東海林さだおのレビュー一覧
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えーっと,シリーズ37です~20分歩いてスーパー銭湯でサウナに入って生ビールをジョッキで飲む。瓶ビールにマーボー豆腐は合わず,白飯とザーサイを貰って夕飯になってしまったり、餡子について考えたり、牛丼に鰻、胡瓜について考えたり、マンションに廊下で目玉焼きを焼く匂いを嗅いだり、アボカドについて考察したり,無花果の食い難さを再確認したり,駅弁と行楽弁当の違いについて考え,おにぎりのおかかの不当な扱いに怒り,弁当の梅干し跡に思いを馳せる~本当に食い物のネタって尽きないんだなぁ。和食が世界遺産に認定されたのがトピックスでした。次は,おにぎらずが出てくるね,きっと
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読書録「平成サラリーマン専科ニョーボもマキコも丸かじり」3
著者 東海林さだお
出版 講談社
p147より引用
“つまり魚も人間も
大多数は出世しないってことなんだよナ”
漫画家でエッセイストである著者による、
平凡なサラリーマンの様子を描いた一冊。
リストラについてから年末の福引について
まで、ユーモアと皮肉と哀愁ただようネタで
描かれています。
上記の引用は、飲み屋で出世魚について話
している場面での、店主の一言。
皆が皆出世してしまったら、誰も現場にいな
くなってしまうでしょうから、出世というの
は常に誰かを押さえつけてするものでしょう。
本当に出世したかったら、自分で会社 -
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内容紹介
「丸かじりシリーズ」第35弾。秀逸な観察眼が今回も冴えわたる!
――とナルト、ナルトは/シラスおろしの法則/おかめうどんのカマボコ/蕎麦のズルズル/納豆ジャニーズ論/刺し身を味噌で/鮟鱇を尊敬す/ニュースタイルお節/今、牛乳スタンドは/塩鮭をほぐして売ってもいいのかッ/お吸い物の地位は?/塩むすび復活す/妻という字にゃ勝てやせぬ/君よ知るや春雨の素性/雪見酒の法則/干しぶどうの堂々/カマスの立場/焙じ茶をめぐる冒険/「12球団弁当」の問題点/フライフルコースを望む/恋しきレバ刺し様/お~いラー油/餃子の七不思議/行ってきましたスカイツリー/柿の種誕生物語/レバ刺しはこのまま消えてもい -
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もう何年続いているのだろう、このシリーズは。
東海林さだお氏の食い物エッセイシリーズ。
相変わらず、目の付け所が面白い。
今回は、特にもう二度と食べられなくなってしまったレバ刺しについてのエッセイが三本も収録されている。
氏もよほど残念だったのであろう。
あの独特の食感と味わいを持ったレバ刺しは、日本では2012年6月30日を持って消滅してしまった。
なんとも無念である。
どこぞの焼き肉店がつまらないミスでの死亡事件さえ起こさなければ、まだまだ永遠に続いていたであろう、比類なき魅力を持った食べ物、レバ刺し。
この本で東海林氏が提案しているように、ふぐと同じように免許制にして復活させてほしいもの -
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まだまだ休暇気分が抜けず固い内容の本は体が受け付けない様子なので、通勤時に楽に読めるという定番・東海林さだおの「丸かじり」シリーズ最新刊だ。
このシリーズに関しては国民的エッセイ、エッセイ界の寅さんとも称される(って、今私がここで思いついたのだが)もので、その出来や内容については何も言うべきことがないのが当然である。
が、しかぁしである。本作においてはとっておきのお宝情報が含まれているのである。それはあの「元祖浪花屋・柿の種」の誕生秘話に激しく迫るのだ。
時は大正末期、米所、越後は長岡出身で煎餅屋を営む今井與三郎とその妻さきの物語。おっちょこちょいなのか、慌てものなのか、それともがさつな -
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「東京ブチブチ日記」3
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p81より引用
“どうも料理番組は、見ていて身もだえすることが多いようだ。
このたぐいの女は、
何を食べても「おいしい」としかいわない。”
漫画家でありエッセイストである著者による、
日々の生活や旅での出来事をつづったエッセイ集。
定食屋評論からひねくれたスポーツの見方まで、
いつもながらの楽しい言葉で書かれています。
上記の引用は、
料理番組に対する著者の意見。
最近は大げさに身振りを入れて、
大声で美味しいうまいと言うことで、
美味しさを表現しようとしているところをよく見ますが、
あまりやられすぎると美味しそうに思うよ -
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「サラリーマン専科4」3
著者 東海林さだお
出版 講談社文庫
p112より引用
“エリートは引くてあまたで困るよ”
漫画家でありエッセイストである著者による、
普通のサラリーマンの平凡な日常を描いた一冊。
アヤシイお店の話からラーメンに関する話まで、
なんだかあってもおかしくなさそうなネタが満載です。
上記の引用は、
学生の就職活動の中の一文。
残りの人生、
一度位はこんなセリフを吐いてみたいものです。
今はどんなに良い大学を卒業予定でも、
就職が難しいように言われています。
この漫画が描かれた当時の景気の良さを、
懐かしく思う方もいるでしょうけれども、
私は当時も別に美味しい思いを -
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「サラリーマン専科1」3
著者 東海林さだお
出版 講談社文庫
p15より引用
“そういう方のためにこういうコーナーを新設しました”
漫画家でありエッセイストである著者による、
フツーのサラリーマンの日々を描いた一冊。
朝ごはんの様子から住んでいる場所に関してまで、
皮肉のきいたネタが満載です。
上記の引用は、
お中元に関するネタの中の一文。
お中元の少ない人向けの、
家族に見栄を張る為のコーナーの紹介。
見栄を張るのも大変だなぁと思うと同時に、
中元の少なさを嘆く家族なんて要らないなぁとも思いました。
著者はサラリーマン経験は無いそうですが、
いかにもありそうなエピソードが書かれてい -
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「ショージ君の青春記」3
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p91より引用
“大学に入学したてのころは、
どうも女学生対策にばかり心をくだいていたようである。”
漫画家でありエッセイストである著者による、
著者の青春時代の思い出を綴った一冊。
子どもの頃の疎開から大学漫研時代の仲間達についてまで、
いつもながらの楽しい文体で書かれています。
上記の引用は、
大学に入学した時のエピソードが書かれた章の中の一文。
今も昔も男子大学生の頭の中は、
それほど変わりが無いのではないでしょうか。
けれどこの年代の男性がこうでなければ、
生物種としてのこの先の寿命に期待は持てないので、
これでいい