北沢陶のレビュー一覧

  • をんごく

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    この作品に相応しい言葉はただ一言、「最高」。
    本当に美しくて無駄がない。
    かと言って遊びはあるのだから、ずるい。

    メインで物語を動かす二人のキャラクター性のよさ、噛み合わせの良い会話が、美しい文章に彩られてとてもとても読んでいて美しく、心地よく、幸せになる。
    陶器のような、冬の澄んだ空気のような美しい文章で綴られる物語は重厚ながら、とても読みやすく、関西弁に不慣れな私でもとてもするりするりと読めました。
    この感動を形にするだけの語彙力を、自分が持ち合わせてないことがただただ口惜しい。

    タイトルの意味がすとん、とおちてきたとき、本当に心地よかった。なんと素敵な構成だろう。

    もともとは短編集

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    2025年04月14日
  • 骨を喰む真珠

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    大正時代の大阪が舞台ということで、読みにくそうだなぁという先入観がありました。この先入観から、本作のみならず、古い時代設定の作品をこれまで避けてきた者としては、読み始めるまでのハードルが高く感じていました。
    しかし、朝宮運河氏の「ベストホラー2025」の国内部門第二位にランクインしていた本作、これがモチベーションとなり重い腰を上げて読みました。
    結果、懸念は杞憂でした。
    多少、大正時代特有の単語などがありますが、読めないほどではありませんでした。ただ、意味を理解できた方が良いことには変わりありませんので、知らない単語が出てくる都度調べながら読みました。

    ストーリーはもちろん面白かったです。あ

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    2026年03月26日
  • 花檻の園

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    この雰囲気、世界観は唯一無二ではないでしょうか

    北沢陶さんといえば、大正ゴシックホラーの書き手というイメージが定着しつつあります

    いや、もう定着したと言ってもいいでしょ

    デビュー作の『をんごく』、2作目の『骨を喰む真珠』、それに続く3作目の『花檻の園』もその雰囲気、世界観を十分に魅せてくれます


    北沢さんが目指しているのは美しさとおぞましさが同居した作品とのこと
    今後も恐怖と幻想に満ちた、北沢さんならではの大正ゴシックホラーから目が離せません!


    ちなみに毎度のことながら内容には一切触れていません

    なので、ひとつだけ

    表紙を見てください

    美少年と花が描かれています
    これが本作の

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    2026年03月24日
  • 花檻の園

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    大正時代の大阪新世界を舞台に、姉を喪った過去を持つ美少年が転校生と共に怪異に巻き込まれる話。
    ある時を境に主人公の少年の体から花が咲き始め…。

    最高でした。感情が花盛りでした…。
    見返しページの後にも綺麗な薄紫色の紙に表紙絵が描かれていて、これの素晴らしいのなんの。ぜひハードカバーがある内に読んでほしい。

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    2026年03月21日
  • 花檻の園

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    痛みを伴うホラー小説。大正13年新世界、ルナパークの跡地を訪れた学生は異形と出会って… #花檻の園

    ■あらすじ
    大正十三年の大阪新世界。容姿端麗な男子中学生の朔哉は、カフェを経営する母と暮らしていた。彼には美人で最愛の姉、早葉子がいたのだ少し前に死に別れていた。ある日朔哉が新世界の遊園地ルナパークの跡地を訪れると、世にも奇妙な体験をすることになる…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    痛い、なんか痛い…

    デビュー作「をんごく」以来、新時代のホラー小説界を切り開く北沢陶先生の最新作。いやー、先生の作品は読んでると、いつも体に支障をきたしちゃうくらい影響を及ぼすんすよ。

    いつもの通り世界観が華や

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    2026年03月17日
  • 骨を喰む真珠

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    直近で似たような舞台の小説を読んだなと思ったら、"をんごく"だった。少しのエグみと独特の情緒があり、改めて氏の作品は好みだと感じた。

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    2026年03月13日
  • 骨を喰む真珠

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    大正時代を舞台に繰り広げられる。
    ミステリー&ホラー小説
    新聞社に届いた一通の奇妙な手紙から、物語は始まる。
    手紙に異変を気づいた女性記者が、深く関心をもっていき、やがて闇に引き込まれる。
    個人的には化け込みという言葉が印象的。
    闇が少しずつ、明るくなるにつれ、すべての黒幕は?
    もはや人ではない
    最近読んだ中では、新しい感覚で作品にひきこまれていき、ほんとに一気に読んでしまった。
    最後まで願った思いは叶わなかったけれど、作品としてはおもしろかった。

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    2026年03月12日
  • をんごく

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    非常にわかりやすく、読後感も良かった。
    映像作品で例えると、モノノ怪とUN-GOとITを足したような作品です。

    船場言葉が関東人の私には読みづらくて、何度も同じ行を読んだり、頭の中で標準語に変換したりしたが、かえってストーリーをより深く印象付けることができた。
    提示された謎は後半一気に解け、モヤモヤするところがない。
    登場人物も最小限に抑えられ、こいつ誰だ!?という状況にはならずに済んだ。
    ただ、ホラーではないですね。ダークファンタジー小説です。

    私はホラーとして認識して読み始めたので、面白い物語を読んだとは思いましたが、恐怖でゾクゾクとする感情にはならなかったので、そういう意味では少し期

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    2026年03月06日
  • をんごく

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    ネタバレ

    遠国らしい。口寄せから始まる大正ホラー。
    ガッツリお化け系。モノノ怪がチラついたのでアニメ化しないかしらと期待。巻末に歴代受賞作品が載ってたの嬉しい。

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    2026年01月23日
  • をんごく

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    とても惹き込まれた作品。
    大阪の街や人が丁寧に描写されていて、頭にすっと自然にイメージが浮かぶような感覚のまま読み終えることができた。
    ホラーではあると思うけど、怖い感じより切ない感じのホラーでとても好き。

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    2026年01月22日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    旅行の飛行機で読もうと買ったホラーアンソロジー。
    飛行機では結局1話目しか読まなかったけど、それ以降少しずつ読み進めた。

    いろんなタイプの話が入ってて楽しかった。お得感。
    特に印象的だったのは北沢陶さんの「お家さん」と恩田陸さんの「車窓」

    お家さんは、大正時代に大阪の商家へ丁稚奉公する少年のお話。
    時代や言葉が相まってすごく雰囲気があったし、ラストも恐ろしくて好き…
    こういう作品もっと読んでみたい!

