ゆうきまさみのレビュー一覧
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感想 アトム ザ・ビギ(1)
ゆうきまさみ氏とカサハラテツロー氏のタッグ作品。
巨匠の作品を現代風にアレンジしている。
メカ、ロボット作品の名工である二人の持ち味が活かされ、とても良い具合に仕上がっている。メカ好き、ロボット好きにはたまらない作品だ。
ヒロインキャラも可愛く、ストーリーも面白い。
主役は二人の科学者の卵。親友同士である二人の関係がどのようになるのか、そこも見所の一つだ。
云ってみれば、この作品はロボット+青春群像劇である。
結末がどうあれ、読み続けたい作品だと思う。
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傑作。以上。
…とこれだけ書いておけば十分なのだけれど(笑)、これはもう見事に大河ドラマです。
北海道を気ままにツーリングしていた軟弱な高校生が行き倒れて、拾われた牧場の女の子に恋をする。始まりはありきたり。展開も真っ当な恋愛もの。だけど、作中期間5年、連載期間6年の間にじっくり熟成された人間模様が本当に素晴らしいです。終盤の展開には「週刊サンデーでここはっきり描くか?」とびっくりしたけれど、本作ならば納得。織りなしてきた心模様が最終話できっちり収斂して、思わず泣きそうになりました。
回を重ねるにつれ、メイン2人だけではなく、他のキャラクターに光が当たっていくのも長期連載ならでは。家族も、騎手も、調教師もそしてもちろんお馬さんも。悲喜こもごも、ドタバタ、ハラハラ。だけど筆致はいつも優しくて、そこがゆうきまさみさんの素晴らしい所です。
ああでも、繁行さんは何も悪くないと思うんだよなー(苦笑)。 -
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前に伏線があったが、連邦軍の偵察機が地球の空軍と接触し撃墜された。その偵察機の回収に宇宙の各お役所が動くが、いろいろとうまくいかず、業を煮やしたバーディーの幼なじみのイヌ型宇宙人クレド・ガッハウが地球に潜入。それを確保しようと軍が動くが、いろいろと不手際があって、つとむとその同級生の早宮と須藤が軍部の宇宙船に拉致される。そこでまたいろいろと不手際があって、跳ねっ返りどもがガッハウと地球人たちを拷問にかけようとし始める。ついに同級生のまえで正体を表さなければならなくなったつとむ/バーディー。
というのもこの20巻で一応終わりだからである。一応というのは連載誌『ヤングサンデー』が廃刊になるのに伴って連載を『ビッグコミックスピリッツ』に移すことになったのだが、なぜだかタイトルを換えて出直さなければならないのが出版社の掟のようなのだ。お役所の掟を揶揄するのが得意な、さしものゆうきまさみも出版社の掟には敵わなかったらしい。
とはいえ、鉄腕バーディー、軍の宇宙船の中で大暴れ。バーディーはともかくすごい力持ち、でも考えるのはちょっと苦手。そんなバーディーがひとりなら切り抜けられるが、ガッハウや地球人たちをいっしょに助けなければならないという状況で絶体絶命となって考え出した方法は……、もうほとんど『究極超人あ〜る』の世界。
大風呂敷広げ始めたところで話が収束するのは上記の大人の事情からであるという点については、おまけマンガ「最後のやんさん」を参照のこと。おまけマンガも拡大版ですぞ。 -
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新展開。
奥の院が動き出し、ついに地球近傍まで来ていた神祇官ネーチュラー・ゲーゼがバーディーの前に姿を現す。クリステラ・レビが一級異端と認定され、特殺官が派遣されるだろうという。バーディーの上司メギウスは昇進し、新たな上司はいけずでとりつく島がない。それから子ども時代のバーディーに意地悪していてあとで和解したクレド・ガッハウ(イヌ型宇宙人で外務省の役人)が人間に擬装して登場。
ということで現代の宇宙の諸事情がバーディーとつとむのまわりに降りかかってくる展開に戻るわけである。
おまけマンガは「コドモのまんが」。うわー、青少年は見ちゃいけません。 -
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作者はバーディーを思う存分暴れさせたかったのだろう。というのがこの温泉挿話。そのために「狂戦士殺し」バーディーの敵として古代の狂戦士(バーサーカー)を持ってくれば力不足ということはない。しかも地下に秘密の洞窟(古代の宇宙船が隠されている)を擁する古い温泉旅館という階層構造の舞台まで用意して。
