北沢陶のレビュー一覧

  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    聞いたことある著名な作家さんがホラーの短編を書くアンソロジー。ホラー作家ではない人も描いてて新鮮。個人的には窓から出すワ、車窓が好み。背筋さんのは短編の中で怖い話が読めるのでワクワクしてよんだ、そして最後のオチ、ページを捲るのが怖かった…、これで私にも見えたらって。
    車窓は短いながらもすっと引き込まれて上手いなと思った。オチはどういう意味なのか…、楕円の看板が見えちゃう呪い?に主人公も巻き込まれたってこと?かな。

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    2025年09月25日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    「堕ちる」が面白かったので今作も期待して読みました。期待以上でした。
    今作品もネコが出てきます。ネタバレ感想

    アイソレーテッドサークル
    異世界に大学生達が迷い込み殺戮に巻き込まれる。得体の知れないモノに殺される恐怖とリセットされたかと思いきや夢の続きは…。

    お家さん
    このお話一番怖かったし戦慄しました。
    まじめな丁稚くんが主人公でお家さんに気に入れられるが数々の霊を目撃していき…。
    お家さんの得体の知れなさに恐怖しました。ショート映画を見てるみたいで面白かったです。

    窓から出すヮ
    今話題の背筋さん作品。
    途中意味わからなくなりましたが現実なのか非現実なのか混乱してしまう作品でした。どこから狂った?

    追われる男
    結局主人公の彼女は殺されてしまうのですが一体誰に?
    上司と彼女を殺した人物の謎が残ります。草履履きの男ではないのは確か。じつは主人公が殺してたら面白い。

    猫のいる風景
    待望の貴志祐介さん作品。
    悪の教典でのとある凶悪な人物を彷彿とさせるサイコパス人物視点ですが、後半から雲行きが怪しくなり…。
    ネコちゃんにあそこ舐めさせるのは怖すぎて笑ってしまいました。ただのホラーだけでなく人間の怖さを存分に楽しめました。貴志祐介節がこれでもかときいています笑

    車窓
    恩田先生作品
    見たことあるようなないようなこれは何だろう?
    デジャブ
    あなたは何を知っているの?
    リアル系な怖さでした。


    まさに“慄く”でした

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    2025年09月13日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    まさに「戦慄」の如き作品の応酬。
    特にやはり注目は、北沢陶さん。大阪舟場を舞台にさせたら、右に出る人はいません。御本人も昔の人の言い回しや、当時の表現にこだわって書いているだけあって、時代小説のような雰囲気ですが、説明や描写表現は現代語を極力使っているので、どっちらけになることはありません。

    どれも短いながらも、天下一品でした。

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    2025年07月16日
  • 花檻の園

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    前作とは違う怖さで良かった。
    檻とは朔弥を取り巻く、彼が諦め受け流してきた世界のことだろうか?
    朔弥の同級生たちが結構気持ち悪い。

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    2026年09月29日
  • 呪いの☒☒

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    背筋さんの「劣化コピー」と芦花公園さんの「しばらくゆっくり休んでください」が特に面白かったかな。
    ホラーアンソロジーの中でも、この本は個人的にはどれも良かった!!

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    2026年09月25日
  • をんごく

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    ネタバレ

    ジャンルはホラー&ミステリになるのだろうか。雰囲気がとても良かった。何というか、別に似ていないと思うが恒川光太郎の作品を思い出した。
    大正時代の、現代よりそこここに暗さが残る風景や、街に生きる人のいとなみ、今よりもっと影響力のあった『家』という『制度』…。
    情景描写がやはりとても印象に残るが、『霊』というものが生きている人間とひとつづきな解釈も、エリマキの存在をすんなり受け入れられる要因だと思った。

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    2026年09月19日
  • をんごく

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    星4.2

    大正時代が舞台のホラーです。
    あまり期待してなかったのですが、結構面白いです。
    薄いので、読み易いし、お勧めです。

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    2026年09月14日
  • をんごく

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    普段ホラーはあまり読まないが、時代は大正、舞台は大阪と言うならば読みましょうと意気込んで読み進めたところ、一気に引き込まれた。
    1ページ目から薄暗く怖い描写が始まるので、夏に読んで良かった。
    亡くなった妻の倭子が、熱を出して寝ている主人公の背後に近づいてくるシーンは本当に怖かった。
    うしろに、とか、商売繁盛という何気ない言葉がこんなに怖いものになるとは。
    エリマキがとても良いキャラクターなので、壮一郎とのコンビをまた読みたい。

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    2026年09月08日
  • 花檻の園

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    昨日、泉鏡花をレビューしましたが、その当時、鏡花の作品は「深刻小説」と呼ばれていたものもあるそうです。
    人生や社会の暗みを描いた小説、ということなのでしょう。

