北沢陶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
-皆を喜ばせる存在。
皆に奉仕する存在。
愛され、
すべてを剝ぎ取られ、
美しさだけを纏い、
見世物となる者。
大正時代を舞台に、同性からも持て囃されるほどの美しい少年のその『美』と抗い、向き合う、痛くも幻想的なお話でした。
『見世物』というとこの話とは逆に『フリークショー』というのが先に浮かぶのですが、行き着く先は同じように思いますね。
ルッキズムとも言える。
姉のことで悩み本音を出そうとしない朔哉の苦悩は時代もあるだろう。
彼の優しさが青路と友情で垣間見えた最後が嬉しい。
花が生える恐怖も同級生が花を奪う気持ち悪さも、私にとって初めて味わうホラーでした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ切ないホラーが大好きです。この表紙だとエロっぽいのかと勘違いして手に取りにくいけれど、中身はどうしてどうして。
死んだ妻がまだ家の中にいるのはどういうわけなのか。自分が死んだことをわかっていない者を喰らう化け物(と呼ぶと傷つく化け物です)と主人公、そして巫女の3人がとても良い。終盤は何度か胸を衝かれて泣きそうに。
生まれてこのかた大阪から出たことのない私には大阪弁も惹きつけられる理由のひとつ。京極夏彦をお好きな人なら気に入ると思います。
「十っぱ」の「十」のルビが「じゅ」になっていたのだけが気になります。それを除けば私にとっては満点なのに。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ芦花公園さんのお話が良かったです。
少し前に色々あった、その一件を目にしてたから、この作家さんのお話は読まないでおこうって思ってました。
でも良かった、背筋さんや他の作家さんのお話もなんとも言えない気持ちになってそれはそれでほんとに良かったけど、芦花公園さんのお話はその中でも異色で。
主人公の日記(だと思う)の合間に、過去の社内チャット、上司や他部署からのネットでの注意喚起のような文章が入るという形式。
だから混乱しそうにもなるけど、そういう体裁だからこそ、この主人公の今に至った経緯が徐々に露わになってきて、いたたまれなくなりました(泣)
人によったら自業自得じゃないって主人公のことそう思うのかもしれないけど、私にはなんかすごい理不尽に感じられて。肩入れしすぎてるのかな…
緑地保全エリアという場所で働いてるの、最初は「斎木さん」だと思っていたし、緑地保全エリアでのお仕事に「転職」したのかとも思ってました。どっちも違った、全然違った。。
この主人公って言い方強めだから人によってはパワハラのように感じるんだろうけど、仕事はちゃんとしてたんじゃないのかな… むしろパワハラ受けてるとされてる人の方が働けない人だと思われ… って、主人公の肩持ちすぎかな(笑)
読後直後は会社がなんでこの人を解雇しないのかすごく不思議でした。だけど一晩経った今は、社内やSNSの言動くらいでは解雇できないのかもと思っていて。だからこのエリアに移して徐々に社会生活が送れないように追い込もうとしてるのかな… でもお給料は現状維持なんですよね…そこがよく分からん。
会社的には仕事の出来栄えが並程度なら、足並み揃えられる人材の方が扱いやすいんでしょうね。この主人公をもう少しうまく立ち回らせてあげられる上司さんがいなかったのが、会社にとっては痛手じゃない?
もしかしたら、ライバル社からの呪い?かもしれないよね(笑)