他方、それは前史時代のアルタ王家という後半に連なる設定を少しずつ明らかにしていくというプロットの要請にも適っており抜かりはない。
バーディーの援軍として現れるのは、地球に漂着したアルタ王家の子孫である有田家の娘・紅葉。古代の武具、要するにパワードスーツ、を装着して、荷電粒子砲を持って参戦。
そしてそのストーリーが旧家の旧弊な価値観に囚われた人々の中で自由を求める娘の話にもなっているという、ゆうきまさみらしい日常性。
おまけマンガは「痛快!混浴刑事18 鬼の毛伝説殺人事件」。青少年は見ちゃいけません。 -
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1000年まえに地球にやってきたアルタ人。「鬼」を退治して、村に定着するが、その子孫が温泉宿の有田家らしい。旧館にある鬼のミイラ。お馬鹿なテレビクルーたちが鬼を蘇らせてしまう。
さあ、「鬼」、つまり古代のバーサーカーとバーディーのバトルが始まる。
有田家は何か鬼退治の伝統と秘密を抱えているらしいが、婿養子のお父さんは蚊帳の外。このお父さんはちょっと風貌が違うが、『じゃじゃ馬グルーミン★UP』の牧場の婿養子のお父さんぢゃないか。
で、バトルは一回で雌雄が決する訳ではないのは定石。いったんバーディーが勝ったかに見えたが、奈落に墜ちたバーサーカーは這い上がってくる。温泉につかってのんびりする御一行(読者サービス)。迫るバーサーカー。
おまけマンガは「隠し砦の三愚人」。温泉旧館のセットでアクションを撮影するゆうき監督とバーディー役とバーサーカー役。 -
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本書真ん中あたりで「第2部 完」。いつから第2部だったんだっけ?
で、クライマックスは獣人化してパワーアップするとともにバーディーの弱点を突いてくる氷川との死闘、追い詰められたバーディーは理性を失って戦闘マシン化する。
他方、獣人グループを沈着に始末していくのはゴメスと千明。そして友人たちの前から姿を消す千明。
後半は温泉で鬼と戦うバーディーの姿をフラッシュ・フォワードして見せてから、温泉旅行編が始まる。
某県の田舎に有田家という旧家が温泉宿を経営しているのだが、それが千年まえに鬼退治をして定着したという古文書があり、有田家がアルタ人の子孫ではないかという情報を、つとむたちの先輩筋の怪しいジャーナリスト室戸が持ってくる。つとむのほか、幼なじみの早宮と同級生の須藤、それにもうひとり北村という女の子を連れて、温泉旅行かたがた調査に赴く。温泉宿の娘はバーディーそっくり(表紙)。
死神博士・天本英世氏も登場しています。好きだなあ。
おまけマンガは「さらばなんかタイヘンな日々」。映画バーディ—の撮影現場。血みどろの氷川。あ、究極超人あ〜るもいる。 -
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一見地球人として暮らしているが、バーディーと同等以上の力を持つゴメスはどうやら、かつて地球に墜ちてきたアルタ人らしい。バーディーはゴメスに招かれ彼の家族と過ごす。
強い者は自分の身に降りかかってくる危険に大して配慮しない。しかし地球人の妻を持ち、娘もいるゴメスはそうはいかない。周りの人間も守らなければならないのだ。そしていまやつとむと二心同体のバーディーもまたつとむの周囲の人たちのことを考えなければならなくなっているという展開で、ここで悩めるヒーローは行動不能になったりするものだが、われらのヒロインのバーディーはあまり気にしていないようだ。
ただ獣人グループを何とかしなければならないという点ではつとむと意見は一致しており、ゴメスが獣人を始末するから、氷川はバーディーが殺せと彼に唆される。捜査官であるバーディーに「殺し」はないのだ。ここでもバーディー、悩みまへん。「私は私のやり方でやる」。
そう、11巻で死んだかと思われた氷川は生きていて、しかも若返っている。スピリッツの影響で、獣人の身体能力も手に入れている。彼は明治時代から生き続けて板らしく何か因縁がありそう。氷川対バーディーの戦いはバーディーが圧倒的に身体能力で勝るはずが、氷川がバーディーの弱点に気がつき、形勢が怪しくなる。
おまけマンガは「うちのパパは世界一2」。ゴメスよりも強い、ゴメスの奧さん。どこの家でもよくあることですよね。 -
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回想編は終わってまた現代地球の話に戻る。
