【感想・ネタバレ】をんごくのレビュー

あらすじ

嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。
未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。
巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。
倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。
エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、
倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。
壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。

家に、死んだはずの妻がいる。
この世に留めるのは、未練か、呪いか。


選考委員満場一致、大絶賛!
第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!

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ネタバレ

をんごく=遠い国
最後にエリマキの姿が認識できたのはハッピーエンド。
ホラー小説っぽくないホラー小説

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2025年12月11日

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遠い国、おんごくの話
怪奇ホラーというのか
時代背景などがわかりやすく必要な量だけ記載があり読みやすかった

願掛けとかあまり気にしないたちだが
死者の思いは強いのかもしれない

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2025年12月04日

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北沢陶先生のホラーは最初に「お家さん」を読んだ時にあまりの完成度の高さに衝撃を受けた。それもありをんごくを読ませていただいたがやはり期待通りのホラー。
まず文章が読みやすい。当時の日本人の口調を自然に書きつつも全く読みづらさがなくその場の情景まで浮かんでくる。これは「お家さん」でもそうだった。
今作は想像とは違っておどろおどろしいよりかは幾分妖やもののけのファンタジー感があるホラーで最後まで楽しめて読めた。主人公に協力する妖かしである「エリマキ」もいいキャラで怖さの緩衝材になっている。
力の強すぎる幽霊を出しても根源には人間の悍ましさや卑しさを描き、そこを霞ませない見事なストーリー。

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2025年11月28日

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大正時代の大阪、船場の商家での話。巫女さん、エリマキ、登場人物が魅力的。文体も読みやすく、その時代・場所に馴染みのない私でも抵抗なく、展開もとても気になりするすると読み進められた。エリマキと主人公の深まる仲も良かった。エリマキが情と人間味があり可愛らしく感じる場面も多々。描写はぞっとするシーンもあり、しっかり怖かった。クライマックスシーンもラストもとても好きです。読んで良かった。本当に面白い。

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2025年11月24日

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大正時代、妻の倭子を喪った壮一郎のもとに訪れた妻の気配。それは生前の彼女と比べると非常に歪なものだった。他でも死んだ者を目撃したという情報を探り、壮一郎は異形の存在エリマキと出会う。しかし霊を喰うというエリマキすら、倭子の霊には恐れをなすのだった。ひっそりとした雰囲気の、恐ろしくも物悲しいホラーです
充分な時間を共に過ごす前に妻を喪ってしまった壮一郎の悔恨がじわじわと心を蝕むようで、とにかく淋しい。そんな中で現れた倭子の気配が慰めになるのかと思いきや、不気味さが深く突き刺さってきます。あからさまに恐怖を煽ってくるような描写ではないのですが、だからこそ逆にこの何とも言えない歪さが印象的でした。
エリマキの存在がとても魅力的。長い時代を過ごした存在で、死者の霊を喰う(しかもそのシーンが案外グロテスク)という、怪物に近い存在なのだけれど、やたらと人間らしさを感じてしまいます。たしかに彼を「化け物」とは言いたくない気分。一番頼りになる存在でもありますしね。
そして終盤……これは本当にぞっとします。だけど死者はひたすらに悲しく、恐ろしいのはそのもととなった妄執そのもの。死者を捕らえ続ける終わりのない呪いの苦しさが恐怖の本体かも。しかしその中でもやはりエリマキの存在は救いとなりました。読後感も穏やかです。

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2025年10月14日

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素晴らしかった、、
怖くもあり、グロさもあり、なぜか美しさも感じました。文字や言葉だけで、静かにしっかり恐怖が伝わってきて、すごい。
大正末期の大阪が舞台で、独特な言い回しだけど、すっと読めて世界に入り込んでいた。
文字だけなのに、目の前に情景が浮かんでくるようだった。
『をんごく』の意味も『うしろ』の意味を知った時の恐怖たるや…
エリマキの登場シーンも不気味で衝撃的なのに、気づいたらエリマキがなんか可愛いとさえ思えてしまう。これがデビュー作とかすごすぎる…

