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備中伊勢氏の領地経営
前巻の引きだとかなり不穏な感じでしたが、綱渡りで無事切り抜けた新九郎。いかにして領民からの存在感を勝ち取るかという話です。
内政ものとしてみても、面白い!
この時期の日本がどうやって領民と、周辺領主と経営していたかが、実にわかりやすく書かれています。
それまでの巻と違い、あの歴史上の人物がというのは少ないですが、室町戦国時代ものとして見れて、新鮮です!
Posted by ブクログ
始めは、全然面白くないと思っていたが、前巻ぐらいから面白くなり始め、今回はかなり面白い。
都=中央と領国=地方の、それぞれの力学と関わり合いの中で、戦国に向かって行こうとする動きが感んじられる。
今まで歴史小説でも、題材は戦国の終わり(織田信長、信玄、謙信など)のほうが多く、室町の秩序が解体して戦国に移っていくところを題材にしているものはあまりないと思う。しかも、中央の出来事のみ、地方の動きのみでなく、両方を語ろうというのは、すごい意欲作。
乱世だなぁ
表紙で暴れ馬を乗りこなしている様に見える新九郎。本編2ページ目で落馬。
放蕩経営をしていた父親の名代で領地に行くが、分割統治していた親戚のクーデターに巻き込まれる。(戦国ものなのに、セリフでクーデターと出るのがゆうきまさみらしいw)
一方、京都では伯父の企みに協力した父親が隠居。否応なしに家督を相続する事に。
頭の良さは見える主人公だが、この時まだ十六歳。難儀だなぁ。
Posted by ブクログ
前巻からの荏原での謀略は意外な決着をみせるが、今度は貞親の失脚にともない父、貞親も巻き添えで、新九郎が家督を継ぐことに。派手な場面はないけれど、複雑な関係が絡み合う中で物事がどんどん動いていくこの感覚はゆうきまさみの真骨頂だなぁ。
Posted by ブクログ
所領での勢力争いありクーデターあり家督相続問題あり…時代の流れに巻き込まれ、次から次へと問題が山積するばかりの新九郎。明るい話題?といえばつる姫くらいだが、これもまたようわからん存在。もう5巻だというのに、お話はどう進んでいくのやら
Posted by ブクログ
5巻なのので基本構造は割愛。
歴史モノなので内容を語ってもあまりネタバレにはならないわけだが・・・。
新九郎が家督を継ぐあたり。
早雲の小説は何冊か読んだ気がするが、この辺りの事は書かれていなかった気がする。
後の英雄として頭角をあらわそうかといったあたりで、正直地味な展開ではある。
彼が大活躍するのは、もう少し後ではある。
・・・が、何やら、次巻大きな動きがありそうで楽しみ。
やっぱり戦国物は、権謀術数も魅力だが、そこに戦いが無いと!
次巻12月・・・刊行ペースが速いと完結が近いかと邪推してしまうが、早雲が輝くのは(出家して頭がという意味ではなく)もう少し後なので、もっともっと続いて欲しい。