氷川は死んだはずなのに獣人たちが次々と現れる。そしてリーたち理性を失わない獣人グループは氷川の手を離れて独自に行動。獣人の登場に対処する謎の包帯男(表紙)。公務員なのでこの事態に対処できないバーディー。バーディー上司に噛みつくつとむ。つとむがつとむじゃないのではないかと疑い出す幼なじみの早宮。
問題は地球人同士の抗争であり、連邦は手出しできないというお役所的対応に歯がみするつとむ。このあたりはゆうきまさみお得意の組織と個人の葛藤なのであるが、なに、抜け道も用意されている。
おまけマンガは「カズちゃん's High」。カズちゃんて、自らの獣人の力を制御しつつある千明のことね。もちろん謎の包帯男は彼だけど。 -
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バーディーの幼年時代編。
遺伝子操作かなんかで生体兵器のように作られた調整アルタ人のバーディーには両親がなく「人形」のヴァイオリンが養育を担っている。11巻で対決した「人形」のオンディーヌがヴァイオリンとタイプが同じで、バーディーにオンディーヌ破壊をためらわせる要因となっていたのだ。
アルタ人独立を要求するレビのテロリズムのもと、アルタ人ということで差別されて幼年学校にも行けないバーディーを後に彼女の上司になるメギウス(カミキリムシ型宇宙人)と、後に警察学校の教官となるスケルツォ(トカゲ型宇宙人)が後見人となって教育する。そこに連邦の宗教的背景である奥の院から「黒い繭」の試練を課すことが勧められる。それをクリアすれば経済的支援も受けられる。「黒い繭」という疑似環境で戦闘的任務遂行が試されるのだが、前の晩にプログラムが書き換えられており、極めて過酷な課題になっている。それはどうやら奥の院の差し金らしい。バーディーはクリアするが、奥の院からはバーディーを奥の院勤務をもとめられる。もちろんメギウスは肯んずるわけがない。
そこにレビのテロ。奥の院の審神者が暗殺され、太古の「人形」バーサーカー(狂戦士)が送り込まれる。結局、バーディーを守ろうとしてヴァイオリンはバーサーカーと戦うが(表紙)、破壊されてしまう。その場面をバーディーは目にし(それは第2巻の冒頭に伏線がはられている)、そこから超人的な力を発揮してバーサーカーを破壊するのだ。それで「狂戦士殺しのバーディー」のふたつ名が贈られることになったのだ。
初期稿の『鉄腕バーディー』にすでに「狂戦士殺し」のふたつ名が出てくるのだが、こういうストーリーがそのころから設定されていたのかどうか。窮地に陥ると我を忘れて(つまりキレて)強大な力を発揮するというのは、『ドラゴンボール』などにもあるクリシェだが、往年のヤクザ映画がハシリという指摘は斎藤環だったか。
おまけマンガは「ほほえみのむこうがわ」、優しいけどホントは怖いヴァイオリンです。 -
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『鉄腕バーディー』は地球で繰り広げられる宇宙人と人間の陰謀、それを取り締まる捜査官の話のようでいて、実はさらに大きな物語が背景に控えているので、本巻でちょっと話がバーディーの生い立ちに広がる。
前巻、ロボット「人形」のオンディーヌと戦っていて、何か記憶が喚起されて一瞬手が緩むバーディー。結局、大混乱の中、つとむの姿で倒れているところを浄火学院の人々に救出されるのだが、それ以降、つとむの中でバーディーが反応しないのだ。宇宙船に調べてもらったら、今度はバーディーの姿のまま精神はつとむという状態で固定してしまった。
困るつとむ。カミキリムシ型異星人の上司メギウス曰く、「われわれの目から見ると、君とバーディーの外見など大して違わないぞ」。おお、それはごもっともだ。だけど、それじゃ、つとむがバーディーに変身するというこのマンガのキモがまったく意味なし。
バーディーとつとむの精神が融合しつつある徴候を発見した異星人の医者は、融合を阻止するため、バーディーの生い立ちを知識としてつとむに与えることにする。これは読者にバーディーの生い立ちを語るための作者の高度なテクニックである。さらに地球にやってきたアルタ人神祇官のネーチュラーの回想を交えて補強するという技を使う。
バーディー・シフォン・アルティラ、シフォン星で生れたアルタ人のバーディーは、調整アルタ人。警察や軍関係での使役を目的に強靱な体質を与えられて誕生した。連邦の首都オリオテーラでは抑圧されたアルタ人が暴動を起こしている。そしてアルタ人への弾圧は、アルタ人の独立を目指すクリステラ・レビのテロリズムによってさらに加熱しているのだ。
