苅谷剛彦のレビュー一覧

  • 大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史

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    25年も前の著作だが、データを丹念に扱い、他国との比較も踏まえ、戦後の日本教育の変遷を辿った語り継がれるべき良書。今でも学歴の再生産と固定的知能観を醸成させていることは否めない。大学入学共通テストもどうなるんだかねぇ...。合否判定する側の力量の方が問われるだろう...。

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    2020年07月18日
  • 大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起

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    「○○はもう死んでいる」。北斗の拳で聞いたような台詞だが、本書で主に取り上げられているのは、オックスフォード、ハーバード、そして東大。決して死んでるような大学ではない。

    「(昨今の)日本の大学改革論の不幸なところは、コンセンサスを得ようとしたときに座標軸(大学は何を目指すのか、何がクリティカルかという軸)を設定する人がいなくなってしまい、どこで自分たちが対立していて、どこで折り合いがつかないのか見えなくなってしまっている」(p.37)。その背景には「経済ナショナリズム」(p.40)と国家予算の削減。これが現場の混乱をもたらしているのではないか。

    アメリカやイギリスの大学組織で見習うべき点は

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    2020年05月02日
  • グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価

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    日本の学校は、掃除や給食そして部活など人間を作る全てを学ぶ、知識だけではない全人教育である。能力差を個人の努力で狭めることで、その精神力を身に着ける。
    アメリカは、多くの情報からいかに個人の意見を作り出すかを学ぶことろが大きく違ってる。 これが日本人の強さと、グローバルに生きるには弱さにもなる点であろう。

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    2019年01月05日
  • 学力と階層

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    ぼんやりと感じていた「教育格差」の背景にある
    家庭環境についてデーターをきちんと集めて
    実証してあります
    少し古い本なのですが 現状はまったく変わってないなぁ

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    2018年06月26日
  • オックスフォードからの警鐘 グローバル化時代の大学論

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    うん、ただ単に英語で授業すれば、グローバルなんじゃあないんだな。日本の強みを生かさないとね。とはいえ、英語で論文書かないと誰も認めてくれないからなあ。

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    2018年05月01日
  • オックスフォードからの警鐘 グローバル化時代の大学論

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    大学ランキングというものの本質が、
    著者が言うように欧米の一部の有名大学による「外貨獲得」を目的にした、
    留学生獲得(主に中国、韓国、東南アジアの裕福な学生)にあるのなら、
    いったい、日本の大学が行っているグローバル化とは何なのだろうか。
    世界の有名大学と肩を並べる大学になる必要性があるのか?
    ランキングのルールや評価基準を制定しているのがイギリスなら、
    圧倒的にイギリスの大学や英語が母国語に所属している国の大学が有利だろう。

    そのランキングの上位に入りたいがために、行う改革とは、
    果たして、有効なのだろうか?日本の大学のグローバル化は、
    ①国際ランキング(欧米の価値基準で)100位以内に1

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    2017年11月19日
  • オックスフォードからの警鐘 グローバル化時代の大学論

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    本書は既出の原稿をとりまとめたものだった。無理に各章のつながりを求めなくてもよい気がする。表題ありきの書籍編集側の商業的アイディアだろうか。とはいえ、読み手側で重要な知見と考えられるエッセンスは十分に抽出可能である。いかにいくつか引用した。それらは著者にしか指摘できない点が多い。また、SGUという和製英語の奇妙さを指摘した解説はやや赤面ものだった。ただより重要なのは、大学のランキング評価の結果から、大学の社活動の国際的な「遅れ」を導出し、一般の産業と同様に「追いつき型近代化」(p.202)を主たる問題解決の方法にしてしまっているという指摘である。

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    2017年09月03日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

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    フィンランドはテストによる競争をやめて学力世界一になった、という議論を最近聞かないなあと思っていたら、こういう事実に基づく本が出ていたのだ。小中学校ではアクティブラーニングで遊ばせ、その中でも学力を維持できる者のみ、高校に進学させ、絶対評価の進級テストで選別していく。こうした冷徹な教育文化が学力世界一を支えている。しかし、フィンランド信仰は文科省に残り、日本では「高等学校基礎学力テスト」というフィンランド的な教育政策が始まる。合格出来ない高校生が続出した時、やさしい日本の学校文化はどう対応するのだろう。

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    2017年01月12日
  • グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育

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    イギリスのエリート教育の一端を垣間見た。日本で人材育成は確かにかつては企業がOJTで担っていた。今の時代、大学に学びを取り戻す手段は三つか。オックスブリッジかアメリカのリベラルアーツカレッジを選ぶか、独学だ。どちらも困難な道だ。

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    2015年11月13日
  • グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価

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    日本とアメリカの教育が置かれているコンテクストがよく分かる。20年前の著作だが、学問的な方法論と両国の底流にあるものは不変だ。

    TA、シラバス、授業評価、トラック。どれもコンテクスト抜きには見る目を持てない。いわんや導入など。

    最後の章の大学の漂流は、日米ともに深刻なのだな。

    ・モノローグとダイアローグ。さらにモノローグも成り立たない日本の昨今。
    ・体験学習はクリティカルシンキングを伸ばさない。
    ・グループより個人の学習のほうが、CLAに寄与する。

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    2015年11月10日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

