一肇のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
なるほどな、と納得しました。
この小説では犯人である八代目線で書かれる個所が何か所も出てきます。
本編では純粋なサイコパスとしか書かれていなかった八代ですが、小説ではそれが深堀され理解が出来る様になりました。 -
購入済み
読みやすい
原作読んでたら絶対面白い。
これが読みたかった!!😳😳
話の長さ的にもそんなに長くないし読みやすい
原作もアニメも好きだから掘り下げて
真犯人の気持ちをうかがえてよかった。
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Posted by ブクログ
身も蓋もないこといっちゃえばオカルト版GОТH。
ヒロインが黒髪黒服の寡黙で電波な暗黒面に魅せられた美少女って符号も共通です。ラノベで分類するとSINОや嘘つきみーくん、マージナルと同じ系統になるのかな……暗黒青春ライトノベルってジャンルがあるならそれに分類したい。
しかし「幽式」の主人公トキオはGОТHの「僕」と違ってへタレでまともな至って普通なイマドキ男子高校生なのでその点は安心されたし。
彼岸と此岸のはざまに立つヒロインの電波な言動の数々にふりまわさつつもいざってときは漢を見せてくれます。
深夜の霊園に嬉々として録音テープを仕掛けにいっちゃう神野江に最初は引いてた主人公のトキオだけど、ふたりで冒険をかさねるうち徐徐に彼女に惹かれていく……という表現は正しくないか……同類の親近感から始まって異端を愛する同志として共鳴してく過程、友情以上恋愛未満の微妙な距離感がなかなかにやけさせる。
幼い頃目撃した赤い部屋の謎の解明はかなりぞっとする。
月並みだけど幽霊より狂った人間のほうがよっぽど怖いんだよなあ……この話の特徴として、謎の一部が常に保留されるもやもや消化不良感があげられる。怪談に一応合理的な説明が付いても謎のすべてがすっぱりさっぱり解明されず、何故そうなったのか、何故彼ら彼女が怪奇の暗黒にのめりこんでいったのかの肝心の動機が曖昧なままなのでそこはかとない不気味さがあとをひく。
赤い部屋の話も怖かったけど次の忌み語のエピソードも怖い。
西条八十の詩にそんな意味あるなんて知らんかった……読むと死期速めるって……知らずに桜庭一樹の読書日記の引用で読んじゃったじゃんか……忌み語はやっぱり忌み子とかけてるのかな?と考察し甲斐があります。
「赤い部屋」と「忌み語ノート」の話は前座で、中盤からトキオの父親が絡む話になり、一気にシリアスでへヴィな様相を呈す。
どんでん返しがあるってのは前情報でしってたんである程度予想と覚悟はしてたんですが、例の屋上のシーンで親友の大森からトキオが衝撃の真実を告げられるシーンは、やっぱ緊迫感ありましたね……それに前後する一連のシーンも静と動の緩急絶妙にスリルを高めます。
六所塚の鉄塔を背にした夕闇での初遭遇、屋上での初接近で神野江とイヤホン半分こするシーンなど印象的な場面は色々ありますが、個人的に一番好きなのは神野江の校舎大暴走。それまでの鬱屈を全解放するように跳んで跳ね跳んで跳ね蹴りをくれ台風のように大暴走する神野江を追うトキオ、このシーンがほんと躍動的で手に汗握る。読んでるほうまで文章のリズムにのって気持ちよくなる。
オカルトを扱った話だけにグロいシーンも多々あるのですが、こういう青春全開なエピソードが盛り込まれてるせいで後味はさわやか。
終盤、あちら側に行ってしまいそうになった神野江にトキオが目一杯手をさしのべるシーンの美しさは胸に迫ります。
表紙・挿絵はネットで有名なレーターのわかばさん。
萌え主流全盛のラノベ界にあっては異彩を放つ画風ですが、白と黒の対比が清廉な独特の絵は、書店でぱっと目をひくこと間違いなし。
