘘を拡散した時代をしっかり学びたい、という意欲を感じた。
また保坂氏が昭和史研究を始めた1970年代は、まず特定のイデオロギーがあり、その解釈に都合のよい「事実」を後から当てはめて歴史を語ることが当たり前のように行われていた。
1970年代は「日本は他国を侵略した」という前提にたって昭和の歴史を検証する本が溢れかえっていた。一方旧軍関係者には「日本は聖戦を行った」という認識の人もいた。結論ありきではなく、なぜ二十歳を過ぎたばかりの若者が戦地にいかねばならなかったのか、その背景が知りたい、という素朴な疑問で私はこの昭和史研究の道に入った。
〇[ 『ニーズ』にすり寄ることの危うさ] 女子大の教育における最大のアドバンテージとは 内田樹
学校教育は「必要」とは関係がない。
教育とは、道行く人の袖をとらえて「お願いだから、私の話を聴いてくれ」と懇願して行うものである。どこにも「ニーズ」なんてありはしない。その、教える人に人々が集まってくることが基本である。
「教えたいこと」のなかには、教科のコンテンツ以外に学舎がどのような「空気」に包まれているかという体感も含まれる。
〇巻頭言スペシャル{世界が混乱しているワケ」「西洋の敗北」とは何か~エマニュエル・トッド
「米国=仲介者」という茶番劇 すべては現実をぼまかすための”ショー”なのだ。「ロシア(勝者)VS米国&ウクライナ&欧州(敗者)」なのに、米国は敗者とは別の陣営にいるがごとく装い、米国をより上位にいる”仲裁者”のように見せる茶番劇でしかない。
私の多くの予言のなかでも「西洋の敗北」は最もすぐに実現したものだが、具体的にどんな形をとるとかは予言していない。今後何が起き得るのか。
「ドル基軸体制の崩壊」を含む「米国覇権の終わり」の始まりとなり得る敗北なのだ。
〇[ 巨大な力の時代を生き抜く] 日本外交には「戦略的志向」が必要だ 垂秀夫(前中国大使)
戦略的志向、長期的視野 とも言えるかもしれない。
毛沢東は蒋介石の国民党と「抗日」を行ったが、抗日に割いた戦力は2割で、戦力の8割は「その後」の共産党再生に向けて温存・拡充を図っていた。
〇[ 没後三十年 司馬遼太郎] 小説、気候、評論・・今こそ多層的な司馬作品を読み直そう 辻田真佐憲
司馬の作品は「書き物」という呼び名がふさわしい。物語、紀行、評論などの要素を自在に取り込んでいるからだ。・・歴史学がどれほど厳密さを誇ったとしても「史実そのもの」に到達できるわけではない。
・・歴史は過去も「書き物」であったし、これからもそうだろう。であるならば、いかにしてよりよい「書き物」を生み出していくかが重要である。その文脈で司馬作品を読み直すことが可能ではないか。
〇[永田町エンジニアチームの明日]初登院でわかった国会AI化のポイント 安野貴博
チームみらいの政治資金の出入りをウェブサイト上で丸見えにした「みらい まる見え政治資金」を公開した。こういった足元のAI化をもとに”ユーティリティ政党”として様々な方に便利に使っていただきたい。ある種の触媒として、政治の世界全体を活性化できるような存在になれたら。
〇[極論に引き裂かれる欧州]欧州各国内の「分断」と「葛藤」その根源を解く マライ・メントライン
分断のポイントは
①EU残留か離脱か その国がWUの中でいる位置によって様相が異なる・・中小規模のポーランドやハンガリー、「主導的な大国」ドイツやフランス
②移民難民問題~移民は一定レベルの資格を認められ”経済的国益に資する”と認められた存在。難民は”食客”だ。一時的な滞在であるはずの難民の多くがずっと居続けたことが、ホスト国の市民たちに政治的疑念をもたらした。トドメを指したのはロシアのウクライナ侵攻。ヨーロッパ圏(といえなくもない領域)から大量の難民が流入する事態はEU社会に一層の混乱とストレスをもたらした。
2026.1.1発行 -
ネタバレ 購入済み
終わりにある、作者によるエッセイを読んで、小説本体もちゃんと読もうと思った。お仕事小説は自分にはあまり関係ないけど。
作者は商社勤めで、小説家。二刀流か。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ夏目漱石の長女である松岡筆子さんの随筆が面白かった。夏目漱石と言えば、優雅な生活を送っていたと思っていたが、それは晩年で、家は一生借家、風呂も銭湯と苦労話が綴られている。
『たまに洋菓子の到来物などもあったのですが、シュークリームやバナナなどはひどくハイカラな食物で、洋行帰りのお父様が召し上るものと相場が決っておりまして、私達の口には殆ど入りませんでした。父の朝食は早くから紅茶にトーストでしたが、父の残したトーストの耳を妹と奪い合って食べたりしたものでした。」
と、父、漱石を批判する文章もあり。なんか笑える。漱石も普通のおじさんなんだったのだ。娘さんだからディスれたのでしょうね。
松岡筆子を調べているうちに、2016年にNHKの土曜ドラマで「夏目漱石の妻」というドラマがあったのを発見、NHKオンデマンドで見れるみたいので、見ようと思います。一般には人格者のように扱われる有名人が逆に家では反対という話はよくありますが、身内が喋らない限り、そんな情報は表に出ませんよね~。
私が師として、崇めている河合隼雄さんはどうなんでしょう。ちょと心配になってきました(笑)。河合さんの家族はガードが固い!?