時海結以のレビュー一覧
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2021年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代でもちょっと出てきた「曽我兄弟の仇討」の児童書。
これが出版されていることはおびのりさんのレビューで知りました。ありがとうございます!
江戸時代までは仇討ちはしないといけなかったことも関係するのか、歌舞伎や講談で庶民人気が高く「日本三大仇討」と呼ばれるものがある。
時代順に、まずは本書で書かれる「曽我兄弟の仇討」。父を殺された曽我兄弟が富士の巻狩りで果たした父の仇討ち。
次は「赤穂浪士」。浅野内匠頭の遺臣である赤穂浪士の吉良邸討入り。
そして「伊賀上野の仇討ち」。渡辺数馬が、剣客荒木又右衛門の助太刀により弟の仇を討った。
本書は、おそらく歌舞伎 -
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耳なし芳一の印象が強いが、牛若丸とかは平家物語の人なのか、と驚きから始まった。『平治物語や『義経記』『吾妻鏡』などの物語を加えているとあり、どこを読んでも有名なエピソードで面白い。
平清盛の専横が酷い影に隠れてるけど、源氏も一族で殺しあったり血生臭い。
平家と源氏の武家争いだけでなく、頼朝は平家vs源氏vs後白河院等貴族の三つ巴で戦っていたのだと解った。最後の仲違いは頼朝は総領として義経に話をしてやれよ、と思った。頼朝の「日本の国を半分いただけますか」という取引は、ドラクエ1を思い出した。
平清盛の息子重衡は「蓮の花の上〜」と仏教思想が見えたので育ちの良さを感じた。 -
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巻頭の地図が良い。大塚村がどこか、など名前でしか理解していなかったところが、現在の文京区か!とわかるのは面白い。舞台は武蔵国(江戸)を中心に八犬士は新潟や栃木などにも訪れている。でも関西には行かないんだね。
3巻は親兵衛が活躍する。
伏姫はまだ5歳の幼児だった彼の年齢を変幻自在に大きくしてしまっているけど、心の部分はどうなっているんだろう。戦いでは便利かも知れないけど、彼の子供時代を奪わないであげてほしいんだけど。
今までの現実的な表現から一転、人語を話すキツネや女神伏姫がちょくちょく登場したりファンタジー要素が強くなる。私は前巻までの方が好みだった。
あと小文吾は毛野が好きなの?と思うこと