をんごく

をんごく

1,980円 (税込)

9pt

嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。
未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。
巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。
倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。
エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、
倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。
壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。

家に、死んだはずの妻がいる。
この世に留めるのは、未練か、呪いか。


選考委員満場一致、大絶賛!
第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!

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をんごく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    遠い国、おんごくの話
    怪奇ホラーというのか
    時代背景などがわかりやすく必要な量だけ記載があり読みやすかった

    願掛けとかあまり気にしないたちだが
    死者の思いは強いのかもしれない

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    北沢陶先生のホラーは最初に「お家さん」を読んだ時にあまりの完成度の高さに衝撃を受けた。それもありをんごくを読ませていただいたがやはり期待通りのホラー。
    まず文章が読みやすい。当時の日本人の口調を自然に書きつつも全く読みづらさがなくその場の情景まで浮かんでくる。これは「お家さん」でもそうだった。
    今作

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    大正時代の大阪、船場の商家での話。巫女さん、エリマキ、登場人物が魅力的。文体も読みやすく、その時代・場所に馴染みのない私でも抵抗なく、展開もとても気になりするすると読み進められた。エリマキと主人公の深まる仲も良かった。エリマキが情と人間味があり可愛らしく感じる場面も多々。描写はぞっとするシーンもあり

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    大正時代、妻の倭子を喪った壮一郎のもとに訪れた妻の気配。それは生前の彼女と比べると非常に歪なものだった。他でも死んだ者を目撃したという情報を探り、壮一郎は異形の存在エリマキと出会う。しかし霊を喰うというエリマキすら、倭子の霊には恐れをなすのだった。ひっそりとした雰囲気の、恐ろしくも物悲しいホラーです

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    素晴らしかった、、
    怖くもあり、グロさもあり、なぜか美しさも感じました。文字や言葉だけで、静かにしっかり恐怖が伝わってきて、すごい。
    大正末期の大阪が舞台で、独特な言い回しだけど、すっと読めて世界に入り込んでいた。
    文字だけなのに、目の前に情景が浮かんでくるようだった。
    『をんごく』の意味も『うしろ

    0
    2025年10月06日

    Posted by ブクログ

    北沢陶のデビュー作を是非読みたいと思ったので。2023年の横溝正史ミステリ&ホラー大賞「大賞」「読者賞」「カクヨム賞」をトリプル受賞した大作。選考委員がこれまた錚々たる顔ぶれで、当時の選考総評(落選作にも赤裸々に言及していたのがよかった)が読めるのがありがたい。
    大阪府出身の作者、それに相応

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    『骨を喰む〜』とは違った世界観だった。怪談ではあるがファンタジー要素がありストーリーがある。古い言葉・方言でじっくり読ますので小説の世界に吸い込まれる。最後はおさまるところにおさまるので読後感はよい。

    0
    2025年09月16日

    Posted by ブクログ

    第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作も納得!
    ただただよかった。大正時代の大阪の言葉も景色も物語全体に艶があり、素晴らしかった。今まで読んだホラー小説の中でも10本の指に入る。

    0
    2025年09月01日

    Posted by ブクログ

    「をんごく」という言葉の意味よりも、物語全体にかかる冷え冷えとした霧雨のような異質さが本作にはあります。

    呪詛によって得られた栄華が怪異を呼び込み、怪異によって呪詛が拡大、独り歩きをし始め、仕舞いには時代や空間さえもごちゃごちゃにして巻き込む、憎悪と化す。

    味方の怪異的存在さえも怯えて震えるほど

    0
    2025年05月24日

    Posted by ブクログ

    今までにない世界観にぐいぐい引き込まれて、捲る手を止められず最後まで一気に読みました。文章が流れるように読みやすく、素晴らしい作家さんだと思いました。

    夫婦の互いに寄せる想いが優しくて切なくて、沁みました。人間でないものと壮一郎が次第に心を通わせて、ともに解決していく様子もとても良かったです。

    0
    2025年04月28日

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