カズアキのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
19世紀イギリス、エリオット男爵の事件簿続編。
「見える」か「見えない」か、「ある」か「ない」かではなくて、生者にも死者にも慈しみがある、それがエリオットの魅力だと思う。そりゃ、あったらいいな。あってほしい。亡くした大切な人に会いたいし、話したいし。そんなことがあるなら、そう信じたい。目に映るものだけが真実ではなくて、そう、見えない何かがあると感じると、不思議なことに優しい気持ちになれる。生と死をわかつ境界線があやふやなら、そのどちらにいても、きっと心は伝えあえると思わせてくれる。たとえそれが幻想だとしても、少しの暖かさを得られるし、めぐる朝の苦しさが和らぐきもする。。たとえ、幻想だとしても。 -
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購入済み
虚実の境
どこまでが現実なのか、それともそんな全てが現実ということか。英国の時代の香りも漂って何とも美しくもまがまがしい。幽霊が普通に間近で話したり事件解決に関わってきて、周囲には見えているのかいないのか、読み返したらヒントがあるのかも。エリオットとコニーが現実世界で幸せに生きていくことってできないものなのかともどかしい気持ちにもなりました。
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ネタバレ 購入済み
ホントに若葉の戀(’-’*)
舞台は全寮制の旧制高校で、古きよき時代のお話でした。
ドイツ語の単語が飛び交う明瞭な流れの中、登場人物も皆魅力的で愉しく読み終えました。
特に主人公CPは題名通りに、若々しく清々しくまさに若葉のようだな(*´-`)
このお話の先、彼等には戦争や別れや死など怒濤の人生が待ち受けているかと想像すると、このまま2人がどうか離れ離れになりませんように、と願わずにいられない切ない気持ちになります。
中盤以降両想いになった2人のイチャイチャをもう少し読みたかったよ、の希望を込めて★4つにしました。
作中に出てくる南方熊楠の本も読んでみようかなww
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Posted by ブクログ
真っ直ぐで純粋な志生と、ゲイであることで心に傷を負っている眞山先輩のお話。
期間限定の恋人から始まったけれど、交換日記を書いたり一緒に過ごしたりするうちに、お互いをいつしか求め合う関係になっていく。
視点が入れ替わるからこそ二人の気持ちが理解できて、もの凄い早さでお互いを好きになっていくのがわかって良かった。
眞山先輩の気持ちが苦しくなる程わかりすぎて、途中、志生の兄の恵生に言われた「一生世間にまじわれない人種」っていう一言が辛かった。
朝丘戻先生は、一体誰に聞いて、当事者の気持ちを理解していくんだろう。同性愛者である自分に一番偏見を持っているのは自分自身なんだよ。だから、眞山先輩は恵生 -
Posted by ブクログ
ネタバレエリオットが幽霊を生きている人間と同じように見えている(要は区別が付かない)という点が様々な事件でより面白みを持たせてくれたなという印象。
お陰で驚かされること多数。
え、死者だったんかい! という。
でも怖いのは生きている人間の方。
事件を起こすのも、狂気に陥るのもいつだって生きている人間の方。
と単純にいかないのは流石栗原先生。
単純に幽霊が怖い話もある。
特に修道院の話は純粋にホラーとして怖かった。
真相も無論怖いし、確かに生きている人間の怖い話でもあったけど、犯人の執念が怖いというか。
絵面も断トツで怖かった。
基本的に偽オカルトを暴く系の謎解きだから「怖いと思った話は実は全然オカル -
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Posted by ブクログ
ネタバレ朝丘さんは好きなんだけど軽めの文体のかわいいラブラブ路線は合わないのでうーんうーん、と思いつつ、やっぱり合わないなーと思いながらも全面的に嫌いなわけではないんだよなと複雑な気持ちに。
いや、そこまで抵抗なく性的な戯れが出来る=生理的嫌悪感に繋がらないならそれは恋でいいんじゃん!? って偽の恋人ごっこにもだもだしました。
終盤の告白でああ、そういうこと…と。時間を経てすれ違いを乗り越えてもう一度結ばれあう、は朝丘さんの定番ですね。
男同士の恋愛やセックスこそ至高! って自分たちに酔っちゃってる感じは正直どうなんだろう。
男女間でも挿入を伴うセックスが正しいわけでも必須なわけでもないよ…あと、会社 -
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Posted by ブクログ
大統領暗殺を狙うカイ、カイのテロ行為を煽る冬基、二人の企みを止めたい桃。必死でイタリアの修学旅行から抜け出して真礼とともにテジェニスタンにやってきた桃だが・・・?三ッ野家の壮大な兄妹喧嘩の行方は!?
面白かった!!もう続きが死ぬほど気になるのに読み終えたくなかったこのジレンマ・・・もうほんと盛大な兄妹喧嘩だったけど妹の独り勝ち最高すぎか!みな幸せになれよ!!従兄妹だったのかあ、血縁関係はないって冬基に騙されたのでびっくりした。過去は悲しいけど、ふたりが出会えて良かった。そして最後のシーンでカイお兄ちゃんと呼ばれて笑みを浮かべるとかこっちが溶けるしかない・・・ごちそうさまです//
白鎖の教官と -