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    日本の教育を国際比較した本。日本の教育は一つの完成品である。ただ、時代の要望と合わなくなっただけ。変えなくても大丈夫だけど、変えたいとのこと。不安があるから。

     日本の教育は’’学問としての誇りを捨てて人材訓練場’’になるべきか。そこが論点なのかなと思った。
    でも、日本はまだまだ経済力があるからそんなに勤労意欲高くいかなくてもいいのになぁ…。

     2006年のこの本から日本の教育はどれだけ変われているだろうか。2012年のPISAの結果は、①数学的リテラシー:日本7位(フィンランド12位)②読解力:日本4位(フィンランド6位)③科学的リテラシー:4位(フィンランド5位)、とりあえずPISAで

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    2014年05月19日
  • グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育

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    アメリカとは違い、こちらは矢張り老舗の風格、学ぶべき点は多い。日本の近代は初めはその西洋の薫風に憧れたのだった。しかし、戦後は東からアホの西洋がやってきたということ。教育関係者は本著を読んでも、もはや希望は見つからず、どこから手を付けるべきかに途方に暮れるしかないのでは。日本の近代教育は遂に失敗だった、という気がしてならない。

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    2014年03月13日
  • 欲ばり過ぎるニッポンの教育

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    対談になっているので、とても読みやすい。
    小学校での英語教育批判にはなるほどなーと思った。
    既に小学校に英語教育は導入されているが、これ以上増えたら…。

    日本の教育はポジティブリスト主義(やりたいことをすべてリストアップする)になってきている。たとえば小学校で英語を必修化した場合、時間やエネルギーの制約もあるため、他のことができなくなってしまう、いろんな制約がある中で、リストにどんどん足したって、必ず何かはみ出る。必ずはみ出すものがあるのに、はみ出すものを何にするかという議論をしないまま、英語を入れたほうがいいと言う議論には反対だ。意識調査をするときに「英語を入れるかわりに国語の時間が減りま

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    2013年09月06日
  • グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価

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    第一章は少し古いがTAについてかなり詳しく解説してくれている。この部分をよむかぎりあでは、アメリカの大学の素晴らしさだけが伝わってくる。序説的な部分。第一章は読み物として面白く、かつアメリカの大学の授業とそのための準備も詳細。

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    2013年07月20日
  • グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育

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    日本語に守られた日本の大学の特殊性と中世から伝統を持つ世界レベルの大学の特殊性を比較する。

    日本の大学教育,いや,教育制度全般を変える時が差し迫っている。大学教育を小手先の改良をしても全体に波及するのに長時間かかる。全体を変えるには手続き上長時間かかるし,コンセンサスを取っていくのにも時間がかかる。

    多くの国民が高度な教育を受けられることは国力の高さに反映される(はず)。名ばかりの大学,名ばかりの高等学校となっていないだろうか。その国の最高学府で学問をする矜恃を教員・学生は持っているのか。

    本の中で入学試験を受ける者の知的水準の違いを述べていた。知識量は日本も見劣りはしないであろう。その

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    2013年07月15日
  • 大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史

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    ●教育の量的拡大
    ●メリトクラシーの大衆化
     高校進学率の爆発的拡大と合わせて、経済的理由によって進学を断念しなけらばならないという貧困問題が希薄化。だれでも努力次第で進学できるように見える社会が到来した。
    ●学歴エリートの非選良性
     量的に拡大した新制大卒層がエリートとしての自覚や世代間再生産の後ろめたさを持たないまま、漫然と中間層上層を構成している現代日本の実態

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    2013年05月12日
  • 教育と平等 大衆教育社会はいかに生成したか

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    戦後日本にとって、地域間格差をなくすことは、大きな課題であった。
    日本の教育システムはどのようにして、平等を実現してきたのか、また、それが意味する平等とは何であったのか。

    これからどこを目指そうとしているのかも含めて興味深い1冊だった。

    ”1950年代を通じて、その後の日本の教育と社会を特徴づける「標準法の世界」が制度化された。それは、明治以来、日本の教育にとってトラウマともいえた地域間格差の問題を是正するために、教育財政の仕組み(義務教育費国庫負担制度)と、教育資源としてもっとも重要な教員の定数・配置に関する制度(「公立義務諸学校の学級編成及び教職員定数標準に関する法律」、いわゆる義務教

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    2013年02月11日
  • なぜ教育論争は不毛なのか 学力論争を超えて

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    教育を議論していく際に考えさせられる内容の一冊。

    観念論や理想論、単純な二項対立に陥りやすいのが「教育」。
    ただ、それに待ったをかけているのが著者。
    これを読むと、今までの教育論争がいかに不毛なのかまさにわかる。
    タイトル通り。

    教育を扱った議論に違和感を感じたら読むといいかも。

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    2013年01月03日
  • グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育

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    東大からオックスフォード大学に移籍した著者の体験的、日英大学制度の比較と評論。大学教育に関心のある方なら必読書かなと思う。

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    2013年01月01日
  • グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育

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    続いてイギリスの大学と日本の大学との比較論です.端的に申し上げれば,大学にもグローバル化の波が押し寄せており,オックスフォード大学のような名門中の名門大学が,精力的に変革を進めている一方で,日本の大学は「閉じたコップ」の中でのみ競争を続けているというものです.

    当事者としては,こちらの方は多くの点で頭の痛い話です.

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    2012年12月24日