東海林さだおのレビュー一覧
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36冊目。最初がキャベツ。『キャベツに対する認識は薄い。一日中キャベツのことばかり考えている人はいない。しかし、野菜暴騰ということになるととたんにキャベツに注目が集まる。人柄がいいので行った先々でみんなから好かれてうまくやっていくが、代表となる料理がない。』
みんなが薄々感じているけど言語化するまではないということをズバリとユーモアの口調で語る。絶品です。
「冷やし中華の具の大義」錦糸卵には冷やし中華の入る大義がない。「ソーメンはストロー」
「サンマの悲劇」干物になっても尾頭付きである。鯵の干物とか頭をとってもよさそうだけど付いてる。「土瓶蒸しプロジェクト」吸い物で出せばいいものをあえて土瓶に -
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丸かじりシリーズで 一番最初の 本である。
週刊朝日に 1987年1月2&9日号から、
1987年9月18日の間に書かれたものである。
食に関する本で このように気楽に 書かれていて
蘊蓄ではなく、そのもてあそび方に 全力を注ぐ。
ナイター 弁当 ビール
30倍カレーに 挑戦する。
ネコ缶を食べる。
美味しいとは どんな味なのか?
馬肉を食べ行く。
トウモロコシの 律儀さに 感心して 正しく食べる。
冷やし中華。
スイカは がぶり食い。
かき氷は、なぜ アタマが きーんとなるのか?
終戦当時の食とは?
バイキングの食べ方。
プラスティックどんぶりが 軽すぎるのだ。
うな重を食べるには。その -
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読書録「平成サラリーマン専科カチョーもフキョーも丸かじり」4
著者 東海林さだお
出版 講談社
p33より引用
“冷めたピザも
チンすればおいしいよ”
漫画家でありエッセイストである著者による、
サラリーマンの日々を描いた一冊。
夜の飲み会から定年後の生活についてまで、
皮肉と哀愁がただようネタが書かれています。
上記の引用は、故・小渕元総理の一言。
海外のメディアで冷めたピザと書かれたこと
に対して、返した一言のようです。
日本人はユーモアのセンスがないと、昔から
よく聞かされていましたが、嘘だったんでは
ないかなと今は思います。
時事ネタが多いので、この時代を過ごした
人で -
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読書録「サラリーマン専科5」4
著者 東海林さだお
出版 講談社
P48より引用
“これがこのコンピュータの中枢のCPUです”
漫画家でありエッセイストである著者による、サラリーマンの
日常を描いた一冊。解説は作家の林真理子氏。
転勤についてから子供の受験についてまで、ユーモアたっぷり
皮肉たっぷりに書かれています。
上記の引用は、コンピュータについて書かれた話での一文。
こうして紹介されているCPUが人の肩の高さまであり、磁気ディス
ク装置も同じくらいの大きさ。絵の様子からして、テープ方式な
のかもしれません。
ボーナスの支給が封筒に入れての現金手渡しだったり、電話がダ
イヤル -
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「ショージ君の「サラ専」新聞」4
著者 東海林さだお
出版 講談社
p4より引用
“大損をしない幸せ、これはまぎれもなく一種の“得”であり、
“儲け”である。”
マンガ家でありエッセイストである著者による、サラリーマン
をテーマにしたマンガと新聞のコラム風の見た目のエッセイをま
とめた一冊。
政治に関するネタからグルメに関するものまで、皮肉の効いた
笑いで埋め尽くされています。
上記の引用は、まえがきに代えての中の一文。
あまり欲張らずに、小さい得を見つけながら生きたほうが楽しい
のかもしれません。
同著者のマンガはあまり読んでいませんが、エッセイはその他
の著書で読んだような -
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この本は「丸かじり」シリーズの第二弾です。タンメンの魅力を語ってみたり、のり弁を懐かしみ、カップ麵の言い訳の出来なさに悩みつつ、素朴な疑問を追及します。ただ、空腹時に読むのはお勧めしません。
今、僕のお気に入りとなっている東海林さだおの『丸かじりシリーズ』その第2弾でございますが、これを読んでいたときは無性におなかが減っていたときで、空腹時にこの本を読むべきではないということを自分で実証する形に相成ってしまいました。鍋焼きうどんは病床で食べるものであったり、タンメンの魅力について語っているところにいたっては『ああ、今すぐにでも日高屋に飛び込んで大盛りライスと一緒にズルズルモリモリと食したい -
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激辛30倍カレーの辛さは?「くさい飯」の献立ては?世に食をテーマに扱ったエッセイは数多かれど、「彼のエッセイを楽しく読めるのが日本人」ということを故米原万里さんがおっしゃっていた意味が分かりました。
故米原万里さんのエッセイでこのシリーズの一冊を海外生活が長い友人の下に置いていったところ、故郷の食生活を思い出させたとして、エラい顰蹙を買ってしまった、という話を読んで、このエッセイを読んでみました。これが最初に単行本化されたものなのだそうですが、現在は絶版のようですので一刻も早い復刊を願うところでございます。
内容は、おそらく皆さんのほうがよくご存知かとは思いますけれど、「しょーじ君」こと