北沢陶のレビュー一覧

  • 花檻の園

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    美貌のせいで色々とシンドイ経験をしている主人公、朔也。家庭環境も恵まれず、誰が彼を助けてやれるのか、ハラハラが止まりませんでした。1作目の「をんごく」で登場した巫女さんが再登場して、やっと少しホッとできました。
    生えてきた花を取る描写がとても痛々しい。一応の決着がついても、花を抜いた部分はしっかり負傷したまんまだったのが、容赦ないなと思いました。

    朔也の花を欲しがる同級生達に、一番ゾッとしました。そして青路。彼も本当は花が欲しかった人。その他同級生達との違いは、朔也の気持ちに寄り添った所なんだろうけど…。本当に安心して、信頼して良い人物だったのか、モヤモヤし続けています。

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    2026年08月15日
  • 呪いの☒☒

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    ホラーアンソロジー小説。
    題名の通り「呪い」にまつわる短編集。
    短編集は読みやすく、六人とも呪いの怖さの見方が違うため面白くて楽しめます。

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    2026年08月13日
  • 花檻の園

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    北沢さんの作品を読むのは3作目です。舞台はこれまでの2作と同じく大正時代の大阪。

    主人公の朔哉は、すごい美少年だ。
    知的障害を持つ姉の面倒を献身的に見ていたが、その姉が閉園したルナパークの池で亡くなってしまう。
    そのルナパークで不可思議な現象に遭遇してから、朔哉は身体に次々と花が咲くようになる。花が咲くと、気を失いそうなほどの強い痛みに襲われる。その現象を止めるためにルナパークで起こる怪現象の謎を解いていく話なのだが、ヒトコワ系でもあると思う。

    美少年朔哉はいわゆる男子校の「姫」であり、同級生から贈り物を貰ったり、優しくされているのだけど、それを鬱陶しく感じて素っ気ない態度を取っている。そ

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    2026年08月06日
  • をんごく

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    愛するものが死んで、降霊したのは何者だったのか。
    妻だけど妻ではない何かが家に蠢いて、そして霊を喰う何かと出会う。
    妻の願かけの真意を見た時が1番ゾッとしました。どこで会いたいと願ったのか、「うしろ」はなんの後ろなのか。
    でも最後には霊たちだけでなくエリマキも救われた感じがしてよかったです

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    2026年08月03日
  • 花檻の園

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    ネタバレ

    3.7
    不思議な話だったけど面白い。
    男子校なのか、美しさは罪よな。
    どんだけ惑わす見た目をしているんろう朔哉。花をみんなにもぎ取られるとかレイプと同じやん!って思ってしまった。
    これも大正時代なんよね。
    次の作品は何だろう?楽しみに待つとしよう。ちょっとだけ夜市を思い出した。

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    2026年07月27日
  • をんごく

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    ネタバレ

    怖さでいうとそんなに怖くはなかった。
    「大正時代、妻を亡くした男が…」というあらすじから、じっとりとした和風ホラーを求めて読んだから期待した怖さとは違った。
    エリマキとの緊張感ある出会いまではホラーとしてもとても良かった。
    ブロマンスとして読むのが一番面白いかも。エリマキとの関係、変化、物語後の再会は最期までないのか、等々想像するのも楽しい。
    巫女、エリマキと好感の持てる主要人物で物語が進むので良い読書時間だった。

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    2026年07月23日
  • 花檻の園

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    凡作。
    200頁強だからサクッと読める。

    ホラー作品としてはあまり怖くない。
    痛さの言語化が巧みで、読んでいて体が痛くなる描写が上手い。

    自身が関西出身なのが大きいけど、作者の作品を読むと文章がスッと入ってくる。

    終わり方も後腐れない感じが良い。

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    2026年07月23日
  • をんごく

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    怖さじゃなく切なさを描いている、シックスセンスみたいな愛する人との別離を受け入れる過程としてのホラー。怖さを求めてたから拍子抜け。
    舞台背景はかなり詳細に描かれていて良い。怪異の原因がわかってからは割とすんなり解決。もう一捻りあんのかと思った。
    エリマキはぬ〜べ〜みたいだなと思った。話自体もぬ〜べ〜の切ない回みたいな感じだった。単純と言えば単純。

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    2026年07月10日
  • 呪いの☒☒

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    6つの呪いのアンソロジー。

    三津田信三「壱本樹様」
    あー三津田さんだなぁと感じる王道の呪いホラー。

    澤村伊智「ほらあな」
    本がテーマの呪いというのが良いですね。
    店内に人が沢山…な様子が浮かんでゾッとした。

    芦花公園「しばらくゆっくり休んでください」
    すみません、この手の小説が苦手なんです…
    最近流行りの掲示板とかSNSを切り取った作風。

    背筋「劣化コピー」
    一番好き。イヤミス×呪いという感じ。
    やはり本がテーマなのが良いですね。

    北沢陶「呪いの交換日記」
    敢えて90年代にすることで携帯メールもないしノートに重要性を持たせている。自分も交換日記やってた世代なのでお揃いのペンとかわかる

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    2026年07月10日
  • 呪いの☒☒

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    アンソロジーはまだ出会えていない好みの作家さんを発見できるので、好きな作家さんの短編も読めてお得!みたいな感覚で購入してます。

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    2026年07月05日
  • をんごく

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    ⁡じわじわくる怖さと妖しい雰囲気。家の⁡因習にがんじがらめの呪い。思い浮かべる情景が恐ろしい。倭子が怖すぎ。壮一郎とエリマキのコンビはまた読みたい。⁡

