あらすじ
大正14年新世界。中学生の朔哉は母譲りの美貌でもてはやされているが、
“見世物”のようで不満を抱いていた。ある日、遊園地「ルナパーク」の跡地に行くとなぜか眩い光を発して蘇っている。
その日から奇妙なことが起こって――
横溝正史ミステリ&ホラー大賞三冠作家による、新たな恐怖と悲哀
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
この雰囲気、世界観は唯一無二ではないでしょうか
北沢陶さんといえば、大正ゴシックホラーの書き手というイメージが定着しつつあります
いや、もう定着したと言ってもいいでしょ
デビュー作の『をんごく』、2作目の『骨を喰む真珠』、それに続く3作目の『花檻の園』もその雰囲気、世界観を十分に魅せてくれます
北沢さんが目指しているのは美しさとおぞましさが同居した作品とのこと
今後も恐怖と幻想に満ちた、北沢さんならではの大正ゴシックホラーから目が離せません!
ちなみに毎度のことながら内容には一切触れていません
なので、ひとつだけ
表紙を見てください
美少年と花が描かれています
これが本作の内容です
で、私にはこの表紙の美少年がyukimisakeさんに思えてならないのですw
そして、本作では「カイボーッ」と叫んで行われる悪ふざけがあります
yukimisakeさんならきっとこの「カイボウ」は大好物だと思います
Posted by ブクログ
大正時代の大阪新世界を舞台に、姉を喪った過去を持つ美少年が転校生と共に怪異に巻き込まれる話。
ある時を境に主人公の少年の体から花が咲き始め…。
最高でした。感情が花盛りでした…。
見返しページの後にも綺麗な薄紫色の紙に表紙絵が描かれていて、これの素晴らしいのなんの。ぜひハードカバーがある内に読んでほしい。
Posted by ブクログ
痛みを伴うホラー小説。大正13年新世界、ルナパークの跡地を訪れた学生は異形と出会って… #花檻の園
■あらすじ
大正十三年の大阪新世界。容姿端麗な男子中学生の朔哉は、カフェを経営する母と暮らしていた。彼には美人で最愛の姉、早葉子がいたのだ少し前に死に別れていた。ある日朔哉が新世界の遊園地ルナパークの跡地を訪れると、世にも奇妙な体験をすることになる…
■きっと読みたくなるレビュー
痛い、なんか痛い…
デビュー作「をんごく」以来、新時代のホラー小説界を切り開く北沢陶先生の最新作。いやー、先生の作品は読んでると、いつも体に支障をきたしちゃうくらい影響を及ぼすんすよ。
いつもの通り世界観が華やかで美しい、読んでてうっとりしちゃう。今回は舞台はハイカラな大阪新世界。大正ロマン…からの終焉の風を感じるような、そんな雰囲気が作品全体から漂ってきます。こんなにも可憐なのに、縮みあがっちゃうほどゾワゾワするお話なんです。
本作はイケメン中学生が異形な者に出会い、とある惨劇に見舞われてしまう怪奇譚。亡くした姉との関係性と異形との因果が絡み合う、姉弟愛のドラマでもあります。
まず主人公の朔哉ですよ。男前で多くを語らない謎めいたたたずまい、こりゃモテそうですね。今の時代ならアイドルとしても生きていけそう。でも彼は亡くなってしまった早葉子への未練で支配されてしまっている。なんとも可哀想なんすよ。
そんな折、彼のもとに登場する異形、水坂透楼ですよ。姿かたちの怖さよりも「何が起こるか」ってのが怖すぎなんよ。なんか痛々しいし… つい自分の身体を見ちゃうのよね。さらに逃げられずに追い詰められていく感じがこえーのよ。
こやつはいったい何者なのか? なぜこんなことをするのか? なぜ名前が付けられているのか? 終盤のサスペンス展開には目が釘付け、あっという間に読み切ってしまいましたね。
200頁ほどの短めの小説ですが、気品あふれる高品質なエンタメでありながら強烈な不安感に包まれるホラー。そして気がついたら、涙が頬を伝う物語でもあるのです。
■ぜっさん推しポイント
人間なんて大それたことなんてできないよなーって思わされましたね。そして人ひとりを愛することで精いっぱいなのが普通なんですよ。
誰かを愛することは信じることであり、受け止めることであり、自分を犠牲にすること。執着するのではなく、思いやることが本当の愛情なんすよね。
Posted by ブクログ
待望の新刊。舞台が大阪の中でもこれまでの場所とは違うので大阪弁もまた少し違うように感じた。ホラーミステリーとしても楽しくあっという間に読み終わった。