東海林さだおのレビュー一覧
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世間はラーメンのスープを一滴残さず飲んでしまった人をどう見るか。もったいない精神の立派な紳士とは決して人は見てくれない。ひもじい人。さもしい人。卑しい人。はしたない人。そういう見方をする。危ない人という見方さえされる。カウンターに並ぶと隣の人の食べっぷりがよく見える。「隣の奴、スープを全部飲んじまいやがった」と思われる。思われるのは嫌だし悔しい。スープは丼の底から2~3センチ残すのが無難。
ラーメンは徹頭徹尾全て食べきるを実践してきた自分。人間の尊厳に抵触する汚辱を味わわされた。
このほか、メンチカツの序列、バターとパンの掟、ヨーグルトの正義など、どれもこれも目から鱗。これまでの人生を深く問い直させられた。 -
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名は体を表す。いい例が腹野黒造。これはもう、誰が見たってはっきりしている。いい人だと思う人はいない。ここから先、僕はとても変なことを思いついて悩んでいる。一応書いてみるが「何だこりゃ」とページを閉じられるかもしれない。閉じるなら閉じろ・・・・。おかしすぎる。とても80近い爺様の書いた代物とは思えない。弾けすぎている。どのエッセイもタイトルに偽りなしのおかしろさ。「きゅうりは誠実か」「アボカドの身持ち」「しょース」「パセリ、その境遇」「おにぎりは左手で」「駅弁総選挙」「弁当の跡地」「アンコかわいや」「酢蛸の律儀」・・・・・。どこにでもある素材を見事に味付けしている。こんなありふれたモチーフで、どうして、こんなにおもしろいのか。思わず切歯扼腕、地団駄踏んでしまった。
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えーっと,シリーズ37です~20分歩いてスーパー銭湯でサウナに入って生ビールをジョッキで飲む。瓶ビールにマーボー豆腐は合わず,白飯とザーサイを貰って夕飯になってしまったり、餡子について考えたり、牛丼に鰻、胡瓜について考えたり、マンションに廊下で目玉焼きを焼く匂いを嗅いだり、アボカドについて考察したり,無花果の食い難さを再確認したり,駅弁と行楽弁当の違いについて考え,おにぎりのおかかの不当な扱いに怒り,弁当の梅干し跡に思いを馳せる~本当に食い物のネタって尽きないんだなぁ。和食が世界遺産に認定されたのがトピックスでした。次は,おにぎらずが出てくるね,きっと
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読書録「平成サラリーマン専科ニョーボもマキコも丸かじり」3
著者 東海林さだお
出版 講談社
p147より引用
“つまり魚も人間も
大多数は出世しないってことなんだよナ”
漫画家でエッセイストである著者による、
平凡なサラリーマンの様子を描いた一冊。
リストラについてから年末の福引について
まで、ユーモアと皮肉と哀愁ただようネタで
描かれています。
上記の引用は、飲み屋で出世魚について話
している場面での、店主の一言。
皆が皆出世してしまったら、誰も現場にいな
くなってしまうでしょうから、出世というの
は常に誰かを押さえつけてするものでしょう。
本当に出世したかったら、自分で会社を立ち
上げるのが一番の方法かもしれませんね。
最初から社長です。
大学を卒業するだけの実力があるのなら、こ
の方法が有効なのではないかと思います。
デジカメの画素数の話題で、200万画素と
か言われていたり、パソコンが苦手な年配の
話で出てくるモニターがブラウン管だったり
と、時代を感じさせます。
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内容紹介
「丸かじりシリーズ」第35弾。秀逸な観察眼が今回も冴えわたる!
――とナルト、ナルトは/シラスおろしの法則/おかめうどんのカマボコ/蕎麦のズルズル/納豆ジャニーズ論/刺し身を味噌で/鮟鱇を尊敬す/ニュースタイルお節/今、牛乳スタンドは/塩鮭をほぐして売ってもいいのかッ/お吸い物の地位は?/塩むすび復活す/妻という字にゃ勝てやせぬ/君よ知るや春雨の素性/雪見酒の法則/干しぶどうの堂々/カマスの立場/焙じ茶をめぐる冒険/「12球団弁当」の問題点/フライフルコースを望む/恋しきレバ刺し様/お~いラー油/餃子の七不思議/行ってきましたスカイツリー/柿の種誕生物語/レバ刺しはこのまま消えてもいいのかッ……。 -
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もう何年続いているのだろう、このシリーズは。
東海林さだお氏の食い物エッセイシリーズ。
相変わらず、目の付け所が面白い。
今回は、特にもう二度と食べられなくなってしまったレバ刺しについてのエッセイが三本も収録されている。
氏もよほど残念だったのであろう。
あの独特の食感と味わいを持ったレバ刺しは、日本では2012年6月30日を持って消滅してしまった。
なんとも無念である。
どこぞの焼き肉店がつまらないミスでの死亡事件さえ起こさなければ、まだまだ永遠に続いていたであろう、比類なき魅力を持った食べ物、レバ刺し。
この本で東海林氏が提案しているように、ふぐと同じように免許制にして復活させてほしいものである。
ああ、懐かしきレバ刺しよ。何とかもう一度出会えないものだろうか。 -
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まだまだ休暇気分が抜けず固い内容の本は体が受け付けない様子なので、通勤時に楽に読めるという定番・東海林さだおの「丸かじり」シリーズ最新刊だ。
このシリーズに関しては国民的エッセイ、エッセイ界の寅さんとも称される(って、今私がここで思いついたのだが)もので、その出来や内容については何も言うべきことがないのが当然である。
が、しかぁしである。本作においてはとっておきのお宝情報が含まれているのである。それはあの「元祖浪花屋・柿の種」の誕生秘話に激しく迫るのだ。
時は大正末期、米所、越後は長岡出身で煎餅屋を営む今井與三郎とその妻さきの物語。おっちょこちょいなのか、慌てものなのか、それともがさつなのかは判らないが妻さきのちょっとした行いが柿の種を生んだというのだ。
だがこれ以上、秘密をここで明かすわけには行かない。詳しい経緯は本書を読んでのお楽しみだ。 -
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「東京ブチブチ日記」3
著者 東海林さだお
出版 文藝春秋
p81より引用
“どうも料理番組は、見ていて身もだえすることが多いようだ。
このたぐいの女は、
何を食べても「おいしい」としかいわない。”
漫画家でありエッセイストである著者による、
日々の生活や旅での出来事をつづったエッセイ集。
定食屋評論からひねくれたスポーツの見方まで、
いつもながらの楽しい言葉で書かれています。
上記の引用は、
料理番組に対する著者の意見。
最近は大げさに身振りを入れて、
大声で美味しいうまいと言うことで、
美味しさを表現しようとしているところをよく見ますが、
あまりやられすぎると美味しそうに思うよりも先に、
うるさくて嫌になることがあります。
私が言うのも何ですけれども、
引用の美味しいとしか言わないレポーターの方については、
味を表現する事で仕事をするのならば、
美味しいの一言以外に何か言って欲しいとは思います。
けれどテレビの放映時間の枠との兼ね合いもあるのだろうなと、
そう思うと食べ物の感想を簡単に言うには、
美味しいの一言にならざるを得ないのかも知れません。
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