あらすじ
ヴィクトリア朝ロンドンで知らぬ人はいない心霊マニア、その名も“幽霊男爵”エリオット。今夜も死者のベルに誘われて墓地に足を踏み入れるのだが、そこにいたのは10年前にエリオットが恋した女性で……。幽霊男爵のもとにもクリスマスはやってくる。過去という名の亡霊を連れて――。若き日のエリオットと助手コニーに迫る、ゴシック・ミステリー待望の第2弾!!
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Posted by ブクログ
今回も楽しかったです。前回に引き続きオカルト事件に関わりつつも、初恋のお話だったり身近な人物がでてきたりとよりエリオットさんの内側を知れる展開が多くてエリオットさんの人間らしさを感じられます。コニーとの関係性も良い…!それにしても表紙のコニーが可愛い。お話の中でも可愛いです。季節感あるお話もあるし、ミステリーな展開もあるしで大満足でした。次はヴィクター表紙かな?と既に3巻を待機してます( ´▽`)
Posted by ブクログ
19世紀イギリス、エリオット男爵の事件簿続編。
「見える」か「見えない」か、「ある」か「ない」かではなくて、生者にも死者にも慈しみがある、それがエリオットの魅力だと思う。そりゃ、あったらいいな。あってほしい。亡くした大切な人に会いたいし、話したいし。そんなことがあるなら、そう信じたい。目に映るものだけが真実ではなくて、そう、見えない何かがあると感じると、不思議なことに優しい気持ちになれる。生と死をわかつ境界線があやふやなら、そのどちらにいても、きっと心は伝えあえると思わせてくれる。たとえそれが幻想だとしても、少しの暖かさを得られるし、めぐる朝の苦しさが和らぐきもする。。たとえ、幻想だとしても。
エリオットとコニーの2人の旅をこれからも応援したい。そして、傷つきやすい本性を上手に隠すエリオットを優しく包むエリザベスとヴィクターも心強い。4人の調和が心地よい。