    こちらもまた、北沢陶さんらしい、幻想的で妖艶で、そして深刻な小説でした。
    もちろん、こういう世界観は 好みです。

    舞台は、大正十四年三月半ば。
    大正という時代も、終焉を迎えようとしている頃です。

    主人公の少年たちは中学三年生。15歳前後でしょうか。

    現実の少年たちの「花盛り」も、きっとこのあたりなのでしょうね。

    もちろん、幻想的に咲き乱れる花々の残虐性も魅力的なのですが、私が惹かれたのは、主人公を見る少年たちの愛玩するような視線でした。

    川端康成や折口信夫が残した、少年愛を描いた作品なども思い出されます。やはり時代の共通性があるのかなと思いました。

    そして、身体を蝕む花と それを求める少年たちを眺めながら、ふと思います。

    私ならば、少年を、花を切り与える美神にしちゃうけど。


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    2026年09月08日
  • 呪いの☒☒

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    日常に潜む「呪い」をテーマにした作家6人による6つのオムニバス作品。「呪い」からイメージする静かで、しかし徐々に侵食されていくような、静かに溺れていくような怖さを感じる本だった。
    背筋氏の話が構成的に新鮮さをかんじるものだったし、率直に恐ろしいと感じる話だった。

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    2026年09月03日
  • をんごく

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    光と闇の表現、文章から浮き立つものの怪の気配、そのオドロオドロしさに耽溺する事ができました。人ならぬモノとのバディものという設定も楽しめました♪

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    2026年09月01日
  • 呪いの☒☒

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    本作は、最近よく出ている印象のホラーアンソロジーの中でも、良作が揃っている印象。惜しむらくは、トリに配された公園氏の作品がイマイチで、結果、読後感が下方修正されてしまう点。氏の作品を読むたびに思うけど、自分にはあまり理解が出来ません。『分かるやつだけ分かれば』ってスタンスだとしたら、それってエンタメ小説に必要なんかな。って、本筋から外れた方向に思いを致してしまった次第。

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    2026年08月31日
  • をんごく

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    去んだはずの者たちが、まだ生きてるみたいに其処に居る。大正時代を舞台にした怪異ホラー。

    面白かった。
    時代描写と方言が強めだけどそれが良い。
    怪異とのバディで少しムズムズしたけど、読み終わる頃にはエリマキを好きになる。
    怖くないし短くて読みやすい。

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    2026年08月29日
  • 呪いの☒☒

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    やっぱりプロの小説家ってすごい。こんなにホラーと縁遠そうなテーマで良質なホラー短編が書けるんだから。
    「呪い」×「何か」をお題に集めたホラー短編オムニバス。「電力」とか「盗作」とか「無人販売所」とか「研修」とか、本当によくそんな飛距離あるテーマを呪いと組み合わせられるなぁとどれも舌を巻いた。
    個人的には呪い×研修(芦花公園著)と呪い×盗作(背筋著)が特に秀逸だった。
    夏に読むのにふさわしい一冊。

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    2026年08月26日
  • 呪いの☒☒

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    人気のホラー作家さんの短編
    私の好きな作家さんばかりだったので読みました
    全編しっかり怖いです

    上條一輝「呪いは明るく輝いて」
    気づいた時にはもう遅い、絶望
    1番呪いというテーマに沿ってると思いました

    北沢陶「呪いの交換日記」
    こういう都市伝説ありそう

    澤村伊智「ほらあな」
    呪いは別として、こんな形式の書店?が近くにあったら私も通っちゃいそうです

    背筋「劣化コピー」
    くるくると視点が入れ替わってとても面白かったです
    2回目読んで、たくさんの伏線が隠れていたり、
    気付かされることがあったりと、1番面白かったです
    気軽に2回読み返せるのが短編のいいところですね

    三津田信三「壱本樹様」
    期待通りの三津田信三の世界観がギュッと詰め込まれています

    芦花公園「しばらくゆっくり休んでください」
    このお話だけよくわからなかったです

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    2026年08月25日
  • をんごく

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    初読みの作家さんで横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞作。
    正直言うと文庫カバーに惹かれて購入しました。
    大正時代の大阪を舞台にした作品でミステリーな展開も楽しめるし、個人的には余韻の残るラストがとても印象に残る和風ホラーの傑作でした。
    主人公の相棒になる顔のない存在のエリマキと言うキャラがユニークで面白いのも高ポイントでした。
    また新たな気になる作家さんが増えました。

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    2026年08月04日
  • 花檻の園

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    ネタバレ

    耽美な美少年ホラー、なんだろうか。
    妖艶さと痛さと…という感じで怖さはないけど美しい世界観だった。花に痛みがあるのは怖すぎる。
    同級生達、信者的な雰囲気はあったけど集団で押さえ付けて花をむしられるシーンでは花のせいで狂ってしまってるのかと思ってた。最初から最後まで朔哉が美しいせいなのね…。どれほど美しいのか見てみたい。
    今だったら何か診断がつくであろう姉のお世話、姉の死後はその願いによって後遺症…なんて過酷な人生。それでもいつか姉に再会したかったんだね…。