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2025年10月06日

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北沢陶のデビュー作を是非読みたいと思ったので。2023年の横溝正史ミステリ&ホラー大賞「大賞」「読者賞」「カクヨム賞」をトリプル受賞した大作。選考委員がこれまた錚々たる顔ぶれで、当時の選考総評(落選作にも赤裸々に言及していたのがよかった)が読めるのがありがたい。
大阪府出身の作者、それに相応しい大正時代の船場の訛りがやわらかく響いて、格調高い文体のホラーとうまく融合している。「巧い」だけでなく、退魔師エリマキが現れてからは「面白いエンタメ」に変わる。おおそういう話か、とは思わされたが変わらない推進力でまったく飽きずに読み上げてしまった。まさしく今後の活躍に期待大。すっかりお気に入りの作者になってしまった。

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2025年10月04日

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『骨を喰む〜』とは違った世界観だった。怪談ではあるがファンタジー要素がありストーリーがあるのは同じ。古い言葉・方言でじっくり読ますので小説の世界に吸い込まれる。最後はおさまるところにおさまるので読後感はよい。

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2025年09月16日

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第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作も納得!
ただただよかった。大正時代の大阪の言葉も景色も物語全体に艶があり、素晴らしかった。今まで読んだホラー小説の中でも10本の指に入る。

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2025年09月01日

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ネタバレ

先に「骨を喰む真珠」を読んでいました。
どちらもグイグイ引き込まれましたが、私はこちらの方が好みです。

ホラー感はあまりありません。
怖さもそれほど……という感じ。

哀しくて美しい夫婦愛が切なかったです。
欲を言えば、結婚して睦まじかった頃をもっと見たかったなと思います。

また、何と言っても登場人物が魅力的。

おそらく多くの人が同じ感想を持ったと思いますが、エリマキがお気に入りです。
この一作のみのキャラクターなんて勿体無いと思うくらいです。

主人公とエリマキのバディ、それに巫女を加えたトリオがとても良い。

最後、ヒヤヒヤしましたが、キレイに収まって一安心。読後感も良かったです。


これがデビュー作とは驚きです。
また作者さんの違うお話も読んでみたいと思いました。

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2025年07月29日

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この作品に相応しい言葉はただ一言、「最高」。
本当に美しくて無駄がない。
かと言って遊びはあるのだから、ずるい。

メインで物語を動かす二人のキャラクター性のよさ、噛み合わせの良い会話が、美しい文章に彩られてとてもとても読んでいて美しく、心地よく、幸せになる。
陶器のような、冬の澄んだ空気のような美しい文章で綴られる物語は重厚ながら、とても読みやすく、関西弁に不慣れな私でもとてもするりするりと読めました。
この感動を形にするだけの語彙力を、自分が持ち合わせてないことがただただ口惜しい。

タイトルの意味がすとん、とおちてきたとき、本当に心地よかった。なんと素敵な構成だろう。

もともとは短編集で読んだ文章が美しすぎて作者さんのファンになり、衝動的にこちらの本を買ったのですが、本当に手元に置けて良かったです。
本当に好きな文章を書く方なので、今後の著作も追いたい。

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2025年04月14日

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ネタバレ

【あらすじ】

嫁さんは、死んでもまだこの世にうろついているんだよ――

大正時代末期、大阪船場。画家の壮一郎は、妻・倭子の死を受け入れられずにいた。
未練から巫女に降霊を頼んだがうまくいかず、「奥さんは普通の霊とは違う」と警告を受ける。
巫女の懸念は現実となり、壮一郎のもとに倭子が現われるが、その声や気配は歪なものであった。
倭子の霊について探る壮一郎は、顔のない存在「エリマキ」と出会う。
エリマキは死を自覚していない霊を喰って生きていると言い、倭子の霊を狙うが、大勢の“何か”に阻まれてしまう。
壮一郎とエリマキは怪現象の謎を追ううち、忌まわしい事実に直面する――。

家に、死んだはずの妻がいる。
この世に留めるのは、未練か、呪いか。


【きっかけ】

普段読まないホラー味の強い作品。
ほんタメで紹介されていたのか?普段なら自分で選ばない作品。
そして、初めて聞いた作家さん。と思ったら、本作がデビュー作だったみたい。
初めてだらけだけど、今年1、2を争うくらい好きな作品になった。



【感想】
素敵なポイントが多すぎて、まとめるのが難しい。

・文体が良い
主人公が、巫女と対面する場面から始まり、なにやら不穏な様子。
あらすじにもあった通り、主人公の妻が亡くなり、それだけでは終わらないだろうことが示唆される。
その後、主人公の目線で、彼の半生と妻と結婚〜死別するまでの話が語られる。

