阿部和重のレビュー一覧

  • ブラック・チェンバー・ミュージック

    Posted by ブクログ

    デビューから阿部和重さん好きでしたが、久しぶりに読んだ分厚いこの本はよくわかりませんでした。エンタメなのか純文学なのか曖昧な感じで、主人公の名前が溝口健二のパロディであったり、物語のキーになっているヒッチコックの論文というのが単なるマクガフィンなのかどうなのか。読む側もどう考えていいか分からなかった…。もとは新聞小説なんですかね?ちょっと単調なものに感じました。ところどころ、昔読んだときのワクワク感もあったんだけど…。タイトルの謎さも気にすべきなにか、そうでないのか…。?だらけの小説です。

    0
    2021年10月19日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    2ちょしゃの合作。擦り合わせの場を定期的に持ち、単元ごとに交代で書いたとの事。自分の思いと違うとやりにくい面の方が多いように思うが、新たな気づきもあったようで。内容はよくあるサスペンス物だが伊坂特有ののジョークが散りばめられている。2021.7.4

    0
    2021年07月04日
  • アメリカの夜

    Posted by ブクログ

    滔々と流れてくる文章に疲れたが、最後まで読んでよかった。映画だ。
    特別になろうとするところ、その描写や、最後の客観的な視点が痛い。

    0
    2021年06月14日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ガイノイド脂肪に注目しろ 戦闘状態に備える為に急上昇するものだから 出世競走の中で男性ホルモンが増えるのも事実だ うずくま蹲って 知られざる砂金鉱床 カタストロフィ(悲劇的終末) 速やかに 火口湖 蔵王の御釜 しりぞき退き メンターの氷柱のような視線は 部屋の最奥は床の間になっており 五色沼の水 ペシミスト(厭世家) 懐中に戻してゆく あやし愛子方面 はな端から相手にしてない くつぬぎ沓脱 徒手格闘訓練 お喋りを遮る 幅員が狭まったところで かんじゃく閑寂な夜のガソリンスタンドで 早速に 航空写真を基に升目毎にエリア番号を振った詳細地図 担いで 上空を遮ってるUFOのような存在で ベタですけど

    0
    2021年06月05日
  • グランド・フィナーレ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代を描いたものはすべて『コンビニ人間』と比較してしまう。
    取って付けたような犯罪歴や自殺の匂わせなどは『コンビニ人間』と比べると「人間が描けていない」と思えてしまう。

    0
    2021年05月01日
  • ニッポニアニッポン

    t

    購入済み

    読みやすい

    読みやすい

    0
    2021年04月30日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    旧文庫版刊行当時『この厚みで上下巻?』と思ったけれど、実際は合計650頁近くあるんですね…納得。普段は中々食指の動かない新潮文庫nexレーベルだが、この新装版(合併本)の刊行は凄く有難い。阿部和重さんの従来の作風は存じ上げないが、清々しいほどに振り切った直球かつ極上のエンタメ作品。巻末の対談によると、一節ごとに交代で書き上げたそうだが、全く違和感がない。純然たる伊坂作品に比べ、キャラクター造形が大人しいのも合作ならではか。しかし、このコロナ禍の最中にバイオテロが題材の作品を読むのは少々複雑ではありました。

    0
    2021年02月22日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    一気読み!
    軽い、ハードボイルド空想科学アクション小説。話の核となるウイルスの設定はあり得そうな感じですが、話の展開は非現実なアクション系です。

    0
    2021年01月17日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    変身できないヒーローも、まーまー大変である。

    (以下抜粋)
    ○暗く、細長く、不安に満ちたトンネルの中で正気を保っていられるのは、それがいずれ出口に繋がると信じているからだ。もし、出口がないとしたら。もし、人生の時間を費やし、出口なしのトンネルを進んでいるだけだとしたら。

    0
    2020年12月29日
  • キャプテンサンダーボルト 新装版(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ブロロ~ン
    エンジンかけて暖気してスタート、最初はスムーズ、でもやっぱり途中でエンストみたいな
    C級映画みたく突っ込み入れながら、長いけどね、楽しい

    0
    2020年11月06日
  • シンセミア(上)

    Posted by ブクログ

    舞台は「神の町」と書いた、山形県東根市神町。米軍占領下の血塗られた歴史を持つ町で、20世紀最後の夏の出来事が描かれている。どの人物も欲に塗れた裏の顔を持ち、複雑な人間関係が成り立っていてドロドロしているが、なんだか物語にとてものめり込んでいく。多数の人物が登場するが、彼らのほとんどが狂気じみた性格を持ち、個人的に魅力的な人物は誰もいないのだが、それらの因果関係や物語がどう進んでいくか、多少の緊張感が胸に張り詰めた中で、はまって読み進んでいった。読後感はなんだか気持ちが淀んだ感じ。

