北沢陶のレビュー一覧

  • 花檻の園

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    「大正時代」「美少年」などのワードに惹かれて読みはじめるも正直期待はずれかな。単に期待しすぎただけかもしれないが。よく調べられてはいるのだが、大正時代が舞台の割には、文章もライトで耽美というにはいささか中途半端。ホラーとしては悪くないような気もしつつ、怖さよりもグロさと気持ちの悪さがまさる。同級生たちが群がってくる「カイボウ」のシーンはだいぶおぞましくて、読書メモに思わず「キモッ」と書いてしまった(笑)。

     花盛りの美少年というアイデアは素敵だけど、文字通りそうなってしまう話なので、それはそれでなんか違うような気がしてしまった。当方の好みではないというだけで、好きな人にはいいのかもと想いつつ(どの作品にも言えることだが)。自分の求めるもの、大正時代を舞台とした美少年お耽美もの(?)ではなかったので、このくらいの評価で。
     時は大正十四年。舞台は大阪の新世界。あまりよく知らなかったので、雰囲気を愉しむという意味では悪くなかった。

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    2026年06月28日
  • をんごく

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    もっと愛憎溢れる怨霊の話で救いのない話かと思ったが違った。結構ホラー要素少なめでどちらかと言うとミステリ。結構さっぱりとしていて後味は良かった。

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    2026年06月26日
  • 呪いの☒☒

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    日常に潜む暗闇から滲んだ〈呪い〉。気づかぬうちに、"それ"は、あなたをあちら側に引きずり込む。


    「呪い」をテーマにしたホラーアンソロジーです。
    話題の作家さんを中心に6話を収録。

    丑の刻参りから交換日記、無人古書店など、様々なシチュエーションでの呪いが描かれています。
    理由があっての呪われるのも良いし、たまたま運が悪くて呪われるシチュエーションも理不尽で良し。

    上條一輝さんの『呪いは明るく輝いて』が一番好きでした。呪いという暗い印象を覆す、新たな呪いの伝播スタイルで面白かったです。
    でも芦花公園さんの『「しばらくゆっくり休んでください」』も不気味かつ、こういう詰め方してくる人いるわ〜という現実的な怖さが良かったです。

    暑い時期にちょうどよく、ちょっとひんやりできるホラーアンソロジーでした。

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    2026年06月23日
  • をんごく

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    死んだはずの妻、に似たものが家に居る。大正時代の大阪船場を舞台に、未練と業の物語が展開する。時代の空気感や降霊の描写など、静謐な恐怖が宿る正統派ホラーとして始まるも、霊を食って生きる怪異エリマキなる存在が現れてからは謎解きバディものへと変化。怖さは徐々に退き、愛と執着を巡るアクションホラーとして着地する。味わいのある良作。

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    2026年06月22日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    作家陣が読んだことのある方ばかりだったので手に取りました。メンバーの新鋭(?)率が高めで目を引きます。どのお話も作家さんの個性が出ていて楽しめました。
    特に芦花公園先生はいつも通りネチネチしつつ独自の変化球作品で、締めにピッタリでした。左遷からの自己呪いルート、恐ろしい。コンプラがしっかりしているので大企業なんだろうなあと思いつつ、結局何をしている会社なのだろうか…。

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    2026年06月15日
  • 呪いの☒☒

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    澤村伊智と三津田信三狙いです。

    表紙が絶妙に気持ち悪くて、カバーをかけていてもそれを抜けてこの顔がこっちに向かって来そうな気配。

    夜中にホラー小説を読むときの常で、飲酒しながら読みます。だって、しらふだと怖いから。酔っぱらっているおかげであまり怖くなくて、てか、怖くなさ過ぎて、もうちょっと正気で読めばよかったと思いました。どないしたいねん私(笑)。

    澤村さんのタイトルはこんなときにも平仮名4文字で、普通の言葉なのにどこか不気味に感じられるのが面白い。もともと好きな作家の作品がやっぱり好きです。

    この本を読む人に、不幸来ないで~。

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    2026年06月05日
  • 花檻の園

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    ネタバレ

    スコッパーの女を読み終わったら、おすすめで出てきたので読んでみた。
    ホラーは山白朝子さん以外読んでないのでドキドキしたが、大正時代、美少年が描かれていて、楽しんで読めた。文章も読みやすく、関西弁の台詞も心地よい。
    美少年の主人公の落ち着いた物腰も心地よかった。

    身体から花が生えてきて、抜いたり切ったり摘もうとすると、身を引きちぎられる痛みと出血を伴うという。
    それなのに、皆のアイドルである朔哉の花を同級生達は摘んでいく。他の同級生とは違う友達になれそうだと期待していた青路は、その様子を羨ましそうに見ていた。
    なんとも不気味なシーンだった。
    すっきりしないラストだったけど、それでも楽しめた。

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    2026年05月26日
  • 花檻の園

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    「カイボウ!!」
    これか!これが噂のカイボウですか!!これは…
    悪ふざけされる前に自らカイボウされに行きますね、私ならね!!ほーら、カイボウすれば良いさ!!減るもんじゃなし!!むしろうぇるかむ!!カモン!カイボウ!!

