北沢陶のレビュー一覧

  • をんごく

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    北条裕子著『をんごく』は、大正末期の関東大震災直後という混沌とした時代を舞台に、妻の死にとらわれた一人の男と、彼を取り巻く人々の歪で切実な心理を描いた物語だ。読み終えた今も、胸の奥に重たく湿った感情が残り続けている。

     主人公の壮一郎は、震災の混乱の中で愛する妻・倭子を亡くした。しかし、彼の心から倭子が消え去ることはない。それどころか、死んだはずの倭子の影や気配、そして言葉が、怪異となって彼の日常を侵食していく。壮一郎が見せる執着は、一見すると狂気にも似ている。しかし私は、彼を単なる異常な人間とは思えなかった。身を切られるような悲しみや、自分が生き残ってしまったことへの罪悪感に苛まれたとき、

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    2026年07月23日
  • をんごく

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    文庫になるのを待ってました
    ずっと読んでみたかった作品です

    読みやすくわかりやすい上品なホラー作品でした
    謎は謎のまま終焉を迎えるところが良いです
    エリマキという謎の存在、大阪に残る謎の風習、そして巫女という謎多き女性...
    主人公もわりと魅力的で好感が持てました
    終盤の流れも綺麗にまとまっていました
    ゾクッとする場面もありますが怖さはそこまでありません
    霊現象を扱っていますが本質はヒトコワに近いです

    これがデビュー作のようなので今後に期待できます
    既にいくつか作品を発表されているので文庫になるのを待っています

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    2026年07月21日
  • 呪いの☒☒

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    すごく面白かったです

    どの作品も面白く、「この話はどう着地するのだろう」とワクワクしながら一気に読みました。ホラー初心者でしたが、怖すぎて読めないことはなく、最後まで楽しめました。

    「劣化コピー」
    語り手が順番に変わり、最後に最初へ戻ってくる構成が気持ちよかったです。あと呪いはどこまで広がるのか気になります、編集者と作家だけ?編集者の奥さんは無事だった??その後のことも考えるとさらに怖いです。

    「しばらくゆっくり休んでください」
    あの女性は、そこまでされるほど酷いことしたかなと思ってしまいました。我の強いめんどくさい人そうではあるけど、普通にいそうな人なので。
    あの程度でもすぐに「研修」の対象になってしまうこと

    #ダーク

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    2026年07月20日
  • をんごく

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    エリマキとは何だったのか。清い神や仏の類なのか、それとも悪しき地獄の使者なのか・・・。そんな摩訶不思議な存在すらをも慄かせる業を抱えて生きている人間のなんと恐ろしいことか。

    その業に巻き込まれた人々が古瀬家にはたくさんいた。その一人になってしまった倭子は本当に可哀想だ。

    死後、夫に在りし日の姿を絵に描いてもらっても、父にその絵を罪滅ぼしに買い取ってもらってもそれが彼女の慰めになるのか私にはわからない。それが生きている人間ができる精いっぱいの愛情表現だとはわかっていても読んでいて虚しさばかりが残った。倭子は誰も抵抗することができなかった呪いの一部になることを全力で拒んだ芯の強い女性であっただ

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    2026年07月20日
  • 呪いの☒☒

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    半分くらい面白く読めた。いろんな作家の作品が読めるのは良い。良かったのは背筋さんと「をんごく」作者の短編。期待していた上條さんのはイマイチでがっかり。

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    2026年07月13日
  • をんごく

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    鬼滅の刃のような、大正の都市部でのお話。シリーズ化しそうだけど、こちらデビューさくなのですね。結局エリマキの本当の顔はなんだったんだろう。そこまでよみとけなかった。実写化よりもアニメが合うと思う。

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    2026年07月12日
  • 骨を喰む真珠

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    ネタバレ

    大正14年、新聞社で記者として働く新波苑子は、自身が担当する悩み相談コーナー宛に、不審な投書を発見する。送り主は大手製薬会社社長の息子である丹邨孝太郎。助けを求めているのではと思った苑子は、伝手を便り、社長の娘である礼以の絵画の教師として丹邨家に潜り込む。孝太郎は、15歳の病弱な少年だった。自身も慢性的な咳に悩まされていた苑子は、発売前の丸薬を礼以からもらう。その劇的な効果に驚く苑子。しかしそれは、苑子を逃れなくするための巧妙な罠だった‥。

    苑子は、丸薬に人に似た生き物の骨が使われていること、礼以が実は人魚(!!)で、丹邨家を支配していること、孝太郎と自分は丸薬の実験台にされていたことを知る

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    2026年07月08日
  • をんごく

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    方言に慣れるまで時間かかったけど、慣れてしまえばその雰囲気にドップリ。
    最後は心が浄化されるような素敵な終わり方

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    2026年07月06日
  • 呪いの☒☒

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    作家毎に個性がありどの作品も楽しく読めましたが、私の読解力が乏しく最後の話だけは理解できませんでした。

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    2026年07月03日
  • 呪いの☒☒

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    作家陣を見た瞬間、絶対買うと決めて読んだ本。期待通り!
    『壱本樹様』(三津田信三)が一番好きだった!
    インタビュー形式というか、登場人物がこちらに話をしているような形式の書き方が特に好きなのもあるかもしれないが。

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    2026年06月30日
  • をんごく

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    最初は何の変哲もないホラーだったけど、途中から人間と人外のバディものが始まって面白かった。
    エリマキが良いキャラクターしてる。
    ホラーには珍しく、後味の良い終わり。