カラー口絵の空間の使い方とかほんとうまい……吹く風を感じられる絵というか……トキオと神野江の隔絶した距離と微妙な関係を的確に表現していて感動しました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画を巡る大学生達の話。
主人公の大学生の青年は亡くなった友人の足跡を辿るため、大学へ進学した。しかし困窮と勉学の日々に追われ、元々の目的を忘れかけていた。
そんな日々の中で突然ある少女に出会い、彼の物語が動き出す。
というこんな話だけど、上手いこと出てくる人物の全てが映画に関わっている。また映画を中心に話が進んで行きます。
物語の2/3は正直パッとしなかったけど、主人公
が自分のやるべき事に目覚めてからは、その情熱に当てられ、めちゃくちゃ面白くなってきた。
途中までは森見さんの作品に似たような感じがあったけど、最後は全然違ったね。
情熱がたぎるいい作品でした。
ここまで情熱の苦しさを切り取った作品も無いかもしれない。 -
Posted by ブクログ
奇抜なアイデアと勢いに任せた青春ものなのかと思っていたら、いやいや、純情かつミステリアスで読み応えのある素敵な一冊でした。
あらすじ(背表紙より)
2浪の果てに中堅お坊ちゃん私大に入学した、十倉和成20歳。ある日、彼のボロ下宿の天袋からセーラー服姿の少女が這いおりてきた。少女・さちは5年前から天井裏を住処にしてきたという。九州男児的使命感に燃えた十倉はさちを庇護すべく動きだした。そしていつしか、自らの停滞の原因―高校時代の親友であり、映画に憑かれて死んだ男・才条の死の謎に迫っていく。映画と、少女と、青春と。熱狂と暴想が止まらない新ミステリー。 -
Posted by ブクログ
「そもそも合コンとは、何のためにあるのだ」
「…はあ?」
「時間を浪費して、金を浪費して、心を浪費して、価値観の合わぬ女子と話すことのどこに意味があるのか」
「意味なんてない。ただ楽しいからに決まっているじゃないか」
『無論亜門は喧嘩を売っているわけではない。母親の胎内に愛想というものを置き忘れてきただけである。』
「いまどき稀な苦学生であるうえに希少性の高い大和撫子的風貌をもつ。何か彼女のために、勉学の妨げにならぬ、効率のよいアルバイトを紹介してくれないか。もちろん、品行方正なもので頼む」
「途中までいろいろ思いついたが、品行方正で雲散霧消した」
「見ろ。人生など所詮一場の舞台だ。どう踊るかはそれぞれだが、踊りきらんやつは男ではない」
『何を踊るのか。
人生という舞台で、いかに踊るのか。』
『暇なやつしか悩まない、とは人生の一面の真実である。死に物狂いでやっている最中にそうそう惑わされることなどないらしい。』
「聞け、十倉和成。おまえは何の為に生きている」
「なんだいきなり」
「この天のもと、おまえはいったい何を踊るというのか」
「天才という言葉は、天才と呼ばれる人々に対する最大の侮辱なのです」
「うるさい、よいか。天才とは理解できぬものをそう呼べば便利だから使われる言葉である。あいつは天才だ、自分たちとは違うのだ、そんな台詞は身を切るような努力を知らぬものたちの言い訳である」
『そうである。舞台の幕はもうすでに上がっている。客も大入りだ。芝居は最後まで続けねばならぬ。今ここでこそ、自分に出来る最高の踊りを踊らねばならぬ。』
「すべては繋がっているのではないかとさちは思います。この世に、奇跡と呼ばれるものが実際に起きたとき、それが奇跡であると知れるのはずっとずっと後のことなのではないかとさちは思うのです」
「生きていれば誰かの足を踏むものだ」「そして踏まれるものだ」「傷ついている暇があれば強くなれ」「笑い飛ばせ」「世の中は所詮一場の舞台である」「踊れ」「おまえの踊りを踊れ」「人は無心に走るものの背中に惹かれるんだ」「いつしか追いかけてしまうのだ」「それが流れとなり」「やがて世界を動かすのだ」