北沢陶のレビュー一覧

  • をんごく

    Posted by ブクログ

    この作品に相応しい言葉はただ一言、「最高」。
    本当に美しくて無駄がない。
    かと言って遊びはあるのだから、ずるい。

    メインで物語を動かす二人のキャラクター性のよさ、噛み合わせの良い会話が、美しい文章に彩られてとてもとても読んでいて美しく、心地よく、幸せになる。
    陶器のような、冬の澄んだ空気のような美しい文章で綴られる物語は重厚ながら、とても読みやすく、関西弁に不慣れな私でもとてもするりするりと読めました。
    この感動を形にするだけの語彙力を、自分が持ち合わせてないことがただただ口惜しい。

    タイトルの意味がすとん、とおちてきたとき、本当に心地よかった。なんと素敵な構成だろう。

    もともとは短編集

    0
    2025年04月14日
  • 花檻の園

    Posted by ブクログ

    北沢さんの新刊(と言ってもちょい前だけども)おもしろかった~
    耽美な世界観とミステリー調のホラーは大好きなので、嫌いなはずではなかった。主人公が大変オムファタル的な存在として描かれているのだが、てらいない描写で大変好みであった
    「をんごく」と共通するバディもの、しかも片割れが怪異に飲み込まれて様子がおかしくなっちゃうやつ。こんなのもう大好きに決まっているんだから。一番おいしい部分なんだから。
    もうこれにどう立ち向かえばいいんだよ…の絶望からのそういう方向!?への展開がわくわくしててよかった
    時代物×耽美×ホラーに隠されたヤングケアラーとか加害が横たわっていた。花をちぎられるシーンは性加害のメタ

    0
    2026年04月15日
  • 骨を喰む真珠

    Posted by ブクログ

    面白かった!大正時代の大阪が舞台のホラー。ラストの描写の猟奇的なえげつなさ、救いのない残酷すぎる展開に、主人公たちと同じく絶望したけど、綺麗に終着して安心した。先の気になる展開で一気に読み進めました。まさかの主人公交代も面白い。素直で実直な栄衣と冷静で頭の切れる操のコンビも良くて、謎に近づいていくのがワクワクした。女性が奮闘するのも良いな!読み応えがありました。をんごくに続き、面白かった。

    0
    2026年04月12日
  • 花檻の園

    Posted by ブクログ

     姉を亡くした天性の美貌をもつ少年、不思議な光景を見せる廃遊園地、身体から生えてくる花、突然現れた金色の瞳の人ならざるものという怪奇幻想的な要素とグロテスクで耽美な雰囲気、大正時代の情景描写が合わさった作風が終始魅力的だった。

    0
    2026年04月12日
  • 花檻の園

    Posted by ブクログ

    北沢作品3冊目。
    あんまり作者を選んで読まないから、途中で作者紹介をみて納得。
    妖しい感じは北沢作品ならではの感じ。
    後半は一気に読んだ。

    0
    2026年04月11日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】

    嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――

    大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。
    未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。
    巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。
    倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。
    エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。
    壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。

    家に、死んだはずの妻が

    0
    2026年04月11日
  • 花檻の園

    Posted by ブクログ

    をんごくで一目惚れして以来ずっと追いかけている作家さんなんですが、前回の本と今回の本を読ませて頂いて、多分この作者さん、こういうある意味グロテスクな描写を耽美に書くのが凄く得意(そして凄く好きな)作家さんなんだろうなぁーと思い始めています。をんごくでも思えばその片鱗は合った気がするけど、前の本ではそのあたりが過度に出ていて、今回は多少(本当にほんの少し)マイルドになった印象。いやでも、このグロさをエロティックに書くのいいもんな……。好き。

    0
    2026年04月06日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    大正時代と大阪ていう関西出身の自分には好みすぎる描写でした。
    ホラーは普段読まないし幽霊の類にも関心がないのですが、不気味さはないのに、登場人物のセリフから終始悲しくて不穏な感じが伝わりちゃんと怖くて夜1人で読んでたら怖くなったので家族がいる昼間に読み終えました。

    北沢陶さんの作品は初めて読みましたが、文章の雰囲気がかなり好みでした。
    最後に著名人の書評にもありましたが、文章に色気があるてまさにその通りでした。

    0
    2026年04月04日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    北沢陶さんの作品2つめですけど、この大正時代の大阪の雰囲気好きだなぁ。セリフはこてこての関西弁で多少読みづらいけど、関西弁は今や方言の中で一番メジャーなものだから、他の地域の方言と比べたら断然読みやすい。関西弁特有のリズム感も心地いい。

    物語の原動力となる主人公の背景、モチベーションは共感できるもので感情移入が容易でした。周りを固める脇役たちも個性的で良かったです。
    個人的に、超脇役に名前がついているの苦手なんですよね。ただでさえ名前覚えるの苦手なのに、せっかく覚えた名前が全然出てこなかったり、覚えるに値しないキャラだなと思ってたらちょくちょく名前が出てきたりして、「この人誰だっけ」となるこ

    0
    2026年03月30日
  • 骨を喰む真珠

    Posted by ブクログ

    大正時代の大阪が舞台ということで、読みにくそうだなぁという先入観がありました。この先入観から、本作のみならず、古い時代設定の作品をこれまで避けてきた者としては、読み始めるまでのハードルが高く感じていました。
    しかし、朝宮運河氏の「ベストホラー2025」の国内部門第二位にランクインしていた本作、これがモチベーションとなり重い腰を上げて読みました。
    結果、懸念は杞憂でした。
    多少、大正時代特有の単語などがありますが、読めないほどではありませんでした。ただ、意味を理解できた方が良いことには変わりありませんので、知らない単語が出てくる都度調べながら読みました。

    ストーリーはもちろん面白かったです。あ

    0
    2026年03月26日
  • 花檻の園

    Posted by ブクログ

    この雰囲気、世界観は唯一無二ではないでしょうか

    北沢陶さんといえば、大正ゴシックホラーの書き手というイメージが定着しつつあります

    いや、もう定着したと言ってもいいでしょ

    デビュー作の『をんごく』、2作目の『骨を喰む真珠』、それに続く3作目の『花檻の園』もその雰囲気、世界観を十分に魅せてくれます


    北沢さんが目指しているのは美しさとおぞましさが同居した作品とのこと
    今後も恐怖と幻想に満ちた、北沢さんならではの大正ゴシックホラーから目が離せません!


