東海林さだおのレビュー一覧
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正月のモチ、タンメン、フタ etcをここまで語れる人は、東海林さだおを置いて他には居ないだろう。
東海林氏の偏執的執着な目が、上から見たり、下から見たり、右斜め上から見たり…、時には解体して、湧き上がる興味の限りを尽くして見ているからであろう。
阿川佐和子氏の解説にもその一端が書かれている。
東海林氏の飽くなき探求が読者を飽きさせず、永く「あれも食いたい、これも食いたい」(週刊朝日)シリーズを続けさせているのである。
凄いの一言だ。
阿川氏が解説を書いている週の週刊朝日の同シリーズに369回と書かれていたらしいが、それから10年近く経過した現在も続いているのだから、正に脅威だ。
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なつかしのイモのツルを食べてみる、ビアホールにおける“枝豆まじりの人は大したことない”の法則の発見、あこがれの「粋に蕎麦屋で一杯」に挑戦…。何気ない日常にここまでの考察をする筆者に乾杯。
「丸かじり」シリーズの第3弾です。芋のツルに始まってビアホールの枝豆。スキヤキにおける最初の肉の「役割」。身近な食材を材料に、よくここまで豊穣なエッセイがかけるもんだなと思いながら読んでいました。このエッセイは内容も面白く、一冊一冊の分量が薄いので、筆者のイラストもあいまってマンガ感覚で読める手軽さがありがたいです。
個人的に面白かった回はビン詰めの対する愛着を語る回。これは面白かったです。日ごろ、酒の -
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現在深刻な問題となっているNEETの先駆け的自伝小説。とは言っても『ひきこもり』がテーマというわけではない。青春時代誰もがやってしまうであろう馬鹿な行動、歪んだ妄想、その他もろもろ、ほろりとしてしjまうような場面もしばしば。
この本は、筆者が漫画家としてデビューするまでの人生を綴った作品である。
少年時代に漫画を書くのが好きだったこと。
この本を読んで、誰もが『アハハ、コイツ馬鹿だなぁ』と思うだろう。どこか抜けていて、でも憎めない行動。漫画を出版社に持ち込んで、さも当然のようにそれが大ヒットすると信じ切っている。こんな無謀で間の抜けたショージくん。
だがこれはだれしももっている恥ずかしい -
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森友問題から早6年~札束と間違えられやすいコンニャク・国会答弁者の飲み物・タルタルソース・ラーメンライス・ぶっこみ飯(日清)・ポテトチップス・ワンタン麺・キクラゲ(彼は嫌い我は好き)・納豆かきまぜ機・ぬれ甘なつとは前田敦子・カール・人参の味噌汁(昨夜作った)・オカメ○○・サクランボ・ビールの泡・ビールの泡・焦げ目・葛切り・カップ冷やし中華・冷やし茶漬け・かぶりつき・うな重・不漁サンマ・お通し・つけ麺・松茸・巨大梨・餃子か焼売か・コタセン/カウポテ・小さなメロンパンクッキー・「究極のTKG」・シメ・塩かたれか(ソースならトンカツか中濃かウスターか)あるいは醤油か・細巻き6本セット+いなり・猫舌は
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やっと文庫本を借りられた。読んだ後に解説で感想戦(?)ができるのがいい。今回の解説はナンシー関さん。「東海林さだおの具体的行動」だけを読み取る読み方のススメ。
・スルメ、父がよく焼いてたなあ。
・出前文化も変わったなあ。つい最近も職場で「そば屋の出前みたいに、今やってるところですなんて言って」と進捗管理の杜撰さを諌める発言をちょうど聞いたばかりだったのだが、考えてみるとそういうサザエさんみたいなそば屋の出前って取ったことないかも。ウーバーイーツは使ったことがないが、出前館は時間指定ができたり目安の時間が表示されたりするし、SF小説『スノウ・クラッシュ』ではピザを三十分以内に届けられないと死