北沢陶のレビュー一覧

  • をんごく
    思っていた感じと違った。
    オドオドしくて、1人でトイレに行けなくなるような話かと思ったら
    友情と愛情とかの深い話しやった。

    自分が何者かわからないまま生きていくのは辛いよな。
    私ももしかして?と
    自問自答したら
    私は大丈夫だったようだ。
  • をんごく
    タイトルや表紙から、もっとジットリした嫌~な怖さかが続く話かなと思ってた。でも、主人公が関わった縁を大切にする人だからか、優しさや柔らかさも感じるお話だった。
    ラストがめちゃくちゃ良かった。じんわり涙が出てきた。
    審査員の方々みたいに具体的にここが良いとか書けないけど、これがデビュー作って事を疑う...続きを読む
  • をんごく
    怖かった…
    でもやめられない…

    『闇祓』以来ののめりこんだ作品だった…

    エリマキとまたどこかでお目にかかりたい!
    主人公の壮一郎、巫女と、登場人物が魅力的だった~
  • をんごく
    大正時代の大阪が舞台ということで、登場人物たちの言葉に品があって美しいなぁと思いました。
    実際に聞いたら、耳に心地良いだろうなぁ。
    ホラーというより怪談といった方がしっくりくる怪異で、全ての登場人物のキャラクターがたっていました。
    特にエリマキはダークヒーロー的な感じがとてもかっこよく、みんな大好き...続きを読む
  • をんごく
    ★5 亡くなった妻の影を追って異形と関わり合いを持ち… 完成度が鬼高のホラーミステリー #をんごく

    ■きっと読みたくなるレビュー
    スゴイ、完成度が高い!
    これで新人の作家先生ですか~、末恐ろしいですね。これからの活躍に超期待です。

    大正時代、船場を舞台にした異形モノのホラーミステリーですが、世界...続きを読む
  • をんごく
    画家の壮一郎は、早くに亡くなった妻の死を受け入れられずにいた。
    巫女に降霊を頼むも普通の霊とは違うから気をつけよと警告を受ける。
    懸念は現実となり妻が現れるが、それは直視できないほどの気配を纏ったもので…。

    大正時代の船場を舞台に描いているので、文体やセリフから引き込まれてしまう。
    顔のないエリマ...続きを読む
  • をんごく
    ホラーは苦手だけど、さわやかな読後感。こんなホラー小説なら次も読みたい。食べた亡霊ことごとく安らかなる遠国へ送り込む「エリマキ」。おどろおどろしいのに、かわいくて親近感すら覚えた。文章が温かいから?
  • をんごく
    ただただ怖いというのではない、切ないホラー。
    大阪船場ことばの柔らかい響きとエリマキのなんともいえないかわいらしさ?で独特の雰囲気をつくりあげてる感じ。
    結末もわかりやすくてよかった。
    呪いは簡単に捻じ曲がる。
    愛ほど歪んだ呪いはないよという某マンガの登場人物のセリフを思い出しながら読んだ。
  • をんごく
     この作品もよかったなぁ~!この作品全体の雰囲気が結構好きです。手がけた作家さんは北沢陶さんで、なんと!この作品がデビュー作だと…。また、これからが楽しみな作家さんができました。

    時は大正時代、関東大震災で負傷した妻の倭子とともに、家業の呉服屋を継いでいた義兄を頼って大阪に上阪した画家の古瀬壮...続きを読む
  • をんごく
    「をんごく」(北沢 陶)を読んだ。
    
良いですね。
    
大正末期の大阪船場が舞台なので登場人物たちの台詞(船場言葉)がとても心地よい。
関西の言葉のリズムに惹かれるわたしはきっと(そういうものがあるとしたら)前世は関西方面の生まれに違いない。
    
『怖さ』というより『哀しさ』が先にくる物語ではあるけれど...続きを読む
  • をんごく
    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作

    画家の壮一郎の元に、亡くなったはずの妻・倭子が現れる。エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。

    見る者によって印象が変わるエリマキ。
    倭子はなぜ現れるのか、「願ほどき」など...続きを読む
  • をんごく
    時は大正時代末期の大阪・船場。畿内の軽妙洒脱さは先だって読んだ「きらん風月」と似ていた。主人公は老舗呉服商の長男に生まれた壮一郎。店を義兄に任せ、東京で絵を描いて暮らしている。最愛の妻・倭子と二人の貧しい幸せな日々は、関東大震災によって突然崩れ去る。足にひどい怪我を負った妻を大阪に連れ帰るが、倭子は...続きを読む
  • をんごく
    前情報なしで読んだ。最初意味わかんなかったけど、どんどんじわじわと来るものがあり、ようやくこれはホラー小説なんだと実感する。なんとなく主人公とエリマキが少年陰陽師の”昌浩ともっくん”とかぶり、ドキドキからワクワクに変わっていく。すぐに、ああ、これはあの三階だなぁと思っていたらやっぱり三階であって、で...続きを読む
  • をんごく
    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、受賞作。


    大正末期の大阪の船場の商家を舞台にした謎めいたホラー。
    商家の一人息子で絵描きの古瀬壮一郎は妻の倭子(しずこ)を結婚一年余りで亡くします。
    倭子とは幼なじみでした。
    そして巫女によると、倭子はまだあちらにいっていないといいます。

    見る者の一番会い...続きを読む
  • をんごく
    怖いの苦手だけど
    大賞&読者賞&カクヨム賞受賞って
    なんかすごそうやなって
    あと、たぶんこのホラーは読める
    っておもえたから
    買っちゃった

    おもしろかったーー
    ドキィッ!とするホラーじゃなくて
    冷やいのが足元から背中に
    ずっとはりついてる感じの
    そのくせ端々でかっちょいい
    和製ホラーだった
    ホラー...続きを読む
  • をんごく
    思ってたのと違った!違ったけれど面白かった!
    独特の語り口調と文化にファンタジー要素を感じつつも構成はしっかりしていて読み応えアリ。
    主人公とエリマキのなんとも言えない関係性にほんわかしつつ、家の繁栄に固執する人間の欲深さにゾワっとする。
    このあとの展開が気になって一気読みしてしまう一冊
  • をんごく
    第43回大賞受賞(2023年)。20240206予約→20240301受取。
    意外と薄手、字が大きく読みやすい。けど、もっとこの世界にひたっていたかったな、と読み終えるのが残念だった。
    大正時代の大阪。老舗の商人の息子は商才がなく、東京で画家になり関東大震災で妻の倭子を失った(正確には震災のケガがも...続きを読む
  • をんごく
    妖ものと時代(大正)の組み合わせ、私にドンピシャでした!

    不穏な登場人物たちが、読み進めるうちに徐々に色がついて終わる頃にはまるで様子が違う、良い意味で。

    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!
    これはなるほど本物です。
    次作が楽しみ!
  • をんごく
    しっかりとした物語と構成、複雑過ぎずホラーというよりエンターテイメント!テンポも良く一気に読んでしまう。横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞と輝かしく自分の好みであったが、どうしても手が出なかった、そんな時最近フォローさせていただいた「Tomoyukiさん」の感想を拝読させていただきすぐに書店に走る近...続きを読む
  • をんごく
    妻を亡くした事を受け入れられず、その面影を追う夫。
    死者への執着か、妻の未練か。
    迫り来る怪異は時代背景も相まって寒気がするようなじっとりとした恐ろしさがあります。
    一つ一つの事象が何を意味するのか、どう繋がっていくのか、恐怖よりも謎解きをしていくような気持ちで読み進めました。
    おどろおどろしい怖さ...続きを読む