ゆうきまさみのレビュー一覧

  • 新九郎、奔る! 12

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    ネタバレ

    新五郎程度(失礼)ならもはや危なげなく交渉する新九郎。
    伊勢家の悪巧み、大成功じゃないか!と思ったら伊都殿の策士ぶり。
    弥次郎も元服して自分の考えで事を進めている様子、皆すっかりしっかり大人なんだなあ。
    関東の事情がわけ分からなすぎる!
    細川家のごたごたも意味不明!!
    乱世だなあ。

    キャラクターの作り方がしみじみとうまい。

    0
    2023年03月07日
  • 新九郎、奔る! 10

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    ようやく?

    姉母子が襲われたり不穏な中、策をめぐらせる新九郎。当人は義尚のおぼえがめでたいことは良く、これでようやく出世へ?

    0
    2023年02月22日
  • 新九郎、奔る! 9

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    らる

    恐るべし太田道灌。なんか一人妙にデフォルメのきいたキャラだったが、こことのギャップ狙いだったのだろうか。
    最後にcv古谷徹になってしまった(笑)。

    0
    2023年02月22日
  • 新九郎、奔る! 3

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    劇的

    淡々と進んでいくのは変わらないけど、家中でこんなドラマティックなことがあったのか。
    だんだんと面白さがわかってきたかも。

    0
    2023年02月22日
  • 新九郎、奔る! 1

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    とっつきはちょっと悪いかも

    なかなかお目にかかることのない年代のお話で大変興味深いが、みなさん仰るように人の名前がどうも覚えにくく、なかなか読み進められない。数巻まとめて何度か読まないとなかなか・・・。

    京都のお菓子好きなら知っている、日本最古の和菓子と呼ばれるお菓子が登場するのが面白い。

    蜷川氏の説明、要りますとも!一休さんを知る世代には、「あれ?年齢が?」と思ってしまいますので。

    0
    2023年02月22日
  • 新九郎、奔る! 11

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    伊勢新九郎盛時(のちの北条早雲)。彼は戦国時代の鬨(とき)を告げたと言われる室町時代の風雲児ではあるが、まだこの時は、前回読んで来た10代から一段上がり20代の青年である。世に有名で内容は全く有名でない応仁の乱がやっと終結した。さらに新九郎の姉上の嫁ぎ先である駿河今川家龍王丸の家督騒動に首を突っ込む数年を描いた8-11巻を読んだ(情報が詰まっているために、一巻読むのにかなり時間を要する)。

    かつてポリティカル・SF・コメディマンガをものにしたゆうきまさみ氏は、今やポリティカル・中世・コメディマンガをもものにし、一般的には知られていない複雑で成熟した「武士の世界」を、時にはコミカル、時にはシリアスに描いている。

    連載時はほとんど「鎌倉殿の十三人」の撮影・放映と重なり、時にパロディさえ見せながら、「十三人」以上に悲喜劇を上手に展開していた。平安時代に生まれた武士は、鎌倉時代に主役に躍り出た。その300年後かように所領経営にも知恵と体力を注ぎ、家督相続さえ、無駄な命のやり取りを避けながら力の限りを尽くしている。やっていることは、会社経営に尽力をつくす現代の若き経営者に似ていなくもない。江戸城を作った太田道灌が、ベテランで強かな株主みたいな(違うか)役割で登場する。どう決着するか、まだ見えない。

    今回、新九郎が今川家の「家督」を残すことに尽力する(野村萬斎が演じた今川義元は、姉上の息子の息子)。その後のフォローもあり、だから今川家はあそこまで大きくなり、結果「桶狭間の戦い」も成立して、歴史は前に動いたのである。歴史は見事に繋がっている。

    NHKの大河プロデューサーが、何処かで「次の大河は北条早雲はどうか?」と三谷幸喜に打診したら「義時をやりたい」と返されて「鎌倉殿の十三人」が決まったと喋っていた(出所を確認できなかった。ごめんなさい)。そういう意味では、権力闘争と家族の物語に終始したあの名作が、北条早雲の話になっていた可能性はあったのだ。次の次の次の大河に、北条早雲は可能性があると、私は見ている。極めて男の世界の大河になるだろう。刮目して推移を見守りたい。

    新九郎がまだまだ所領の岡山県井原市荏原のことを気にかけているのが嬉しい。荏原から京都まで7日。案外速く往来している。荏原の直ぐ東側に、かなり立派な建物の駅屋(馬の中継場所)が先日発掘されて(毎戸遺跡)、大みそかに見てきた。少しは馬を使ったかも。

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    2023年02月06日
  • 白暮のクロニクル 1

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    オキナガ

    長命者である“オキナガ”。日本国内に推定10万人いるが、見た目だけでは区別がつかず、その生態もあまり知られていない。このミステリアスな存在と連続殺人事件、たくさんの秘密が隠されていそう…

    0
    2023年01月27日
  • 新九郎、奔る! 1

    無料版購入済み

    なんとも難解な…。

    あ~る、パトレイバーを見たからか、同じ作者とは思えない変貌ぶり!
    絵が全然違うし、作風も全く異なる。
    時々、あ、ゆうきまさみだーって絵があるけど、ここまで違う絵を描けるものなのか?

