カズアキのレビュー一覧

  • 有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿 2

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    19世紀イギリス、エリオット男爵の事件簿続編。
    「見える」か「見えない」か、「ある」か「ない」かではなくて、生者にも死者にも慈しみがある、それがエリオットの魅力だと思う。そりゃ、あったらいいな。あってほしい。亡くした大切な人に会いたいし、話したいし。そんなことがあるなら、そう信じたい。目に映るものだけが真実ではなくて、そう、見えない何かがあると感じると、不思議なことに優しい気持ちになれる。生と死をわかつ境界線があやふやなら、そのどちらにいても、きっと心は伝えあえると思わせてくれる。たとえそれが幻想だとしても、少しの暖かさを得られるし、めぐる朝の苦しさが和らぐきもする。。たとえ、幻想だとしても。

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    2021年01月28日
  • ジギタリスの女王に忠誠を 修道院の王位継承者

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    面白かった。生来強いわけでも特別賢いわけでもない女の子が、運命に流されないために、大切なものを守るために、強くなることを決意して茨道を行くのが好き。

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    2021年01月26日
  • 有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿

    購入済み

    虚実の境

    どこまでが現実なのか、それともそんな全てが現実ということか。英国の時代の香りも漂って何とも美しくもまがまがしい。幽霊が普通に間近で話したり事件解決に関わってきて、周囲には見えているのかいないのか、読み返したらヒントがあるのかも。エリオットとコニーが現実世界で幸せに生きていくことってできないものなのかともどかしい気持ちにもなりました。

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    2020年12月31日
  • 若葉の戀

    ネタバレ 購入済み

    ホントに若葉の戀(’-’*)

    舞台は全寮制の旧制高校で、古きよき時代のお話でした。
    ドイツ語の単語が飛び交う明瞭な流れの中、登場人物も皆魅力的で愉しく読み終えました。
    特に主人公CPは題名通りに、若々しく清々しくまさに若葉のようだな(*´-`)

    このお話の先、彼等には戦争や別れや死など怒濤の人生が待ち受けているかと想像すると、このまま2人がどうか離れ離れになりませんように、と願わずにいられない切ない気持ちになります。

    中盤以降両想いになった2人のイチャイチャをもう少し読みたかったよ、の希望を込めて★4つにしました。

    作中に出てくる南方熊楠の本も読んでみようかなww

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    2020年12月12日
  • 夜明けの嘘と青とブランコ【電子限定版】【イラスト入り】

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    真っ直ぐで純粋な志生と、ゲイであることで心に傷を負っている眞山先輩のお話。
    期間限定の恋人から始まったけれど、交換日記を書いたり一緒に過ごしたりするうちに、お互いをいつしか求め合う関係になっていく。

    視点が入れ替わるからこそ二人の気持ちが理解できて、もの凄い早さでお互いを好きになっていくのがわかって良かった。

    眞山先輩の気持ちが苦しくなる程わかりすぎて、途中、志生の兄の恵生に言われた「一生世間にまじわれない人種」っていう一言が辛かった。

    朝丘戻先生は、一体誰に聞いて、当事者の気持ちを理解していくんだろう。同性愛者である自分に一番偏見を持っているのは自分自身なんだよ。だから、眞山先輩は恵生

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    2020年09月02日
  • パラスティック・ソウル(1)

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    リアルっぽい感じのSFモノ。SFはあまり趣味じゃない自分も楽しめました。ストーリーが緻密に練られていて面白い。そして、切ない!

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    2020年05月31日
  • 楽園のうた(2)

    購入済み

    好きです

    ドラマCDからこの作品を知ったのですがドラマCDには入ってないシーンなどもあって3時間ずっと読み続けてましたそのくらい好きな作品です。

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    2020年05月20日
  • 有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿

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    学生のころからずっと好きで読んでいる作者さんの新刊。
    どうしようもなく救われてしまった瞬間、という描写がとても良かった。コニーが好きです。
    また、作者さんがSNSで「サクサクした文体を目指した」というようなことをおっしゃっていたけれども、その「サクサク」具合もとても心地よかった。

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    2020年05月19日
  • 有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿

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    ネタバレ

    エリオットが幽霊を生きている人間と同じように見えている(要は区別が付かない)という点が様々な事件でより面白みを持たせてくれたなという印象。
    お陰で驚かされること多数。
    え、死者だったんかい! という。
    でも怖いのは生きている人間の方。
    事件を起こすのも、狂気に陥るのもいつだって生きている人間の方。

    と単純にいかないのは流石栗原先生。
    単純に幽霊が怖い話もある。
    特に修道院の話は純粋にホラーとして怖かった。
    真相も無論怖いし、確かに生きている人間の怖い話でもあったけど、犯人の執念が怖いというか。
    絵面も断トツで怖かった。
    基本的に偽オカルトを暴く系の謎解きだから「怖いと思った話は実は全然オカル

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    2020年05月04日
  • 若葉の戀

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    領家の空回りっぷりが面白い。捷のことが気になって仕方がないのに、口を開くと悪態をついてしまうのだから。後半の領家視点の話で、そのときの気持ちが分かると更にニマニマしてしまった。捷の鈍感さと領家の不器用さ。どちらもイライラすることもありそうだけど、そんなところも含めてお互いのことが大好きなんだろうな。と分かって、幸せな気分になれた。

