ゆうきまさみのレビュー一覧
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『白暮のクロニクル』は全体をつなぐ連続殺人鬼“羊殺し”の謎を縦糸に据えながら、各巻において殺人事件とその謎解きが完結するという構造をとっている。
本巻では若い女性が殺害される。しかも内臓を抜かれている。
“羊殺し”と同じ。
“羊殺し”はもう70年にもわたって12年に一度、未年に若い女性を殺して内臓を抜く。確かに今年は未年だが、“羊殺し”の犯行はいつも冬。まだ秋じゃねえか。
という展開。ゆうきまさみ、意外な人が犯人という仕掛けを繰り出そうというのがこれまでも見えているので、真犯人はだいたい見当がついてしまった。
今回は連続殺人鬼の謎を追うため、雪村魁の按察使文庫には「殺人研究家」 -
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吸血鬼ともいえる長命者、オキナガが現代社会に存在し、厚生労働省が管轄する、という設定の細部を詰めていくと結構いろんなことを考えなければならなくなってくる。そういう思考実験もSFの醍醐味なのだが、本巻ではオキナガの収容施設が舞台だ。長く生きすぎて時代との接点を失ってしまったオキナガに読み書きを教えたりして社会復帰を支援する施設なのだが、食うには困らないしと施設に安住してしまっているオキナガも多い。他方、母がオキナガで、面会者の娘がどんどん老いさらばえていく家庭の描写などの悲劇も描かれる。それゆえ「絶望の楽園」。
主人公のひとり、厚労省のオキナガ担当の役人・伏木あかりは研修でこの施設・光明苑に -
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第4巻はフーゾク嬢を狙った連続殺人事件。しかも被害者はたんまりと血を吸われている。すわ犯人はオキナガか。オキナガのやっている吸血鬼愛好会サイトが浮上するが、遊びでやっている彼らの犯行とは思えない。が、何か隠している風で怪しい。うんぬん。
今回は「吸血鬼安楽椅子探偵」雪村が活躍する巻。真犯人を推理であてていくあたりは正統派の推理マンガになっているわけだが、国会での長命者援護法の改正案成立と話がリンクしていくあたりがゆうきまさみらしい。
「自分たちが不利になるような事実を雪村さんが暴きだしたりしますか?」「やりますよあれは」「やるでしょうな」「馬鹿ですからね」という具合で、雪村のはぐれっぷり -
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この『白クロ』、羊殺しの謎という大きな話を背後においておきながら、各巻は読み切り的な展開にしていくつもりらしい。
基本、長寿者であるオキナガを管理する厚生労働省のお役人の伏木あかりが主人公だからお役所っぽい話で始まる。今回はオキナガが行方をくらまし寒村に集まっているらしいという情報の調査。
オキナガは不老不死、心臓を破壊しないと死なない、日光が苦手、生肉が好き。吸血鬼を念頭においたような設定だと思ったら、吸血鬼のことと言い切ってしまっている。ただ巷に伝わる吸血鬼伝説と同じというわけではなく、血を飲まなきゃ生きていけないわけではないし、十字架やにんにくが苦手なわけでもない。人間の血を吸って -
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不死者の物語は幾多あるが、不死の理由は、もう死んでいるから死なない、死なないほど頑丈、回復力が異様に強い、だいたいこんなパターンだろう。神的な存在はそもそも生物のように生きてはいないから、ゾンビと同じ範疇。
このマンガのオキナガは、回復力が異様に強いという不死性で、心臓が破壊されない限りは治癒してしまう。心臓が弱点とか日光が苦手とかいう辺りで、ちょっと匂わされていたが、どうやらオキナガは吸血鬼の系譜のようであることが、2巻でさらに示唆されている。
探偵ものとしては、未年に女性の内臓をえぐる「羊殺し」の謎が提示されるが、2巻では事件にはほとんど進展はなく、88歳だが見た目は少年の雪村塊の -
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懐かしい?
機動警察パトレイバーの番外編。
まさか電子化されていたとは!
作者の趣味というか好きだったTV番組とか映画の
ジャンルのパロディなんか同世代なので、思わず笑って
しまったりと。
サクサク読めて面白かった。 -
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電子化リクエスト対応に感謝!
一気に読めてしあわせ!タブレットでたくさん読めて持ち運べて便利この上ないです。
リクエストに対応していただきありがとうございます!いよいよ残るラスト巻もしっかり買いますので是非電子化してください!
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購入済み
早く次が読みたい!
もうあとちょっとでクライマックスなのに、何故かここから電子版が出てくれないのでやきもきしてます。
一気に読んでしまうほど、ストーリーが複雑に絡んでて面白いです。
早く次を出してください!