本田秀夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
知的障害とは?発達障害とは?改めて聞かれるとよくわからないこの2つについて、法制度の面からも言及している。
私の子どもは、知的には平均と言われているので、知的障害、関係ないかな?と思っていたが、読んでみると、「あれ?もしや知的もあるかも?」みたいな気持ちになる。
これは果たして医療機関を受診すれば解消される疑問なのだろうか。
本書では、医療機関だけでは難しいとのことだった。(やっぱりね)
到達点を決めて、そこに辿り着くにはという考え方は良いと思った。
何を持ってして自立かという問いへの答えも私のイメージに近かった。
自分としては、発達障害早期発見とは行かなかったクチなので、胸が痛む -
Posted by ブクログ
発達障害の人を、じっくりとたくさん見てきた方が書いてくれた本だな、という印象。
私自身は発達障害ではない、と診断されていますが、おそらくグレーゾーンだと感じています。
ADHDはおそらく持っています(記載時、診断結果待ち)
なかなか皆ができていることがうまくできなかったりします。
逆にとてもよくできることがあります。
例えば、毎週固定の曜日のゴミ出しは覚えられないのですが、英文法や数学の公式のような理屈があるものは一度習得すれば何年経っても理解しています。
多様性が尊重される時代です。
違いに寛容で、得意なことで補い合える関係が理想だと思います。
周囲に溶け込むことに異常な息苦しさを感じて -
Posted by ブクログ
この著作者の他の本を読んでいて、こちらも読んでみようと思って手に取った。
10代向けだからか、非常に言葉遣いも優しく、気持ちに寄り添ってくれているように感じた。
学生の頃ってそのグループとか集団しか見えないようなところがあるので(私は少なくともそうだった)、そこにばかり固執しなくても良いと言うメッセージを何度も出してくれるのはすごく助けになると思う。というか、私が学生の時にかけて欲しかった言葉だ。
通り過ぎた今は、よくこなしたなと自分で思うくらいだけど、今渦中にいる人達は同じように悩んでいるのだろうか。もしくは、SNSが発達した今、さらに複雑な悩みを抱えているのかもしれない。そういった人に届 -
Posted by ブクログ
ネタバレそろそろ我が子の小学校入学が見えてきたことと、身近なところに発達障害や自閉症である子がいることから、学校教育の中での発達障害を抱えた子供たちの環境や配慮を知りたくて手に取った本。
以下、私の心に残ったポイントを中心に抜き出し。
<サマリ>
・「授業や学習環境」と「子どもの特性」が合っていないことが、教室を飛びだしてしまう理由になるケースがある
・発達障害は、障害というよりも、少数の部族のようなものととらえると良い
・発達障害の子どもたちが学校で困ることの要因として、「学校の標準が狭すぎる」「子どもが標準的にやるべきことが多すぎる」ことが挙げられる
・子どもは「社会に出ていくための土台をつくる