東海林さだおのレビュー一覧
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丸かじりシリーズの選抜エピソードと、酒呑み界のレジェンド太田和彦さんとの対談が収められています。はっきり言っていつも通りです。当然読んだことが有るものも入っていますが、東海林さだお節はいつも変わらない味なので、同じのを何度読んでも構わないのです。どうせ大して覚えていないし。夜読んでいると登場する食べ物への渇望が湧いてくるのが困ります。天丼とのり弁が無性に食べたい!そばやのなんて事ない天丼いいですよね。蓋をぱかって取った時のワクワクはまさにどんぶり界の王者の名にふさわしいです。
のり弁を思い返すと、青春と共に今でも食欲が湧きあがって来ます。なんで海苔と醤油とご飯だけなのにあんなに美味しいんでしょ -
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ネタバレ<目次>
特別対談 メシも、酒も、ひとりが一番!
第1章 冒険編~いちばん手っ取り早くできる冒険が「食」だ
第2章 孤独編~いじけても、ひがんでも、うまいものはうまい
第3章 探求編~小さいことにこだわらずに、大きいことはできない!
第4章 煩悶編~「メニュー選びにクヨクヨ」は、至福の時間
第5章 郷愁編~懐かしいもの、ヘンなもの大集合
第6章 快楽編~ああ!あれも、これも、ソレも食いたい!
<内容>
東海林さんはなんと80歳過ぎだった!でも文章は若い。正しいカツカレーの絵は面白い!全体的にはネタがやはりちょっと古いかな?「週刊朝日」連載の『あれも食いたいこれも食い -
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世間はラーメンのスープを一滴残さず飲んでしまった人をどう見るか。もったいない精神の立派な紳士とは決して人は見てくれない。ひもじい人。さもしい人。卑しい人。はしたない人。そういう見方をする。危ない人という見方さえされる。カウンターに並ぶと隣の人の食べっぷりがよく見える。「隣の奴、スープを全部飲んじまいやがった」と思われる。思われるのは嫌だし悔しい。スープは丼の底から2~3センチ残すのが無難。
ラーメンは徹頭徹尾全て食べきるを実践してきた自分。人間の尊厳に抵触する汚辱を味わわされた。
このほか、メンチカツの序列、バターとパンの掟、ヨーグルトの正義など、どれもこれも目から鱗。これまでの人生を深く問い -
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名は体を表す。いい例が腹野黒造。これはもう、誰が見たってはっきりしている。いい人だと思う人はいない。ここから先、僕はとても変なことを思いついて悩んでいる。一応書いてみるが「何だこりゃ」とページを閉じられるかもしれない。閉じるなら閉じろ・・・・。おかしすぎる。とても80近い爺様の書いた代物とは思えない。弾けすぎている。どのエッセイもタイトルに偽りなしのおかしろさ。「きゅうりは誠実か」「アボカドの身持ち」「しょース」「パセリ、その境遇」「おにぎりは左手で」「駅弁総選挙」「弁当の跡地」「アンコかわいや」「酢蛸の律儀」・・・・・。どこにでもある素材を見事に味付けしている。こんなありふれたモチーフで、ど