あらすじ
メンチカツ、すき焼き、昆布茶……シリーズ第三十八弾!
コロモで囲まれ、油で揚げられ、団結を深めた肉たちのミッシリ感。
あのサイズには、意地と面子がかかっていた! 今回も大満腹!
メンチカツはコロッケよりも立場が弱い。
不公平だと思う。
メンチカツ一個をほぐしたら何十個分のコロッケが作れると思ってんのかッ――
真面目なメンチカツの報われなさを嘆き、
健康の敵として疎まれる角砂糖への恋心を募らせ、
見栄でラーメンスープをちょい残しする自分に煩悶。
大好評の食エッセイ第38弾!
解説・小宮山雄飛
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Posted by ブクログ
読書録「メンチカツの丸かじり」3
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p55より引用
“ できたらこの話、断りたいな。
誘ってくれたのは飲み仲間のM氏で、以前か
ら豆腐好きだとは聞いていたが、一食全部豆
腐というのはちょっとなあ、と心が塞ぐ。”
目次より抜粋引用
“すき焼き、廃墟となる
お餅は踊る
ヨーグルトの正義
稲荷ずしに異変
食べる前に見よ”
漫画家でエッセイストである著者による、
食べ物に関する雑誌連載エッセイをまとめた
一冊。他社刊行作文庫版。
すき焼き鍋の食後の様子から食べ物の容姿
についてまで、比較的身近な食べ物について
自作の漫画と共に面白おかしく綴られていま
す。
上記の引用は、豆腐専門の名店に誘われた
著者の心情。
美味しいものはとことん美味しいらしい豆腐
ですが、余程好きでないと著者のような気持
になるのかもしれません。実際に食べに行け
ば、きっと多くの工夫があって飽きることな
く食べられるのでしょうけど。
安定の面白さ。今日食べるものに迷ってい
る時や、食欲不振な時などに、ぱらぱらとペー
ジをめくると何か食べたくなる一冊ではない
でしょうか。
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Posted by ブクログ
砂川シゲヒサを思い出さす文体。気負いも読者への媚びも無く、食について、著者の内なる声を淡々と表現している楽しく面白い本。
「丸かじり」シリーズとしてずっと続いているのですね〜
Posted by ブクログ
お馴染みのシリーズですが飽きませんね。イラストも楽しいし身近な食のお話で何だか自分も体験できそうな気がするんですよね。今回は「出し汁カフェ」におう!出し汁って・・・と思いつつ気になる(笑)