カズアキのレビュー一覧
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大正時代の旧制高校を舞台に、センセらしい笑いと胸キュンがいっぱい詰まった初恋ラブストーリーでした。
ハイカラさんの世界観が好きならドハマりかも。モーさまのトーマの心臓を思い起こすような、リーベ呼びに萌えるかも。
全寮制の話は定番ベタでも、やっぱり面白いです。ツン×天然なので誤解ばかりしてケンカップルっぽいのでそのやりとりも面白かったです。本編だけだと本当に素直じゃない草介に苛立ち、捷くんがちょっとかわいそうな気もしてしまうんですが、それでも実はすごく好きなんでしょ~とツッコみたくなる草介の気持ちは見事にダダ漏れで…!
そんな草介の心情が、描き下ろしの「燃ゆる頬」では彼視点で詳細に描かれてい -
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冬基の母・薫が亡くなった理由が彼女の残した日記により明らかになる。それが原因でカイは三ツ野家に戻ってこなくなり、冬基とカイの不和は決定的に。もはや対決は避けられないのか?二人の兄と同じ食卓を囲みたい桃は、自分の家族を守るため戦うことを決意する。舞台は日本を離れ、ヨーロッパ、そして中央アジアへ――。美味しいご飯と名画と謎。シネマティック・ミステリー緊迫の第3巻。
カイがかつて自分の家族を殺された過去があってその復讐のためにテジェニスタンの大統領を狙っていることは2巻で明らかになりましたが、まさかの冬基が応援する側につくとは・・・。ずっと妨害するつもりだと思ってた。でも母親の死で恨んでるカイが犯 -
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意志の強さ
強く逞しく柔らかい思考で女性らしい健気さが際立つ主人公。
媚びないのに真っ直ぐさが愛おしいこういう女の子はいいね。
ストーリーもしっかりしているので、ぜひ続きを期待したい。
自国に戻っても主人公の進む道は険しくなるだろうけど、逆境をどうはねのけていくのか、アルスじゃないけど、見届けたいところだ。 -
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殺さなければならない相手がいるらしいカイ。カイの秘密を暴こうとする冬基。二人の兄に仲良くしてほしい桃だが、桃を狙う人物もいるらしい。あるドイツ人監督の墓が暴かれ頭蓋骨だけが盗まれる事件を発端に、外人墓地でさまよう不気味な男が目撃されるようになる。噂に怯える桃だったが、ある日自宅が襲撃され侵入者が?!その正体は・・・。そして兄の冬基が誘拐される事件が起こり、不安に慄く桃。書下ろし「日本で一番有名な脚」を収録。
少しだけ三ッ野家の事情が明かされ、すごいインパクトでおじいさん登場。カイについてはまだまだ謎だらけで、でも桃に対しては心を開きつつあるのがほんともう///秘密を抱えた男っていいよね。てか -
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育ての祖父が急逝し、彼の映画館を取り戻すため高校へ進学するのを諦めて働くつもりでいた桃。怪しげな店でアルバイトという名目でやってきた桃だが、そこで売り飛ばされかける。そこへ兄と名乗る二人の男が現れて助けてくれたことで、新しい家族ができる。甘い顔立ちながら会社を運営する冬基、無口でほとんど話さないカイとの共同生活が始まり、喜びを感じる桃だったが・・・。
ようやく嬉野先生の長編が読めてとても嬉しい。金星特急と同じように謎に包まれた設定にわくわくします。気になりながらもページをめくる手が止まらない。二人の兄はいったい何者なのか。特に血のつながりがないカイがどう変わっていくのか。まだ1巻なのでこれか -
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3つの話が入った短編集。どれもハッピーエンドではないな〜(笑)コバルトっぽくない話ばかりだったけど、個人的には面白かった。いつも読んでるやつと違ってて。大人向けの話だな。イラストレーターさんが豪華。3つとも別々の絵師さんが描かれてます。
妖精の庭と夏の夜の夢にはまだ救いがあるような、ないような感じですが、嘘つきたちの輪舞はあ〜……って感じで後味がよくないです。でも面白かったです。ミステリー要素もあり、後半にいくにつれて謎が明かされていきます。ほんと嘘つきばかり!(笑)でも激しくて切ない愛ばかり。
夏の夜の夢はタイムリープものでSF要素が含まれてたので頭の中でなかなか物語が一致せず、読んだ所を行 -
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恋も知らずに親の決めた婚約者と結婚することを嫌がり、城を抜け出した男爵令嬢のアン。アンは城下町で自分を助けてくれた美青年に淡い恋心を抱くが、名前も聞けないまま別れてしまう。そして人知れずひっそりと存在するチョコレート専門店ショコラトルで甘い香りに包まれ、彼と再会することになる。
手違いで本当は婚約者同士なのに、そのことを知らずに恋に落ちるアンとトリスタン。読んでてもどかしかったけど、なかなか面白かった。初読みの作家さんだったけど、続きもまた読んでみよう。三部作みたいだし。トリスタンの兄が何やら絡んできそう。アンは15歳らしく、元気で表情もクルクル変わり、でも可愛らしくて好感が持てました。トリ -
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ネタバレシリーズ2巻目。続編出ましたね。やった!
再び楽師になるために楽院で音痴の矯正に励むイヴリーン。紆余曲折を得て、ありのままの自分を受け入れてくれたリュクシオルから何故か必死に逃げています(笑)優等生でカタブツ、だけど真面目で誠実なリュクシオルから逃げるのは彼の視線を受けるだけで、声を聴くだけで鼓動が高まって仕方ないから。恥ずかしさに耐えきれず、イヴリーンは今日も追いかけっこに励む日々を送っていた。そんな中、イヴリーンに知らされた噂話。エルネスティーヌが隣国で生きている!?そして消えたと思っていたひばりが彼女の側にいるという。それを知ったイヴリーンは居ても立ってもいられず、楽院を抜け出しその噂