苅谷剛彦のレビュー一覧

  • なぜ教育論争は不毛なのか 学力論争を超えて

    Posted by ブクログ

    観念論に終始しないためにも必読の一冊に入るのではないでしょうか。
    非常に論理的に実証的に議論を行っています。
    途中、自慢話っぽいところがあるのが残念ではありますが、それはインタビューの問題かも。

    0
    2009年10月04日
  • 教育改革の幻想

    Posted by ブクログ

    「過度の受験戦争」、「詰め込み教育」、「画一教育」等の教育の暗いイメージに対し、「ゆとり教育」、「総合的学習の時間」、などの新しい学力観のもと次々と教育改革が行われていったが、それは浮き足立ったものだった。過去の暗いイメージにしてもその実状は正確なものではない。
    今の日本の教育を捉え直すには改革を導いている教育の理念、(理想)に含まれる論理を取り出し、つぶさに検討していく必要がある。

    0
    2009年10月04日
  • 大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史

    Posted by ブクログ

    戦後、国民の平等がうたわれ、形式上は階級格差がなくなったとされる現代だが、その背後には依然として教育の場で階級格差が残っている、と説く一冊。
    教育社会学かな?

    0
    2013年02月17日
  • 教えることの復権

    Posted by ブクログ

    たまには「教育」についてのお勉強なぞ。


    この本で「大村はま」という人物に出会えてよかったです。
    私の一番敬愛する先生に似ていたし
    なによりそれを女性が戦後間もない時期にやったことを尊敬します。
    かつて生徒であった苅谷夏子さんの視線で大村先生の授業が描かれていたのも印象深いです。
    今の学校教育が甘っちょろいと感じている人には是非読んでほしいです。

    0
    2009年10月04日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

    Posted by ブクログ

    やれ「自ら学ぶ力」だ小学校から英語を教えるだと騒いで、金も時間も人員も増やそうとしないのは虫が良すぎる、教育は魔法じゃないのだ、ということ。それにしても日本政府がこれほど教育に予算を渋っているとは知らなかった。

    0
    2009年10月04日
  • 教えることの復権

    Posted by ブクログ

    筆者が国語嫌いだった理由とあたしが国語嫌いな理由が同じだった。国語ってなんか新しいことを学んだ進歩が感じられないのね。でも、この筆者は大村はま先生の授業受けて国語の印象がかわったらしい。あたしもそういう授業に出会いたかった。自覚的な学習者(自分のやるべき課題に気づく、自分を育てる方法をとる)は大村先生の基本的な姿勢がつくったものだとか。それから、『明日もまた教室に立って』と思えるような魅力を、自分の仕事の中に作り出すこと。』ってのが印象的だった。にしても、今の教師は、教えることが仕事ってことを忘れがちなのかもしれない。部活動に熱心になったり、授業準備を怠ったりなど。

    0
    2009年10月04日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

    Posted by ブクログ

    とりあえず、日本は情報に翻弄されすぎている。物事にはできることとできないことがある。取捨選択をせずにあれもこれもってやっていたら崩壊するに決まっているじゃないか。
    学校教育をファーストフードに例えたのは秀逸だと思った。

    0
    2009年10月04日
  • 考えあう技術 ――教育と社会を哲学する

    Posted by ブクログ

    教育の役割を社会の成員として生きていく基本能力を身につけさせることと定義づけ、読み書きソロバンや知識の類もそうだが、特に少人数でコミュニケートしていって考えを鍛え上げていくプロセス(たとえば、起業にもそれは必須なはず)を実践させる場としての重要性の指摘は、「話し合い」の形骸化があらゆる場で弊害を及ぼしている現状からして妥当なものと思える。
    安直な「受験戦争」弊害論に否定的なのもうなづける。

    0
    2009年10月04日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

    Posted by ブクログ

    対談形式でニッポンの教育について書かれています。

    いや〜いち×2首肯しながら読んでしまいました(笑)私の考える教育論(と言ってはおこがましいですが)となんらかわらない主張がされてて、ひたすら納得。

    0
    2009年10月04日
  • 教育改革の幻想

    Posted by ブクログ

    「過度の受験戦争」、「詰め込み教育」、「画一教育」等の教育の暗いイメージに対し、「ゆとり教育」、「総合的学習の時間」、などの新しい学力観のもと次々と教育改革が行われていったが、それは浮き足立ったものだった。過去の暗いイメージにしてもその実状は正確なものではない。
    今の日本の教育を捉え直すには改革を導いている教育の理念、(理想)に含まれる論理を取り出し、つぶさに検討していく必要がある。

    0
    2009年10月04日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

    Posted by ブクログ

    様々なところで、様々な人が議論を交わし、発言している日本の教育問題。不満を述べ、希望を語るだけでなく、日本の教育は「何ができて何ができないのか」を見極めることも大切では。

