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Posted by ブクログ 2013年04月23日
自分が受けた中学での補習授業はこうした状況の中で行われていた。友人はだから大学へは進まなかった。自分はなぜ大学へ進みたかったのか。
戦後と言う社会状況の中で、教育がどのような歴史的意味をもっていたのか、教育社会学の視点でたくさんのことを知ることができる良書である。国際的な比較を通した、「平等」の...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年08月26日
1995年発行とは思えないほど現代的で、今も筆者の言う構造があるように感じられる。
神話にあふれる教育の世界、抽象的な「本当の教育」といった終章での意見は非常に共感できた。
同じ平等な教育といってもイギリスは階級的、アメリカは多民族的に考え日本の差別感を与えない教育=平等という考え方の特殊性を明ら...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月31日
大衆教育社会が成立したが、そこには表だって問題とされない、(学力)階層社会が存在していたということを、いろいろな資料によって明らかにしている。また、日本は諸外国にはない、平等的な学校システムが作られた国でもある。
これは、日本的な能力主義、平等主義が生み出していったものであるとする。90年代半ばに...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月13日
これは非常に面白かった!!
文句なく人にオススメできる本。
「階層と教育」の問題に切り込み、この問題が戦後の絶対的貧困の解消から現在に至るまで人々にどう扱われてきたか、そしてそれらが日本人の教育観にいかに影響して、最終的にいかなる教育が生成されたかを語る。
最終章が秀逸すぎて震えた。
アメリカの...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月18日
東京大学大学院教育学研究科教授(社会学)の苅谷剛彦(1955-)による大衆化する教育社会における階層問題の考察。
【構成】
第1章 大衆教育社会のどこが問題か
第2章 消えた階層問題
第3章 「階層と教育」問題の底流
第4章 大衆教育社会と学歴主義
第5章 「能力主義的差別教育」のパラドクス
終 ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月25日
新書で体が震えたのは「ビジネス・インサイト」以来かな。
ゼミ論で使えそうだと思ったから丁寧に読書ノート取りながら読んでたけんども、考えさせられる事が非常に多い。いかに今までの自分の考えがうわべだけだったのかを実感させられる。批判的な態度で臨んでもこのざまか、という自分に失望クリスマス。歴史は偉大で...続きを読む
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