    車窓は、新幹線から見える看板のお話。
    少ないページなのにすごく引き込まれた。
    ラストはいろんな解釈ができそう。

    いろんな作家さんのお話読みたい欲でアンソロジー何冊か買っちゃったけど、読むペ

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    2025年12月29日
  • をんごく

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    10月に読んだけど書き忘れてた
    奥さんが蘇る瞬間の嬉しそうな描写が忘れられない。化け物でも愛してるのよね

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    2025年12月29日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    6人の作家さん。
    それぞれの6つの物語。
    終幕はあれは何だったのかという恐さの余韻もあったりとどの作品も楽しめた。

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    2025年12月17日
  • をんごく

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    ネタバレ

    一日で読んでしまった!

    大正時代という馴染みのない時代設定、慣れない地名や儀式(樒の口寄せ)で、物語の世界に入っていけるか不安があったが、まもなくピントがあった。

    妻の霊の特殊性の背景には何があるのか。夫の古瀬壮一郎と遠国の遣い・エリマキが紐解いていくミステリー。

    陰陽の輪郭をぼんやりとしか出す和室(障子、襖)や、本のページの上部に余白がある構成。また私にとって馴染みのない関西弁(船場言葉と言うべきかもしれないけれど、馴染みのない関西弁で括らせてもらう)や、音(声)が、怖さをもって責めてくる。

    心理描写や情景描写がしっかりしているおかげで、本当に楽しかった。

    葬式のときに「願ほどき」

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    2025年12月09日
  • 骨を喰む真珠

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    エンタメに振り切った感じでよかった!でもホラー小説とエンタメをどう考えたらいいのかよくわからない。
    舞台、構成、キャラやストーリー設定どれをとっても映像映えしそうだしアニメになることも想像できる。そうなるとなんとなくまだわたしのなかでは「エンタメ感」が強いものに感じる。
    じゃあ現代で現実的で堅実ならエンタメじゃないのかと言われると違う。
    映画なら大味、ご都合無視のアクションや展開に喜ぶとか、そういう見方ができるんだけど

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    2025年12月01日
  • 骨を喰む真珠

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    ネタバレ

    表紙とあらすじに惹かれて購入。期待に応えてくれて満足の一冊。大正時代が舞台で読めるか不安になったけど全然気にならなくて安心。初めは飲まされてる薬が麻薬の類でそれを追う記者の話かと思えば、まさかの人魚の骨が材料だとは。一歩間違えば馬鹿らしい話になりかねないのに、そうならない所が素敵。

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    2025年11月07日
  • をんごく

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    まず何より文章が上手い。無駄のない、非常に優れた技巧により、頭の中では大正時代の大阪の風景がありありと浮かび、そこに生きる市井の人たちの声が音声付きで再生されるかのよう。
    人間と人外の者のバディによる掛け合いも楽しく、儚さと禍々しさを感じさせる物語も素晴らしかった。

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    2025年11月02日
  • 骨を喰む真珠

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    「をんごく」がとても良かったので、こちらも楽しみに読みました。
    ホラーというより、怪奇幻想小説とミステリーが合わさったような感じでした。
    大正の大阪の話し言葉や表現ですが、読みやすく、どこか品があり「をんごく」もそうでしたが、幻想的な美しさを感じられます。
    解明していく様子も怖さと不気味さに、ドキドキして後半は一気読みでした。
    わたしとしては、もっと苑子と白旗のバディを読みたかった。。
    手紙の内容も…少し消化不良ですが、もう北沢陶さんの書く物語の世界観の虜になりました。
    早く次の作品が読みたいです。

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    2025年10月06日
  • をんごく

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    辻村深月 "滴るようなホラーの色気がある傑作"
    道尾秀介 "文句なしに推すことができた"

    お亡くなりになりました妻はんの気配が家の中にいたしますさかい、巫女はんに相談に参られました壮一郎はんが言われました言葉がこちら
    「何が来ても知りまへんさかいな」(コワッ)
    巫女はんの異形のお連れはんも首をかしげはるほどの怪異の正体とはいったい?!

    大阪弁の中でも特に上品で格式のある船場言葉で進みます物語は、怖ろしゅうも幽玄で美しゅうおす

    ところで、この本は横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞作でおますが、本の最後には落選作についても著名な作家はんの選評がまるまる

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    2025年10月06日
  • をんごく

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    ネタバレ

    ホラー小説で大正時代の大阪が舞台なのって珍しい気がする。
    死んだ妻が怨霊となって現れる。きちんと弔いをしたはずなのに、なぜ。
    東京から移り住んだ大阪の実家で怪異を目の当たりにするあたりがとくに面白かった。
    前半、リアリズム寄りかな、と思いきや、この世をさまよう死者の魂を何百年と食い続けているエリマキなんてキャラが出てきたのでびっくりした。
    怪異の原因である「願ほどき」は、ちょっとインパクトが弱く感じた。歴代のみんながみんな家の繁栄を願ったとは、どうも思えなくて。
    文章がいいので読んでいて気持ちよかった。

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    2025年09月15日