成瀬旋風を巻き起こした宮島未奈さんの新作の舞台は陵泉寺。
父親の酒屋を継いだ30歳の英介、一見破天荒に見えて実は気のいい幼なじみの光司、そして寺で副住職を務める元同級生の真実子を中心に描かれる物語には、“楽しい”がたっぷり詰まっていた。
陵泉寺では〈寺マルシェ〉が定期的に開催され、様々な店が並ぶだけでなく、ギャルメイク姿の真実子による法話も人気を集めている。
くだけた言葉で語られるその話は意外にも心に染み渡る。
マルシェで起きた不穏な出来事も、最後には結果オーライ。
読み終えた後には爽快な気分が広がるポップな一冊。