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    2026年08月03日
  • 花檻の園

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    ネタバレ

    谷崎潤一郎『細雪』が大阪・船場の洗練された綺羅びやかで絢爛な世界だとしたら、こちらの舞台は大阪・新世界
    下町の猥雑な街並みに怪奇や幽玄はよく似合う

    美しい少年・朔也の身体に1本、2本と生えてくる花の芽
    竜胆、藤、蓮華、雛芥子、芍薬 ―― 花の名前を漢字で連ねるだけで、妖しく幻想的な空気が立ちのぼる

    千切っても千切っても生えてくる花々が朔也の全身を包むとき...

    濃厚な花の香がふわりと漂ってきたような錯覚を覚える一冊だった

    If Jun'ichirō Tanizaki's The Makioka Sisters portrays the refined, dazzling, and sumptuous world of Osaka's Semba district, this novel unfolds in Osaka's Shinsekai.
    Even the rough, chaotic streets of the old downtown seem perfectly suited to the strange and the ethereal.

    Flower buds begin to sprout, one by one, from the body of the beautiful boy Sakuya.
    Gentian, wisteria, lotus, poppy, peony — simply stringing together the names of these flowers in kanji evokes an eerie and fantastical atmosphere.

    When the flowers that keep growing back no matter how many times they are plucked begin to envelop Sakuya's entire body...

    It was a novel that left me with the uncanny sensation of a rich floral fragrance gently drifting through the air.

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    2026年07月26日
  • をんごく

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    北条裕子著『をんごく』は、大正末期の関東大震災直後という混沌とした時代を舞台に、妻の死にとらわれた一人の男と、彼を取り巻く人々の歪で切実な心理を描いた物語だ。読み終えた今も、胸の奥に重たく湿った感情が残り続けている。

     主人公の壮一郎は、震災の混乱の中で愛する妻・倭子を亡くした。しかし、彼の心から倭子が消え去ることはない。それどころか、死んだはずの倭子の影や気配、そして言葉が、怪異となって彼の日常を侵食していく。壮一郎が見せる執着は、一見すると狂気にも似ている。しかし私は、彼を単なる異常な人間とは思えなかった。身を切られるような悲しみや、自分が生き残ってしまったことへの罪悪感に苛まれたとき、死者の幻影にしがみついてしまうのは、人間として痛いほどリアルな反応ではないだろうか。
    壮一郎にとって怪異とは、妻の死という受け入れがたい現実から自分を守るための、最後のリミッターだったのかもしれない。

     一方、物語の中で大きな存在感を放つ妻の倭子。彼女は単なる「可哀想な犠牲者」や「恐ろしい亡霊」としては描かれないが、壮一郎の記憶の中の倭子ではない。彼をあちら側へと誘うかのような倭子の気配は、生前にふたりの間で交わされた約束ある。生者と死者という絶対に越えられない境界線を挟みながらも、二人はどこかで深く引き合い、互いを縛り合っている。その姿は痛々しくもあるが、同時にこれ以上なく純粋な愛の形にも見えた。

    また登場人物?のエリマキと壮一郎のコンビが人間の私利私欲のために成仏できない亡霊の原因を突き止めていく姿がとてもいい。画廊の奥にタイトルの無い絵が飾られている。私がエリマキを感じたのはこれが最後だった。

     本作を通じて私が最も深く考えさせられたのは、「愛する人の死とどう折り合いをつけるか」という難題だ。私たちはよく「時間が解決してくれる」とか「受け入れて前を向くべきだ」と言いがちだ。しかし、壮一郎の姿が教えてくれるのは、そんな綺麗な言葉では片付けられない人間の生々しい葛藤だ。死者への執着を簡単に手放すことなどできない。むしろ、その執着や痛みを抱えたまま、地這うようにして生きていくことこそが、残された者に課された「折り合いのつけ方」なのではないだろうか。

    そろそろお盆ですね。

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    2026年07月23日
  • をんごく

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    文庫になるのを待ってました
    ずっと読んでみたかった作品です

    読みやすくわかりやすい上品なホラー作品でした
    謎は謎のまま終焉を迎えるところが良いです
    エリマキという謎の存在、大阪に残る謎の風習、そして巫女という謎多き女性...
    主人公もわりと魅力的で好感が持てました
    終盤の流れも綺麗にまとまっていました
    ゾクッとする場面もありますが怖さはそこまでありません
    霊現象を扱っていますが本質はヒトコワに近いです

    これがデビュー作のようなので今後に期待できます
    既にいくつか作品を発表されているので文庫になるのを待っています

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    2026年07月21日