【感想・ネタバレ】をんごくのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月09日

怖かった…
でもやめられない…

『闇祓』以来ののめりこんだ作品だった…

エリマキとまたどこかでお目にかかりたい!
主人公の壮一郎、巫女と、登場人物が魅力的だった~

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Posted by ブクログ 2024年02月15日

大正時代の大阪が舞台ということで、登場人物たちの言葉に品があって美しいなぁと思いました。
実際に聞いたら、耳に心地良いだろうなぁ。
ホラーというより怪談といった方がしっくりくる怪異で、全ての登場人物のキャラクターがたっていました。
特にエリマキはダークヒーロー的な感じがとてもかっこよく、みんな大好き...続きを読むに違いない。
見せ場もたくさんあるし、ラストも良い。
これがデビュー作とのことで、次作も期待してお待ちしております。

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Posted by ブクログ 2024年02月06日

★5 亡くなった妻の影を追って異形と関わり合いを持ち… 完成度が鬼高のホラーミステリー #をんごく

■きっと読みたくなるレビュー
スゴイ、完成度が高い!
これで新人の作家先生ですか~、末恐ろしいですね。これからの活躍に超期待です。

大正時代、船場を舞台にした異形モノのホラーミステリーですが、世界...続きを読む観がバッチシ決まってる。幻想的なのに迫りくる描写がリアルで景色が浮かぶ。ちょっと怖めのジブリアニメを観ているような、そんな感覚です。

時代背景も土地柄もしっかり取材もしてあるし、途中に挟まれる歌やセリフ回しも雰囲気を盛り上げる。しかも物語の長さも230ページほどしかなく、シンプルかつ切れ味鋭いのがイイ!

登場キャラクターも惹きつけるわ~。妻を亡くしてしまった人間味あふれる主人公の心情がホントよく伝わってくるし、巫女の不思議さも満点。そしてなによりエリマキですよ。この威風堂々とした異形キャラクターが強烈!ぜひアニメ化していただき、映画館で迫力満点の映像を見てみたいですね。

本作奇々怪々なホラーではあるのですが、しっかりと謎解きも施されています。いったい何が起きているのか、何故こんなことになったんだ、エリマキの存在とは、そして「をんごく」って何なのか…

時代や舞台がしっかりとキーになっていて、まぁ小説としての品質が高いよ。素晴らしいです。今年おすすめしたい一冊だと思いました。

■ぜっさん推しポイント
本作の事件となった動機と主人公が妻に抱いた愛情。まさに醜さと美しさ、光と影、生と死。このコントラストが物語全体を包み込んでいて、より作品のパワーを強めてるんですよね。

異形との関わりといったダークさが魅力の本作なんですが、それ以上に日本の洗練さや可憐さを感じ取れる作品でもありました。

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Posted by ブクログ 2024年02月03日

横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈読者賞〉〈カクヨム賞〉トリプル受賞のデビュー作です。

読みながらどことなく澤村伊智さんの『ぼぎわんが、来る』を連想しました。
方言で書かれており戸惑いましたが、慣れればしっとりとした雰囲気を作品に与えているように感じ、いいなと思いました。

ホラーですがダーク...続きを読むファンタジーの雰囲気もありました。続編を希望します。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞(2023年)。デビュー作にして傑作。

大阪・船場を舞台にした、大正ロマンならぬ、大正ミステリー・ホラー!

四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠に連なるような日本的怪談。
しかし本作は、他にもまだ<顔>を持つ。
...続きを読む (<顔>は作中のキーワード)。
ミステリー、ホラーに加え、ラブストーリー。そしてエンタメ・・・謎のダークヒーロー!

