北沢陶のレビュー一覧

  • をんごく
    怖かった…
    でもやめられない…

    『闇祓』以来ののめりこんだ作品だった…

    エリマキとまたどこかでお目にかかりたい!
    主人公の壮一郎、巫女と、登場人物が魅力的だった~
  • をんごく
    大正時代の大阪が舞台ということで、登場人物たちの言葉に品があって美しいなぁと思いました。
    実際に聞いたら、耳に心地良いだろうなぁ。
    ホラーというより怪談といった方がしっくりくる怪異で、全ての登場人物のキャラクターがたっていました。
    特にエリマキはダークヒーロー的な感じがとてもかっこよく、みんな大好き...続きを読む
  • をんごく
    ★5 亡くなった妻の影を追って異形と関わり合いを持ち… 完成度が鬼高のホラーミステリー #をんごく

    ■きっと読みたくなるレビュー
    スゴイ、完成度が高い!
    これで新人の作家先生ですか~、末恐ろしいですね。これからの活躍に超期待です。

    大正時代、船場を舞台にした異形モノのホラーミステリーですが、世界...続きを読む
  • をんごく
    横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉トリプル受賞のデビュー作です。

    読みながらどことなく澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』を連想しました。
    方言で書かれており戸惑いましたが、慣れればしっとりとした雰囲気を作品に与えているように感じ、いいなと思いました。

    ホラーですがダーク...続きを読む
  • をんごく
    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞(2023年)。デビュー作にして傑作。

    大阪・船場を舞台にした、大正ロマンならぬ、大正ミステリー・ホラー!

    四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠に連なるような日本的怪談。
    しかし本作は、他にもまだ<顔>を持つ。
    (<顔...続きを読む
  • をんごく
    最初から最後まで面白かった。
    読み始めからすぐ引き込まれ、あれよあれよと読み終えた。ほぼ一気読み!

    映像がふわ〜っと頭に浮かんできます。
    ホラー、ミステリー、ファンタジーかな?

    とにかく読めて良かった。
    満足。
  • をんごく
    めちゃくちゃ良くて面白くて、普段は集中力なさ過ぎて何日もかけて読む私が数時間で一気に読み切りました。ビックリしました。さすがトリプル受賞作品。最初はゆったりゾワゾワしたホラーだと思ってたら徐々に雰囲気変わってラストにかけてもはやワクワクと読んでました!
    エリマキのキャラがとてもいい!!!巫女もいいけ...続きを読む
  • をんごく
    横溝正史ミステリ&ホラー大賞トリプル受賞の作品。巧いのは先生方のお墨付き! 面白いのは読者の皆んなの評判通り!
    亡くなってしまった嫁さんが、まだ家にいるという恐ろしさ。
    そこへ、成仏していない霊を食べるというエリマキが現れ、ボキボキ骨を折って、肉も内臓もたべつくしてしまうという恐ろしさ。
    何故、たく...続きを読む
  • をんごく
    大正時代の大阪・船場。
    実父母がこのあたり出身で、私自身馴染のある場所だけに、町の空気感や商売人たちの活気、方言の豊かな響きと懐かしさに魅了されました。
    ホラーなのですが、怖いとかグロテスクというものを押し出しているのではなく、人間の中にある愛情や執着やなかなか言葉では表せない感情が切なく伝わってき...続きを読む
  • をんごく
    時は大正時代末期の大阪・船場。畿内の軽妙洒脱さは先だって読んだ「きらん風月」と似ていた。主人公は老舗呉服商の長男に生まれた壮一郎。店を義兄に任せ、東京で絵を描いて暮らしている。最愛の妻・倭子と二人の貧しい幸せな日々は、関東大震災によって突然崩れ去る。足にひどい怪我を負った妻を大阪に連れ帰るが、倭子は...続きを読む
  • をんごく
    前情報なしで読んだ。最初意味わかんなかったけど、どんどんじわじわと来るものがあり、ようやくこれはホラー小説なんだと実感する。なんとなく主人公とエリマキが少年陰陽師の”昌浩ともっくん”とかぶり、ドキドキからワクワクに変わっていく。すぐに、ああ、これはあの三階だなぁと思っていたらやっぱり三階であって、で...続きを読む
  • をんごく
    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、受賞作。


    大正末期の大阪の船場の商家を舞台にした謎めいたホラー。
    商家の一人息子で絵描きの古瀬壮一郎は妻の倭子(しずこ)を結婚一年余りで亡くします。
    倭子とは幼なじみでした。
    そして巫女によると、倭子はまだあちらにいっていないといいます。

    見る者の一番会い...続きを読む
  • をんごく
    怖いの苦手だけど
    大賞&読者賞&カクヨム賞受賞って
    なんかすごそうやなって
    あと、たぶんこのホラーは読める
    っておもえたから
    買っちゃった

    おもしろかったーー
    ドキィッ!とするホラーじゃなくて
    冷やいのが足元から背中に
    ずっとはりついてる感じの
    そのくせ端々でかっちょいい
    和製ホラーだった
    ホラー...続きを読む
  • をんごく
    思ってたのと違った!違ったけれど面白かった!
    独特の語り口調と文化にファンタジー要素を感じつつも構成はしっかりしていて読み応えアリ。
    主人公とエリマキのなんとも言えない関係性にほんわかしつつ、家の繁栄に固執する人間の欲深さにゾワっとする。
    このあとの展開が気になって一気読みしてしまう一冊
  • をんごく
    第43回大賞受賞(2023年)。20240206予約→20240301受取。
    意外と薄手、字が大きく読みやすい。けど、もっとこの世界にひたっていたかったな、と読み終えるのが残念だった。
    大正時代の大阪。老舗の商人の息子は商才がなく、東京で画家になり関東大震災で妻の倭子を失った(正確には震災のケガがも...続きを読む
  • をんごく
    妖ものと時代(大正)の組み合わせ、私にドンピシャでした!

    不穏な登場人物たちが、読み進めるうちに徐々に色がついて終わる頃にはまるで様子が違う、良い意味で。

    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!
    これはなるほど本物です。
    次作が楽しみ!
  • をんごく
    しっかりとした物語と構成、複雑過ぎずホラーというよりエンターテイメント!テンポも良く一気に読んでしまう。横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞と輝かしく自分の好みであったが、どうしても手が出なかった、そんな時最近フォローさせていただいた「Tomoyukiさん」の感想を拝読させていただきすぐに書店に走る近...続きを読む
  • をんごく
    妻を亡くした事を受け入れられず、その面影を追う夫。
    死者への執着か、妻の未練か。
    迫り来る怪異は時代背景も相まって寒気がするようなじっとりとした恐ろしさがあります。
    一つ一つの事象が何を意味するのか、どう繋がっていくのか、恐怖よりも謎解きをしていくような気持ちで読み進めました。
    おどろおどろしい怖さ...続きを読む
  • をんごく
    をんごく…何か意味知らへんけど、何か音がコワイ。これは題名見るだけで恐怖やな、と期待して読んだ。こわい中にもエリマキや巫女のねぇさんとの場面にほっとしたり、クスっとしたり。特に主人公とエリマキの関係がとてもよくて楽しんで読めた。
  • をんごく
    おどろおどろしい話かと思いきやホラーにしては案外あっさりした印象です。
    言葉が大正時代の大阪弁で母親の言葉に似ていてほっこりしました。
    エリマキという人間ではない何かが味方という設定が新鮮で面白かったです。