日本人の思考 ――ニッポンの大学教育から習性を読みとく

日本人の思考 ――ニッポンの大学教育から習性を読みとく

990円 (税込)

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3.7

私たちは知らない間にある思考の型に嵌ってしまってはいないだろうか。多くのものが大学進学する現状において、そこでの教育は日本人の思考に多大な影響を与えている。しかし、大学教育では翻訳学問に依拠したため、言葉のズレが放置され、概念がゆらぎ、適切に考えることを教えられていない。そのため蔓延したエセ演繹型思考、キャッチアップ思考、カタカナ語の氾濫、とはどういったものか。その背景を探っていく。

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日本人の思考 ――ニッポンの大学教育から習性を読みとく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大学の大衆化。
    翻訳語でできている大学。
    classの階級と階層の日本での使われ方の曖昧さ。
    社会的な変遷、過去の資料を使いながら、日本の大学の成り立ちを、自身の研究手法を開示しながら説明してくれている。

    いつまでも西洋に、追いつき追い越せのキャッチアップ型で、学問の大学ではなく国家の大学になって

    0
    2025年10月03日

    Posted by ブクログ

    海外での大学教育に長く携わられてきた著者による日本人の思考に関する論考。私も自分自身の体験を通じて、日本の社会科学分野の翻訳学問としての教育のあり方を以前から感じていたが、一方で英語以外の母国語でどの分野でもトップレベルの学問を修めることができることを誇りに感じていた。とはいえ各組織に見られる問題意

    0
    2025年06月19日

    Posted by ブクログ

    アメリカ、日本、イギリスの大学で教鞭を取ってきた著者が、日本の大学教育から日本人の思考の習性を読み解く。
    明治以降、西洋の翻訳語で知識移入してきた日本では、本来の概念を熟成しないまま翻訳語を通用させてしまっている。その誤用による社会的影響が危惧される。

    0
    2025年08月17日

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