シンセミア(下)
  • 最新刊

シンセミア(下)

1,100円 (税込)

5pt

3.6

未曾有の洪水に襲われ水没した神町。二つの死体と共に、終戦直後にこの町で起きた忌まわしい惨劇が浮かび上がる。不穏な噂が町を覆い尽くし、やがてそれは町を二分する勢力の全面抗争へ。神の町の狂態の行き着く果ては。小説のあらゆる可能性を追求し、毎日出版文化賞、伊藤整文学賞をダブル受賞した傑作。

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シンセミア のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • シンセミア(上)
    1,078円 (税込)
    神町。どこにでもあるようなこの片田舎の町は、戦後日本の縮図でもあった。米軍の占領政策の一端を担ったパン屋とヤクザ、田宮家と麻生家は神町で絶大な勢力となり、息子の代になっても両家の固い結びつきは続いていた--あの事件が起きた炎熱の夏までは。壮大なる構想の下に始まる「神町三部作」第一部。
  • シンセミア(下)
    1,100円 (税込)
    未曾有の洪水に襲われ水没した神町。二つの死体と共に、終戦直後にこの町で起きた忌まわしい惨劇が浮かび上がる。不穏な噂が町を覆い尽くし、やがてそれは町を二分する勢力の全面抗争へ。神の町の狂態の行き着く果ては。小説のあらゆる可能性を追求し、毎日出版文化賞、伊藤整文学賞をダブル受賞した傑作。

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シンセミア(下) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    実際に存在する山形は東根市の神町を舞台に、信じられないくらいの登場人物の多さに(解説によると60名だそう)入り組んだ相関関係を、戦後の混乱期から現代まで、町史的に描いているフィクション。構成も年代記であっても、ただ年代を追っているのではなくて、手法が凝らしてあるのもよい。

    ところどころ臭気ふんぷん

    0
    2021年12月11日

    Posted by ブクログ

    胸が悪くなるような、暴虐なシーンの連続。

    戦後の混乱期、町の顔役となった田宮家。
    一家への血の粛清がはじまっていく。
    町の均衡を破ったのは、しかし田宮家だけではなかった。
    戦後の混乱で凄惨なリンチの末命を絶った女性の孫である隈本光博が町にやってきたことによって、大崩壊が齎される。
    「阿部和重」を騙

    0
    2020年08月29日

    Posted by ブクログ

    山形県に実在する神町という町を舞台に、一筋縄ではいかない曲者達が巻き起こす様々な事件を描いた群像劇。
    あえて感情移入を排するためか、登場人物がみな人格的に壊れていて、上巻は読み進めるのに少し苦痛を感じる程だったが、ストーリーが大きく動き出す下巻の半ばあたりから俄然面白くなり、ラストもこれしかない感じ

    0
    2013年07月29日

    Posted by ブクログ

    これはなかなかの読み応え。
    がつんと言うのとも違うけど、物語力があって、
    堪能させていただきました。

    阿部和重、多分初めてと思いますが、少なくともこのシリーズは
    独特の世界構築がされてて癖になりますね。

    ピストルズも(ちょっと満腹気味だから間をあけてから)読みたいと思います。

    0
    2013年06月19日

    Posted by ブクログ

    先に進めるまでまさに巻を惜く能わずの面白さがありながらも非常に不快で好きにはなれない小説。再読だけど1度目は登場人物の多さに圧倒されて2度目の今回でようやく人物たちの最後がわかったという次第。群像劇だがほんとに登場人物が多い。山形県の仮想の町を舞台に、最初は町の歴史から、続いて現代の登場人物たちが織

    0
    2025年10月18日

    Posted by ブクログ

    複雑に絡み合った小さな町の中で起きた事件や人間関係が大団円へと向かって進む。緻密に練られた作品で、読み終わってため息。
    面白いけど、読んでいて辛い。疲れてしまった。

    0
    2024年05月20日

    Posted by ブクログ

    最後まで読んだけど…笑

    壮絶です。言葉を失います。
    この群像劇に登場するのは、感情移入することが難しいしょうもない人たちばかりですが、読み進めてようやく「この中では比較的マシ」程度に認められるようになった人たちがふたり続けて亡くなって絶句しました。

    あとは涙なくして読めなかった。

    阿部さんがこ

    0
    2023年04月06日

    Posted by ブクログ

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    0
    2014年07月19日

    Posted by ブクログ

    地方の一都市を舞台にした群像劇です。登場人物が誰一人として他の人のこと慮ることはなく、自分の欲望のままに突き進みます。数々の登場人物とエピソードが折り重なり、不気味な胎動を感じさせる上巻です。

    0
    2013年09月25日

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