高い筆力をもって、決して散漫にならず、グイグイと物語に引き込まれる。
文章に無駄がなく、セリフまわしが上手い。

クライマックスシーンでは、怖ろしさ、哀しさ、切なさ、美しさなど様々な感情が押し寄せ、格好良さに、痺れた。

また、和歌の美しさにも気づかされる。
文化、教養の前に、自分の切なる「思い」を伝えるための唄。
それが力になり、逆に●●にもなってしまう哀しさ。
和歌の訓読みは「やまとうた」、やまとには倭の字を当てる。だから、亡妻の名前が倭子(しずこ)なのだろう。深い。

素晴らしい作品でした。アニメ映画にして欲しいなぁ、ってくらい。




※巻末の、大御所による選評が大絶賛。
綾辻行人、有栖川有栖、黒川博行、辻村深月、道尾秀介、米澤穂信

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Posted by ブクログ 2024年01月22日

最初から最後まで面白かった。
読み始めからすぐ引き込まれ、あれよあれよと読み終えた。ほぼ一気読み!

映像がふわ〜っと頭に浮かんできます。
ホラー、ミステリー、ファンタジーかな?

とにかく読めて良かった。
満足。

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Posted by ブクログ 2024年01月20日

めちゃくちゃ良くて面白くて、普段は集中力なさ過ぎて何日もかけて読む私が数時間で一気に読み切りました。ビックリしました。さすがトリプル受賞作品。最初はゆったりゾワゾワしたホラーだと思ってたら徐々に雰囲気変わってラストにかけてもはやワクワクと読んでました!
エリマキのキャラがとてもいい!!!巫女もいいけ...続きを読むど!これ、エリマキを主人公にして続編出ませんかね????生まれた頃とか、その後の話とか。
いやー好きです。ここしばらくですんごくオススメしたい作品です。これがデビュー作って!文章も会話も読みやすく雰囲気もあって最高でした。
コミカライズしてもいいですねぇ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月08日

横溝正史ミステリ&ホラー大賞トリプル受賞の作品。巧いのは先生方のお墨付き! 面白いのは読者の皆んなの評判通り!
亡くなってしまった嫁さんが、まだ家にいるという恐ろしさ。
そこへ、成仏していない霊を食べるというエリマキが現れ、ボキボキ骨を折って、肉も内臓もたべつくしてしまうという恐ろしさ。
...続きを読む故、たくさんの霊たちは成仏出来ていないのか?  何が一番恐ろしい?
謎解きあり!
浮かばれない霊たちとのアクションあり!
終わりは感動の涙涙….,胸がくるしくなりました。
こんなに悲しく、素敵なお話だったなんて…。
この作品、映画にして欲しいです。(名監督で)
ミーハーの私はエリマキ推しです。素敵な俳優さんにやってもらいたいです。

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

大正時代の大阪・船場。
実父母がこのあたり出身で、私自身馴染のある場所だけに、町の空気感や商売人たちの活気、方言の豊かな響きと懐かしさに魅了されました。
ホラーなのですが、怖いとかグロテスクというものを押し出しているのではなく、人間の中にある愛情や執着やなかなか言葉では表せない感情が切なく伝わってき...続きを読むて、読後感のとても良い作品だと思いました。

十日戎のあの賑わい。圧倒される人々の渦。先祖たちの呪詛がこもった扇に埋め尽くされる空間。
鮮明に目に浮かぶこれらの風景は圧巻です。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

時は大正時代末期の大阪・船場。畿内の軽妙洒脱さは先だって読んだ「きらん風月」と似ていた。主人公は老舗呉服商の長男に生まれた壮一郎。店を義兄に任せ、東京で絵を描いて暮らしている。最愛の妻・倭子と二人の貧しい幸せな日々は、関東大震災によって突然崩れ去る。足にひどい怪我を負った妻を大阪に連れ帰るが、倭子は...続きを読むあっけなく死んでしまう。失意のどん底にある壮一郎を襲う怪異。相談した巫子いわく「奥さんな、行んではらへんかもしれへん。なんや普通の霊と違てはる」。やがて、壮一郎も身の回りに倭子の気配に気づき始める。倭子の霊は、まだこの世にとどまっているのか? 倭子の霊を探る壮一郎の前に顔のない存在「エリマキ」が現れた。
このエリマキのキャラが独特で本作を際立たせている。エリマキの顔は特定の顔がなく、見る者によってそれぞれの顔になるような不思議な生態を持つ。またエリマキは未だに死を自覚できず人間界隈を彷徨っている霊を喰って生きるという設定だが、倭子の霊だけは大勢の“何か”に阻まれてしまうのだ。それは何か? 冒頭では災害との関連性があるのかと思っていたが、意外にも壮一郎の生まれた老舗呉服商と関わっていた。
本作の章はまるで歌舞伎の演目のような第一幕: 四天王寺樒口寄 第二幕: 心斎橋紅襟巻 第三幕: 鰻谷扇恋塚 第四幕: 船場紅地獄廻唄 第五幕: 信濃橋筆彩となっていて趣向が凝らされていて面白い。
横溝正史ミステリ&ホラー大賞の第43回で受賞。
大正ホラー小説と呼ばれる本作は和の情緒漂う舞台で展開されるさまよえる死者の物語が、美しい絵的描写で大阪の歴史や風習を背景をバックに、死者と生者の交錯が愛と喪失を伴って描かれていた。
もっと読みたいと思える作家さんを見っけ!