    内容は難解。
    名前が長すぎて、訳分からん。
    登場人物の顔を描き分けているので、なんとなく判るが…。
    お笑い要素、たま〜に少々。
    あとは真面目。
    そうとう勉強しないと描けない内容。
    スゴいなー。
    あ~るから想像出来ない。

    0
    2023年01月24日
  • 新九郎、奔る! 12

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    「お前は頭で考えすぎる」

    考えすぎるとフットワークが重くなる。考えが足りないとすぐに足元をすくわれる。いつもいつも迷うがどのあたりが最適なバランスなんだ…。すでに考えすぎている…。

    1
    2023年01月22日
  • 新九郎、奔る! 12

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    老けたな

    一巻で少年だった新九郎もオッサンめいて来たなぁ。駒若も青年になっちゃったし。
    将軍はすっかり我が儘坊主。それに気に入られているのは良い事なのか微妙・・・・・。

    1
    2023年01月19日
  • アトム ザ・ビギニング(1)

    無料版購入済み

    アトムをガッツリ読んでなくても

    鉄腕アトムをしっかり読んでいるわけではない自分でも、わずかなアトム知識から「ココがこう繋がるのか」とワクワクしながら読めました

    #カッコいい #アツい #ドキドキハラハラ

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    2022年12月03日
  • 新九郎、奔る! 11

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    ネタバレ

    龍王丸の家督工作(伊勢家のわるだくみ)と領地経営、どちらも濃くて今回はお得(?)。
    新九郎が世慣れてきたのが伊都との比較でも分かるようになってきたが、まだまだ正しすぎる。妻子を持てば綺麗なままでは生きられないという視点。
    多米とひこじろうの東国旅行記は番外編でみてみたい~

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    2022年12月01日
  • 究極超人あ~る 10

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    さすがにギャップ有るかな

    25年くらいの間を開けて描かれた新エピソード
    人物の描き方が新しい方の鉄腕バーディっぽい。それも話が進むにつれて昔の絵柄に近付いていったりしていますが。
    話はまあいかにもらしい懐かしい展開なので楽しく読めます。

    #シュール #笑える

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    2022年09月23日
  • 究極超人あ~る 10

    購入済み

    おおむねOK

    究極超人あ~る、これは全9巻を中学のとき読んだ(すでに完結して10年以上経っている)。そこからしばらく経ってからの新刊発売。ちょっと絵が変わってきているけど、そこはご愛敬、楽しいですよ。

    #アガる #エモい #笑える

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    2023年05月03日
  • 新九郎、奔る! 7

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    史上最速で梅雨明けになった当日、私は「新九郎奔る」の青年時代の在任地である岡山県井原市荏原(えばら)に赴いた。マンガの描かれた地を訪れるのは聖地めぐりというらしいが、私の関心は同じアングルで描かれた絵を探すというようなところにはいかない。むしろ古代遺跡めぐりの感覚である。

    この場合、最初に行くところは決まっている。資料探しである。「早雲の里荏原駅」の北側入り口にある「早雲の里交流センター」に行くと、期待通り簡単な観光地図と無料パンフが置いてあった。「荏原周辺案内図」「荏原で生まれた先輩偉人北条早雲公」「戦国の魁北条早雲の里を訪ねて(ゆかりの地の5つの町説明)」「北条五代を大河ドラマに」チラシ「生誕の地井原市 北条早雲」「那須氏史跡案内図」チラシ。これで、早雲テーマの遺跡めぐりは目こぼし無く回れそうだ。インターネットではなかなか拾えない情報である。

    交流館の主みたいな人から資料を貰った時、ここぞとばかり、1番聞きたかったことを聞いてみた。
    「新九郎が荏原に来る前、ここは東荏原と西荏原に分かれていて、新九郎のお爺さんが盛景・盛定兄弟に仲良く三百貫で分けたとありました。この二つの領地の境目を巡って新九郎は西の伊勢盛景と協議紛糾していたと聞いています。でも、井原市の大きな平野は西荏原の西側にある現在の市街地なのではないですか?だとすると西荏原の領地は、三百貫どころではないはず。現在の市街地はどうなっていたんでしょう?」
    答は、「よくわからない。勉強します」とのことでした。
    ダメ元で、「当時領地の境目争いをしていた境目とはどこなんでしょう?」
    当然「わかりません」でした。