    ちなみに毎度のことながら内容には一切触れていません

    なので、ひとつだけ

    表紙を見てください

    美少年と花が描かれています
    これが本作の

    0
    2026年03月24日
  • 花檻の園

    Posted by ブクログ

    大正時代の大阪新世界を舞台に、姉を喪った過去を持つ美少年が転校生と共に怪異に巻き込まれる話。
    ある時を境に主人公の少年の体から花が咲き始め…。

    最高でした。感情が花盛りでした…。
    見返しページの後にも綺麗な薄紫色の紙に表紙絵が描かれていて、これの素晴らしいのなんの。ぜひハードカバーがある内に読んでほしい。

    0
    2026年03月21日
  • 花檻の園

    Posted by ブクログ

    痛みを伴うホラー小説。大正13年新世界、ルナパークの跡地を訪れた学生は異形と出会って… #花檻の園

    ■あらすじ
    大正十三年の大阪新世界。容姿端麗な男子中学生の朔哉は、カフェを経営する母と暮らしていた。彼には美人で最愛の姉、早葉子がいたのだ少し前に死に別れていた。ある日朔哉が新世界の遊園地ルナパークの跡地を訪れると、世にも奇妙な体験をすることになる…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    痛い、なんか痛い…

    デビュー作「をんごく」以来、新時代のホラー小説界を切り開く北沢陶先生の最新作。いやー、先生の作品は読んでると、いつも体に支障をきたしちゃうくらい影響を及ぼすんすよ。

    いつもの通り世界観が華や

    0
    2026年03月17日
  • 骨を喰む真珠

    Posted by ブクログ

    直近で似たような舞台の小説を読んだなと思ったら、"をんごく"だった。少しのエグみと独特の情緒があり、改めて氏の作品は好みだと感じた。

    0
    2026年03月13日
  • 骨を喰む真珠

    Posted by ブクログ

    大正時代を舞台に繰り広げられる。
    ミステリー&ホラー小説
    新聞社に届いた一通の奇妙な手紙から、物語は始まる。
    手紙に異変を気づいた女性記者が、深く関心をもっていき、やがて闇に引き込まれる。
    個人的には化け込みという言葉が印象的。
    闇が少しずつ、明るくなるにつれ、すべての黒幕は?
    もはや人ではない
    最近読んだ中では、新しい感覚で作品にひきこまれていき、ほんとに一気に読んでしまった。
    最後まで願った思いは叶わなかったけれど、作品としてはおもしろかった。

    0
    2026年03月12日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    非常にわかりやすく、読後感も良かった。
    映像作品で例えると、モノノ怪とUN-GOとITを足したような作品です。

    船場言葉が関東人の私には読みづらくて、何度も同じ行を読んだり、頭の中で標準語に変換したりしたが、かえってストーリーをより深く印象付けることができた。
    提示された謎は後半一気に解け、モヤモヤするところがない。
    登場人物も最小限に抑えられ、こいつ誰だ!?という状況にはならずに済んだ。
    ただ、ホラーではないですね。ダークファンタジー小説です。

    私はホラーとして認識して読み始めたので、面白い物語を読んだとは思いましたが、恐怖でゾクゾクとする感情にはならなかったので、そういう意味では少し期

    0
    2026年03月06日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遠国らしい。口寄せから始まる大正ホラー。
    ガッツリお化け系。モノノ怪がチラついたのでアニメ化しないかしらと期待。巻末に歴代受賞作品が載ってたの嬉しい。

    0
    2026年01月23日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    とても惹き込まれた作品。
    大阪の街や人が丁寧に描写されていて、頭にすっと自然にイメージが浮かぶような感覚のまま読み終えることができた。
    ホラーではあると思うけど、怖い感じより切ない感じのホラーでとても好き。

    0
    2026年01月22日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

    Posted by ブクログ

    旅行の飛行機で読もうと買ったホラーアンソロジー。
    飛行機では結局1話目しか読まなかったけど、それ以降少しずつ読み進めた。

    いろんなタイプの話が入ってて楽しかった。お得感。
    特に印象的だったのは北沢陶さんの「お家さん」と恩田陸さんの「車窓」

    お家さんは、大正時代に大阪の商家へ丁稚奉公する少年のお話。
    時代や言葉が相まってすごく雰囲気があったし、ラストも恐ろしくて好き…
    こういう作品もっと読んでみたい!

    車窓は、新幹線から見える看板のお話。
    少ないページなのにすごく引き込まれた。
    ラストはいろんな解釈ができそう。

    いろんな作家さんのお話読みたい欲でアンソロジー何冊か買っちゃったけど、読むペ

    0
    2025年12月29日
  • をんごく

    Posted by ブクログ

    10月に読んだけど書き忘れてた
    奥さんが蘇る瞬間の嬉しそうな描写が忘れられない。化け物でも愛してるのよね

    0
    2025年12月29日