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    2020年04月21日
  • 文豪Aの時代錯誤な推理

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    ネタバレ

    つい最近、朔太郎読まなきゃ!って思ったばかりなのに、今度は芥川読まなきゃ!になった。作中に出てくる作品で読んでみたいのは「蜜柑」と「魔術」かなあ

    語り口はライトだけれど、事件は実際にも起こりそう。ちょっと背中を押されて、あちら側へ行ってしまう。連鎖する犯罪に対する人々の無関心。

    茶川さんがかわいい。茶川さんと弥生の距離感がとても良いです。
    他の田端組出てきたら面白そう…だけど、そうなると違うはなしになってしまうか…

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    2019年06月26日
  • パラスティック・ソウル(4) endress destiny

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    パラスティックソウル読み終わってしまった。
    初期の願いが叶う系のお話の雰囲気がすごく好きだった。三作目四作目は、シリーズというより同じ世界の別シリーズていう感じかな。
    これはこれで好きだけども。そしてこのあとOがどうなっていくのか気になる…。ジェフリーは若い時も年老いてもとにかく可愛かったな…

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    2019年02月15日
  • 神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット

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    既刊を再読してから手をつける程度に楽しみにしていたのだが
    残念ながらもうひとつ
    『東京レイヴンス』の方に向きたいのはわかるけれど
    さらにもう少し閉じない形でまとめてほしかった

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    2019年01月08日
  • エデンの初恋【電子限定版】【イラスト入り】

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    ネタバレ

    朝丘さんは好きなんだけど軽めの文体のかわいいラブラブ路線は合わないのでうーんうーん、と思いつつ、やっぱり合わないなーと思いながらも全面的に嫌いなわけではないんだよなと複雑な気持ちに。
    いや、そこまで抵抗なく性的な戯れが出来る=生理的嫌悪感に繋がらないならそれは恋でいいんじゃん!? って偽の恋人ごっこにもだもだしました。
    終盤の告白でああ、そういうこと…と。時間を経てすれ違いを乗り越えてもう一度結ばれあう、は朝丘さんの定番ですね。
    男同士の恋愛やセックスこそ至高! って自分たちに酔っちゃってる感じは正直どうなんだろう。
    男女間でも挿入を伴うセックスが正しいわけでも必須なわけでもないよ…あと、会社

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    2018年12月30日
  • パラスティック・ソウル(3)

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    面白かったー。予想もしてなかった展開ではあったけれど、その結果、文庫版書き下ろしがすごく切なくやるせなく感じた。

    なんにしても、色々あっても、みんな幸せなのかな。
    だったらいいな。
    そして四作目がとても楽しみ。

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    2018年11月24日
  • デ・コスタ家の優雅な獣

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    周りは姫と花嫁ばかりだが
    少女向け作品の題材として男を惑わす悪女ものも昔からの有力なひとつ
    いかにも半分素人の粗雑な作品のなかにあるだけに
    本作や『FLESH & BLOOD』のようなまともな小説を作るひとが
    なぜか混ざっているのが却って異様な気がする
    中身はやや定型すぎるがまっとうな少女の冒険小説として適当なつくり
    舞台の題材にたいしてやや仕掛けの装飾(ハッタリ)不足が弱点

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    2018年10月25日
  • パラスティック・ソウル(2)

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    はぁ、面白かった。
    前作に比べたら魔法の薬?はおまけというか繋がりだったかな。でも3話の願いは切ない……!
    じわじわと謎が出てきて謎が明かされて、でも謎が残る。続き2冊も楽しみ。書き下ろしではほっこり。

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    2018年10月16日
  • パラスティック・ソウル(1)

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    以前ノベルズやドラマCDで怖いとか辛いとかいうイメージのお話だったので、なんか読みたくないなぁと・・・。

    そうでもなかった(笑)。
    ハッピーエンドではない方は、やっぱり辛いね。

    謎の解明ができるそうなので、あと3冊、楽しみにしていようと思う。

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    2018年10月10日
  • 異人街シネマの料理人(4)

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    大統領暗殺を狙うカイ、カイのテロ行為を煽る冬基、二人の企みを止めたい桃。必死でイタリアの修学旅行から抜け出して真礼とともにテジェニスタンにやってきた桃だが・・・?三ッ野家の壮大な兄妹喧嘩の行方は!?

    面白かった!!もう続きが死ぬほど気になるのに読み終えたくなかったこのジレンマ・・・もうほんと盛大な兄妹喧嘩だったけど妹の独り勝ち最高すぎか!みな幸せになれよ!!従兄妹だったのかあ、血縁関係はないって冬基に騙されたのでびっくりした。過去は悲しいけど、ふたりが出会えて良かった。そして最後のシーンでカイお兄ちゃんと呼ばれて笑みを浮かべるとかこっちが溶けるしかない・・・ごちそうさまです//
    白鎖の教官と

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    2018年09月23日
  • 文豪Aの時代錯誤な推理

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    2018年70冊目。現代に転生した芥川龍之介というぶっ飛び設定から、途中までドタバタコメディだと思って読んでたけど、途中から鋭い考察が混じってきたのはやっぱり森さんだなぁと。最後のぶっ飛びは謎過ぎるが。

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    2018年06月16日