    おっと危ない、本作が変態御用達の遊び『カイボウ』を描いた作品だと勘違いされる所だった。
    (いやあながち間違っていない…のか?)
    ですが本作の主人公の朔哉にとってはカイボウも命懸けです…。

    北沢さんと言えば大正ロマンホラーを描かせたら右に出るものは居ない、と呼ばれているとかいないとか(自信がないからぼかしとく)
    かわゆい異形の者エリマキ、イケメン人魚ときて次は花咲かりの美少年ですよ!
    それはもう花が咲くんだから!
    そう思うとこれ以上ない表紙です。北沢さんの描く耽美で少しアングラな雰囲気を見事に表しております。

    これを最初に目に焼き付けてからの読書でしたので、朔哉君に起こったとんでもない怪異が鮮やかに脳内で再生されます。それはもう美しい事でしょう。

    でもね、野郎共が自分の身体から生えてきた花を取り合うなんて、朔哉くんからしたらこの世の地獄ですよ!いや、女性に取り合われても地獄!
    だって引っこ抜かれたら自分の神経を抜かれているかの如く、激痛だから!!(男に云々よりそれが嫌だ)

    女性ならまだソフトに抜いてくれそうだけど、本書に出てくるようなガサツな野郎共なんか無遠慮にぶち抜きそう。

    はっ、いけません。また変態プレイの話だと思われてしまいます。(わざとだろ)

    本作はホラーというよりは耽美な幻想譚です。
    狂った美しい姉、その姉の面倒を甲斐甲斐しく見ていたやはり美しい弟。
    母親は当時は夜のお仕事であるカフェを経営。
    新世界、そこに佇む今となっては夢か現実か曖昧な存在感であるルナパーク。

    刺さる人にはばっしばしと刺さるアングラな大正ロマン。
    こういう世界観には確かに美少年やちょっとおかしげな美少女が非常に似合います。
    そしてこの世の者とは思えない(まあ実際にあちら側の人なんだけど)水坂の存在は重要です。

    北沢さんの描く独特な世界観と色気のある関西弁は相変わらず大好きなのですが、今回は世界観に物語が負けてしまっている気がするので星は3つです。
    前作までは世界観と物語がうまく融合していたと言いますか…。

    ですが、北沢さんワールドにどっぷり浸かるのは大好きなので是非ともこれからもこの路線を貫いて欲しいです。
    爽やか青春ホラーとか書かないで欲しい(放っといて差し上げろ)

    新世界のルナパーク、是非とも迷い込んでみたい。
    そして万が一、身体が花だらけになったらブク友の皆さんで仲良く分け合って飾って下さいませ。
    私の血肉と共にね…ふふふふふ。

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    2026年05月26日
  • 花檻の園

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    水のような涼やかさの反面、ドロドロとした汚泥のような感じの対比を、感じさせる一冊。汚泥のほうが日常な分しんどい。恋とか愛とか美しいはずなのに行きすぎると狂気にもほどがある、勝手に恋して勝手に送りつけて勝手に花を奪う、この醜さが1番ホラー。

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    2026年05月10日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    〈呪い〉がテーマのアンソロジー。
    〈呪い〉と聞くと丑の刻参りが思い浮かぶが、土地に憑く穢れだったり、交換日記に込められた怨念だったりとその形は様々。
    いつもの三津田さん節が効いた「壱本樹様」のじとっと湿った旧家の雰囲気は格別。
    背筋さんの「劣化コピー」もどんどん視点を変えてループしたラストに全てが一気に繋がる気持ち良さと怖さが怪感。
    芦花公園さんの「しばらくゆっくり休んでください」は、こんな呪いの形があったのか!と斬新で驚いたなぁ。宗教めいた社員研修の穏やかな時間にすっかり油断した挙げ句の真相の炸裂に思考停止w

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    2026年05月10日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    呪いって不条理ですよね、というのを改めて感じた一冊。
    いやそれは逃げられないやん、と諦めて「その時」が来るのを待つしかない、という絶望感がすきなので、なかなかに好きなお話が揃っておりました。