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Posted by ブクログ 2024年04月16日

前情報なしで読んだ。最初意味わかんなかったけど、どんどんじわじわと来るものがあり、ようやくこれはホラー小説なんだと実感する。なんとなく主人公とエリマキが少年陰陽師の”昌浩ともっくん”とかぶり、ドキドキからワクワクに変わっていく。すぐに、ああ、これはあの三階だなぁと思っていたらやっぱり三階であって、で...続きを読むもそれは浅いんじゃなくよく粘ってここに持ってきたなと嬉しくなる。(読んでないと意味不明な感想ですw)
タイトルのをんごくの”を”が何を意味するものかが最後まで分からなかったが、おんごく(行列)とおんごく(遠国)を同音異義語として扱われている件は興味深い。謎解き要素はなく順序だてて進んでいく構成にも飽きはなく、最後の一行まで楽しめた。気を付けないと雑多な本の中に埋もれてしまいそうなタイトルだけど、しっかり見つけることができて良かったよ。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、受賞作。


大正末期の大阪の船場の商家を舞台にした謎めいたホラー。
商家の一人息子で絵描きの古瀬壮一郎は妻の倭子(しずこ)を結婚一年余りで亡くします。
倭子とは幼なじみでした。
そして巫女によると、倭子はまだあちらにいっていないといいます。

見る者の一番会い...続きを読むたい人物にみな見えるというエリマキという物の怪の登場。
エリマキはそういう倭子のようなあちらへ行けないものの魂を喰うといいます。

エリマキは倭子の魂を喰いたいと古瀬に言います。
倭子はなぜあちらへ行けなかったのかという謎があります。


選評によると
正統派和風ゴシックホラーだそうです。
私はあまり怖いとは思えませんでした。
哀愁の漂っている感じがしました。
先祖の霊たちがたくさん出てくるところは圧巻でした。

倭子があちらへ行けなかった理由。
ラストシーンが涙を誘いました。

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Posted by ブクログ 2024年03月26日

怖いの苦手だけど
大賞&読者賞&カクヨム賞受賞って
なんかすごそうやなって
あと、たぶんこのホラーは読める
っておもえたから
買っちゃった

おもしろかったーー
ドキィッ!とするホラーじゃなくて
冷やいのが足元から背中に
ずっとはりついてる感じの
そのくせ端々でかっちょいい
和製ホラーだった
ホラー...続きを読むだけどミステリーも混ざってて
読み応えもあったな

星は5つでもいい気もするけど
もっかい読むかと考えると
たぶん読まないなぁと
だからギリギリ5つに届かない
星4つ

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

思ってたのと違った!違ったけれど面白かった!
独特の語り口調と文化にファンタジー要素を感じつつも構成はしっかりしていて読み応えアリ。
主人公とエリマキのなんとも言えない関係性にほんわかしつつ、家の繁栄に固執する人間の欲深さにゾワっとする。
このあとの展開が気になって一気読みしてしまう一冊

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Posted by ブクログ 2024年03月07日

第43回大賞受賞(2023年)。20240206予約→20240301受取。
意外と薄手、字が大きく読みやすい。けど、もっとこの世界にひたっていたかったな、と読み終えるのが残念だった。
大正時代の大阪。老舗の商人の息子は商才がなく、東京で画家になり関東大震災で妻の倭子を失った(正確には震災のケガがも...続きを読むとで大阪で亡くなった)。でも家にいる気がする。巫女にみてもらう。エリマキ登場。死んだのにこの世をうろうろしている霊?を喰らう。喰らうのだけれど、なんだか優しい。商人家系の積み重なった呪術。エリマキ自分が何者なのか、なんのためにいるのかを悟る。さすが審査員全員一致受賞。

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

妖ものと時代(大正)の組み合わせ、私にドンピシャでした!