この時、冗長になりそうというか、飽きてきそうな気もするけど、読んでしまう。
舞台が大正の大阪ということもあり、今とも違う柔らかな関西弁が心地よいからだと思う。
この関西弁が少し色気?雰囲気?があって、この世界観をより素敵なものにしている気がする。
妻を亡くした男の半生だけど、下手に訴えかけるようなこともなく、淡々と紡がれていくのが読みやすい。

・ミステリーとホラーのバランス
そして、ここから少しホラーかつミステリー要素が絡まってくるのだけど、この塩梅がうまいな〜と思った。
そもそも妻の幽霊という存在が主人公の中で受け入れられていること、さらにエリマキという死んだ霊(だが、自身はそれに気がついていない霊)を食べる存在がいる設定の通り、物語の下地はホラー要素を含んでいる。
ただ最近私が読んでいたホラーは、怖がらせたり驚かせたりするものが多かったけど、これはどこか日常に根付いた静的なホラーの感じ。

そして、このエリマキが主人公の妻である倭子の霊を食べることができなかった、というところからミステリー要素が生まれる。
なぜ、倭子を食べることが食べられなかったのか?倭子は現世にどんな未練があるのか?どうしたら成仏させることができるのか?  

この作品はホラーとミステリーが一体となっているけど、根本にあるものは「主人公が大事な人の死と向き合い、受け入れるまでの話」でもあると思う。
それをホラーとミステリーで掛け合わせながら描いていて、ただ怖い、ただドキドキするで終わらない。

主人公が死を受け入れた後のラストの描写が美しいと思った。

・構成が上手い

無駄がない、全ての出来事に意味がある感じ。
一番すごいと思ったのは女中さんが死んで、エリマキがその霊を食べるシーン。

この出来事で、自分が死んだことに気が付かない霊というのがどういう存在かの表現、エリマキが"食べられる"霊を食べる様子の表現、女中が死んだことで倭子の怪物性を伝えられる無駄のなさがすごい。

それから、序盤に出てきた主人公たちの家に住まわせた義弟の話が、後半に生きてくるところも繋がってすごい。
今まで読んでいたものが繋がり、真相に近づいていく部分が好き。

ちなみに、タイトルの「をんごく」も意味がありそうだ!と意気込んでいたけど、これは割と早めに明かされた。「遠国」、死者のいるところでした。


・登場人物が魅力的
メインキャラクターとなるのは、主人公の絵描きをしている夫、巫女、エリマキだと思うが、みんな魅力的。
特にエリマキはみんな好きなんじゃないか。霊を喰らうという意味で化け物ではあるかもしれないけど、女中を食べる時に苦しまないような食べ方をしたり、見たい人間として見てくる相手に合わせて振る舞っていたり、だからこそ自分が何者か分からない喪失感のようなものを抱えていたり。
この人間らしさが良い。

キャラクターが魅力的なだけに、これ死んじゃわないか??と不安だった。

一番お気に入りのシーンは、エリマキと主人公の最後のやり取り。
もし自分が死んだことに気が付かない例となっていたら、お前が食べてくれないかと頼むシーン。
お前も、初めて自分の本当の顔を見た人間を食べてみたいだろう、というシーン。
この2人はもう生きている間は会わないだろうけど、エリマキのおかげで死に向き合うことができた主人公と、主人公のおかげで自分が何者かを知ることができたエリマキの関係性に、なんか泣きそうになっちゃった。


おまけ

書評が面白い。
というか選考委員が大御所すぎて、受賞していなくても、この方々が自分の本を読んだ事実だけで恐れ多すぎて倒れそう。
でもけっこう辛辣なのね。「納得がいかない」かと普通に書かれててちょっと面白かった。

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2026年04月11日

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大正時代と大阪ていう関西出身の自分には好みすぎる描写でした。
ホラーは普段読まないし幽霊の類にも関心がないのですが、不気味さはないのに、登場人物のセリフから終始悲しくて不穏な感じが伝わりちゃんと怖くて夜1人で読んでたら怖くなったので家族がいる昼間に読み終えました。