おまけマンガは「青少年ナントカカントカ条例をブっちぎれ」、時代を感じさせますな。 -
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氷川(本巻表紙)の実験によって作られた獣人部隊、背後には防衛省が資金を出している。また、レビの浄火学院もゆるくつながっている。氷川の実験を知りつつ、強力に後押しするでもなし、禁止するでもない。
どうやらつとむの姉のはずみがバイトでいった先が氷川の実験の被験者となることだと気づいたつとむ/バーディー、氷川ケミストリーに突入。バーディーは獣人部隊と一戦。だいたいバーディーが獣人程度に負けるわけはないのだが、催涙ガスのようなものを嗅がされて撤退。
浄火学院の近くの水没病院にはずみがいるとの情報を得て、つとむの姿で向かう先、大雨に遭って浄火学院教母であるレビと遭遇するつとむ。学院で客として厚遇されるのだが、彼らはそれが最大の敵であるテロリストのレビだとはわからない。
湖でバーディーが遭遇するのは3巻あたりで戦った、殺人ロボット「人形」のオンディーヌ。オンディーヌという名称が入念な伏線だったことがここで初めてわかる。水中で最強。
暴走する氷川に防衛省側も締めにかかる。
水没病院で風雲急を告げ告げ告げ。
「鉄腕」という言葉は『鉄腕アトム』以前からあるんだろうが、鉄のように強いの意味であって、金属製ではなくともよい。バーディーはまさに強靱な身体を持つのだが、そういう強いヒーロー、いやヒロインには弱点をつけておかねばすぐに勝利してお話が終わってしまう。バーディーの「カラータイマー」、ひとつはふだんはつとむとして過ごさねばならないという足枷、そしてもうひとつは明るく真っ直ぐな性格ゆえに猪突猛進で海千山千の敵たちに腕力以外はあまり敵わないこと、であろうか。
こういう「明るいお馬鹿主人公」の系譜というのは『ワンピース』のルフィとか、結構あるのだが……
おまけマンガは「魔法のドジっ娘オンディーヌ2 人魚姫の巻」。 -
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地球に近づいてくる連邦の宇宙船。地球人にその存在がしれてもかまわないようです。神祇官なる者が乗っています。
ゴメスの会社を突き止めて談判に行くバーディー、そのころ千明を匿うゴメス宅に、スピリッツの製造元・氷川の手の者の跳ねっ返り、リーが襲撃を企てます。ゴメス宅は「人形」が守っていますが、獣人たちの数が多い。駆けつけるバーディーとゴメス。千明を守るというゴメスをバーディーは論駁できませんし、ゴメスの奧さんも娘もいい人そうです。
氷川は第二次大戦の亡霊と会話しています。若く見えますが、実はスピリッツで若返っているだけで高齢なのかもしれません。いやいやオキナガではありまへんな、これは『白暮のクロニクル』ではないので。しかし『白クロ』の発想元はこの辺にあったのかも。
氷川の獣人部隊もリーを差し置いても人材が揃ってきたようです。
相変わらず直情的なバーディー、氷川の会社、氷川ケミストリーに殴り込みです。
おまけマンガは「廃棄物13号」。いやいや、『パトレーバー』でもないですって。 -
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ゆうきまさみさん、個人的には存じ上げませんが、いい人なんでしょうな。極悪人が登場しないんです。
冷酷なテロリスト、クリステラ・レビは男のはずが新興宗教団体・浄化学院の教母様で、キツネみたいな顔しているけれど、「皆殺しにしておしまい」なんていう感じじゃないんですな。その腹心のゴメス(本巻表紙の方ですな)は貿易会社の社長で、かわいい奧さんと娘がいて。千明を匿っています。
千明を奪還しに行くバーディーに「右腕ひとつでお相手しよう」というゴメス。バーディー対ゴメス、第1戦。地球人かと思っていたゴメスはバーディー以上の力を発揮しアルタ人のようでございます。バーディーは敗北を喫すのですが、ゴメスはバーディーの腕一本へし折るだけでそれ以上の攻撃はしません。いい人です、わりと。
バーディーに援軍登場。しかしアルタ人はもう枯渇していて、地球でも怪しまれず行動できるという点で、ギデル・フォルテ巡査部長とその部下が送り込まれてきました。なんだかまぬけです。姿はネズミ、集団で知能を持つという集団知性の異星人です。こうしたところ、ゆうきさん、SF的アイディアをよく知っておりまんな。フォルテ巡査部長、いい人ですよ、すぐに柱かじりますけど。