    0
    2020年08月25日
  • アメリカの夜

    Posted by ブクログ

    デビュー作ということでこの作品を評価する人に対して予防線を張りまくったために記述がまどろっこしい。後の作品に比べるとやはり内容がまだ弱い感じがした。

    0
    2019年11月20日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    相葉と井ノ原が一緒に行動するまでがちょい退屈。
    エンジンかかるのに時間かかった、
    後半になれば面白さが増して、ページが進んだ。

    0
    2019年09月09日
  • キャプテンサンダーボルト 下

    Posted by ブクログ

    友人のすすめで読んでみた。

    共感や教訓はないけど、興奮はある。
    全体的に浅く、思索をめぐらせたくなるような深みは感じなかったが、最初から最後まで飽きさせずに読ませるテンポの良さはさすが。

    作中の固有名詞が著名な作家などを意識して書かれていることは気になるポイントだったが、個人的にはディズニーランドで隠れミッキーを見つける程度の面白みでしかなかった。なんか深い意味とかあるのかな。

    0
    2019年04月30日
  • キャプテンサンダーボルト 下

    Posted by ブクログ

    謎の疫病『村上病』に端を発した陰謀に巻き込まれた悪友コンビ。すべての伏線が収束するクライマックスの下巻。
    世界は陰謀に溢れている説に従えば、すべての出来事は茶番劇である。今日のニュースも後で振り返れば、陰謀の成立の為かもしれない。登場人物にそれぞれモデルがあるようだが、では桃沢瞳は誰なのかと考えると、これは伊坂・阿部コンビの陰謀か。

    0
    2019年02月13日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    伊坂幸太郎と阿部和重という現代屈指の人気作家ふたりの完全合作。小学校時代の悪友コンビの決死の逃亡劇の顛末と謎の組織の目的とは。話題の一気読みエンタメ大作。
    いきなり語られる『ガイノイド脂肪』で、まずはグイと引き込まれる。終始漂う不穏な空気がいつもの伊坂ワールドなので、出てくるキーワードが気になって仕方ない。まさか今になって元横浜大洋のポンセというワードに出会えるとは。

    0
    2019年02月13日
  • キャプテンサンダーボルト 下

    Posted by ブクログ

    謎の病気「村上病」、テロ、雷神サンダーボルトの劇場版上映中止、B29墜落の謎。
    様々な謎の中で進行する バディ物のストーリー。
    なかなか楽しめました。

    0
    2018年08月16日
  • アメリカの夜

    Posted by ブクログ

    阿部和重はこれで三作目だが、いわゆるテクスト論的な眼を嘲笑うかのような露骨さと自己言及が相変らずで、ここに描かれるどうしようもない自意識は滑稽であるけれどもああわかるなあとも思う。

    0
    2018年05月07日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    仙台市に住んでいる伊坂さんと山形県出身の阿部さんの共著。どの部分をどちらが書いたのか、アイデアを出し合ったのかなど共著というところに興味を惹かれます。伊坂さんの本は随分読んでいるものの、阿部さんのは未読なのですが、半分読んだところではいつもの伊坂ワールドが繰り広げられているような気配です。
    ドジな怪しい人物と小市民的な人物を取り交ぜ、没発する出来事はハードボイルドな世界を醸し出します。今回も身近な地名が頻繁に出てくるので臨場感タップリ。蔵王の御釜周辺を舞台とした謎を巡るお話は…モチーフは繋がるのか?

    0
    2018年02月25日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    阿部和重と伊坂幸太郎のキャプテンサンダーボルトを読みました。

    仙台と山形が舞台の物語でした。
    小学校の時の少年野球のチームメイト相葉と井ノ原の二人はひょんなことから国際テロリストと関わり合いを持ってしまいます。
    二人とも個人的に金銭的なトラブルを抱えており、この機を逃さず一発逆転の賭けに出ます。

    宮城と山形の県境にある蔵王の火口湖お釜に隠された秘密とは何なのか、国際テロリストの目的は何なのか、謎が明らかにならないまま物語は展開していきます。

    語り口がよいので面白く読みましたが、全体にストーリーが粗く感じたのは残念でした。

    0
    2017年12月25日