苅谷剛彦のレビュー一覧

  • 大衆教育社会のゆくえ 学歴主義と平等神話の戦後史

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    格差社会がとりだたされる以前にこうした冷静な教育に対する見方が日本にあったことに驚いた。日本人の平等主義を教育のみならず、価値観への影響も踏まえて論じている。「教育はこうあるべき」と熱く語る前に、「教育に何を期待してはいけないか」を冷静に考える必要があるのかもしれない。自身の研究にも影響を与えうる書。

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    2009年10月04日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    まえがきに書いてあるとおり、「自分の頭で考えて、自分の言葉で考えを表現する」とはどういうことなのか、その具体的な方法は何かが述べられている。

    受験戦争、セクハラ、いじめなど今となってはやや古臭さを感じる事例が多い。

    ビジネスパーソンの書くロジカルシンキング本とは違って、実務的というよりはアカデミックな物事の捉え方やコラム内容であり、大学教授の書く思考法の本ならではの興味深さがある。(なんとなく、読者層はこれから大学で学ぶ学生に向けているのではと感じた。)

    特に心に残った批判的に考えるためのポイント
    ・著者と対等の立場で読書し、書いてあること鵜呑みにしない。
    ・「どうなっている?」で実態を

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    2025年10月31日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    自分自身あまりこういった類の本を読んでこなかったので新規制があって面白かった。「知的複眼思考法」という題名の通り、物事を多角的にみる方法論について書かれていた。この本のメインの主張としてはステレオタイプにとらわれずさまざまな視点からそのものをみることで「常識」をもとに考えた場合よりもはるかに多くのものを得られるというものであった。自分は割と「常識」というものを元にして目の前のことを考えてしまうため、その傾向を治すためにも本書に書いてある方法論は有用だと思った。
    個人的には、物事を○○化として関係論的に捉えることで、実体論的な見方から脱出し、要素の分解を行うことで、それぞれの要素の相互作用を抽出

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    2025年10月06日
  • 大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起

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    日本は早期後発型の近代社会として、100年以上にわたり母国語で研究教育を行う余裕があり、日本語による独自の知を生み出すことができた。しかしその蓄積が逆に英語化を難しくし、国際社会の周辺に取り残される要因ともなっている。だからこそ今さら無理にグローバル競争に追随するのではなく、日本的な方法で柔軟に適応する道を探るべき。

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    2025年10月01日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    1996年8月刊行。
    オックスフォード大学で社会学を教える著者による、「知的複眼思考法」の概要と習得について書かれた本。

    本書にて著者は、常識やステレオタイプに囚われた「単眼思考」から脱却し、自分自身の視点からものごとを多角的に考え抜く「複眼思考」への切り替えを勧める。

    「複眼思考」とはどのようなものか、そして複眼思考を身につけるための具体的な方法が説明される。

    具体的な方法もいくつか解説されるが、「ものごとの多面性に注目する」ことが一番腹落ちした。

    プロセスとしては以下。

    ①目の前の事象がどのような要因を持っているかを考える(分解)

    ②それぞれの要因の関係性を考える(相互作用の抽

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    2025年08月10日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    何かの事象や問題を考える時、そのまま受け入れるのでなく、立ち止まって背景や関係性に目を向ける。

    そういう思考のクセをつけ、ことの本質にせまりたい。

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    2025年02月28日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    教育関連の例が多い。大学生に教えているのもあって読みやすい。

    別の視点で物事を考える重要性
    ステレオタイプ的な意見を疑う
    行為の意図せざる結果
    問いの立て方
    自分の頭で考える

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    2024年12月05日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    知的複眼思考法の本

    知的複眼思考とは
    物事を複数の視点で理解する思考法とのこと

    有名なやや古典だったため読んだ。

    1.2章では読み書きのコツ
    3,4章で知的複眼思考の諸々を具体例を交えて解説

    物事を実態でなく、何かと何かの関係で捉える。
    問いを立て思考を始める事で理解を深め本質を捉える、問いの立て方にも工夫が必要。

    など抽象的な金言があった。
    2周したが本当の意味で理解できてるか分からない。仕事や生活の中で意識して知的複眼思考法を会得したい。

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    2024年09月25日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    多面的に問いを捉えること、分解して関係性を考えること、2002年の時点でこれほど実例や実践を交えてまとまっている書籍があることを知らなかった。「考える」ことを訓練することを忘れないようにしたい。

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    2024年09月23日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    創造的読書のやり方や考えるための作文技法は割とゼミでやっていることのような気がする
    問いの立て方については、自分でも取り入れたい

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    2024年06月29日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    前半は正直少し退屈だったけど、後半めきめき面白くなった。メタ思考の方法など、言語化が難しい「考え方の作法」を的確に説明してくれており、とても勉強になる。