    0
    2009年10月04日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

    Posted by ブクログ

    日本の教育の現状及び問題性、その打開策が書かれている本。対話形式なので読みやすかった。英語教育、総合学習、公立と私学の話などについて触れられていた。PISA学力調査第1位であるフィンランドを例に挙げながら日本の教育がいかに欲張りであるかを浮き彫りにしている。
    教育について知りたかったり考えたかったりしたら読んでみたらいいように思う。

    0
    2009年10月04日
  • なぜ教育論争は不毛なのか 学力論争を超えて

    Posted by ブクログ

    教育に関する議論の大枠が時系列で捉えられた。日本の教育論争にはデータに基づいた議論が欠如しているという指摘には大いに賛成。また今後広がっていくであろう教育行政に対する政策評価の話も興味深い。

    0
    2009年10月04日
  • 大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史

    Posted by ブクログ

    なるほどなーと思った。確かに東大の子は東大、政治家の子供は政治家だ。入試の際に、その後の階級を決める公平で平等な「生まれ変わり」が行われているようで、実は、生まれたときから自分の階級は決まっているのかもしれない。少し怖いな、と思う。

    0
    2009年10月04日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

    Posted by ブクログ

    (良かった点)
    いきなり「複眼思考法」とは何か(複眼思考法の詳しい説明は最終章)を語るのではなく、読書の仕方、論理的に文章を書くこと、問いを立てるなど、複眼的思考を身につけるためのロードマップが丁寧に敷かれていた。どこかで一度耳にしたことがあるような論理や手法と思わないこともなかったが、それは反対にいうと、この本が出版された当時の1996年には新しかったのかなと感じた。

    (気になった点)
    他の方もレビューに書かれているが、やはり1996年に書かれたものであって、本文に出てくる具体例等が古い。特に、本文中に出てくる「受験競争」についての記述が多用されますが、現代の感覚でいうとあまりピンとこない

    0
    2025年10月11日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

    Posted by ブクログ

    単行本が発行されたのは1996年。文庫版は2002年。今回私が読んだ文庫版は、2023年発行の第52刷であった。ロングセラーなので世間の評価は高いといえる。版を重ねても改訂されていないため、事例が古いのは致し方ない。

    本書で示されているのは、「ステレオタイプ(決まりきったものの見方)にとらわれずに、あなた自身の視点からものごとをとらえ、考えていくための方法」
    である。(p22-23)

    本書は下記の4章構成となっている。

    第1章:創造的読書で思考力を鍛える(著者の立場、読者の立場/知識の受容から知識の創造へ)
    第2章:考えるための作文技法(論理的に文章を書く/批判的に書く)
    第3章:問いの

    0
    2025年10月03日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

    Posted by ブクログ

    2025.09.17 常に意識していることではあるが、体系的に複眼思考の視点を提示してくれているので、とても参考になる。

    0
    2025年09月17日
  • ことばの教育を問いなおす ──国語・英語の現在と未来

    Posted by ブクログ

    国語力はありがたいことにいつの間にか身に付いていたと言う部分がかなりある。机の前に座ってテキストを広げ、先生から習うと言う勉強とは必ずしも直結しない。育っていく過程で、本人が勉強と何度も言わずに母語の基本を習得できていた。

    小学校高学年に入った頃、勉強の内容が複雑化したり、抽象化したりして、日常の暮らしから離れていく時期に、ことばが内容を背負いきれない、複雑な思考を進めるための言葉の力を十分に持っていないとということがでてくる。
    国語力が育つ第一の条件は、本気になって言葉を使うこと。主体的に言葉で考えるリアルを見せ、体験させることで育つ。

    大村はま…「民主主義というならば、普通の庶民がちゃ

    0
    2025年09月02日
  • 日本人の思考 ――ニッポンの大学教育から習性を読みとく

    Posted by ブクログ

    アメリカ、日本、イギリスの大学で教鞭を取ってきた著者が、日本の大学教育から日本人の思考の習性を読み解く。
    明治以降、西洋の翻訳語で知識移入してきた日本では、本来の概念を熟成しないまま翻訳語を通用させてしまっている。その誤用による社会的影響が危惧される。

    0
    2025年08月17日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

    Posted by ブクログ

    大学生くらいの時に一度読んで、あんまりピンと来なくて、
    大人になってもう一度読んでみたけど、
    (以前よりはピンときたのかもしれませんが)
    やっぱり自分のものにするのは難しかったという一冊。

    複眼視点というか、物事を色んな側面から
    見れるようになりましょう、という著者の主張はその通り。
    ほな、どうする?ってところは、やっぱり難しいよね、
    というのが率直な感想。

    最初に出たのが96年ということだから、
    古典とまでは言わないかもしれないけれど、
    結構な年季の入った本。
    なので、事例もだいぶ古めで、
    今の若い人にとっては馴染みづらいかも。

    ただ、「事例が古い」というのは
    理解しづらいというデメリ

    0
    2025年08月05日