宮島未奈のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ごくごく普通の高校生の入学から半年くらいの活動を、ちょっとぬるく追いかけた小説。「平安部」という部活動を作るという前振りから、もっとマニアックな物語を想像していたが、拍子が抜けるほど普通の高校生の普通の活動の話で、ほのぼのと気持ちがよかった。
登場人物の色分けがいい感じで、どこにでもいそうだけれど、少し癖がある人間像をうまく配置していると思った。そして、誰もがちゃんといい人で、安心してほっとしながら読めるのだけど、ちょっと物足りないような気もした。ささやかな「闇」も物語の中には感じられるのだけど、そこが前に出てくると、物語の深みのようなものが増したがした。しかしまあ、この小説にそれを求め -
Posted by ブクログ
新人賞に通る作品って何だろうか。『はじめに』を書かれた三浦しをんさん(選考委員)の答えは「情熱の総量が決め手になることも多い」。「これが好きだ。これを書きたい」という気持ちが籠った作品のほうが、荒削りでちょっとわけがわからなくても、読むひとの胸を打つ。。。のだそう。個性的で「その人にしか書けない小説」。
コバルトという、少女小説というくくりのため、ほとんど読んだことのない、中華ファンタジーとか、王国とかが出てくる話もあった。が、どれも読みやすくて、感情の動きもよくわかり、この短さで、十分伝わるほどの世界観を作り上げていた。ライト文芸と呼ばれるもののほうが、凝った設定、凝った文体で、書くのがよ