北沢陶のレビュー一覧

  • をんごく
    をんごく…何か意味知らへんけど、何か音がコワイ。これは題名見るだけで恐怖やな、と期待して読んだ。こわい中にもエリマキや巫女のねぇさんとの場面にほっとしたり、クスっとしたり。特に主人公とエリマキの関係がとてもよくて楽しんで読めた。
  • をんごく
    おどろおどろしい話かと思いきやホラーにしては案外あっさりした印象です。
    言葉が大正時代の大阪弁で母親の言葉に似ていてほっこりしました。
    エリマキという人間ではない何かが味方という設定が新鮮で面白かったです。
  • をんごく
    大正時代が舞台であり、船場言葉での会話がほとんどだったが、テンポよくするすると読めた。筆致が軽く、あらすじや表紙に比べると意外にも読後感がさわやかなミステリー&ホラー。そのため、京極夏彦や三津田信三の設定の分厚さや、澤村伊智の濃いホラー描写を期待すると肩透かしをくらうのかも。
    怪異につきもののおどろ...続きを読む
  • をんごく
    千年ものあいだ「成仏できない魂を食い漁ってきた」主人公のひとり、化け物のエリマキ。
    己は何のために存在しているのか?もう1人の主人公、壮一郎と関わることで己の潜在意義を知っていく。
    化け物と人間がある怪奇現象を通して時間と共に心が通じ合っていく様がとても良かったと思う。
  • をんごく
    大阪弁は苦手なんだけど、読みやすく読めた。
    良質なホラーを読んだ感じ。 
    純愛とホラー。大正末期という時代設定も良かったんだと思う。
    エリマキのキャラが、最初はいけ好かないと思っていたら、だんだん高感度が上がっていった。怖いんだけど美しい怪異譚だった。
  • をんごく
    大正時代末期の大阪船場。絵描きの古瀬壮一郎は、亡き妻•倭子(しずこ)の死を受け入れられずにいた。霊媒師の巫女に降霊を頼むも上手くいかず、何やら歌が聞こえるのみ。巫女は「奥さんは普通の霊と違てはる。呼びにくい」と言う。やがて壮一郎は、自宅の寝室で奇妙な体験をする…

    時代物ならではの雰囲気と方言を活か...続きを読む
  • をんごく
    ジャパニーズホラーを期待して読み始めたけれど、そういう感じじゃなかった。まったく予想外のチーム編成には驚かされる。また、得体の知れないエリマキが主人公と対等な存在として認められている世界観はすごいなと思う。
  • をんごく
     普段ホラーは読まないんですが、これは単なるホラーじゃないですね!

     もちろんホラーなんですけど、切なくて愛しい。それでいてしっかりホラー。なんとも贅沢な一冊です。

     大正時代、妻が亡くなったことを受け入れられずに、降霊を頼んだ壮一郎。しかし、上手くいかない。巫女に普通の霊とは違うと警告を受けた...続きを読む
  • をんごく
    装丁からおどろおどろしい日本ホラーを想像して読み始めたが、もっと帯をよく読めばよかった。

    最終的には呪術廻戦かのようなジャンプ的展開になりました。
    文体はライトめ。
    私的には、京極夏彦なみの重厚な文章を想像していただけに、ちょっと肩透かしでした。
  • をんごく
    大阪弁がリズムのようするすると頭に入ってきて私は読みやすかった。
    思ったよりも怖く、続きも気になり一気に読んでしまった。
    エリマキがとてもとても良かった。
  • をんごく
    最後まですらすらと読めました。タイトル的におどろおどろしい感じかなと期待していたのですが、ファンタジー感が強かったです。個人的には◯ェノムに似ているな、と感じました。