本田秀夫のレビュー一覧
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ここに書かれていることは健常者の子育てに必要なことでもあると思います。
ソーシャルスキルを語る上で「相談する力」の重要性が繰り返し強調されています。
考えてみれば、私自身思春期に友人なり親なりに何かを相談するという発想がありませんでした。
大人になり、
いわゆる相談機関にアクセスすることはできます。
しかし、「一個人」に相談するのはは難しいと感じます。
相談という行動を取るまでにはたくさんのステップが必要でなのでしょう。
このシリーズ本(健康ライブラリー)をまとめて一気に読めば、親自身も先々の見通しを持てるようになるのではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
発達障害関連の本をいろいろ新書でよみましたが
内容としては、一番かもしれません。
途中までは、内容的にもそんなに新しいことや、発見や
納得などもなかったのですが、後半からどんどん引き込まれるように有用な内容が書かれてあると思いました。
第4章の『やりたいことを優先する!』からどんどん
引き込まれました。
環境調整を有用に実施すること。
やりたいこととやるべきことの図
それぞれの特性ごとの調整方法
など。特に著者が書いた独自の各種図表が非常にわかりやすく、前記のやりたいこととやるべきことのバランスの図は
非常にわかりやすいものでした。
さらに5章の”自分が『発達障害かもしれない』と思ったらとあと -
Posted by ブクログ
発達障害と呼ばれる障害についての画期的な提言だと思う。主に二つ。
①発達障害にはASD/ADHD/LDの側面があり、それは従来言われてきたのよりもっと頻繁に混在していることを理論と豊富な症例で示している。
②「障害」は周りとの関係である。同じ行動でも周りの理解とサポートがあり生活できているならそれは障害ではない、として障害DisorderのDを除いたASやADHという考え方を使っている。
また、単なるオタク(マニア)と障害レベルのこだわりの違いを手を替え品を替え説明してくれる。
ウチは、父がAS、母がADH、息子が両方という傾向があり、息子の症状についてよくわからないまま(親が)混乱していた -
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「あんた思い通りにならないとよう、かんしゃくを起こして暴れてたな。クラスであんただけやで羽交い締めにしたのは」と昨年、小学校の同窓会で恩師に言われた。同席した同級生からは「キレてよう暴れてたで」とも。
そのころ僕はみなと同じことが出来ず、ちゃんと並べなかったり、わざとふざけたりしていたし、他の子と同じことを強制されることが嫌で仕方なかった。その一方、地図帳や百科事典、科学などをテーマにした学研のひみつシリーズなどを穴が空くほど読みあさっていた。読んだことでの知識が妙な自信となり、密かにまわりを見下したりしていた。運動も嫌いではなかったが、ソフトボール大会でみんなにデッドボール作戦というのを進め -
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ネタバレこの本は、自閉症スペクトラムの人々とはどのような特徴を持っているかという事から始まり、そのような人々への関わり方や支援の考え方など、極めて平易に解説されている本である。
私自身も自閉症スペクトラムを疑っており(おそらくそうである)、現在精神科で先生の診察を受けている。その時先生に薦められ手に取ったが、医学の専門知識も必要なく、さっと読むことができる。
自閉症スペクトラムの人々は世の中の10%を占めるため、概念上は少数派でも、絶対数で言えば決して無視できない人数である事は言うまでもない。また、世の中のほとんどの人は自閉症スペクトラムの人と何らかの形で関わる事があるだろう。
そのため、当事者も -
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本田秀夫先生といえば発達障害の先生だけれども、こちらの本は発達障害の人も含めた万人向け。
やりたくないことや苦手なことはしなくてもいい、こんな風に考えるといいという事例が具体的にに書かれていて、誰もが当てはまるところがあるのでは?と感じた。
しなくていいことを決めることは逃げることではなく、本当に自分の大切なことを残していくことで、そうして自分をどんどん出すことで自分の生きていきたい方向が見えてくる。
相手の機嫌を伺ったり、完璧にしないとと疲れ果てたり、そういうことをしなくてもいいんだ、もっと自分中心でいいんだなと気持ちが楽になりました。 -
Posted by ブクログ
周りに発達障害の子がいたら、私はどういうふうに対応したらいいのかなと思っていた時に目に止まった本です。
多様性という言葉が一人歩きしている今の時代、結局具体的にどういう人がいて、どういうふうに受け入れていくのか深く考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。
今現在子育てをしている人、子どもが生まれる予定の人、学生さん、幅広い年齢の方に読まれる本であって欲しいと思います。
子どものうちは発達障害というグループでも、周りが理解してくれるだろうということはわかりました。
しかし、その子達が大人になったときに、いわゆる「ひょっこり男」のようにあだ名を付けられてニュースに取り上げられ、逮捕までさ