不穏な登場人物たちが、読み進めるうちに徐々に色がついて終わる頃にはまるで様子が違う、良い意味で。

第43回横溝正史ミステリ&ホラー大賞 史上初の三冠受賞作!
これはなるほど本物です。
次作が楽しみ!

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Posted by ブクログ 2024年02月26日

しっかりとした物語と構成、複雑過ぎずホラーというよりエンターテイメント!テンポも良く一気に読んでしまう。横溝正史ミステリー&ホラー大賞受賞と輝かしく自分の好みであったが、どうしても手が出なかった、そんな時最近フォローさせていただいた「Tomoyukiさん」の感想を拝読させていただきすぐに書店...続きを読むに走る近くの書店に在庫無かった、更に読みたいという気持ちが昂りt3店めで見つかり即購入、手に入り読めて良かった!評判通りの内容であり、独特の世界観はもう少し浸っていたい気分になる、小気味よく進む物語、妙に懐かしさを感じる「大阪弁というより商人(あきんど)言葉」どれをとっても素晴らしい作品であった。続編が出そうな気はするが、著書の世界観はこの先も見守っていきたい。

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Posted by ブクログ 2024年02月26日

妻を亡くした事を受け入れられず、その面影を追う夫。
死者への執着か、妻の未練か。
迫り来る怪異は時代背景も相まって寒気がするようなじっとりとした恐ろしさがあります。
一つ一つの事象が何を意味するのか、どう繋がっていくのか、恐怖よりも謎解きをしていくような気持ちで読み進めました。
おどろおどろしい怖さ...続きを読むとは別に、読後感はさっぱりと。明るさを感じる終わり方がとても良かったです。
大正時代の大阪が舞台でしたが、人間くさく活気ある生活ぶりが肌で感じられるようで、そこもとても楽しめました。

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

をんごく…何か意味知らへんけど、何か音がコワイ。これは題名見るだけで恐怖やな、と期待して読んだ。こわい中にもエリマキや巫女のねぇさんとの場面にほっとしたり、クスっとしたり。特に主人公とエリマキの関係がとてもよくて楽しんで読めた。

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Posted by ブクログ 2024年02月15日

おどろおどろしい話かと思いきやホラーにしては案外あっさりした印象です。
言葉が大正時代の大阪弁で母親の言葉に似ていてほっこりしました。
エリマキという人間ではない何かが味方という設定が新鮮で面白かったです。

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Posted by ブクログ 2024年02月13日

大正時代が舞台であり、船場言葉での会話がほとんどだったが、テンポよくするすると読めた。筆致が軽く、あらすじや表紙に比べると意外にも読後感がさわやかなミステリー&ホラー。そのため、京極夏彦や三津田信三の設定の分厚さや、澤村伊智の濃いホラー描写を期待すると肩透かしをくらうのかも。
怪異につきもののおどろ...続きを読むおどろしさもやりすぎなく、物悲しさや切なさといった点の描写もしつこすぎず、起承転結がすっきりとしていて読みやすい。登場人物が絞りこまれているのもよく、それぞれの会話のなかで背景が読み解かれていくため、ストレスを感じなかった。
ホラーでありながらミステリーであり、ミステリーでありながら人情小説であり、メイン三人が魅力的なキャラクター小説でもある。電子で読んだが、紙版も購入したいと思った。

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Posted by ブクログ 2024年02月07日

千年ものあいだ「成仏できない魂を食い漁ってきた」主人公のひとり、化け物のエリマキ。
己は何のために存在しているのか?もう1人の主人公、壮一郎と関わることで己の潜在意義を知っていく。
化け物と人間がある怪奇現象を通して時間と共に心が通じ合っていく様がとても良かったと思う。