    上條さんの作品、件の方が事故で一年眠っている間に呪いが広がり……と読めるけど、その事故がそもそも呪いによるものだったんだろうなぁ、と思いました。
    となると何があろうとこうなることは確定だったので、やはり呪いは不条理ですよね。

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    2026年05月05日
  • 花檻の園

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    北沢陶の関西弁って本当に色っぽくて大好き。『美しさ』とは、改めて考えた。『カイボウ』の時と後、美少年の身体から生えてくる花を欲しがる同級生のシーン怖かった。

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    2026年05月03日
  • 花檻の園

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    ネタバレ

    谷崎潤一郎のような作品で美少年が姉に取り憑かれてしまう。ネタバレ??の気もするが身体に花が咲きむしるなら痛みが生じとっても生えてくるという禍々しい呪いに解決策もなく苦しむ。
    幻想的な世界だった。

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    2026年05月02日
  • 呪いの☒☒

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    2026.04.23

    呪いって「強い負の思い」だと思ってて。正の思いは愛着、負の思いは執着になり、念になり、呪いになる。だから呪いは「対象物にとどまる」と。

    でも。

    この本の中の呪いは「伝わる」。あっさりと、でも確実にじわじわと「広がる」。穢れや悪意から呪いの念が広まっては手の施しようがない。救われないという後味の悪さは、この本では存分に味わえる。

    上條さんの穢れのお話は「え」と思う広まり方。あってたまるかと思いつつ、正直、「念」に加担して「いいぞもっとやれ」とも思ったりして。

    背筋さんと芦花公園さんのお話は、読み終わってすぐもう1周した。どこに呪いの元凶が?と思い、それが頭で整理がついたとき、妙なスッキリ感があった。いろいろと、深い。特に芦花公園さんは「キタコレ、よくわからん」からの怖っ。これも「いいぞもっとやれ」と思ってしまった

    「人を呪わば穴二つ」が全く通用しない本。

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    2026年04月27日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    ライトめな怖いお話でした。個人的には光文社文庫から出てる異形コレクションの方が好き。怖い話がそんなに・・・という方には優しめでいいのではないかと。
    最後の芦花公園さんの短編はメールの文面が読みにくかった。

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    2026年04月25日
  • 花檻の園

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    新世界の「ルナパーク」
    1912年の開業後、わずか数年(1914年頃)で閉鎖・解体された…

    そんなルナパークの池で亡くなった姉

    美しく白痴であった姉
    姉の世話をする美しい弟
    新世界を歩く二人はそこで暮らす人々の見せ物…

    亡くなった姉の弟への執着
    弟の姉への執着と懺悔
    その思いが新世界にいる「神もどき」を呼び起こし
    弟を不思議な世界へ引き摺り込む。


    といったホラーファンタジー?でした〜( ̄▽ ̄)
    表紙が美しいですね♪
    美しい身体から美しい花が咲きます♡
    その花を男子校の生徒が欲しがります笑
    裸にして引きちぎります…
    花の争奪戦です……

    身体血だらけ…痛い(꒪⌓︎꒪)

    淫靡にして倒錯のBL感ですが…
    今作の北沢陶さんはちょっと期待はずれかな〜

    しか〜し!
    大正時代へのこだわりは今後も宜しくお願いしたい!!
    だから今後も必ず読む:.゚٩(๑˘ω˘๑)۶:.。♡︎







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    2026年04月09日
  • 花檻の園

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    神の呪いによって
    身体から花が生えるとか
    独特な世界観にもかかわらず
    無駄のない言葉で表現し
    簡潔に小気味よく展開していくから
    いつのまにか
    どっぷりとはまり込んでいた。
    つい、美しさに
    惑わされてしまうけれど
    血、痛み、怒り、憎しみ、嫉妬…
    十分におぞましかった。

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    2026年04月05日
  • 花檻の園

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    待望の新刊。舞台が大阪の中でもこれまでの場所とは違うので大阪弁もまた少し違うように感じた。ホラーミステリーとしても楽しくあっという間に読み終わった。

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    2026年03月28日
  • 花檻の園

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    『見世物』と『人間』という2つが印象に残っている。
    美麗な少年は人気があるが、本人は嬉しくもない。
    愛でる人間ははたして、人として愛でているのだろうか?
    昨今のアイドルやルッキズムについて考えてしまう。

    また一方で怪奇が起こるストーリーも並行する。
    これは人の願いは呪いである。

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    2026年03月27日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    精鋭すぎる面々による短編集でどれも結構おもしろ怖かったけれど個人的には北沢陶のお家さん、貴志祐介の猫のいる風景、恩田陸の車窓が好き。

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    2026年03月22日