ゆうきまさみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高校生の主人公・俊平が北海道をバイクで旅行中に行き倒れ、牧場に拾われるところから物語は始まる。受験からの逃避で旅行をしていた彼は牧場での・・ようは田舎特有のコミュニケーションを中心にして組み立てられた生活に憧れと心地よさを感じ、それを確認する為に何度もその牧場へ足を運び、なしくずしに雇われて働くことになる。それゆえに起こる学歴至上主義の親との衝突もありながら、基本はその牧場の仕事・・・つまり競馬用の馬を育て上げ送り出しという部分が主軸になる。そして、馬を育て上げることの困難さや、馬主から見た競馬の描写、騎手の生活、牧場としての経営の内実、そこで働く人間の暮らしぶりなどなど・・・ようするに、この作品は、味気ない生活を送る主人公=読者の逃避的な物語という王道のテーマがありつつも、馬券を買う大人たちの立場という一面的な視点からではなく“競馬”というものを様々な側面から描き出している部分において普通の成長記とは違った面白さがあるわけで。少年誌でやるには本格的すぎるとすら思える