いや、まあ、スピリッツ計画の主導者・氷川はあくどく描かれているかもしれませんが、彼にも過去の因縁がありそうです。
おまけマンガは「うちのパパは世界一」。ゴメスの娘・讃良ちゃんとお父さんの心温まる麻雀オチのお話。 -
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お話は獣化/超人化を始めた千明の争奪戦のようになっておりますな。陣営は連邦とレビに二分されているはずが、それぞれ跳ねっ返りがいて複雑化しとるわけです。
われらが主人公、つとむと一体化しているバーディーは連邦捜査官ですが、同僚のカペラ・ティティスは元軍人でやり口が極めて残虐。しかも軍の元上官と内通しているようです。
千明の獣化を促したのはレビの浄化学館の病院ですが、獣化薬スピリッツを精製した氷川は日本政府とも内通しながら、いささか独断専行。その氷川の手下のリー・シャンファも独断で行動して困ったことでがす。
千明に接触するリーに襲いかかるカペラ、そこに急襲するレビの腹心のゴメスとその「人形」たち、送れて駆けつけるバーディーと、七つ巴くらいの抗争になって、で、結局、ボロボロになった千明をバーディーは救えず、千明を保護したのはゴメスという展開でございます。
氷川はスピリッツによる超人部隊を日本政府に売り込むため、失敗した獣人を世に放ち、その始末に部隊を投入。氷川の実験につとむの姉はずみが巻き込まれそう、そうしたら宇宙から何かまぬけなひとたちが来たみたいなんすよ。
おまけマンガはまたもや映画『鉄腕バーディー』の撮影現場で、監督ゆうきとリーと氷川とゴメスが麻雀やってる「哭きのリー」。 -
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さしたる目的もなく日々漫然と過ごしているだけだったつとむにとって宇宙人バーディーと一体となることは迷惑以外の何でもなかったわけですが、人並み程度には正義感も義侠心もある平凡人のつとむはバーディーに課せられた使命に一定の共感を寄せて、協力していこうという姿勢が強くなっていきます。
友だちの千明がスピリッツ投与による超人化の実験をされており、今までは宇宙人同士の問題としか思っていなかったのが、つとむ自身のまわりにも事件が広がってきたからでもあります。新興宗教団体・浄化学館の附属病院に入り込み、千明を強奪してきたバーディーは謹慎処分となり、千明はバーディーに惚れてしまいます。
その千明はレビによってアルタ王にすることが目論まれていることがちらっと出てきます。人間にスピリッツを投与し超人戦士を作る実験をしている氷川とレビの間にも、そしてバーディーと他のアルタ人捜査官の間にも、不協和音が走っています。
おまけマンガはバーディーに惚れちゃった千明「あおいケモノ」。 -
Posted by ブクログ
さてさて、宇宙のほうがどうなっとるのか、連邦の首都オリオテーラが登場いたします。複眼の宇宙人が神官のようで、昆虫的といえば昆虫的ではありますが、これだけがちょっと異質な生物で、首席執政官はオウム型宇宙人。バーディの上司メギウスはカミキリムシ型宇宙人、警察学校の恩師スケルツォは恐竜の骨格みたいな貌をしております。その周囲には、キツネか何かのような宇宙人、イルカのような宇宙人などなど。ゆうきまさみの想像力は貧困で、宇宙人といったって地球の動物みたいなものしか作れないんだなあと思ってかつて読んでいたのでありまするが、そしてそれは真実なのかもしれないにしろ、それをあとで伏線として利用してしまうしたたかさには脱帽しましたです、はい。いやいやそれはちょっと先走りました。
そんな宇宙人たちの連邦の社会において、地球人型のアルタ人は少数派の様子。むかし、古エネマ人の大帝国ができてから衰退期にかけてアルタ人は迫害されていたんですと。アルタ人にはイクス系(イクシオラ)とエタナ系(エタニオラ)がおりまして、前者はバーディーたちなんですが、怪物的力を持つわけです。そして後者は地球人にそっくりなんでございます。スピリッツをエタニオラに投与して超人的な戦士を作ることをレビは、そしてその意向で動いていると思しき氷川は画策していることがだいぶ明らかになってきやした。
それからびっくりでございますが、地球にはアルタ人難民もひっそり暮らしており、難民のネットワークを作っているのでございました。
以上、地球と宇宙の状況でした。
氷川の研究は人間を超人化しても知能を下げてしまう問題があるものの、低脳超人小隊を形成し暗躍。他方、バーディーは人体実験をしているらしき新興宗教団体の附属病院に潜入を試みます。
おまけマンガは防衛省のお役人らしい重信さんの「メンインブラックな日々」。