ゆうきまさみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「ゆうきまさみが!」と物議を醸したというので何だろうと思っていたら、こういうことなのだ。冒頭カラーページで始まるマンガは、BL、つまり、ぼういず・らぶ、なのだ。ゆ・う・き・ま・さ・み・が!
それは実は作中作というやつ。マンガ家を志す女子高生・渡瀬かおるが書いたマンガで、彼女は新人賞を取ってその授賞式。しかし実は受賞したマンガは大学4年で就職浪人に陥りそうな兄・弦太郎がてきとーなペンネーム=妹名義で応募したものだった。自分の書いた熱血少年マンガが受賞したと思い込んで受賞してしまったかおるは本当のことをいえぬまま弦太郎の助けを借りつつBLマンガ家として次回作を描かねばならない。というストーリー。
で、毎話、冒頭には作中作のBL作品が3ページばかり。しかし作中作とはいえ描いているのはゆうきまさみには違いないので、それでは面白くない。そこで彩色だけ毎回別のマンガ家にやってもらって、あたかもゆうきまさみが書いているんじゃないようにするという企画付き。それでもゆうきまさみの絵はゆうきまさみの絵なんだが。
そしてかおるはBLマンガ家として成長していくのであった。
ということが描きたいのではなくて。
熱血一直線のかおるが冴えない兄の忠告を聞いてストーリーテリングを直しているあたりは、ゆうきまさみのマンガ入門。彩色がかわるだけでこんなにかわります、なんていうのもマンガ実習編かも知れない。それから嘘かまことかはわからないが、ゆうきまさみのギョーカイ裏話。というのがこのマンガの面白いところかも。なかなかにメタなマンガなのだ。
件のマンガ賞受賞作のタイトルでもある「でぃす×こみ」の意味は表紙に書いてある通り「discommunication」のことなんだろうが、「ディするコミック」とかいろいろに取れそうでもある。当面、「でぃすこみゅーじっく」ではなさそうだが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかつて武蔵野にあって今は長野に移転した長命者の療養施設・光明苑。雪村も一時期入所していたことがあるそこの隔離棟に収容されている柘植章太。彼は、雪村からの血分けで長命者になった後、60年間眠り続けているという。そして、彼が、「羊殺し」の目撃者らしい。次巻は彼を中心に「羊殺し」の核心に迫っていきそうなエンディングとなっていました。
あかりの顔をかつての思い人の棗と見間違えるあたり、雪村があかりを彼女の孫と認識するのもそう遠くないのかもしれません?そのとき、雪村がどのような反応を示すか、今から楽しみです。(笑)
それにしても、二百年生きるとウツ期になる長命者という存在。今回登場した年齢が逆転した母娘のように、長生きするのも良いことばかりではない。何と因果な生涯なのでしょう。