篠原千絵のレビュー一覧
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ネタバレ篠原先生はトルコびいきでいらっしゃる。『天は赤い河のほとり』に続きトルコ歴史モノに再度着手されるとは。
古今東西、女性権力者の物語が好きな私にはヒュッレムの物語はぜひ読んでみたかったので大歓迎。
ヒュッレムがスレイマンの寵臣イブラヒムに想いを寄せつつも、スレイマンの皇帝としての偉大さには敬服している、という状況は解せない。どう考えてもスレイマンのほうが魅力に溢れているじゃないか。単に、他の女と一線を画すヒュッレムの魅力を際立たせる為の苦しい設定のように思える。
とは言え、ヒュッレムの後宮権力奪取物語も興味深いが、スレイマン帝の物語もとても楽しみ。 -
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ネタバレ予想通りの展開と言えばそうなんだけど、ちょっと早いんじゃ?なんて。イブラヒムとヒュッレムの今後が気になるけど、私としてはスレイマンと心を通わせて欲しいなと思う。
以下、ネタバレ。
遂にギュルバハルがヒュッレムに手を出しましたね。ハデージェが母后に、ヒュッレムが後宮からいなくなった事を伝えますが、「そうなの。大変そうね」と流されてしまう所をみると、これらを乗り越えなければ側室や正室になる資格はないってことなのかな?
河に落とされたヒュッレムを助けたイブラヒム。結局、互いの想いに抗えず一夜を過ごしてしまうが、一夜あけて事の重大さに気付くヒュッレム。ヒュッレムはイブラヒムの「生きていただきたい」の言葉に従い想いを胸に残しながら後宮へ戻ることに。
その後、スレイマンからのお召しがないまま一週間が過ぎ、後宮も遂にヒュッレムが飽きられたかなどと噂が立つが、そんな中、スレイマンはロードス島への遠征を決める。
相変わらず、スレイマンの心の内をわかっているヒュッレム。
さて、どうなるか。
今後だけど、ヒュッレムは想いを閉まったままスレイマンに仕えることは出来るだろうけど、イブラヒムが想いを押さえられずに…なんて展開になりそうだと思うのは私だけでしょうか? -
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ネタバレ※全11巻の感想をまとめてこちらに。
既読の『天は赤い河のほとり』以外の篠原さんの作品が気になったので、その前作である『蒼の封印』を読んでみましたv
最初は鬼が人間を食べるという側面だけを見て、鬼門を一方的な悪者としか思えなかったんですが…「なぜ人間側からだけ ものを見ようとする!?」(10巻73頁)という高雄の台詞で、考え方が変わりました。最終的には、地球環境破壊阻止のために人間を捕食する…とゆー話にまでなってますが、鬼門の見地から言えば、それも一理アリかなと。( ̄~ ̄;)ξ
蒼子も彬を愛するがゆえに、当初こそ鬼門を滅ぼすことに心血を注いできたけれど、目の前で命が失われていく様は、たとえ相手が鬼でも堪え難いものがある…そうして終盤は鬼門の立場に転じ、長として責任を果たします。正しいかどうかは別にして、「共存の道を探す」という答えは、なにより蒼子らしい決断だったなと思います。
一方の彬は、鬼門であれば子どもにも容赦なしの対応。そんなところは見ていて少し辛かったけど、一貫した信念とブレない芯の強さ、そして蒼子を一途に想う姿がカッコよくて素敵だなと思いましたv
高雄・計都の正体と蒼子との関係は、最後になってようやく明かされるわけですが、これこそ作中最大の切ない真実だと思います。高雄が結局最後まで蒼子に愛を伝えなかったことも含めて…。
それでも高雄本人が気付いたように(11巻175頁)、高雄が真に愛した女性は、クローンといえども、やっぱり蒼子ではなくて羅睺なんだと思います。
そう考えると、彬のストレートな愛情の方が伝わりやすいけど、読み終えた今は、高雄の秘めた愛の方がずっと心に響いた気がします*
ラストは利害が一致したとはいえ、鬼門が人間を救った形に落ち着いたのかな?と思います。鬼門が何百、何千年かの後に目覚めた時、蒼子がいないことをどう思うか考えると、ちょっと納得いかない面もあるけれど。
「…わたしたち 〝蒼龍〟と〝白虎〟でなく会いたかったわ」と言う蒼子に、「〝蒼龍〟と〝白虎〟でなかったら会えなかったよ」(11巻126頁)と言う彬。それはその通りで、それが物語を切なくしているんだけど、それでも本来なら敵対するはずだった〝蒼龍〟と〝白虎〟が蒼子と彬だったからこそ、導き出せた結果なんだと思います。
蒼子と彬が無事に結ばれたようで良かったです。(*^ー^)人(^ー^*)