北沢陶さんの作品は初めて読みましたが、文章の雰囲気がかなり好みでした。
最後に著名人の書評にもありましたが、文章に色気があるてまさにその通りでした。

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2026年04月04日

Posted by ブクログ

北沢陶さんの作品2つめですけど、この大正時代の大阪の雰囲気好きだなぁ。セリフはこてこての関西弁で多少読みづらいけど、関西弁は今や方言の中で一番メジャーなものだから、他の地域の方言と比べたら断然読みやすい。関西弁特有のリズム感も心地いい。

物語の原動力となる主人公の背景、モチベーションは共感できるもので感情移入が容易でした。周りを固める脇役たちも個性的で良かったです。
個人的に、超脇役に名前がついているの苦手なんですよね。ただでさえ名前覚えるの苦手なのに、せっかく覚えた名前が全然出てこなかったり、覚えるに値しないキャラだなと思ってたらちょくちょく名前が出てきたりして、「この人誰だっけ」となることがあるから。
その点、本作ではそういうことが無かったので、ストレスなく読めました。

残りの北沢作品は最新作の「花檻の園」のみとなりました。いつになるか分からないけど、今から読むのが楽しみです!

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2026年03月30日

Posted by ブクログ

非常にわかりやすく、読後感も良かった。
映像作品で例えると、モノノ怪とUN-GOとITを足したような作品です。

船場言葉が関東人の私には読みづらくて、何度も同じ行を読んだり、頭の中で標準語に変換したりしたが、かえってストーリーをより深く印象付けることができた。
提示された謎は後半一気に解け、モヤモヤするところがない。
登場人物も最小限に抑えられ、こいつ誰だ!?という状況にはならずに済んだ。
ただ、ホラーではないですね。ダークファンタジー小説です。

私はホラーとして認識して読み始めたので、面白い物語を読んだとは思いましたが、恐怖でゾクゾクとする感情にはならなかったので、そういう意味では少し期待はずれでしたが、面白かったです。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

遠国らしい。口寄せから始まる大正ホラー。
ガッツリお化け系。モノノ怪がチラついたのでアニメ化しないかしらと期待。巻末に歴代受賞作品が載ってたの嬉しい。

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2026年01月23日

Posted by ブクログ

とても惹き込まれた作品。
大阪の街や人が丁寧に描写されていて、頭にすっと自然にイメージが浮かぶような感覚のまま読み終えることができた。
ホラーではあると思うけど、怖い感じより切ない感じのホラーでとても好き。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

10月に読んだけど書き忘れてた
奥さんが蘇る瞬間の嬉しそうな描写が忘れられない。化け物でも愛してるのよね

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一日で読んでしまった!

大正時代という馴染みのない時代設定、慣れない地名や儀式(樒の口寄せ)で、物語の世界に入っていけるか不安があったが、まもなくピントがあった。

妻の霊の特殊性の背景には何があるのか。夫の古瀬壮一郎と遠国の遣い・エリマキが紐解いていくミステリー。

陰陽の輪郭をぼんやりとしか出す和室(障子、襖)や、本のページの上部に余白がある構成。また私にとって馴染みのない関西弁(船場言葉と言うべきかもしれないけれど、馴染みのない関西弁で括らせてもらう)や、音(声)が、怖さをもって責めてくる。

心理描写や情景描写がしっかりしているおかげで、本当に楽しかった。

葬式のときに「願ほどき」の手順をわざと飛ばして、成仏を犠牲にしてまで商売繁盛を願った古瀬家の祖先たち。(詳しく言うと、扇に「商売繁盛」と死にかけの人に書いてもらい、本来葬式のときにその扇の要部分を外して玄関に掲げることで成仏するのに、書いてもらうだけで、玄関に掲げないことで、あの世に行けない霊がうじゃうじゃと平野町の蔵の三階にいた。)

エリマキというこの世のものではない生き物に、感情移入できないだろうと最初は思っていた。だが、壮一郎とやりとりをしていく過程で、エリマキと壮一郎の間に一種の愛すら覚えた。

「商売繁盛」で頭がいっぱいの頭がおかしい義兄が、妻を殺そうとしたのが一番怖かったかもしれない。実の人間のすることが一番怖いのかもしれない。

読んで本当に良かった作品だ。

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2025年12月09日

Posted by ブクログ

まず何より文章が上手い。無駄のない、非常に優れた技巧により、頭の中では大正時代の大阪の風景がありありと浮かび、そこに生きる市井の人たちの声が音声付きで再生されるかのよう。
人間と人外の者のバディによる掛け合いも楽しく、儚さと禍々しさを感じさせる物語も素晴らしかった。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

辻村深月 "滴るようなホラーの色気がある傑作"
道尾秀介 "文句なしに推すことができた"

お亡くなりになりました妻はんの気配が家の中にいたしますさかい、巫女はんに相談に参られました壮一郎はんが言われました言葉がこちら
「何が来ても知りまへんさかいな」(コワッ
巫女はんの異形のお連れはんも首をかしげはるほどの怪異の正体とはいったい?!

