北沢陶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
北条裕子著『をんごく』は、大正末期の関東大震災直後という混沌とした時代を舞台に、妻の死にとらわれた一人の男と、彼を取り巻く人々の歪で切実な心理を描いた物語だ。読み終えた今も、胸の奥に重たく湿った感情が残り続けている。
主人公の壮一郎は、震災の混乱の中で愛する妻・倭子を亡くした。しかし、彼の心から倭子が消え去ることはない。それどころか、死んだはずの倭子の影や気配、そして言葉が、怪異となって彼の日常を侵食していく。壮一郎が見せる執着は、一見すると狂気にも似ている。しかし私は、彼を単なる異常な人間とは思えなかった。身を切られるような悲しみや、自分が生き残ってしまったことへの罪悪感に苛まれたとき、 -
匿名
ネタバレ 購入済みすごく面白かったです
どの作品も面白く、「この話はどう着地するのだろう」とワクワクしながら一気に読みました。ホラー初心者でしたが、怖すぎて読めないことはなく、最後まで楽しめました。
「劣化コピー」
語り手が順番に変わり、最後に最初へ戻ってくる構成が気持ちよかったです。あと呪いはどこまで広がるのか気になります、編集者と作家だけ?編集者の奥さんは無事だった??その後のことも考えるとさらに怖いです。
「しばらくゆっくり休んでください」
あの女性は、そこまでされるほど酷いことしたかなと思ってしまいました。我の強いめんどくさい人そうではあるけど、普通にいそうな人なので。
あの程度でもすぐに「研修」の対象になってしまうこと -
Posted by ブクログ
エリマキとは何だったのか。清い神や仏の類なのか、それとも悪しき地獄の使者なのか・・・。そんな摩訶不思議な存在すらをも慄かせる業を抱えて生きている人間のなんと恐ろしいことか。
その業に巻き込まれた人々が古瀬家にはたくさんいた。その一人になってしまった倭子は本当に可哀想だ。
死後、夫に在りし日の姿を絵に描いてもらっても、父にその絵を罪滅ぼしに買い取ってもらってもそれが彼女の慰めになるのか私にはわからない。それが生きている人間ができる精いっぱいの愛情表現だとはわかっていても読んでいて虚しさばかりが残った。倭子は誰も抵抗することができなかった呪いの一部になることを全力で拒んだ芯の強い女性であっただ -
Posted by ブクログ
ネタバレ大正14年、新聞社で記者として働く新波苑子は、自身が担当する悩み相談コーナー宛に、不審な投書を発見する。送り主は大手製薬会社社長の息子である丹邨孝太郎。助けを求めているのではと思った苑子は、伝手を便り、社長の娘である礼以の絵画の教師として丹邨家に潜り込む。孝太郎は、15歳の病弱な少年だった。自身も慢性的な咳に悩まされていた苑子は、発売前の丸薬を礼以からもらう。その劇的な効果に驚く苑子。しかしそれは、苑子を逃れなくするための巧妙な罠だった‥。
苑子は、丸薬に人に似た生き物の骨が使われていること、礼以が実は人魚(!!)で、丹邨家を支配していること、孝太郎と自分は丸薬の実験台にされていたことを知る -
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夜寝る前に読んだらめっちゃビビってしまった。ホラー作家ってやっぱみんな文章うまいな。
①呪いは明るく輝いて 上條一輝
これおもしろかった!! タイトルもあ~そういうことねって納得。じりじりと忍び寄る絶望と、怪奇の正体に気づいたときの手遅れ感。するする読まされました。
②呪いの交換日記 北沢陶
これも不気味だった……。ホラーってこういうことだよね~って感じ。手に取ったらおしまいって理不尽すぎるよ。どうすりゃいいねん。
③ほらあな 澤村伊智
知っている作家さんだ! と思いながら読み、一番びびった。こええよ!!!!
④劣化コピー 背筋
口に関するアンケートはぜんぜん怖くなかったんだけど、こ -
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これだけ理不尽な呪われを見せつけられると、何もしてなくても交通事故みたいに呪いの方からぶつかってくる事もあるんだろな…という気持ちになる。
以下感想です。
全編面白くてまた無駄に長くなってしまった~
上條一輝『呪いは明るく輝いて』
市役所で働く主人公の目線で描かれる街ホラー。
同じくらいの規模感の所に住んでいるので、街のディテール細さが恐ろしさを倍増させる。
主人公が真面目で健気で応援したくなるんだけど、いかんせん呪いのスケールが……
北沢陶『呪いの交換日記』
交換日記のページと、仲良し3人グループのやり取りが交互に書かれる。
呪いの始まりはほんとに微かなもので見逃してしまう程。女子の「 -
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北沢さんの新刊(と言ってもちょい前だけども)おもしろかった~
耽美な世界観とミステリー調のホラーは大好きなので、嫌いなはずではなかった。主人公が大変オムファタル的な存在として描かれているのだが、てらいない描写で大変好みであった
「をんごく」と共通するバディもの、しかも片割れが怪異に飲み込まれて様子がおかしくなっちゃうやつ。こんなのもう大好きに決まっているんだから。一番おいしい部分なんだから。
もうこれにどう立ち向かえばいいんだよ…の絶望からのそういう方向!?への展開がわくわくしててよかった
時代物×耽美×ホラーに隠されたヤングケアラーとか加害が横たわっていた。花をちぎられるシーンは性加害のメタ