    私はつい「早雲88歳死亡説はとらない」
    と話してしまいました(マンガが採ってないから)。
    ちょっと前まで、北条早雲は中高年になってから活躍する「高齢化時代の期待の星」だったのです。
    交流館の主は(従来説が覆ったのは仕方ないとしても)「荏原が早雲生誕の地である」
    ということの方に、かなりこだわっていました。
    「たとえ、幼少時育ったのが京都だとしても、生まれるときにはお里に帰すのが自然でしょう」と根拠を言っていました。
    それは早雲の生母が荏原出身だった場合であり、ゆうきまさみが描いたように、生誕・成長は京都洛南あたりだったというのが自然だと思う。
    とは、流石に主には言えませんでした。
    資料を見ると、ちょっと前の井原市がつくった資料は88歳死亡説をとっていて、令和3年発行の資料では64歳(88歳も捨て切っていない)死亡説をとっていました。どちらにせよ、新九郎が荏原経営に努めたのは確かでしょう。でも地元人間としては、「早雲生誕の地」というか、「早雲ゆかりの地」というかでは、「雲泥の差」があるということなのでしょう。私は、ゆうきまさみ原作で大河ドラマ化しても、十二分井原市にも観光効果のある作品になるとは思うのです(ここまで荏原時代をフィーチャーした早雲像は他にないのではないか?「鎌倉殿」がヒットしたなら、「北条早雲」も必ずヒットする、と思う)。

    閑話休題。
    伊勢新九郎の住んでいた高越城跡に車で赴く。かなりの急斜面を4キロほど車で走った。徒歩の場合は山道コースがあるらしい。城主新九郎の場合はおそらく馬を使ったろうが、里に住む武士たちは急な山道を歩いただろう。マンガのように毎日のように里に下りるのは、馬や部下の負担になり、やめた方がいいのではないか?とも思った。城(お屋敷)からは、東荏原、小田川、山陽道が一望できて、山城としては最高の場所にある。城の周りには五の郭まであり、堀割跡もあり、思ったよりも城としての格好ができていた。

    伊勢氏の家臣だった平井氏が早雲200年忌に掘った供養碑を観た。おそらくたまたま、供養碑にぴったりの大岩があったからそこに掘ったのではあろうが、場所は領地争いをしていた伊勢盛景の居城趾(米持城)の直ぐ北。何故東荏原に城がある?直ぐ近くに盛時神社(新九郎を祀った神社?)もある。

    法泉寺はそこから少し北に走った、山谷のどん詰まり。父・盛定が建てた伊勢氏の菩提寺(←その金はどっから出たのだ?)。大きすぎず小さすぎず、寺が地域の要(かなめ)であることが、なんとなくわかる。早雲と盛定の墓と伝えられている墓があった。小さい。丸い頭の五輪塔式。もちろんこの大きさが戦国以前の世の習いだとしても、本当にここに遺体を埋めた(埋めることができた)のだろうか?とは思った(←多分違う。でも盛定は可能性ありそう。発掘したい!)。法泉寺所蔵の盛時(新九郎)16歳時の「禁制」の触書きを写真で見た。マンガの通り、少年らしい私たちでも読める楷書文字。これが備中出自説の決め手となったらしいが、上に書いたようにそれは違うだろ、と私は言いたい。

    遅い昼食を食べた後に、念のために井原市内の「古代まほろば館」に行ってみた。思いもかけないことが2つあった。ひとつは昨年「井原の山城を歩く」という図録(100円)が出版されていたこと。ひとつは、学芸員に質問できたこと。図録を見ると、高越城と小菅城(那須一族の城)とほか四城が解説されていた。なんと井原市だけで33の城跡があるらしい。いろいろ書かれていて参考になった。また、学芸員に「早雲の里交流センター」と同じ質問をしたところ、さすが、直ぐに答えてくれた。どうやら井原市と荏原は全く違う所としては記録されており、井原市街地は細川氏が治める相国寺荘園地だったらしい。さらにいえば、荏原が東西に分かれていたという記録はないらしい。まぁ早雲が法泉寺の改修・造営を行ったとか、神代町に薬師如来を祀ったというエピソードはマンガでは描かれないので、ゆうきまさみの構想力ということなのだろう。

