北沢陶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレトータル3.5くらい。
書き下ろしなので全部新作だったのが良かった。
この中で好きなのは貴志祐介の『猫のいる風景』かな。曖昧オチではなく、きっちりミステリーもしてホラーもやってる。お化け無しで楽しませてくれた。
有栖川有栖『アイソレーテッド・サークル』
クローズドサークルの定義について話をしていて、どこかミステリーな雰囲気はあるものの、結局何かは不明で、結局どこかの異界らしいということで終わる。でも面白かった。
ミステリー小説だったら犯人がいるのに、この話では何かを見つけてはいけない、見てはいけない。犯人を見つけることが禁じられる恐怖。
北沢陶『お家さん』
丁稚奉公目線なので時代がわ -
Posted by ブクログ
ネタバレ未読の方には、ぜひネタバレに触れずに読むことをオススメします。
以下、ネタバレあります!
ミステリー・ホラー・サスペンスといった要素にファンタジーもあったとは。
先が気になって、サクサク読めました。
いわくがありそうなお金持ちの家庭……ということで、序盤は、横溝正史さん的な感じなのかなと思っていました。まさか、人外の生き物が存在する世界観とは思ってもいませんでした。
前半と後半で物語がガラッと変わります。
主人公だと思っていた苑子の行く末には、意表をつかれました。
白潟さんと苑子の男女バディで、解決に向かっていくのかと思っていました。
白潟さんの一族に関するアレコレも、救いがな -
Posted by ブクログ
大正の頃、新聞記者の新波苑子は女性だからと会社でまともに扱われずろくに記事も書けない状況を良しとせず抗っていた。投稿欄に返事を書く仕事をしていたときに気になる手紙を見つけ、化け込みと呼ばれる、女中などになってこっそり内情を取材する方法で手紙の出し主のところへ行くのだが、そこは予想を遥かに越えて怪しく、危険な家庭だった。
前半は苑子がどんどん危険の中心に迫っていき、あれ?なんだか、簡単に入り込めすぎじゃない?って思ったらちゃんと納得させられ、後半は…。ううっ、ネタバレになるから言えないけどちょっと久しぶりの衝撃展開なんですけど!っていう新事実からのスタートになります。最後は展開気になって一気に読 -
ネタバレ 購入済み
をんごく、の作家さんなんですね。私は断然こちらのほうが好きでした。
一作目のほうはさほどハマらず頑張って読み進めたくらいですが、こちらは一気に読んでしまいました。
結構みんなキャラが立ってるので、あのひとも人魚?でも気持ち悪いとかほかの人魚に言ってるし、、なぜ人魚がそこまで人間社会に簡単に掌握できるような術をもてたのか、どんなバックボーンがあるのか、そこがすごく気になりました。説明はないんですけどね。
で、あの捕まってた人魚たちはなぜあのようになってたのか?なにか拷問でもされてああなった?それとも、人魚という元は魚だから野生に戻ってしまうのか、そこももう少しバックボーンが知りたいんですが。