大阪弁の中でも特に上品で格式のある船場言葉で進みます物語は、怖ろしゅうも幽玄で美しゅうおす

ところで、この本は横溝正史ミステリ&ホラー大賞を受賞作でおますが、本の最後には落選作についても著名な作家はんの選評がまるまる掲載されておまして、その厳しゅうて愛あるムチにも背筋が凍る思いをいたしました(ゾーッ)

Soichiro, who went to consult a shrine maiden because he sensed the presence of his deceased wife inside the house, was told this:
"I don’t know what may come."
What is the mysterious identity of the uncanny phenomenon that even made the shrine maiden and her strange companion tilt their heads in puzzlement!?

The story, told in the elegant and refined Semba dialect of Osaka, unfolds with a terrifying yet ethereal beauty.

By the way, this book won the Yokomizo Seishi Mystery & Horror Award, and at the very end of the book, comments by famous authors on the rejected works are published in full.
Those strict but loving critiques sent chills down my spine!

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2025年10月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラー小説で大正時代の大阪が舞台なのって珍しい気がする。
死んだ妻が怨霊となって現れる。きちんと弔いをしたはずなのに、なぜ。
東京から移り住んだ大阪の実家で怪異を目の当たりにするあたりがとくに面白かった。
前半、リアリズム寄りかな、と思いきや、この世をさまよう死者の魂を何百年と食い続けているエリマキなんてキャラが出てきたのでびっくりした。
怪異の原因である「願ほどき」は、ちょっとインパクトが弱く感じた。歴代のみんながみんな家の繁栄を願ったとは、どうも思えなくて。
文章がいいので読んでいて気持ちよかった。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

物語前半はゆっくりしたペースで読み進めていたのだが、中盤頃に世界観が理解できてから一気に読み終えた。
文章が分かりやすく、大阪の会話ということで一部理解できていないところもあったかもしれないが、人物描写も分かりやすく話も面白くて楽しめた。

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2025年08月18日

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するすると頭に入ってくる読みやすい文章
主人公の目的が一貫しててわかりやすかった 
エリマキは優しい

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2025年08月16日

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「奥さんなほんまに行んでもうたんでっか」
大正時代末期、妻を亡くした主人公は巫女に降霊を依頼するが上手くいかず妻の霊について調べていくうちに…
大正時代の空気感を感じ、“エリマキ”との相棒感も良し!
恐怖というよりは哀しさを感じる、上品なホラー作品だと思った。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

「うしろに」の意味がわかったとき怖かった。
するする読みやすく一気に楽しめ、大正時代の空気を感じた。

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2025年08月03日

Posted by ブクログ

妻の死を受け入れられない主人公は巫女に降霊を依頼するが、うまくいかず「普通の霊と違う」と警告を受ける。
次第に妻の歪な気配を感じるようになった頃、霊を食って生きる「エリマキ」に出会う。
時代感といい、設定といい、どっぷり物語に浸れる雰囲気が良い。

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2026年04月11日

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ホラーかと思いきや、感動ストーリーでした。エリマキが、いつの間にやらヒーロー的存在に。主人公が、暗くなく、どちらかというとポジティブなところもいい。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

ストーリーがわかりやすくてすごく読みやすかった。
簡単に言うと化け物とバディを組んで化け物を倒す物語。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

骨を喰む真珠を読んで、デビュー作にも興味を持ちました。
舞台はやはり大正時代の大阪。ホラー作品なので怖いのかな?と構えていたのですが、おどろおどろしい怖さはありません。テンポが良く、先が気になって一気に読めました。頭の中で情景が浮かびやすかったです。
読後感も良い作品でした。

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2025年08月02日

ネタバレ 購入済み

最後まですらすらと読めました。タイトル的におどろおどろしい感じかなと期待していたのですが、ファンタジー感が強かったです。個人的には◯ェノムに似ているな、と感じました。

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2024年03月01日

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