    3時半から小田川を渡り、那須一族の里に向かう。行く途中、左手に発掘されたばかりの青陰城跡の山を眺める。ここは那須一族の1人大山氏が14世紀に居城していた所だということが最近明らかになった。那須一族は、小菅城だけでなく、平地居館の中堀城(西江原町今市)、十倉城(西江原戸倉)も構えたとの伝承があり、単なる那須与一伝説ではなく、確実に鎌倉時代から室町時代初期までは荏原地域を経営していたのだ。つまり、新九郎の時代には、那須一族は、振興の伊勢一族によって追いやられた一族だったのである(どうやら承久の乱あたりで勝ち馬に乗れなかったようだ)。

    この後、伝承那須与一墓と、那須一族墓を尋ねる。もう何回「迷ってしまったのではないか?」と思ったか知れない。「車でこの細い道を行っているけど、Uターン出来なかったら2度と帰れないのではないか」と思ったか知れない。井原市観光協会の「那須氏史跡案内図」チラシがどれほど役に立ったか!!これがなかったら、山から降りられなかったかもしれない。ホントに怖かった。今現在でも、こんなところによくもまぁ建てていると思えるような家がポツンポツンと多くあった。まるで那須一族隠れ里!迷路のような道を形成していた。天然自然の要塞と言っていいだろう(現在は有名な葡萄産地である)。

    興味深かったのは那須一族の墓である。高さ1m長さ10mの須弥壇状の石垣の上に、印塔一基と五輪塔六基が乗っている。印塔には天文15年(1546)の銘がある。これは新九郎のいた時代から約80年後だ。場所は小菅城からかなり奥まったところであり、那須一族は最早平地には降りず、ずっと山の生活をしていたことが窺われる。しかし、もしかしたら案外気楽で平和ないい生活だったのかもしれない。※この印塔を、新九郎初恋の相手那須つるの墓だとすると、つるは90歳以上生きたことになる。あ、あり得ないことではないか‥‥。

    もう一つ、第四巻に山の上に高越のお屋敷(お城)がでんとそびえ立っている場面があるが、あれは東荏原の領民からは見えない。唯一、旧山陽道を歩いているときに隣の神代地区から見える風景だった。

    これで「新九郎奔る」が立体的に読める!

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    2022年07月05日
  • 新九郎、奔る! 6

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    伊勢新九郎盛時(のちの北条早雲)、室町幕府政所官僚・伊勢家の所領・備中荏原(岡山県井原市)のイザコザを解決するために赴任して来て約1年、父親の盛定が政争に敗れて隠居した為、5巻目終わりにして正式に御領主になった。

    今回手に入れた7巻目までは読み切ったのではあるが、6巻目の感想を書いているのは、先日井原市荏原(えばら)への旅を敢行した為である。7巻目にそれをリポートしたい。これによって、若干16歳の領主新九郎の地方所領経営の大変さと巧みさ、大人の対応、青年としての悩みなどが、リアルにわかるようになった。

    例えば、6巻冒頭で新九郎が京都で伊勢家東荏原領主を拝命して帰ってくると、西荏原と元荏原地区支配者・那須一族との間に境目争いが起きていた。「那須のやつら、戸倉館の対岸の山中に砦らしきものを築いてやがる。やる気満々じゃねーか」と伊勢九郎盛頼(西荏原の名代)は言っている。解説はないけれども、私の調査によると戸倉にはもともと那須一族のお城があったし、現有那須の城・小菅城の真下なので、彼らが領有を主張しても、決して根拠なきことではないと推察仕る。

    実際に荏原を回ると、確かに九郎盛頼が自虐するほどのド田舎なのである。平地に限れば、荏原地区は歩いて1日で回れるほどの土地に過ぎない。それでも、その土地を先祖代々守ってきた彼らにはそれなりの矜持がある。一方、300年前平家討伐の際の那須与一の功で土地をゲットした那須一族にも、矜持があるだろう。守るべき、統一した法律はない。しかしそれなりの秩序を作っている。中世は正にアウトローたちの時代なのである。

    新九郎はどうしたか?戦はしたくない。無駄な血が流れるからである。よって、先ずはお寺の古文書を調べて戸倉が伊勢家所領であることを示した上で、京都のツテを利用して手打ちを斡旋する。お陰で、初恋の人を失うことにもなるわけだが‥‥。

    登場人物の性格付けは、ゆうきまさみ色が強いものの、史実的にあり得ない展開は一切ない。リアルな中世絵巻。物凄く読み応え、見応えある作品である。

    中世の人々、強かで賢い。おもしれーじゃねーか。

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    2022年07月04日
  • 新九郎、奔る! 10