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Posted by ブクログ 2024年01月29日

大阪弁は苦手なんだけど、読みやすく読めた。
良質なホラーを読んだ感じ。 
純愛とホラー。大正末期という時代設定も良かったんだと思う。
エリマキのキャラが、最初はいけ好かないと思っていたら、だんだん高感度が上がっていった。怖いんだけど美しい怪異譚だった。

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Posted by ブクログ 2024年01月02日

(これはわたしとしてはめちゃくちゃ褒め言葉のつもりなのですが)洒落怖のとても良質なやつを読んだような気になりました

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

大正時代末期の大阪船場。絵描きの古瀬壮一郎は、亡き妻•倭子(しずこ)の死を受け入れられずにいた。霊媒師の巫女に降霊を頼むも上手くいかず、何やら歌が聞こえるのみ。巫女は「奥さんは普通の霊と違てはる。呼びにくい」と言う。やがて壮一郎は、自宅の寝室で奇妙な体験をする…

時代物ならではの雰囲気と方言を活か...続きを読むしたセリフ回しに引き込まれて一気読み。
大正時代で怪異と対峙するという世界観は「鬼滅の刃」と近い。死んだはずなのに近しい者がその姿を見たり、声を聞いたりという謎をベースに、ゾワつく恐怖感が纏わりつくストーリー展開。
主人公が思わぬ存在と出会い、まさかの“バディ”となって共に謎解きに挑むプロットは破天荒だ。
短歌の使い方も絶妙。“せをはやみ…”は、私にとってもはやトラウマレベルの恐怖歌となってしまった(苦笑)。一方で、恐怖だけに終始せず、哀愁漂うラストシーンは読後感を盛り上げる。錚々たる面々の選考委員(綾辻行人、有栖川有栖、黒川博行、辻村深月、道尾秀介、米澤穂信)が、満場一致で推した力作。

横溝正史ミステリ&ホラー大賞、読者賞、カクヨム賞 受賞(2023年)

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Posted by ブクログ 2024年03月20日

ジャパニーズホラーを期待して読み始めたけれど、そういう感じじゃなかった。まったく予想外のチーム編成には驚かされる。また、得体の知れないエリマキが主人公と対等な存在として認められている世界観はすごいなと思う。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

 普段ホラーは読まないんですが、これは単なるホラーじゃないですね!

 もちろんホラーなんですけど、切なくて愛しい。それでいてしっかりホラー。なんとも贅沢な一冊です。

 大正時代、妻が亡くなったことを受け入れられずに、降霊を頼んだ壮一郎。しかし、上手くいかない。巫女に普通の霊とは違うと警告を受けた...続きを読む壮一郎の元に不可解な出来事が起こり始める。

 亡き妻倭子の想いが違うカタチになって現れた時、壮一郎のとった行動とは。

 さて、幽霊ですが、自分の大切な人が自分を殺そうと現れたら、私ならどんな行動をとるんだろう。

 エリマキがなんとも憎めなくて良かった。

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

装丁からおどろおどろしい日本ホラーを想像して読み始めたが、もっと帯をよく読めばよかった。

最終的には呪術廻戦かのようなジャンプ的展開になりました。
文体はライトめ。
私的には、京極夏彦なみの重厚な文章を想像していただけに、ちょっと肩透かしでした。

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Posted by ブクログ 2024年02月12日

大阪弁がリズムのようするすると頭に入ってきて私は読みやすかった。
思ったよりも怖く、続きも気になり一気に読んでしまった。
エリマキがとてもとても良かった。

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Posted by ブクログ 2024年01月19日

 なんとなくだが、プロの作家受けする、丁寧に纏って、賞を狙った作品だから、熱気とか興奮、カンオクヲアタワズ本ではない。新刊で購入し、ずっと本棚に置いて、背表紙をまいにち眺めニンマリする。そんな本に私は出会いたい。

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ネタバレ購入済み

2024年03月01日

最後まですらすらと読めました。タイトル的におどろおどろしい感じかなと期待していたのですが、ファンタジー感が強かったです。個人的には◯ェノムに似ているな、と感じました。

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