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    2026年06月17日
  • 呪いの☒☒

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    作家陣が最高にいい。ホラーって新しいことが怖さの全てなんじゃないかって最近思うんですけど、令和ホラーを牽引する方ばかりのハズレなしアンソロジーだと思います。

    「呪いは明るく輝いて」「壱本樹様」はクラッシックだけど、文章力でぐいぐい読ませてくるし「呪いの交換日記」は平成女児に刺さったし「ほらあな」はシンプルに怖い。1番タイトル回収した感じ。
    「しばらくゆっくり休んでください」はラストがちょっと肩透かしだったけど、他者への無自覚な加害性が自身への呪いとなる感じは良かった。

    久々にホラーを読んだ!という満足感を得られました。オススメです。

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    2026年06月07日
  • 呪いの☒☒

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    呪いをテーマにしたホラー短編集。
    禁足地とそこから伝播する恐ろしい呪いを描いた「呪いは明るく輝いて」と無人の古本屋を舞台に、取り込まれていく友人の姿をえがいた「ほらあな」が特に気に入った。ホラー短編集として佳作が揃っていると感じます。そして表紙が怖い。

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    2026年05月24日
  • 骨を喰む真珠

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    あらすじとか情報入れずに読んだのでこういう話か!とどんどん分かってくるのが面白い。前半と後半でホラー感が変わるのも良かった。お姉さんが悲しいけれど、終わりの爽やかさも好みだった。

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    2026年05月09日
  • 呪いの☒☒

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    夜寝る前に読んだらめっちゃビビってしまった。ホラー作家ってやっぱみんな文章うまいな。

    ①呪いは明るく輝いて 上條一輝
    これおもしろかった!! タイトルもあ~そういうことねって納得。じりじりと忍び寄る絶望と、怪奇の正体に気づいたときの手遅れ感。するする読まされました。

    ②呪いの交換日記 北沢陶
    これも不気味だった……。ホラーってこういうことだよね~って感じ。手に取ったらおしまいって理不尽すぎるよ。どうすりゃいいねん。

    ③ほらあな 澤村伊智
    知っている作家さんだ! と思いながら読み、一番びびった。こええよ!!!! 

    ④劣化コピー 背筋
    口に関するアンケートはぜんぜん怖くなかったんだけど、こ

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    2026年04月24日
  • 呪いの☒☒

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    「呪い」の描写の味わいが各々違っていて楽しめました。
    「次はどんな呪いが?」と気になって、一日で読み切ってしまいました。
    短篇のため気軽に読み始めることもできて、おすすめです。

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    2026年04月19日
  • 呪いの☒☒

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    豪華作家陣による「呪い」をテーマにしたアンソロジー。
    一言に「呪い」と言っても、ゾッとする怖さから、ちょっとした驚きを楽しめるものまで、作家さんごとに全く違う読み味が楽しめる贅沢な一冊でした。

    次はどんな「呪い」が来るのかとページをめくる手が止まらず、全編を通して大満足です。物語の不穏さを象徴するような、おどろおどろしい表紙も世界観にぴったり。

    個人的には、「そういう伝播の仕方もあるのね...!」と新鮮な驚きもあった、上條一輝さんの『呪いは明るく輝いて』と、構成もあわせて楽しめた背筋さんの『劣化コピー』がお気に入りです。

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    2026年04月18日
  • 呪いの☒☒

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    これだけ理不尽な呪われを見せつけられると、何もしてなくても交通事故みたいに呪いの方からぶつかってくる事もあるんだろな…という気持ちになる。

    以下感想です。
    全編面白くてまた無駄に長くなってしまった~

    上條一輝『呪いは明るく輝いて』
    市役所で働く主人公の目線で描かれる街ホラー。
    同じくらいの規模感の所に住んでいるので、街のディテール細さが恐ろしさを倍増させる。
    主人公が真面目で健気で応援したくなるんだけど、いかんせん呪いのスケールが……

    北沢陶『呪いの交換日記』
    交換日記のページと、仲良し3人グループのやり取りが交互に書かれる。
    呪いの始まりはほんとに微かなもので見逃してしまう程。女子の「

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    2026年04月17日
  • 花檻の園

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    北沢さんの新刊(と言ってもちょい前だけども)おもしろかった~
    耽美な世界観とミステリー調のホラーは大好きなので、嫌いなはずではなかった。主人公が大変オムファタル的な存在として描かれているのだが、てらいない描写で大変好みであった
    「をんごく」と共通するバディもの、しかも片割れが怪異に飲み込まれて様子がおかしくなっちゃうやつ。こんなのもう大好きに決まっているんだから。一番おいしい部分なんだから。
    もうこれにどう立ち向かえばいいんだよ…の絶望からのそういう方向!?への展開がわくわくしててよかった
    時代物×耽美×ホラーに隠されたヤングケアラーとか加害が横たわっていた。花をちぎられるシーンは性加害のメタ

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    2026年04月15日
  • 骨を喰む真珠

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    面白かった!大正時代の大阪が舞台のホラー。ラストの描写の猟奇的なえげつなさ、救いのない残酷すぎる展開に、主人公たちと同じく絶望したけど、綺麗に終着して安心した。先の気になる展開で一気に読み進めました。まさかの主人公交代も面白い。素直で実直な栄衣と冷静で頭の切れる操のコンビも良くて、謎に近づいていくのがワクワクした。女性が奮闘するのも良いな!読み応えがありました。をんごくに続き、面白かった。

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    2026年04月12日