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    ネタバレ

    (伊都には不本意であろうが)思いがけず一家団欒となりほんわか。
    乱の終焉に、多くの失われた命を思う……え!?終わったの?遂に!!?
    新九郎は義尚様に気に入られ、次巻からはまた京でなんやかんや始まるのかな~

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    2022年06月23日
  • 新九郎、奔る! 3

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    2巻目と3巻目は、遂に起こった日本史上最大の喧嘩、応仁の乱の最初の2年間(京都が舞台)を描いています。

    2巻目になると、やっと顔と名前が一致する様になります。そもそも彼らの呼び方は、ロシア文学以上にややこしい。
    主人公は、2巻目で12歳にして元服して伊勢新九郎盛時を名乗ります。よって、
    普通は備前守などの受領名で呼ぶ(しかしこれは必ずしも実態を表していないからややこしい)。やがて新九郎は赴任先で御名代などと呼ばれることになる。
    仮名(けみょう)は新九郎。普通はこれで呼ぶ。
    諱(いみな)で読んでいいのは、親や目上の親族、主人筋に限る。新九郎の諱は盛時である。
    よって、これまでマンガでは盛定にかな書して(びぜんのかみ)と書いていたり、兵庫助と書いて(さだむね)と書いていたりするのだけど、やっとガッテンがいった。
    しかも、八郎、九郎は他の家でも当たり前のように使われている。ややこしくてたまらない。けど、やっと慣れてきました(^^)。しかも、日本語ではかながきとして、二重に説明してくれるので、慣れると理解が進んでゆく。←だんだんと説明自体が「ややこしく」なってきた。わかりました?

    そもそも、ただでさえややこしい「応仁の乱」のことを、この短いレビューで解説するなどはできませぬ。まぁ都内での守護大名同士の「喧嘩」が、いつのまにか将軍を巻き込んで東軍西軍に分かれて、やがては日本全国に拡大していった10年間の「大喧嘩」になっていったのだと、私は理解しました(←解説してるやないか!)。この漫画を読んで、初めてだいたいのことがわかりました。

    鎌倉幕府成立から約300年。彼ら武士は完全に平安貴族のしきたりを上書きしているし、一方では荘園経営をしながら武士として何度か死線を潜ってもきています。源氏物語や吾妻鏡も彼らの教養の一つであり、それらを咀嚼しながら未来を作っているだろうな、とまでは漫画では書いてはいませんが、想像できるほどに作者はこの時代を咀嚼していると思いました。

    この時代、喧嘩のルールがいったん壊れる。
    おそらく歴史書では一つのトピックとして大きく扱われているはずの新兵器「発石器」(石を砲弾のように飛ばす武器)も、足軽という名前の戦闘集団の頭目・骨皮道賢も、さらっと出てきて、「一度使われてしまえば、敵も同様な物を使用する」と、すぐに「新兵器」は新鮮味がなくなる、というクールな描き方になっています。
    「これが武士のいくさのすることかぁ!」と西軍の頭、山名宗全は叫ぶのですが、おそらくこれこそ中世のいくさなのだろう。発石器や骨皮道賢の姿を生き生きと見れることを楽しみました。

    いよいよ次巻からは、地方に飛び火したいくさに対して、自らの所領を守るために、若干16歳の新九郎が備中荏原(岡山県井原市)に赴任します。

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    2022年06月12日
  • 新九郎、奔る! 9

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    ネタバレ

    新九郎vs道灌、とても面白かった!
    小手先でやり込めようとするも何枚も上手な相手に返り討ちにあい、悔しさに闘争心を燃やす若者、メラメラしてきたー。
    伊都とのやり取りでは、他人行儀の心がけがたまに綻ぶのが温かく、お家より姉の方が大事だときちんと伝えられる仲よし姉弟の様子にぐっときた。
    フラグこわ……

    0
    2022年05月08日
  • 新九郎、奔る! 9

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     新九郎の九。
     9巻なので基本構造は割愛。
     ようやく近くにやってきた。
     太田道灌も登場し、今川家のお家騒動で姉のピンチを助ける辺り。
     
     早雲の小説なんかでは、最初のちゃんとした(?)山場であり、鮮やかに解決する事で、後の活躍を期待させる見せ方が多い気がするが・・・。
     新九郎少年が、政治を吸収、成長する見せ方な感じ。
     この流れで、この後どう転がるのかしら。

     歴史物って、ネタバレ気にせず感想書けるし、先の展開がわかっているから、ここからあそこにどう繋がるのかという視点で読めるのも面白い。

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    2022年03月04日