阿部和重のレビュー一覧

  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    伊坂幸太郎と、初めて名前を聞くもう一人の作家による合作らしい。どういう書き分けをしているのかわからないが、読み終われば完全に伊坂ワールドだった。相場や井ノ原など、ジャニーズみたいな名前がたくさん出てきて笑う。物語りは物騒な展開で前編を終える。後編へ大きく期待は高まる。

    0
    2018年12月06日
  • ピストルズ 下

    Posted by ブクログ

    「シンセミア」の続編や言うから読んだんやけど、シンセミアがおもしろすぎるからなぁ、なかなかあのレベルを想定しちゃうとキツいわね。いや、コレはコレでおもしろくないかと言われれば十分おもしろいねんけども。やはりスケールの違いか。

    0
    2018年11月17日
  • キャプテンサンダーボルト 下

    Posted by ブクログ

    ノンストップで読んでしまう話の進み具合!結末までのもっていきかた!更に結末カッコいい!最後だけ何度もページを戻して読み返し感動!
    最高に面白かったです!

    0
    2018年10月07日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    詐欺師から金を巻き上げるつもりが、銀髪の外国人(怪人)に命を狙われることになった相葉と、巻き込まれたが切実に金が必要な井ノ原、父の死と根絶されたはずの伝染病の謎を追う桃沢。いつの間にか国家規模の陰謀に巻き込まれたような、そうでもないような。
    始めは(いつも通り)ついていけないハイスピードな展開から、やっと追い付いた、面白くなってきたと思うと更に、ギアチェンジして置いていかれる怒濤の展開。流石。
    緊迫した状況のなか、特撮への熱が(実はシビアな謎をはらみつつも)いいアクセントになっている。
    ボーナストラックは、キングかな?

    0
    2018年08月06日
  • キャプテンサンダーボルト 下

    Posted by ブクログ

    「キャプテンサンダーボルト」(阿部和重 伊坂幸太郎)を読んだ。
    二回目。
    前回読んだ時は何やら文句垂れましたが、今回は楽しく読みました。
    考えてみたら、阿部和重さんの本はこれ以外は2冊しか読んでなくて、しかもちゃんと読んだ気がしていない。
    ここにも私にとっての未知の領域があるのだな。

    「キャプテンサンダーボルト」(阿部和重 伊坂幸太郎)[電子書籍版]を読んだ。何がどうなってお二人がこれを書くことになったのかという事は存じあげないし、どういう形で創作して行ったのかも知らないのだけれど、なんだか相乗効果みたいなものが感じられなかったというのが正直な感想です。

    0
    2018年07月05日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    二人の作家による合作。

    新しいですね。

    非常に大変だろうけど。

    阿部さんの作品は未読。

    伊坂さんはほぼ読んでる。


    話の展開はスピード感があり、
    どんどん引き込まれるので一気に読める。

    読み終わったあと、
    途中のキャラクタらがどうなったのか、気になるところはあるけれど。

    フツー(っぽい)二人が、
    ものすごく大きなトラブルに巻き込まれ、
    敵を倒す。

    ただそれだけを、ただ楽しめばいい。

    0
    2018年02月10日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    単行本出版当時、話題になった共作の作品。
    でも、僕は阿部和重氏の作品を読んだことがないからいまいちピンと来なかった。

    それでも期待していた文庫化。
    なのにどういう訳かなかなか読み進められない。
    伊坂作品はそれこそ読むのを止められなくて数日で読み終わってしまうのに、まさか上下巻で丸二ヶ月かかるとは。

    凄く面白いのに、何でだろう?
    ワクワクするし読み進めるほど奥深くてはまっていくのに、なかなか進まない。

    その解答は #佐々木敦 さんの解説にあった。
    これまで何作か共作の小説を読んだけれど、今回は全然感覚が違う。
    『いわばこれは「阿部和重」でも「伊坂幸太郎」でもない、第三の、名前を持たない新人

    0
    2018年02月05日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    びっくりしたのが、劇場版が公開中止になった設定年が1990年代だっていうこと…! 「昔のこと」を掘り出しすと言えば、もっと「昔の」ことをイメージする。私には1996年はそんなに昔ではない、と思ったところで計算してみると既に20年も前…?
    あぁそれは「昔」だわ。。

    馴染みのメンバー。今は連絡もとっていない。地元だから風の噂は聞こえてくるけど。
    ゴールデンスランバー。大学と高校じゃちょっと違うと思うけど。私は地元を離れてしまって久しいし、全くそんな噂は聞こえてこない。

    この、流れているニュースがおかしなこと言ってる感、警察までもが信用できないかもしれない怖さ。大人になったから、皆で1人の人間を

    0
    2018年01月17日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    突然外国人テロリストに狙われることになった相葉は逃げ込んだ映画館で旧友の井ノ原と再会し一緒に逃げることに。
    蔵王の御釜に隠された秘密は何なのか?
    仙台に住んでいたことがあるだけに土地勘もあることでリアリティを感じられスピード感がありエンターテイメント作品として楽しめる内容だった。

    0
    2018年01月14日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    前半、日本版「ミッションインポッシブル」
    後半、日本版「ボーンアイデンティティ」
    *あまりあてにしないでください。笑

    0
    2017年12月30日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    (上下巻合わせての感想です)

    私もかつて野球と戦隊モノが好きな男の子だったので、これぞど真ん中のエンタメ!っていう感じで、読んでいて楽しかったです。ハリウッド映画を観ているような感覚で読めるので、何だか伊坂さんの代表作『ゴールデンスランバー』を別口から切り抜いた作品のようにも思えました。ただあの作品ほど重たくはないですね。死人も結構出るのですが、乾いた筆致であまり後に引きずらない。このあたりは阿部さんの処理の上手さでしょうか。
    マイナス点は犬があまりにも活躍しすぎることと、村上病のあの設定にはさすがにリアリティがないと感じたのが理由です。ただまあ、こういうスケールの大きなタイプの作品にはちょ