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    2024年06月20日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    早急に結論をつけることよりも、
    じっくり考えて、問いへの問い、問題の意味、
    結果(意図したもの、してないもの)を
    複数の視点から考えること。そのことが、その過程が、答えをだすこと、知識を覚えることよりも価値があるのではないか。

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    2024年05月19日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    1番の発見は
    「実体論ではなく関係性論で見る」という視点

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    常識,ステレオタイプ,パターン,レッテル,絶対的価値観,神話,善悪二元論,正解がある
    →単眼思考

    非常識,クリエイティブ,相対的価値観,非二元論,正解はないが問いはある
    →複眼思考
    ・複雑な問いを一面的にとらえず多面的にみる
    ・問いの対象そのものを見るのではなく、対象を取り巻く人・モノの関係性を見る(実体論ではなく関係性論で分析する)
    例: 紙幣はそれ自体が価値を持たないが人々の経済上のやり取りに欠かせないものであるから価値がある
    「やる気」は個人だけでなくその個人を取り巻く人やモノといった環境によってか

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    2023年12月29日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    単行本が1996年刊行となっていますので、四半世紀以上前に書かれていたことになりますが、現在でも十分通用する内容だと思います。固定観念や、「わかりやすさ」のための安易な要約が広がる状況は、時代を問わず問題となるということでしょうね。

     「答案の端に、教師が書いたとおぼしきA~Dの文字…受け取った生徒は、Aだと喜び、Dだと落ち込む?Aが優秀で、Dが劣っていると誰も言っていないのに?」常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまで経っても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く-それが知的複眼思考法だ。

     聞き飽きてもなお言われ続ける「近頃の若者

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    2023年06月15日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    自分の頭で考えるということがどういうことなのか深掘りしてくれる本。
    私としては出来ていることとできていないことがあった。
    常識を疑って考えてみることは確かに大事だけど、そもそもベースとなる知識がないとたどり着かない考え方が多かった。

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    2023年02月04日
  • 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

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    社長が勧めていたので購読。これができれば、上司からとやかく言われることはなくなるらしい。
    著者の方は大学の先生なので、方法論になりがちなコンサル本ではなく、なぜそれが大事なのかが解説されている。

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    2022年12月17日
  • オックスフォード大教授が問う 思考停止社会ニッポン 曖昧化する危機言説

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    コロナ禍での現代版鎖国。
    自粛によるコロナ生活。筆者の日本でのコロナ対策の隔離生活が詳細にわかったのは興味深いと感じました。
    海外留学生の再入国を認めないなど、海外との違いは初めて知りました。
    自粛というと自ら進んで行動する様に思えるけど、同調圧力によるものというのは、自らの思考を止めてしまうことになる。

    長い歴史の中で、権利は自ら得たものでなく、上から与えられたものという印象が大きいのは、明治維新然り、戦前また、戦後の体制が、実は今も続いているのではと思わずにはいられません。反抗心はあっても、上が決めたことに従順な気がします。

    同調圧力に弱い日本人かもしれませんが、欧米諸国の様に、国民が

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    2022年11月28日
  • コロナ後の教育へ オックスフォードからの提唱

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    いつもながら読み込むのはちょっと難しいんだけど、はっきり分かったのは、コロナ後の教育は、もともと変革の流れができていたけどそれを後押しするように、変わるということだ。そしてそれはピンチだけどチャンスでもある。教育政策が突きつけてきているエセ演繹的な、理想を掲げて装飾した改革を受け取るのではなく、自ら帰納的に思考することが必要だ。
    私のこれまでの関心としては、大学のあり方についての章が大変勉強になった。私が大学入学後からモヤモヤしながら追究してきたことは、日本型大学教育への不満から発していたもので、その解決には学生時代に他国の大学教育を受ければよかったのだということだ。定年退職したら、

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    2021年01月17日
  • コロナ後の教育へ オックスフォードからの提唱

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに  教育改革神話を解体する
    第1章   日本型教育改革の習性(くせ)
    第2章   入試改革、グローバル化~大学大混乱を超えて
    第3章   人文科学の可能性
    第4章   教育論議クロニクル…2016~2020年
    終章    コロナ渦中の教育論

    <内容>
    目に鱗の内容だった。特に第1章。文科省が(中教審が)掲げて、押し付けてくる(教員になった当初は「目標」という感じだったが、近年は「法令順守」と言われる)指導要領は、「エセ演繹」なのだと。演繹から、その理論から具体的な実証をしなければならないが、指導要領改訂のたびに「何が変わったか」を示すものに、実証した根拠が見られないと。「観

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    2021年01月14日
  • 大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起

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    大学は知識ではなく思考力を得るところ
    大学はカレッジ、ファカルティー、ユニバーシティが合わさったもの
    積分的思考の文系と微分的思考の理系が合わさって新しい知見が生まれる
    グローバル化を履き違えている日本の大学
    出版と大学による知の再生
    どれも新鮮な視点で、目が覚める様。
    日本の大学の未来は明るくないが、絶望的ではないと思う。

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    2020年08月20日