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    2026年06月30日
  • 花檻の園

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    「大正時代」「美少年」などのワードに惹かれて読みはじめるも正直期待はずれかな。単に期待しすぎただけかもしれないが。よく調べられてはいるのだが、大正時代が舞台の割には、文章もライトで耽美というにはいささか中途半端。ホラーとしては悪くないような気もしつつ、怖さよりもグロさと気持ちの悪さがまさる。同級生たちが群がってくる「カイボウ」のシーンはだいぶおぞましくて、読書メモに思わず「キモッ」と書いてしまった(笑)。

     花盛りの美少年というアイデアは素敵だけど、文字通りそうなってしまう話なので、それはそれでなんか違うような気がしてしまった。当方の好みではないというだけで、好きな人にはいいのかもと想いつつ

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    2026年06月28日
  • をんごく

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    もっと愛憎溢れる怨霊の話で救いのない話かと思ったが違った。結構ホラー要素少なめでどちらかと言うとミステリ。結構さっぱりとしていて後味は良かった。

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    2026年06月26日
  • 呪いの☒☒

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    日常に潜む暗闇から滲んだ〈呪い〉。気づかぬうちに、"それ"は、あなたをあちら側に引きずり込む。


    「呪い」をテーマにしたホラーアンソロジーです。
    話題の作家さんを中心に6話を収録。

    丑の刻参りから交換日記、無人古書店など、様々なシチュエーションでの呪いが描かれています。
    理由があっての呪われるのも良いし、たまたま運が悪くて呪われるシチュエーションも理不尽で良し。

    上條一輝さんの『呪いは明るく輝いて』が一番好きでした。呪いという暗い印象を覆す、新たな呪いの伝播スタイルで面白かったです。
    でも芦花公園さんの『「しばらくゆっくり休んでください」』も不気味かつ、こういう詰め方

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    2026年06月23日
  • をんごく

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    死んだはずの妻、に似たものが家に居る。大正時代の大阪船場を舞台に、未練と業の物語が展開する。時代の空気感や降霊の描写など、静謐な恐怖が宿る正統派ホラーとして始まるも、霊を食って生きる怪異エリマキなる存在が現れてからは謎解きバディものへと変化。怖さは徐々に退き、愛と執着を巡るアクションホラーとして着地する。味わいのある良作。

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    2026年06月22日
  • 呪いの☒☒

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    ネタバレ

    作家陣が読んだことのある方ばかりだったので手に取りました。メンバーの新鋭(?)率が高めで目を引きます。どのお話も作家さんの個性が出ていて楽しめました。
    特に芦花公園先生はいつも通りネチネチしつつ独自の変化球作品で、締めにピッタリでした。左遷からの自己呪いルート、恐ろしい。コンプラがしっかりしているので大企業なんだろうなあと思いつつ、結局何をしている会社なのだろうか…。

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    2026年06月15日
  • 呪いの☒☒

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    澤村伊智と三津田信三狙いです。

    表紙が絶妙に気持ち悪くて、カバーをかけていてもそれを抜けてこの顔がこっちに向かって来そうな気配。

    夜中にホラー小説を読むときの常で、飲酒しながら読みます。だって、しらふだと怖いから。酔っぱらっているおかげであまり怖くなくて、てか、怖くなさ過ぎて、もうちょっと正気で読めばよかったと思いました。どないしたいねん私(笑)。

    澤村さんのタイトルはこんなときにも平仮名4文字で、普通の言葉なのにどこか不気味に感じられるのが面白い。もともと好きな作家の作品がやっぱり好きです。

    この本を読む人に、不幸来ないで~。

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    2026年06月05日
  • 花檻の園

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    ネタバレ

    スコッパーの女を読み終わったら、おすすめで出てきたので読んでみた。
    ホラーは山白朝子さん以外読んでないのでドキドキしたが、大正時代、美少年が描かれていて、楽しんで読めた。文章も読みやすく、関西弁の台詞も心地よい。
    美少年の主人公の落ち着いた物腰も心地よかった。

    身体から花が生えてきて、抜いたり切ったり摘もうとすると、身を引きちぎられる痛みと出血を伴うという。
    それなのに、皆のアイドルである朔哉の花を同級生達は摘んでいく。他の同級生とは違う友達になれそうだと期待していた青路は、その様子を羨ましそうに見ていた。
    なんとも不気味なシーンだった。
    すっきりしないラストだったけど、それでも楽しめた。

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    2026年05月26日
  • 花檻の園

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    「カイボウ!!」
    これか!これが噂のカイボウですか!!これは…
    悪ふざけされる前に自らカイボウされに行きますね、私ならね!!ほーら、カイボウすれば良いさ!!減るもんじゃなし!!むしろうぇるかむ!!カモン!カイボウ!!

    おっと危ない、本作が変態御用達の遊び『カイボウ』を描いた作品だと勘違いされる所だった。
    (いやあながち間違っていない…のか?)
    ですが本作の主人公の朔哉にとってはカイボウも命懸けです…。

    北沢さんと言えば大正ロマンホラーを描かせたら右に出るものは居ない、と呼ばれているとかいないとか(自信がないからぼかしとく)
    かわゆい異形の者エリマキ、イケメン人魚ときて次は花咲かりの美少年で

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    2026年05月26日
  • 花檻の園

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    水のような涼やかさの反面、ドロドロとした汚泥のような感じの対比を、感じさせる一冊。汚泥のほうが日常な分しんどい。恋とか愛とか美しいはずなのに行きすぎると狂気にもほどがある、勝手に恋して勝手に送りつけて勝手に花を奪う、この醜さが1番ホラー。

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    2026年05月10日