    0
    2017年12月17日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    舞台は仙台。そして蔵王。
    外国人のテロリストに狙われる相葉時之、小学校時代の悪友と再開して、逃避行することに。

    鳴神サンダーボルトと言う架空の戦隊物が物語解決の鍵になって行く。

    国家の陰謀論や巨大な敵からは逃げると言う姿勢がこの人の作品の大きな流れ。逃げる過程で判明していく謎の断片が形になっていくのは楽しい。登場人物たちの言動も論理的に思えて、横暴だったり。クスッと笑ってしまう。下巻もとっても楽しみです。

    0
    2017年12月02日
  • キャプテンサンダーボルト 下

    Posted by ブクログ

    六転七転するストーリーを楽しんだ。ボーナストラックの話もなかなか良い。
    そして、伊坂幸太郎さんって、『野球には逆転があるが、俺たちの生きている社会にはなかなかない』と言いながら、それでも生きていれば逆転があるってことを信じているんだなと、いつものように思った。
    あわせて、作者の心の中にある今の政治への批判や戦争に対する思いも、これもまたいつもの通り受け取った。

    0
    2025年07月06日
  • キャプテンサンダーボルト 上

    Posted by ブクログ

    “阿部和重×伊坂幸太郎”“小説界最強タッグ”という文字が躍るが、私、阿部和重さんを読んだことがなく、それを聞かされていなければ、普通に伊坂幸太郎さんの作品として読んだ気がする。
    東北地方を舞台にして「ゴールデンスランバー」を思わせる国家陰謀が絡んだ逃亡劇に「グラスホッパー」を思い出させる銀髪の怪人。人生に対するオプティミズム。おまけに、戦隊ものやマイケル・チミノの映画に対するオマージュまで。
    巻末にわざわざ付けられた関連年表には、物語の出来事の他に、楽天のマー君や大洋のポンセのことが載っており、これがどう関連していくのか気になる仕掛け。
    久し振りに出来た東京出張の行きの車中で一気読みだぁ。

    0
    2025年07月06日
  • アメリカの夜

    Posted by ブクログ

    読み終わってしばらく酔っ払っているかのような、一発キメテいるかのような浮遊感。
    パンチの効いた一冊。

    0
    2017年10月25日
  • グランド・フィナーレ

    Posted by ブクログ

    これは神町絡みって分かりやすかったし、ニッポニア関連の話題も出てきたけど、やっぱりそれぞれの相関性はほぼ皆無なんですね。独立した物語になっていて、これ単独でも十分楽しめる内容でした。まあ、どこまで楽しめたかってのは別問題で、アブノーマル描写が多いなってこと以外、とりたてて言うことはない感じでした。でもそのアブノーマリティも、前2作の方が極端に思えましたが。表題作以外のおまけ(?)短編に関しては、読み流した程度で、特に感慨は覚えませんでした。やっぱりシンセミアが最強と思います。

    0
    2016年06月01日
  • ミステリアスセッティング

    Posted by ブクログ

    久々の阿部和重の作品だが、相変わらず物語のスピードが素晴らしい。息つく暇もなく、一気に読んでしまった。思い返すと大傑作の「シンセミア」もそうで、一晩であの上下巻を読んでしまったのが懐かしい。

    本作は一人の孤独な少女が巻き起こす奇跡の話であり、スピード感溢れる語り口で、孤独な戦いを挑む彼女の姿に惹きつけられてしまう。ケータイ小説として書かれたという背景は個人的にはあまり感じず、短文を重ねながらの語り口は速度を高めるのに効果的に寄与していると感じた。冒頭とラストが、円環を描くようにリンクする小説技法もこの人らしい。

    0
    2014年12月09日
  • グランド・フィナーレ

    Posted by ブクログ

    とても重いテーマだった。

    児童性愛者の主人公。
    なんだかこう、はじめてこういう人の主観にたってみて、きっと子どもに対するときめきみたいなものは抑えられないんだろうと思い、なんと少し同情の気持ちが湧いてしまった。
    子どものことはみんな、好きでしょう?それを、性的に好きになるかどうかって、意外と紙一重だったりしないのかな………
    主人公の異常性が露骨にえがかれていなかったからか、彼の子どもへの愛情が強いからか、2人の女の子が非常に愛らしくえがかれていたからか、案外ぽろっとハマってしまうものなのかもしれないと感じた。
    主人公の男性的な事実のみの思考、離婚やドラッグや法に触れる仕事といったハードな現実

    0
    2014年12月01日
  • シンセミア(上)

    Posted by ブクログ

    「これでもか!」というくらいの大量の登場人物のほとんどが人道から外れた行為を己の快楽や利得のためだけに行うとある村のスラップスティックな物語。

    ドラッグ、盗撮、淫行、殺人……破滅的な行いを繰り返しながらも物語がパタパタと綺麗に収束していく様は見事。
    ミステリあり、深い人間描写ありと純文学畑の作家とは思えないエンタメぷりに酔いしれた。過激な描写ばかりのため読む人は選ぶが。

    タランティーノを文章化するとこんな感じになるのかも。

    0
    2014年03月08日
  • シンセミア(上)

    Posted by ブクログ

    上下逆に投稿してしまいましたが・・下巻では蠢く人物たちの俗悪な狂騒に拍車がかかり一気にカタストロフィに突き進みます。その高揚感だけで読み進めてしまいました。これだけの群像劇をまとめ上げる作者の力量には感服します。神町トリロジー読み進めようと思います。

    0
    2013年10月09日