感情タグBEST3
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480ページもあって2段組みで読むのが大変なのはわかっているからずっと積読状態であった。ところが読み始めると面白い。読むのが遅くてすらすらとは読めないのだけど、ずっと楽しい。3週間くらい掛かった。
主人公の横口が優柔不断で心配になるばかりなのだけど、そんな彼だからこそ勇気を振り絞る姿に胸を打たれる。ハナとのピュアな恋がじんわりくる。ヤクザの沢田も古本屋の女の子もキャラが立っていて登場するたびに、待ってました!みたいな感じで楽しい。
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最高。とにかく読ませるテーマと展開と文章(というか語り口)で次から次へと届きそうな距離のニンジンが。読みやめるのが難しくて結局、3日で読んでしまった。この人の作品は全部読もうと思ってるけど、ハマり過ぎてしまいそうなので一作ずつ徐々に読もう。感想はとにかく時代に対する明確なスタンスと時事ネタの風刺とか皮肉が効いていて、読み進める上で必要なガソリンたる謎がいっつも深いんですよねえ。一生、映画化しないで欲しいと勝手に思います。というか、際どすぎて無理か笑
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阿部和重「ブラックチェンバーミュージック」読んだ mainichibooks.com/books/novel-cr…
今年度エンタメ部門NO1(自己ランキング) 表紙も会話もポップ、トランプの隠し子、北朝鮮のスパイ、ヒチコック映画論に隠された暗号に注文の多い古本屋。重いテーマも二段組も圧倒的なリーダビリティであっという間よ(おわり
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長編エンタテイメント作品として躍動感があり、一気に読ませてくれる作品。好みの問題は勿論あるものの現実的でない部分も含めてストーリー展開は巧み。顛末に今一つの工夫があると尚良かった。
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「この人の本を「面白い」て言えるのなんかかっこいい」と思う作家さん。
朝鮮半島とアメリカの動きを背景に、映画の評論をめぐってたくさんの人が巻き込まれていく。
「おおばんぶるまい」って「大盤」だと思ってたけど、「椀飯(おうばん)振る舞い」だったことを初めて知った。
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伊坂幸太郎とのコラボ作品「キャプテン・サンダーボルト」は読んだことはあるけれど、阿部和重作品はこれが初読み。なんだか長くて難しそうな作品を書くという勝手な思い込みで近づけずにいた。
500ページ弱、2段組というボリュームやや怯むも、「北朝鮮からの密使である名前のない女と、落ちぶれた映画監督の純愛」という設定に惹かれ読んでみた。
なかなかハードボイルドな設定なんだけど、独特の世界観で深刻になりすぎず、グイグイというわけでもないけどついついやめられなくて読み続けてしまう感じ。
ユーモアのセンス、押し付けがましくないメッセージ性、主人公のキャラクター、とどれをとっても「過ぎない」感じが実にい。
今まで食わず嫌いだったのを後悔する。
怖くて、痛くて、苦しくて、でも笑えて、ラストは胸が暖かくなる。面白かった!
阿部作品、また読んでみたい。
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一気に読んでしまった。この著者のものは初めて。複雑に入り組んだハードボイルド調のストーリーをベースにしているが、そこにリズム感ある小気味良い会話が展開されることによって読む者を否応でも惹きつける。終盤謎解きが強引な部分が一部あるが、それを差し引いてもとても面白い作品と思う。この著者の他の作品も読んでみたい。
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話の流れがとても疾走感があった。
主人公は優柔不断でいきあたりばったりであるがゆえに
うまく行ったりうまく行かなかったり。。
この作者の分は読んだことがなかったので、引き続き読みたいと思う
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可もなく不可もなくといった感じ。
主人公のもたもたした感じが、まだ切羽詰まってない前半には、ややいらいらと退屈が募る。
後半はいいスパイスとカスタードになってた。
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面白かった。すごく少ない手がかりをたどっていくと予想外の展開があり、どんどん読みすすめられた。主人公の行きあたりばったりで計算してない行動がいい。